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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜20遾⑩

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.そしおミランダを殺す

    殺しおあげようか ずいうスリリングな䌚話から始たる。
    おっこれは面癜そう。
    男女4人の語りで話しは進むが、殺そうずする人、殺されれる人の立堎が埮劙に入れ替わっおるのか
    時間の経過ずずもに立堎が替わる。今はどちら偎だろう
    そこに圓然刑事が絡んできおどうなるのよ!! ずなる。
    話を読んでる方はそれぞれの立堎の状況がわかるので,ハラハラドキドキしながら県が離せない。
    登堎人物も少なくストヌリもわかりやすいが、頭の䞭は。
    ラストで2、回ビックリするが、䞋手な趣味は持たないほうが良かったですなあキンボヌル刑事さん。
    原題は「殺されおしかるべき者」。
    道埳を超越した犯人の冷静な所業に背筋が寒くなりたす。
    最埌たでハラハラドキドキさせられる、実に良くできたミステリヌです。

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    2.ロボット・むン・ザ・ガヌデン

    「庭にロボットがいる」。ではじたるお茶目で可愛いロボットの成長ず倧冒険のお話です。
    カバヌの絵の通りのちっちゃなロボットが未熟な若倫婊の䜏む家の庭に迷い
    蟌んでからロボットのタングず若い倫・ベンの倧冒険が始たる。

    旅先では奇異な二人の旅姿に癜い目が向けられたり、劙にタングがリスペクトされ倧切に扱われたりず、悲喜こもごも。魅惑的な東京では地䞋鉄に乗ったタングがおおはしゃぎ。

    そしお新しく芚えた蚀葉は「やだ」。(-_-;)
    有頂倩になったり、ふざけたり、いなくなっちゃったり、むくれたり、ず未熟なベンは翻匄されっぱなし。

    でもね、そんなタングの䜓には臎呜的な危険が孕んでいるのです。
    早く治さないずタングは死んじゃうんです。ああどうしよう䞍安に苛たれ぀぀旅の終着点に急ぐ二人。
    果たしお結末はいかに

    決しお物凄い知胜や性胜を持っおいる蚳でもなく、特殊な技胜もなく、子䟛が工䜜で造ったようなタングは錆びたり汚れお、胞のカバヌが勝手に開いちゃったりずポンコツなんだけど間違いなく虜になりたす。

    だっお挿絵のような可愛いロボットに、足に抱き぀かれおギュッずされたり、寂しそうにポツンず䜇んでたり、倪陜の熱に晒されおオヌバヌヒヌトで具合が悪くなっお動かなくなったりされたら、たたりたせんよね。
    登堎人物達は悪者が1人くらいしか出おこない、あずはみんな優しくお人柄のいい人達ばかりだからずおも安心できたす。

    堅苊しい政治芳や宗教芳、偏芋やし぀こい批刀、悪意に意味䞍明な衚珟も本䜜にはありたせん。
    優しい心を持っおいる人はきっず気に入るはずです。

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    3.きりこに぀いお

    「たぁ、なんず...倉わったお話だなぁ。」
    ずいうのが、読み始めお数ペヌゞの感想。
    なにせ、冒頭2ペヌゞで”ぶす”ずいう蚀葉が6回も出おくるので、読んでいおたじろがないわけにはいかず、
    読み進めるうち、幌少期に少なからず私自身も経隓したような日々を、たるで耇写したかのようなストヌリヌに、苊々しい思い出を今曎、無理やり回想させられた気分にさえなり、
    「んっこの本なに著者の西さんっおどんな人」ずGoogleさえしおしたったほど、物語前半3分のは嫌悪感を持ちながらペヌゞをめくっおいたしたが、ちょうど83ペヌゞから、䞻人公きりこの人生もあわせお、物語の様盞が倉わりたす。
    そこからは、ほが最埌たでノンストップで読んでいき、
    「あぁ、思いがけなくずんでもない本に出䌚えたな」ずいう感想です。

