
Threes!からスイカゲームへ 数字が増えていくゲームの系譜
ヘッダー引用元:Nintendo Switch版『スイカゲーム Special Edition』パッケージより
フォロワーさんがスイカゲームを作っていて、ふと興味が湧いたので、「同じものをくっつけて大きくするゲーム」の系譜を調べてみました!
たどっていくと、数字カードが球になり、球が果物になっていました。
リリースの時系列です。
2014年2月|Threes!|数字タイルをスライドさせて育てる
2014年2月|Fives、1024!|似たルールの作品がすぐに広がる
2014年3月|2048|目標を2048にし、ソースも公開
2017年11月|Fuse Ballz|球同士をぶつけて大きくする
2017年12月|2048 Bricks|数字ブロックを上から落とす
2019年10月|2048 Balls 3D|落とす物を数字の球にする
2021年1月|合成大西瓜|数字を大きさの違う果物にする
2021年4月|Aladdin Xのスイカゲーム|画面投影ミニゲームリリース
2023年9月頃|スイカゲームが大流行|配信とSNSから広がる
まずはカード形式
2014年に登場した「Threes!」は、数字のカードをスライドさせて合成するゲームです。
1と2で3、3と3で6、6と6で12と、盤面の数字を育てていきます。

画像出典:Threes! App Store
続いて、中国のVeewo Studioが「1024」を公開しました。
同じ数字を合わせて2倍にし、1024を目指す作品です。
VeewoのCEOも後年、1024は「Threes!の方式を試し、改善できるか探る実験だった」と説明しています。

画像出典:1024! App Store
さらにGabriele Cirulliさんが「2048」を公開しました。
公式GitHubによると、1024とSamingさんの同名ゲームを基にした作品で、Threes!からは間接的に着想を得ているそうです。
2048はソースコードもGitHubで配布され、MITライセンスで自由に改変できるみたいですね。

画像出典:Gabriele Cirulli「2048」公式GitHub(README掲載のサンプル画面)
物理演算を加えたボール形式
次に、カード式だった数字が、落下するボールになります。
「2048 Bricks」では、2048の数字合成に上から落とす操作が加わりました。

そして2019年の「2048 Balls 3D」では、数字の付いたボールを落とし、同じ数字同士を接触させて大きくします。
UI感がスイカゲームに近づきましたね!

こうして、カード形式だった数字合成が、物理演算で動くボール形式へ広がっていきます。
2048 Balls 3Dが最初とは断定できませんが、スイカゲーム以前に確認できる代表的な先行例です。
数字が果物に着替える
2021年1月22日、中国の微伞小游戏が「合成大西瓜」を公開しました。
数字の代わりに大きさの違う果物を落とし、同じ果物を合わせて最後にスイカを作ります。

画像出典:TapTap「合成大西瓜」
中国の澎湃新聞は当時、この遊びを2048に似ていると紹介しました。
翌日から3日連続でWeiboのトレンドに入り、1月26日までに約1538万人が遊ぶ大ヒットになります。
たった数日でクローンゲームが量産されたとか。
ただし、開発者が2048 Balls 3Dなどを直接参考にしたと述べた資料は確認できず、ここは仕組みと時系列がつながる「遊びの系譜」とさせていただきます。
そしてスイカゲームへ
Aladdin Xの「スイカゲーム」は、2021年4月にpopIn Aladdinの内蔵ゲームとして登場し、同年12月にSwitchへ進出しました。

東洋経済オンラインの取材では、中国で流行した合成大西瓜をヒントに制作したと説明されています。
そこに表情のある果物、絶妙な物理挙動、家庭用ゲームとしての遊びやすさが加わり、2023年に配信とSNSから大ヒットしました。
まとめ
数字タイルを動かす → 数字のブロックや球を落とす → 数字を果物に置き換える → 日本で家庭用ゲームとして磨き上げる
数字を「くっつけて、次の大きさへ育てる」気持ちよさ。
色んなゲームの工夫をまといながら進化し続けていったんですね!
参考資料
2026年7月22日までに確認できた公開資料を基にしています。