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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜20遞②

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.手玙

    本䜜品、刹那さず喜び、哀しみ 色々な思いを噛み締めながら読みたした。
    読み終えおなんだろう なんずもいえない心に枩もりを感じ、䞍思議ずずおも心地奜い感芚でした。
    兄剛志の想い、匟盎貎の想い、そしお由実子それぞれの想いが亀錯し、堎面堎面でその郜床感情移入しおしたったからでしょうか、途䞭読みながら䜕故だか涙が溢れる堎面もありたした。
    たた瀟長平野が「差別されお圓然なんだよ」ず蚀った時は少し悲しかったけど、読んでいくうちにその意味、どういう事なのかが解っおいきたすね。
    ただ闇雲に腫れ物を隔離するずいう事ではなく、その蚀葉にもっず深い意味があったのだず。
    芁所で瀟長平野が出おきたすが、決しお答えは蚀わず的確な道暙は残しおくれたす。ずっおも玠敵な䞊叞であり尊敬出来たす。

    珟圚、ネットメディアばかりで浅く䞍確かなコミュニケヌションが目に付きたす。
    手玙を通しお人間関係を築き、お互い深いずころで圱響を䞎え合うような、珟圚の瀟䌚から倱われ぀぀あるコミュニケヌションのあり方ぞも、芖野が広がる䜜品ずしお読んでみおも面癜い。
    そう考えるず、タむトルの「手玙」ぞの䜜者の思いがさらに深く䌝わっおくるような気がしおいたす。

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    2.魔王

    安藀兄匟の兄が䞻圹の䞭篇「魔王」では、䞖の䞭の倧きな流れに危機意識を持ち、こずあるごずに《考えろ考えろマクガむバヌ》ず唱える安藀兄の焊燥感、ひりひりする思いがスリリングです
    透明感のある宮沢賢治の詩を配したラストシヌンも魅力的で、印象に残りたす。

    片や、「魔王」から五幎埌の䞖界、安藀兄匟の匟・最也ず劻の詩織の物語である䞭篇「呌吞」では、安藀最也の特異な胜力が花開くくだりが面癜かったすね。競銬堎のシヌンは、なんかわくわくしながら読んでたしたもん。
    それず、〝猛犜類の定点調査〟お最也の仕事に詩織が同行するシヌンが良いですね。倧空を旋回、䞊昇するオオタカを、双県鏡で二人が眺めるシヌン。前䜜「魔王」ず繋がるこのシヌンが玠敵で、胞にぐっず来るものがありたした。

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    3.楜園のカンノァス

    決しお絵画に詳しくなくずも、登堎人物たちがほが党員矎術の盞圓な有識者であり圌らの台詞や思考から自然ず我々も同じ䞖界芳に没入するこずができたす。
    次々ず珟れる新しい登堎人物、謎に謎が重なり混迷を極めおいくかず思いきや、最埌の最埌に党お綺麗に繋がる爜快感ず読者の期埅を超える結末に思わず「そうきたか...」ず唞らされるこず間違いなしです。

    埌半、䞻人公・織絵の嚘・真絵が、
    「いったい、たくさんの䜜品からどうやっお自分が奜きな絵を芋぀けるの」
    これに察する織絵の返答、これに涙が出る。
    これだけでもこの䜜品を読んだ意味があるずいうものだ

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    4.矊ず鋌の森

    䞀人の少幎の成長物語。
    高校卒業たで山奥の小さい集萜で過ごした少幎が、高校卒業ず同時に家を出お郜䌚で暮らし、調埋垫ずしお成長しおいく。
    私が印象深かった点は、䞻人公が自分の感芚で音を感じる、自分の頭で物事を考えるこずの倧事さに思いが至った点。

    自然の䞭で暮らしおいたずきには、䞻人公は花が咲くこずで季節の移ろいを感じ、雲や颚の様子で自然の倉化を感じおいた。
    しかし、郜䌚に出おきたこずで、そうした自然ぞの泚意力を䞀時的に倱っおしたったのでろう。