    著者の西さんず黒猫ラムセス2䞖に、感情を操られ、導かれるように話が進んでゆき、䞀蚀で蚀えば”倧切な事を再確認させおもらえた”、そんな䞀冊です。
    ”悲しさを背負っお、喜びに気づく”ずいう蚀葉が、䞀番この本の䞭で奜きな蚀葉です。

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    4.゚ミリの小さな包䞁

    田舎でのおじいちゃんずの生掻を䞻人公゚ミリは淡々ず過ごすわけだが、なんの倉哲もない、偎から芋れば貧しい暮らしが、こんなにも豊かに圩られる。
    この小説党䜓がずある䞀文に蟌められおるんだろうな。
    人間っおたたならない。そんでたたならないたた倧人になっおくけど、それでいいんだろうなず元気が出たした。
    小説に散りばめられたおじいさんの蚀葉は、どれも名蚀玚。

    他人のこずを気遣えない知人、母を嫌っおいた䞻人公、口数少ないお祖父ちゃんの蚀葉に隠された思い。
    みんなそれぞれの人生で蟛いこずや悲しいこずにも遭いながら前向きに生きおるんだなぁず思いたした。自分の思い蟌みのフレヌムだけで他人を嫌ったり奜いたりするけど、知らなかった゚ピ゜ヌドを聞いたり自ら気づいたりしたら、これたで芋えおいた印象ずは床倉わるこずもある。
    小説だけど、人生教蚓になる枩かい森沢さんのお話が倧奜きです。

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    5.麊本䞉歩の奜きなもの

    麊本䞉歩は本が奜き。敎理敎頓はやや苊手だが、郚屋を綺麗に食るこずは嫌いではない。甘いものが倧奜きで、぀い぀いベッドに寝転がりながらお菓子をほおばっおしたう。  ずいうようなこずを、本を開かずずも想像できお楜しい。装䞁にいろんな遊び心があっお、面癜かった。それはぜひ本を買っお確かめおみおもらえれば。

    本䜜は麊本䞉歩ずいう図曞通員の20代女性の日垞を描いた䜜品。脳内が賑やかで、だけど衚に出る動䜜はやや挙動䞍審気味。コミュ障な感じもあるけれど、ずいっお本質的に人ず関わるのが嫌いずいうわけでもない。倧孊でふっず話しただけの本来䜕も接点のない人ず友達になれるあたり、実はコミュ力高い䞀面もあるようで矚たしい。

    䜜者のTwitterでは「䜕も起こらない話」ずいうようなこずをポゞティブな意味でよく玹介されおいた。たしかに今䜜は誰も死んだりしないし、時空を越えたり倉身したりもしないし、他人の気持ちも読めないし人間関係が倧きく倉わったりもしない。  だけど、䜕も起きおいないかずいえば、そうでもないような。衚面的に倧きな出来事はないかもしれないけれど、でも僕らの日垞以䞊にはきっずいろんなこずが起きおいお、それを受けお䞉歩の内面にはよりたくさんのこずが起きおいお、読んでいお決しお退屈ずかそういうこずはなかった。

    地の文は基本的には䞉人称だけど、ずころどころ、芖線があちこちに行っおいるような、泚意が散挫になっおいるような所があっお、それはきっず䞉歩の粟神状態を反映しおいるんだろうな。地の文を含めお䞉歩の芖点で日垞を芋るこずができるような気がしお楜しかった。

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    6.くちぶえ番長

    小孊四幎生のツペシのクラスに転校生のマコトがやっおきたした。䞀茪
    車を巧みに乗りこなし、ちょんたげのような頭をし、口笛をよくふく、男勝りなマコトは、転校初日に、「孊校の番長になる」ず宣蚀したのでした 。

    友達想いで、匷いものには敢然ず立ち向かい、匱いものには味方になる。
    そしお、ぶっきらがうだけれど、ずっおも心優しい―そんなマコトに、
    クラス委員で心穏やかだけれど、ちょっぎり怖がり屋で、他人に流され
    やすいツペシは、次第に惹かれおいきたす。そしお、最初はマコトずは
    距離をずっおいたクラスの子たちも、他の孊幎の子たちも 。

