見出し画像

吾輩は社畜である

名前は「おのさか せと」。

私はどこにでもいる限界社会人の一人である。
学校を卒業し社会に出て早幾年、子供の頃に抱いた夢はどこへやら、日々を職場と自宅の往復で溶かし続けている。
たまの休みも布団から出たり入ったり、時々愛鳥の鳥籠を開けて芳しい小鳥臭を胸いっぱいに吸い込んでからまた眠りにつくのを繰り返すうちに気が付いたら夜になっているという体たらく。
一応12年ほど一人暮らしをしていたが、少しばかり病気をし自分の面倒が満足に見きれなくなったため敢えなく実家に戻った子供部屋おばさんである。

「おのさかさんって何が好きなんですか?」
「休みの日には何をしてるんですか?」

仕事などで新しい知り合いができた時にお決まりの質問。
とてもシンプルだが、私にはなかなかどうして難しい問いかけだった。

私の好きなもの。
休日の過ごし方。

それなりに色々あるはずだが、何故だかすぐに出てこない。

「え〜〜〜何スかね、」
私は何が好きだったのか。

「ん〜〜、休みは取り敢えず鳥吸って寝てます笑」
私は休日に何をしているのか。(鳥吸って寝てるのは事実)

それらの答えは日々の生計に追われてすっかり見えなくなっていた。
しかし、大人になるとはそういうこと。
別におもろい自己紹介はできなくても、真面目に納税して自分と愛鳥を食わせていければいい。
それなのに、何故だか
「おのさかさんって何が好きなんですか?」
という問いがやけに引っかかった。


私って、何が好きだったんだっけ?


私はゲーム機で言うとスーファミ及びプレステ1・2の世代である。
特にスクウェア・エニックスが誕生する前の、スクウェアのゲームの大ファンだった。
小学生の時分にFF5に大ハマりし、「私もこういうゲームを作ってみたい!」と夢見るようになった。
ゲームを作る会社に入るには勉強ができなければいけないんだよ、と担任の先生に諭され、学校の勉強にも力を入れるようになった。
ゲームを楽しむ一方、幼少の頃から好きだったお絵描きにも夢中になった。好きなゲームのキャラのイラストを描いたり、自分の考えたゲームのifの展開をノートに描いたりしていた(要はゲーム系オタクの誕生である)。

高校に上がる頃には、どうにも自分は数学と仲良くなれないことが体感で分かったので理数系への進学は断念した。
その代わりに、ますます好きになったお絵描きを仕事にすることを夢見るようになる。
しかし、美術系の学校への進学については両親からは反対された。イラストや漫画でいきなり食っていけるのは一握りだけ、働きながら趣味で目指せと諭された。
そんな両親にそれなりに反発もしたが、結局自分にも親の反対を振り切るだけの気概も勇気もなかったので、地元の文系の大学に進学しゲームもイラストも全く関係のない企業に就職した。

就職してから何年かは同人誌を作ったり個人サイトを運営したりしていたが、年経るごとに身体が追いつかなくなってゆき活動をやめてしまった。ゲームや漫画などを楽しむこともできなくなっていった。
特に、絵を描くことは本当に好きだったはずなのに、だんだんと描きたいものが何も思い浮かばなくなっていった。



ちょっと根がオタクの特に何のコンテンツにも詳しくない会社員の完成である。


そんなつまらない大人その1の私だが、自分のことを掘り下げて振り返っていくうちに、何故だか今更になって絵を描いたり文章を書きたくなってきた。
ペンを持って紙に向かってもあれだけ何も思い浮かばなかったのが、今は書(描)きたいネタがあふれてくる。
どこまでできるか分からないが、久々に湧いてきた意欲を大切にしたい。

ので、ここをキャンプ地とする。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集