    䟋えば、板鳥さんはもっず倖に出お行っお掻動する方が良いのではないかず瀟長に蚀ったずころ、ファンの人がこちらにきおくれれば良いず返されお「䟡倀ずは䜕の関係もない基準にい぀のたにか囚われおいた」ず気づく堎面がある。

    あるいは、コンサヌト䌚堎のグランドピアノの音は矎しく、最高だず以前は感じおいたが、「でもいちばん矎しいず誰に蚀えるのだ。これが最高だず誰が決めるのだ。」ず考える堎面。
    調埋垫ずいう道を遞んだこずが果たしお良かったのかずっず自問自答する䞻人公ずずもに、䞀段階成長するプロセスを䜓隓するこずができる。

    生き死にだずか事故事件ずか、感情持っおいかれおしたうような倧きな出来事があたり無いにも関わらず、ずにかく心が揺さぶられたす。
    ずおも穏やかに、しかし熱く。

    それに、悪者が出おこないんですよね。
    䞍自然に排陀しおるのではなく、ただそれぞれの人栌がありのたた受け入れられおいる感じが、ずおもすがすがしい。
    あぁ、自分は毎日どれだけたくさんの色県鏡をかけお過ごしおしたっおいるのかず。
    自らわざわざ疲れるように仕向けおしたっおいるのだなず思わされたす。

    読める限り䜎幎霢で読んで欲しいず思いたすが、
    すっかり倧人になっおしたっおも、それぞれの生き方を肯定しおくれたり、
    芋぀め盎させおくれる、ずおも心豊かになる䜜品でした。

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    5.青空の卵

    こんなに優しい䞖界線どこにあるんだよ、ず思いながらも良いものは良いんだよな、ず感じおしたう。

    匕きこもり探偵の鳥井真䞀が盞手の幎霢に関係なく、名前を呌び捚おにする理由はきっず䜜者・坂朚叞が日頃から感じおいるこずなんだろうなず再読しお気づいたり。

    この物語は、いく぀かの話を積み重ね、登堎人物が少しず぀、成長しおいたす。
    色々な瀟䌚に存圚する、しかしあたり気づかない様な問題に、事件のあるごずに登堎人物たちはそれに觊れる。気づく。そしおぶ぀かっお、色々考える。
    そしお、䞀緒に、読者も䞀考する。
    成長する。

    今たであたり考えたこずのないこずだから、受け流しにくかったです。
    ぀い考えおしたう。
    そのたびに、「自分、ちょっずだけでも、成長した・・かも」ずふず思えおしたったり。

    呚りの人にも、すごく読んで欲しい。絶察、䞖界が広がる。
    人が、すきになる、信じたくなる。

    鳥井ず坂朚の成長を、優しい目で芋お行きたいず思っおいたす。
    䞀緒に自分も成長できるかな。

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    6.少幎ず犬

    人ず犬――それは、倪叀の蚘憶から続く、最も玔粋で揺るぎない絆である。
    蚀葉を超えお亀わる心、芖線だけで䌝わる想い。
    その関係性は、たるで静かに灯り続ける焚き火のように、時代を越えおぬくもりを䌝えおきた。

    か぀お、犬は人の暮らしの傍らにいた。
    集萜でずもに生き、狩りの䞀角を担い、倜は共に眠る。
    たるで魂の䞀郚であるかのように、人ず犬は寄り添いながら歩んできた。
    その歎史の系譜は、血の䞭に刻たれ、蚘憶の䞭に静かに息づいおいる。

    この物語は、そんな絆の延長線䞊に描かれた、切なくも枩かな譚であった。
    時代の波に流されながらも、なお人ず犬の心は寄り添い合い、どこか懐かしく、どこか痛たしい――それでいお確かな愛情が胞に残る。

    犬の祖先は、か぀お野に生きたオオカミだった。
    矀れを成し、獲物を远い、厳しい自然の䞭で誇り高く生きおいた。
    だが圌らは、ある時、人ずいう存圚を遞んだ。
    それは単なる共生ではなく、互いに生きる道を重ね合わせる“運呜の遞択”だったのかもしれない。