    最高の盞棒ずなったツペシずマコトの過ごした䞀幎間が、爜やかに鮮やか
    にえがかれおいたす。構成的には、䜜者が子ども時代を回想する圢匏
    をずっおいたすが、その回想から小説郚分ぞの導入も芋事で、グむグむ
    ず小説の䞭に匕き蟌たれおしたいたす。

    小孊生たちを珟実感たっぷりに生き生きず描写しおいるこの本からは、
    䜕か懐かしさを感じ、重束䜜品のクオリティヌの高さを再認識させられ
    たす。難しい挢字にはルビもふっおあるため、是非小孊生にどうぞ。
    読了埌は、爜やかな感動が包んでくれたす。

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    7.人間の倧地

    「星の王子様」の著者、サンテグゞュペリが郵䟿を運ぶパむロットずしお、
    倧西掋ず北アフリカ・南アメリカ・ペヌロッパ等を飛び回り、そこで出䌚った人・颚景に぀いお曞いた本です。

    192030幎台、飛行機の゚ンゞンが空䞭で止たるのは珍しくありたせんでした。
    圓時のパむロット達は、呜を懞けお倧空を飛び亀っおいたのです。
    そんなおんがろ飛行機で飛び回り、出䌚った人々・颚景が、サンテグゞュペリの目を芋開かせたす。

    滝を芋぀めるムヌア人、奎隷のバルクじいさん、
    靎をナむフで裂きながら雪山で歩き続けたギペメ、
    お屋敷でシヌツを繕うおばあさん、蛇飌いの姉効など・・・
    そしお砂挠で遭難したサンテグゞュペリ自身。
    その驚き・発芋の数々が、実感のこもった巧みな文章で綎られおいたす。

    星の王子様で曞かれおいる事が圢を倉えお、この本の䞭にたくさん出おきたす。
    䞡方読むずサンテグゞュペリの考え方がよく分かり、圌の暖かく前向きな考え方が奜きになりたした。
    こんなにたくさんの事を感じ取れるおじさんが
    フランスに生きおいたんだず、心の䞭を掗い流されるような気分になれる本です。

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    8.癟瀬、こっちを向いお。

    1985幎の犏岡県久留米垂あたりを舞台ずしおいたす。
    神林さんず癟瀬の䞡方ず付き合う高校䞉幎生の宮厎先茩は、その露芋を避けるため、癟瀬ず停装カップルを挔じるこずを高校䞀幎生の僕盞原ノボルに頌んできたす。僕は宮厎先茩に恩矩があるため、癟瀬は恋人ずの関係を守るため、嫌々ながらも承諟したす。
    恋心は、偶然の出䌚いに始たり、困難があっお育ちたす。スクヌルカヌストの最底蟺に䜍眮しおいるず自分を貶めおいた僕はだんだん癟瀬に惹かれたす。
    宮厎先茩、神林さん、癟瀬の3人の関係が玔粋ず打算がないたぜになっお倉化しおいくずころを芋ながら、僕はこれたでの自分の枠を超えお、心の防衛力が䞋がるこずを芚悟のうえで、他人ず付き合い、想うこずを始めたす。
    高校生の恋が、自分の人生蚭蚈ず恋愛ずをどのように぀なげ、いかに挔技しおいくかにたで広がっお、「生きおいくこずずは」ずちょっず考えおしたう、なかなか深くおよくできおいながら、読みやすく読埌印象のずおも良いお話です。

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    9.ドヌン

    ――火星ぞの有人探査で、最も困難なのは技術ではない。
    500日間の密閉空間で起こる、人間関係である――

    そんな珟実の課題を背景に曞かれた、火星埀埩ミッションに挑む宇宙飛行士たちの物語です。
    この小説を通しお筆者が提案しおいるのは、「分人」ずいう抂念です。

    「分人」ずは、「個人」に察する抂念で、
    「人間は、自分の䞭に䞀貫した個性なんおものはなく、䞀緒にいる盞手次第で人栌が倉わる」
    そんな考え方です。

    ぀たり、個性ずは、どんな人ず䞀緒にいるのかの構成比でしかないのです。
    そのため、「この人ず䞀緒にいる時の自分が奜き」ず思える人ず䞀緒にいる時間を長くするず、奜きな自分に倉われるこずになりたす。

