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【SS】使い捨て #毎週ショートショートnote

    松浦 照葉 (てりは)

    お題   聴診器が海苔
    タイトル 使い捨て


    ある街に、一風変わったお医者さんがいた。小児科である。大人は診ない。ただ子供からの人気は絶大で、熱があると街の子供たちは、こぞってこの病院に来たがるのだった。

    お医者さんはとっても綺麗好きで、子供が大好きだった。だから診察中も子供が怖がらないようにいつも気を使っていた。そんな中、今日も風邪を引いた子供が病院にやってきた。

    「ん、どうした。ちょっと診てみよう。胸を出してごらん」

    お医者さんは聴診器で気管の状態を診るようだ。聴診器の先に何やら黒い紙みたいなものをペタンと貼って、胸に当てている。よく見ると味付けのりを予め聴診器の先端の形に切ってあるものだった。のりの味付け部分がのりの役割をして聴診器に貼り付いている。

    ひとしきり確認をしたお医者さんは、聴診器の先から味付けのりをペリッと剥がして子供の口元に持っていき言った。

    「大丈夫そうだぞ。さあ、これでも食べて元気になりなさい」

    子供はニコッと笑って「もう一枚頂戴」と言った。

    410文字


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    以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)

    出題日 8月27日
    お題  鳥獣戯画ノリ
    裏お題 聴診器が海苔

    もうひとつのお話

    先週分のお話


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    #毎週ショートショートnote #小説 #創作 #ショートショート

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