    人は犬に、ただの動物以䞊の意味を芋出した。
    食を分かち合い、䜏凊をずもにし、そしお䜕より――蚀葉なき心の隙間を、そっず埋めおくれる存圚ずしお。

    犬は話さない。
    けれど、蚀葉の届かぬ堎所で、確かに通い合うものがある。
    そのたなざしは、語らずしお語る。
    その尟の揺れは、喜びの詩を奏でる。
    そしおその静かな寄り添いは、孀独を抱えた心にやさしく寄り添う。

    本曞は、人ず犬の絆がいかに時代を越えお䞍倉であるかを、そっず教えおくれた。
    人は犬ず“心で察話できる”。
    それはきっず、誰もが本胜の奥底で知っおいる真実なのだろう。

    今、この䞀瞬。
    そばにいる呜に手を添えるこずの尊さを、改めお胞に刻みたい。

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    7.凍りのくじら

    ドラえもんが本圓に倧すきだ。
    たぶん、子どもの頃はみんなそうだろう。けれど、私は子どもの頃よりも、今の方がもっずそうであるず思う。
    私が生たれお初めお出䌚った挫画が「ドラえもん」で、その頃は単玔にのび倪のふがいなさにやきもきし、䞍思議な道具にワクワクし、あんな道具が欲しいなあずうらやたしかった。
    倧人になるに぀れお、ドラえもんの䜜品に流れる限りない愛を感じるようになった。
    ドラえもんは私たちにずっお友だちであり、兄匟であり、先生であり、そしお母ですらある。
    「凍りのくじら」の䞭に「倧事なこずは、みんなドラえもんから孊んだ。」ずいう台詞があるが、本圓にそういっおもかたわないくらい、人生においおの根源的な喜びや悲しみがこの䜜品にはある。

    「凍りのくじら」の䞻人公は、本を読むこず、その物語の䞭から人生の色々な感情を䜓隓し、それを消化するこずで自分自身の䟡倀芳を぀くりあげおいる。読曞量がその人の頭のよさを決めおいるずたで蚀い切る。
    しかし、そのこずに察しお負い目も感じおいる。珟実の人間関係を積極的に行えず、い぀も距離をずり本音で話す事のできない自分を恥じおいるのである。

    䜜者もそういうずころを持った人なのだろうか。
    圌女は、虚構の䞖界を愛し、それを自らも䜜るこずを人生の䟡倀にしたわけだが。
    同じ時代を生きおきた圌女の目線から玡がれる物語。
    薄っぺらいず感じる人もいるかもしれないなず思う。
    けれど、私は共感する。 
    そしお、圌女が䜜家になっおくれたこずを嬉しく思う。

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    8.ラむオンのおや぀

    死に臚むひずを描くこずはずおも難しいこずだず思う。生きおいる者しか死を描くこずができないからである。
    読んでいお涙がすヌっず流れた自分ず、䞀方で、そんな優しい䞖界があるのだろうかずいう疑問を抱き、これはオカルトだず反発したくなる自分もいお、葛藀する自分がなんだか悲しかった。

    人生に぀いおは、゚リザベス・キュヌブラヌ・ロス (著)「人生は廻る茪のように」にあるように死埌の䞖界があるずする考え方ず「死んだら終わり、死ぬこず以倖かすり傷」ずいう二぀の考え方がある。
    むンタヌネットの圱響もあっおか、埌者の考え方が倧きく聞こえるが、最近ではさらにそれを曲解されお人生に察しお傲慢な振る舞いをする者が増えたように思えおならない。無名より悪名の方がマシがむンフル゚ンサヌの芁玠になっおいる限り、この流れはなかなか芆らないだろう。
    しかし、私は、この本のなかの倚くの登堎人物のようにもっず花鳥颚月ず他人を思いやれる寛容さを持ちたい、そしおそれで満足しおいいのだず思える自分になりたいず切に思う。そしお、きっず人生はい぀も「これから」ず「今」なのだ。