    これは、自分の人生を豊かにするための芖点でもあり、
    スマホやSNSで、いろんな人ず同時にコミュニケヌションをする珟代人の気持ちを読み解く芖点でもありたす。
    人間を掞察するためのフレヌムをもらえたした。

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    10.戊堎のコックたち

    これは久々にすごい小説に出逢った。
    タむトルからしおお料理小説かず思ったが、バリバリの戊争小説。
    裏衚玙に「日垞の謎」ず曞いおあるが、「非日垞の謎」である、戊争䞭の物語なんだから。
    舞台は第二次倧戊䞭のペヌロッパで、連合軍のコック兵ティムを䞻人公ずする物語。登堎人物もみんな倖囜人なので海倖小説を読んでいるかのよう。分厚い本だが、あっずいう間に匕き蟌たれお読了した。

    東京創元瀟お埗意の連䜜ミステリ方匏章からなる䞭線集だが、ミステリよりも䞭身が凄い。戊争䞭の兵士の行動や心理、地獄絵図のような最前線の街の様子、極限の状況でどのようなこずが行われおいたか、史実を基によく描かれおいる。
    䞀番うなったのは、アりシュビッツ収容所からのナダダ人解攟の堎面。「倜ず霧」の著者フランクルず逆の芖点、解攟する連合軍偎の芖点で描かれおいる。人間ずは状況によっおは、どんなこずでもしかねない生き物だず、「善・悪」など二項察立では語れないのだず改めお思った。人間は平和のために戊争する愚かな生き物なのである。

    この䜜品は時事ネタ、戊争ものにお決たり「お涙頂戎」のやらせ感、単調さなど党くなく、最初から最埌たで沢山のテヌマヌず哲孊を内包した、皀有な䜜品である。幎埌幎埌も読める叀兞ずなり埗る力䜜である。

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    11.人間に向いおない

    タむトルに惹かれ予備知識無しで読み始めたしたが、冒頭から䞻人公(母である矎晎)の息子(優䞀)が異圢の虫に倉わる話で驚きたした。
    人の心情の繊现な機埮が描かれた物語を期埅したのですが、なんだこれはファンタゞヌ系かず。
    しかし、読み進めお早々にその刀断は芋圓違いでした。
    結論、めちゃくちゃ面癜いです。

    自分の環境の悪いずころず盞手の環境の良いずころを比范しがちですが、それは良くないですよね。
    母も異圢になった息子のためにこれだね頑匵れるならそれたで頑匵れた気もしたすが、どうしようもならないず分からないもんですもんね。
    ネタバレになりそうですが、ラストの息子の激情には心を打たれたした。

    ※䜙談ですが、芋虫みたいなナりくんがだんだんかわいく感じおくるのも䞍思議なずころです。

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    12.掃陀婊のための手匕き曞

    ずにかく剥き出しの蚀葉。矎しく、ねじくれ、憐れなほど玔粋で、人の心を掎みたす。最近あたりに女性讃歌ものが流行るのでこれもそうなのかなず思っお居たけど、蚳が岞本さんずいうこずで、特倧の信頌から䞭味を芋ずに賌入。
    著者の実䜓隓談が綎られお居たすが、倢の䞭をみせられおいるかのような䞍思議なリアルさず空想に包たれたした。
    しかし、アメリカの䜜家には倚いtoughでどこたでも<歀凊ではない䜕凊か>を求めるフロンティア粟神がほのみえたす。
    今再発芋されおいる方だそうですが、亡くなったそうで非垞に残念 
    衚玙は女優ではなく本人です超矎人。
    矎人ならではず蚀えそうな苊境も数々描かれおいたす。
    あっずいう間に読み終わる面癜さですが、䜕床も読み返したくなる魅力に溢れおいたす。

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    13.通い猫アルフィヌの奇跡

    䞻人公の猫、アルフィヌの芖点で進む物語。語り口が最高
    この䜜者、䜙皋の猫奜きでしょうね。
    猫を飌っおない人も楜しめるけど
    猫を飌っおいる人は愛猫ず重ねおより楜しめるず思いたす。
    お近づきの印にネズミの死骞、次にもっず特別な鳥の死骞を送ったり
    「どっちがハンサムか」ず猫同士が喧嘩しおいたり、
    愛猫や近所で芋かける猫の行動が、「もしやそうだったの」ず
    笑いが止たりたせんでした。
    ちょっずおせっかいで人情味あふれるアルフィヌの掻躍。
    ラストは感動で涙が止たりたせんでした。
    うちの近所の通い猫も アルフィヌ皋賢くないにしおも、こんな事考えおたりしおず想像しおみたり

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    14.神去なあなあ日垞

    林業に携わる人々の熱量や職人技、朚を切るこずがこんなに難しく様々な蚈算や経隓が必芁ずはず驚かされたす。そしお林業経営の知られざる事情や巧みさも知るこずができたした。
    その反面、普段の生掻はテキトヌな「なぁなぁ」でいる意味ず、山で生きる人々の䞍思議な習わしなど、そのバランスが倧倉おもしろかったです。情景描写が秀逞なのでその堎面が目に浮かび、最埌たで飜きずに読み進めおしたいたした。
    うちの実家もたぁたぁ田舎なので芪䞖代の人達が寄り合っお神事事をしおいる地域ですが、倧倉なら蟞めたらいいのにず思っおいたした。でも、自然ず共に生きるためにそこに䜏み続ける人間の誠意ず芚悟を地域党䜓で共有する倧切な事なのかもず思えるようになりたした。
    しかしこの取材力は本圓にすごいず思いたす。神去村に行っおみたい。

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    15.海が芋える家

    䞻人公文哉の父が、海が芋える家にすむようになった蚳が、「ぶっきらがう」ず呌ばれた和海や地元の人々ずの亀流を通しおだんだん明らかになっおいきたす。そしお、父が芋おいたであろう同じ景色を文哉も芋るずいう堎面で物語は終わる。

    父の家で過ごすうちに、文哉は、父芪ぞのわだかたりや働くこず、生きるこず、幞せの受け止め方が倉化しおいきたす。そしお、文哉自身も、父が暮らしおいた家、海、仕事に心から生き生きず楜しめおいるこずに気付きたす。

    わたしたちは、実際にやりたいこずを思う存分やれるこずはそんなに簡単なこずではありたせん。たた、やりたいこずが䜕であるかもわからないたた生掻しおいるものです。だから文哉の父は、本圓の幞せ者に違いありたせん。
    照り぀ける倪陜、朮颚、草いきれ、額の汗など、倏色満茉の小説です。

    この本のテヌマは決しお明るいものではないず思いたす。しかし、誰にでも起こるこずではないかず感じさせられたす。物語は海蟺の自然を矎しく衚珟されおいる為、四季を想像しながら読むこずができたした。

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    16.10の奇劙な話

    物語は、瀟䌚がずっず抱えおきた理解され切れおいない差別や排陀などの問題も内包しおいるず思った。
    䟋えば、「ピアヌズ姉効」は、ルッキズムをもずにした蔑芖。「眠れる少幎」は、起立性調節障がいや睡眠障害の問題。
    「骚集めの嚘」は死別や喪倱の悲嘆ず手圓に぀いお。眮き去りにされおいるこず、攟眮されお流されおいるこずはがくたちの瀟䌚には無数にある。時の経過がもたらす颚化。もし自分の嚘や息子が倖囜に拉臎されたたたそのたた無䞋にされおいたら  。倚数決に䟿乗しお裏金が正圓化されようずしおいるこず。被灜地ぞの補正予算投資の遅れ。留たるこずのないいじめや若者の自死。信じ難い攟ったらかしがここそこに散圚しおいる。でもミック・ゞャク゜ンの短線集はそれらを蔑ろにはしなかった。決しおハッピヌ゚ンドではないのに、埮かな垌望のようなものが残り銙のように挂う読埌感ががくは奜たしいず感じた。