    趣旚がブレないようにし぀぀、生きるこずず死ぬこずのバランスをずろうずする姿勢に著者の繊现な配慮も感じた。瀺唆に富んでいお、ずおも枩かく、勇気づけられる内容だった。そしお、幞せの条件に぀いお改めお考える機䌚をもらえた。

    巻末の解説が無いのも枅々しくお奜感を抱いた。
    本を閉じおカバヌむラストを改めおみおみる。きっずあのボヌトにはどのような圢であれ、雫さんも茉っおいるのだろう。

    お粥を毎日食べるようになりたした。

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    9.火車

    読むたびに匕き蟌たれる、私の愛読曞です。
    個人的には、ラストがはっきりしない「ご想像にお任せしたす」的な䜜品は本来奜きでないのですが、この䜜品に関しおは完璧な終わり方だず思いたす。
    読み進めるうちに、喬子ずいう女性の生い立ち、生き様、内面を知るこずになり、そしお、い぀の間にか読み手が喬子に同情し、圌女に䌚っおみたいずいう気持ちにすらさせられる・・・そんな宮郚みゆき氏のテクニックが玠晎らしい。
    ラストシヌンの察面時、レストランに珟れた圌女に぀いおあれ以䞊描かなかったのは、「それを敢えお描かなくおも、読者はもう想像が぀くだろう」ずいう理由だったず私は確信しおいたす。
    宮郚氏はそれよりも、「私だったらどんな蚀葉を圌女に投げ掛けるのか」ずいう疑問を自分自身に問うこずを求めおいるように思いたす。
    特別な䜙韻を残す、ミステリヌずしお最高のラストです。

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    10.朚曜日にはココアを

    小さなカフェからやがおシドニヌぞ。ナニヌクな登堎人物たちが玡ぐ短線集です。1話1話はサクサク読めるボリュヌムですが、それぞれの話が党線、綺麗に぀ながっおいたす。

    ヌ倚かれ少なかれ、誰もが誰かにずっおそういう存圚なのかもしれない。
    きっず知らずのうちに、わたしたちはどこかの人生に組み蟌たれおいる。

    曲がりくねった道ずいう人生をたっすぐ歩むため、人は蚀葉、行動をお互いに魔法のように圱響し合っお生きおいる。そんなこずを感じる本でした。

    個人的に奜きな話はシドニヌ線の「ラルフさんの良き䞀日」「垰っおきた魔女」「あなたに出䌚わなければ」の䞉線。舞台は珟実的ながらも、シンディ・グレむスの持぀ファンタゞヌな雰囲気にワクワクしたした。

    タむトル通り、ココアを飲んだ時のように心にすうっず銎染み、暖かい気持ちにさせおくれる本です。

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    11.叀本食堂

    6線の短線の連䜜です。二人の幎の離れた芪戚同士の女性が、叀曞店経営を匕き継ぐこずになり、それをベヌスに様々な登堎人物の背景を描いおおり、狂蚀回しのように叀曞や食べ物が人々を有機的に぀なげおいくずいう組み立おの䞊手さにひかれたした。

    それぞれの短線では、2人の䞻人公の仕事や生き方の悩みを描いおいたす。1人称の「あたし」ず「私」で䞻䜓を描き分け、それぞれの芖点から芋た叀曞店を描くこずで、人間関係も含めお立䜓的に䌝わっおきたした。狂蚀回し的な叀曞ず食べ物が䞀味違う物語の構成にスパむスを効かせおいるず思いたした。

    少しず぀ストヌリヌが展開し、意倖な䞀面が浮き䞊がっおいく過皋で、䞻人公2人の今埌の生き方もたた少しず぀決たっおいきたす。善人で構成されおいるストヌリヌは、甘さに盎結しおいたすが、悪い読埌感ではなかったですね。

    生きづらい䞖の䞭ですから、珟実の厳しさからの逃避ずしおの読曞の効甚もあるのでしょう。小説が癒しになり、䞀幅の枅涌剀ずしおの圹割を果たすこずも理解しおいたす。そのような読たれ方を吊定するものではありたせん。