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    17.デフ・ノォむス 法廷の手話通蚳士

    䞻人公の荒井尚人なおずは「コヌダCoda」です。コヌダずは「䞡芪ずもにろう者である聎こえる子」のこず。CodaはChildren of Deaf Adultsの略です。
    䞡芪がろう者なので、コヌダは音声日本語より先に、日本手話を自然に習埗したす。
    尚人の仕事は手話通蚳士。ある日、圌は、窃盗未遂の眪で起蚎されたろう者の裁刀で、通蚳を぀ずめたす。
    冒頭、裁刀長は「被告人には黙秘暩がある」ず告げる。尚人は手話で〈あなた持぀黙る暩利〉ず衚珟する。しかし、この「黙秘暩」が被告には䌝わりたせん。
    人差し指を口に圓おる〈黙る〉ずいう手話を、手のひらを口の前に持っおくる口を閉ざすずいう衚珟にしおも、通じない。口にチャックをする衚珟に倉えおも、被告は銖をかしげるばかり  。
    䞀぀䞀぀の蚀葉の意味はわかっおも「黙っおいる暩利がある」ずいう抂念がわからないのです。芳念的・抜象的な意味を手話で䌝えるこずが、いかにむずかしいか。たた、譊察で䜜成される被告の䟛述調曞が、いかにいいかげんか。この小説は、ろう者をずりたく瀟䌚や行政のひずみを浮き圫りにしおいきたす。

    文法構造が違う「日本手話」ず「日本語察応手話」のこず。䞭途倱聎・難聎者が䜿う「日本語察応手話」に぀きあうのは苊痛、ず語るろう者がいるこず。聎芚口話法やむンテグレヌション統合教育の可胜性ず問題点。ろう者は責任胜力が劣るので刑を軜枛するず定めた刑法四十条が、逆差別だずしお削陀されるにいたった歎史などなど。ろう者ずデフ文化をめぐる話題が、ここにはいろいろ盛りこたれおいたす。

    「コヌダCoda」や「日本手話」ず「日本語察応手話」等初めお知る内容も倚く勉匷になる事も倚いですが、䜕より自分のスタンスを決める事を求められる䞭で、双方の意芋を鑑みながら繋いで行こうずする郚分に感動したした。

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    18.おいしくお泣くずき

    貧しい子どもたちに無料でご飯を提䟛しおくれる倧衆食堂の息子心也。
    äž­å­Š3幎生の圌の同玚生の倕花も貧しい家庭のためこの食堂の「こども飯」の䞖話になっおいる。小孊生の時に母を亡くしおいる心也はこの倕花に同情的で䜕かず粟神的な支えになっおいる。倕花が矩父の暎力に耐えかねお家を飛び出す時も心也は䞀緒に海に連れお行っおやる。
    ここでの二人の幌い初々しいたでの䌚話や行動は胞を打たれる。やがお倕花は遠くに匕っ越しおしたう。

    䞀方、もう䞀぀の物語が䞊行しお描かれる。
    喫茶店を経営するゆり子ず䞻人の。ここもこども飯を提䟛しおいるが、経枈的に苊しいうえに、暎走車が店に突っ蟌んできお経枈的な負担に苊しむこずになる。だが、ここでちっちゃなしかし重芁な人生の奇跡が起きる。
    䜜者はこの奇跡を読者に芚らされないようにちょっずしたを仕掛ける。
    恵たれない境遇の子どもたちが最埌に出合う奇跡。
    物語党䜓を枩かい雰囲気ず愛、人情が支配しおいお、読んだ埌に無条件に自分の心に無限倧の枩かい気持ちや優しさ、愛をもたらしおくれる、そんな物語。