    本奜きにはたたらない状況ですし、知らない本も沢山登堎したす。叀曞店の店内を散策しながら本棚を芋おいる気分にも浞れたした。神田神保町の雰囲気やグルメも䌝わっおきたすので、叀曞を倧奜きな方にはお勧めしたす。

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    12.リバヌス

    静かに、でも確実に読者の心を締め぀けおくる䜜品です。
    物語は䞀通の告発文から始たり、䞻人公・深瀬和久の過去に迫っおいきたす。友情、埌悔、そしお眪の意識。どれも身近にありそうで、けしお他人事ずは思えないテヌマばかりです。

    最初は「ただの地味な男の告癜」ずいった印象すらある深瀬の語りが、ペヌゞをめくるごずにどんどん深くなり、やがお心を揺さぶる切実な想いぞず倉わっおいきたす。「あのずき、あの遞択をしなければ――」ずいう、取り返しの぀かない埌悔がじわじわず広がっおいく感芚は、湊かなえならではの心理描写の巧みさを物語っおいたす。

    この䜜品のすごさは、誰かを単玔に「悪者」にしないずころにありたす。それぞれの立堎に、それぞれの事情や匱さがあっお、「誰が悪いのか」ずは簡単に蚀い切れない。読埌、ふず自分自身の過去を振り返りたくなるような、そんな重みが残りたす。

    ラストの䞀文で、すべおの感情がひっくり返るような衝撃が走りたした。
    静かだけれど、ずっず心に残り続ける読曞䜓隓でした

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    13.本日は、お日柄もよく

    ずあるきっかけからスピヌチラむタヌになるこずになった、普通のOLの物語です。恋、仕事、友情、ラむバル、家族、垫、出䌚いず別れ、ず党おがおんこもりで、「あっ」ずいう間に読み終えおしたう䜜品ですが、楜しい時間は盎ぐに終わっおしたうのです・・・悲その分濃い至犏の時が過ごせるず思いたす。

    䞻人公の「こず葉」は老舗お菓子䌚瀟の総務に努める普通のOL。
    奜きだった幌銎染の結婚匏で、ただでさえ萜ち蟌んでいるずころに曎に萜ち蟌む倧倱態をやらかしたす。そんな時に、出䌚った䞀人の女性。その女性が、来賓ずしおしたスピヌチに涙を流す皋感動し、自身がするこずになっおいる芪友の結婚匏でのスピヌチ指導を受けるべく、生埒ずしお圌女のずころに通い始めたす。それだけの筈だったのですが、い぀の間にか、圌女の匟子に・・・。そしお、ひょんなこずから、野党の遞挙のスピヌチラむタヌの䞀員ずしお働くこずになりたす。遞挙の行方は政暩亀代はなるのか

    兎に角、出おくる人達が、芪友、祖母、垫、幌銎染、ラむバルず、皆、たっすぐな、良い人ばかりで、スピヌチの内容は勿論のこず、䜜䞭の些现な出来事だけで、郜床、萜涙しそうになりたした。
    これからは、著名な政治家の遞挙挔説はちょっず立ち止たっお聞いおみようかなず思わずにはいられなくなるお勧めの䞀冊です。

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    14.グロテスク

    女性は男性よりも瀟䌚性が高い、ずはよく蚀われる。しかし、より瀟䌚的な動物である、ずいうこずは他者ずの比范で自身を把握する傟きが匷い、ずいうこずも同時に意味する

    矎醜、貧富、ブランド、孊歎。女たちは、関係性の䞭にある、ありずあらゆる差異を埮分し、こがれ萜ちた愚鈍な他者を差別し、矀䜓の䞭で確固ずした階玚を圢成しおいく

    グロテスクに登堎する四人の女性たちも、他の女ずの比范しお競い合うこずにより厩壊しおいく
    䞻人公のわたしは絶䞖の矎少女の効ずの比范によっお
    容姿の階玚が違うナリコは母に拒絶された原䜓隓によっお
    ガリ勉のカズ゚ず優等生のミツルはQ女子校の差別的な獲埗圢質によっお、それぞれの人生を凋萜させおいく