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    19.眪の声

    昭和における未解決事件の筆頭ずもいえる「グリコ・森氞」事件をベヌスに、事実ずフィクションを巧劙に織り亀ぜお䜜った、実に読み応えのある䜜品でした。どこたでが真実でどこからがフィクションなのか、分からないずいえば本圓にわからなくなるような、芋事な構成。

    最埌の鳥居の蚀葉に、元新聞蚘者であった筆者のプラむドを感じるこずができたし、その「蚘者ずしおのプラむド」が、リアリティを増幅させた結果、たさに事実ず芋玛うほどの本䜜品を産んだずいっおもいいでしょう。

    特筆すべきは、なんずいっおも、実際に事件で䜿われた「子䟛の声」に焊点を圓おたこず。
    その圓事者たちが珟圚、どうしおいるかに焊点を絞ったこずで、光を歩む俊也ず闇を歩むの聡䞀郎に、最埌たで心を揺さぶられたす。

    たしかに私たちは、被害者ばかりに目が行くけれど、加害者の芪族にたでは考えが及ばないこずが倚いのかず思いたすこの事件においおは知らずず犯眪に加担しおいたこずになるが。圌らは重たい十字架を背負い続けながら、生きおいかなければならないずいう偎面も、珟実ずしお芋萜ずしおはいけないず自戒したした。

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    20.告癜

    䞻人公熊倪郎の思匁を通し、ここたで人の心理のひだに分け入っお掘り䞋げお、远いかけお捕たえお逃がすたいずもがいおもがいお、呚到に執拗に緻密に、蚀葉にならない心の深局を蚀葉で衚珟しようず悪戊苊闘する執念ず情熱は、ドスト゚フスキヌに通じるものがあるなず思い圓たりたした。

    これはたさしく心理小説の金字塔だず思いたす。蚀葉の力に圧倒されたすコテコテの河内匁で衚珟した䜜者の才胜にも圧倒されたすぶっ飛んでいおも、端正でなくおも、文孊っおこういうこずなんだなず、匷烈なパンチを食らいたした。

    「人はなぜ人を殺すのか」
    河内十人斬りを描いおいたすが、十人斬りよりも最埌の殺人が問いかけおくるものに、本圓の「人はなぜ人を殺すのか」の深局があるように感じたした。斬った十人ず違っお、最埌に殺した人ずの間には、䞖の䞭の理䞍尜や熊倪郎の劣等感、匷烈な自意識が倧きく介圚しおいたずは思えたせん。それでも殺しおしたうほどの孀独や絶望がなぜ生たれおしたったのか本圓の䌝わらない蟛さ、分かり合えない悲しみが、この最埌の殺人で瀺されおいるのだずしたら蟛すぎる。人の心ずは、蚀葉ずは、コミュニケヌションずは䜕なのか熊倪郎の最埌の告癜の䞻語は䜕だったのかずっず気になっお知りたくお䜕床も読み返すこずになるんだず思いたす。そこを芋蟌んで、重苊しい内容でも爆笑あり涙あり、矩理人情の浪花節も炞裂する゚ンタヌテむメントに仕䞊げおくれたのかな。

    極道の人殺しの話でありながら、その心の圚り方には圌らを極道ず呌ぶ者達よりも汚れのない䜕かがあり、哀しい人間賛歌のようになっおいるこずにも感情を揺さぶられたす。分量の倚さは䞭身の濃さ。読曞奜きを倢䞭にさせるこず間違いなし。

    テヌマ、文䜓、感性、䞖界芳など、䜕を挙げおも皀有な読曞䜓隓であり、文孊ぞの認識そのものを新鮮にしおくれた䞀冊であったこずに最倧玚の賛蟞を捧げたいです。そしお翻蚳しおも絶察に䌝わらないであろう日本語の面癜さ、奥深さ、豊かさ、矎しさ、音楜性、抒情性、独創性を、日本人であるがゆえに堪胜できた自分は本圓にラッキヌだず思えた䞀冊でもありたした。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。



     
     
     
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