    他者ず比范し、差別せずにはいられない。それは女の偉倧なる人間苊だ

    䞻芁人物の四人の内䞉人たでが、嚌婊ずいう存圚に行き着くこずは興味深い
    拷問のように圌女たちを責めさいなみ続けた「女の階玚」からの自由
    瀟䌚的な桎梏や男性原理からの解攟、畢竟女ずいう動物に戻るずいうこず

    人間のメスずいう珍皮の生物に぀いおのレポヌト
    グロテスクはたさに女の地獄の芋本垂のような傑䜜小説ずいえる

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    15.猫のお告げは暹の䞋で

    胞に鬱屈した思いを抱えおいたり、満たされない気持ちでいたりする人たちが、䞍思議な猫のお告げをきっかけに、倧切なこずに気づき、再生する話が䞃぀。
    どの話も、心にぜっず灯りが点るようなラストの読み心地が玠敵でしたね。心癒やされるラストシヌンに、涙があふれたした。

    じんず胞に沁みる台詞が、いく぀もありたしたね。䟋えば、猫のお告げの意味が知りたくお神瀟にやっお来た人物が、宮叞ぐうじさんから受け取る次の蚀葉ずか。
    《「䜕かの答えを芋出すのは玠晎らしいこずです。でも、そこにたどり぀くたで迷いながら歩く日々のほうこそを人生ず呌ぶんじゃないかず、わたしは思うんですけれどね」》

    あず、著者の『朚曜日にはココアを』に出おた人物個人的に、かなり気に入っおる人物なんやけどが登堎する話があるんですね。
    ただ読んでなければ、先にその文庫本を読んでから本䜜に向かったほうが、面癜味が増すんじゃないかなっお思いたす。

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    16.最埌の蚌人

    人の人間の身勝手な「保身」ず「人間性の欠萜」、息子を奪われた芪の「悲しみ」ずやり堎のない「怒り」が生み出した「悲劇的な事件」です。「プロロヌグ」にある「あの子の埩讐よ」の意味が最埌にわかりたす。
    「最埌の蚌人」が誰だったのかも、最埌にわかりたす。
    途䞭たで、おっきり「埩讐」ずはこれか「最埌の蚌人」は〇〇氏かず思っおいたのですが、党く違う展開でした。
    「やり手匁護士」が暎いた「真盞」は、本圓に「暎かれる事」が正しかったのでしょうか
    「被告人」は本圓に「䞖間」から「抹消」されるのでしょうか
    自分の呜ず匕き換えに「埩讐」を遂げた「被害者」は救われたのでしょうか
    残された「被害者」は本圓に救われるのでしょうか
    どうぞ最埌たでお読みください。

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    17.颚の歌を聎け

    完璧な文章(蚀葉が存圚しないこずによっお、蚀葉で著しきれない悲しさを塗り朰さずに枈むこずに気づいた「僕」が、自殺した圌女のこずを芆うように、錠ず小指のない女の子の物語が入れ子構造にしながら哀しみの颚化ず闘っおいる。
    本圓に悲しすぎるず、人はそれを蚀葉にできない。
    しかし、蚀葉に出来るようになっおしたえば名前のない感情は型に嵌められ死んでいく。
    僕たちの生きおいる、いわば蚀葉ですべお汚染された䞖界から自由になろうず藻掻く僕は逆に蚀葉に蚗すものを枛らしおいく。

    再珟無く分析する事ができるけど、どうしおも埗も蚀われぬ力で䜕床も䜕床も読みたくなっおしたう。それだけでこれは最高の文孊だず思う。

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    18.ほどなく、お別れです

    お葬匏䜜品ですが、他の同類䜜品ず異なるのは、『ヒロむンに霊感があり、迷える霊ず話す事で、亡くなられた方も遺族もきちんず別れを迎えられるように奮闘する』䜜品ずいう点です。

    今䜜品で、死や別れを受け入れられない圓事者や遺族に察しお、霊ずの接觊によっお、きちんず別れを受け入れさせおあげる流れは、僕ずしおは真に玠晎らしく感じる内容であり、同時に、誰もが逃れる事は出来ない・い぀しか蚪れる倧切な人ずの別れを悔いなく迎えられるように、倧切な人ずの圓たり前の日垞を、毎日倧切に過ごしおいこうず、改めお感じたした。

    死ず生に関しお真摯に向き合った名䜜

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    19.砂の女

    砂䞘に飲み蟌たれるように䜇む海蟺の村。
    砂の壁に囲たれた家々では、流れ萜ちおくる飛砂を毎日毎日掻き出さないず、村党䜓が砂䞘に埋もれおしたうらしい。
    おたけに村には若い人手が足りない。
    䞻人公の「男(31æ­³)」は、新皮の昆虫を発芋し、自分の名前が曞き添えられるこずを倢に描きながら、捕虫網を手にその砂䞘を歩き回る。
    捕らえられるのは自分で、砂䞘の底で砂掻きを日課ずする「女(30歳前埌の未亡人)」ず望たぬ共生を匷いられるずも知らず・・。

    培底したリアリズムにより、読む偎も、猛烈な喉の枇きを芚えたり、䞻人公の顔や身䜓にこびり぀いた砂の䞍快感にゟッずするこずになりたす。
    砂䞘を郜䌚に眮き換えお読むこずも出来たすし、自分は䜕のために働いおいるのか、そもそもこの劎働が䜕の圹に立぀のか、改めお考えおしたうこずになるかもしれたせん。
    自分を取り囲む環境(家族、䜏居、勀務先など)は、自分が望んだものであるか、ずいう疑問も・・。
    その環境から離脱できないずすれば、そこに安䜏する術を探った方が埗策かもしれない。環境に銎染むずは、敗北などではなく、䞀皮の勝利かもしれない。

    䞻人公が≪垌望≫ず名付けたある仕掛けが、思いがけない成果をもたらすこずに、その答えが隠されおいるような気がしたす。
    行方も告げず家を出る者は、それが短期の旅であろうず、その者が属する瀟䌚や家族からの離脱を求めおいる、すなわち、進んで倱螪者になろうず片道切笊の旅に出るのかもしれたせん。
    この小説のどんでん返しのような結末は、珟代に生きる者にずっお極めお説埗力があるず感じたした。

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    20.卒業

    重束䜜品の、傑䜜遞ずいっお良いず思いたす。
    背景ずしおあるのは、生ず死ずいうこずだず思いたすが、
    そこたで深刻なものではなく、普段の私たちの日垞にある身近なものずしお描かれおいたす。
    それは、芪であったり、友人であったり、だれでも䞀床は経隓するものです。

    ぀の物語はそれぞれどちらかず蚀えば、抑揚や起䌏が少なく、
    すっきりずさわやかな解決策を提瀺しおくれるずいう代物ではありたせん。
    平凡な日垞を送る登堎人物が身近な人々の死に盎面し、
    打ちのめされたり、時には事務的であったりず日々を送る䞭で、
    亡き人ずのこれたでを振り返りたす。
    懐かしさや、さみしさ、あらためお怒りを感じたり、
    けれど、自身が幎霢や経隓を重ね、あの時のその人ず同じ立堎になっおみお、ようやく理解するこずが出来た、ずいったストヌリヌに仕䞊げられおいたす。

    この物語を、今は党く理解できなくずも䜕幎かしお再読したら、䞻人公同様に気づくこずがあり、党く違った印象を受けるずずもに、自身を人ずしお、芪ずしおも成長を感じられるのではないかず思いたす。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。


     
     
     
    幌少期から芪代わりに育おおくれたおじいちゃんぞの恩返しの為に始めたした。 Amazonのア゜シ゚むトずしお、わたしの恩返しは適栌販売により収入を埗おいたす。

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