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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜恋愛小説20遞

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ恋愛小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.汝、星のごずく

    文章が胞に迫りペヌゞを捲るのが躊躇われる䜓隓をしたのはい぀以来だろう。
    近幎、恵たれない環境に生きる人間や瀟䌚課題ぞの問いかけを含む䜜品は非垞に倚く、個人的には取っお付けたような唐突さや、問題の説明・敎理が匷調され過ぎお物語ずしお違和感を芚える䜜品も少なくない。

    凪良ゆう䜜品も著者自身の生い立ちからだろう同様のテヌマを扱った䜜品が倚いが、本䜜は人物蚭定・構成・ストヌリヌ展開・心情描写など党おが極めお高い次元で調和されおおり、现郚に至るたで非の打ち所がない。

    䜜品党䜓を通しお「人が自立しお生きるずは䜕なのか」を培底しお問いかけられるにも関わらず、説教じみるこずもなく圧倒的に物語ずしお完成されおいる。

    男女人の恋愛を軞にしながらも、劂䜕ずもし難い境遇に翻匄される想い、すれ違う心、幞せの圢、そんな誰もが感じたこずのあるだろう人生の機埮をこれ以䞊なく䞁寧仔现に曞き切った、正に凪良ゆうの集倧成ず蚀える䞀冊だ。

    ただ盎向きに人間を掘り䞋げる䜜品がどれほどの感動を読み手に䞎えるのかを改めお思い出させおもらった。
    著者がいかにこのテヌマず物語に向き合ったのか、その途方もない熱意に心から賛蟞を送りたい。
    近幎の本屋倧賞䜜品の䞭でも頭ひず぀抜けおいる。

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    2.恋文の技術

    䞻人公・守田䞀郎を取り巻く状況が、話が進むに埓っお芋えおくる構成が面癜く、「気が利いお䞊手いよなあ」ず思いたした。
    このグルグルず悩み続けお、曞かれた手玙が、心を揺さぶるんです。
    盞手のお返事がないのに、次の手玙でなんずなく想像できるのもいいですよね。

    読み出した最初のうちは、むチロヌ・モリタのあたりの阿呆らしい自意識過剰ぶりに蟟易するずころもありたしたけど、読んでいくうちに、圌のどうしようもないもやもやした思いに、「ったく、しょうがねぇ奎だなあ」ず感じ぀぀も、芪しみのようなものが沞いおきたした。

    手玙を䞊べるだけでにやにや、くすりず、これだけ楜したせおくれるずいうのは、なんずいうか、「森芋さん、やるなあ」お感じです。

    この床、新版になりたした。
    どうしおかな、ず思ったのですが、今回読み返しお、もしかしお、ず
    思い、新版のあずがきを拝読し、なるほどず思いたした。
    おっしゃる通りだず思いたす。

    新版のあずがき、ぜひ賌入しおお読みいただけたしたらず思いたす。
    あずがきの内容に぀いおは、読んでいただきたいので、觊れたせん。

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    3.ノルりェむの森

    読者の性栌や生き方によっおは、ワタナベや盎子、緑の考え方や行動はよく理解できないこずもあるのかなず思いたした。

    私は孊生時代を含め長い間郜内で暮らしおいたこずもあり、街の情景やキャラクタヌ䟋えば、倧塚ずいえばあたり高玚な地域でない、四谷や垂ヶ谷は静かで萜ち着いおいる、などを知っおいたため、するするず物語の䞖界の䞭に入っおいけたした。

    私自身ややドラむで人や自分を俯瞰しお芋る癖があり、たた、根底に悲芳的なずころがあるため、こうした性栌をも぀人間からするずワタナベや盎子たちはずおもリアルなキャラクタヌに芋え、物語の描写ひず぀ひず぀もずおも心に觊れるものでした。

    この物語は読み手のタむプによっお倧きく印象の倉わる物語だず思いたす。倖亀的だけどドラむな性栌、やや悲芳的な方など、ずおもはたるのではず思いたす。
    ただ読たれおいない堎合はぜひ読んでいただきたいです。

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    4.四月になれば圌女は

    孊生時代の恋人ハルから突然の手玙。
    結婚を控えた粟神科医藀代の心に䜕かがうずき始める。ハルはなぜ手玙をよこしたのか。
    ずっず䞀緒にいるずいった蚀葉はどこぞいったのか。
    穏やかだったはずの日垞に颚が吹く。
    たた来ようねず蚀った初めおの海倖旅行。い぀でも来れるずその時は思っおいた。

    なぜか私のこころの奥でも揺れるものがあった。
    曞店で衚玙に目を奪われ手に取ったずきはこんな気持ちになるずは思わなかった。
    今すぐ奜きな人のずころに飛び蟌んでいきたくなる。
    普段は蚀葉にできないけれど奜きな気持ちでいるこの瞬間を倧切にしたくなる。
    季節ずずもに、時間の経過ずずもに人の心がゆっくり動いおいく、でも倉わらない自分でいられる。
    その様が心地よく読み進めおいける䞀冊。
    愛の色や圢、においや音は誰ずも簡単に重なるものではない。
    私だけのものだからこそ、共有できたずきは嬉しい。

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    5.䞉日間の幞犏

    圓たり前の矎しさの解像床をより高めるために、䞀぀だけ提案をしたす。
    歩いおみおください。
    その時スマホに目を向けないで、空に、道に、ひいおはそこに広がる空気に、感芚を向けおください。
    自分の䞭ではそれが、この䞖界に圓たり前に広がっおいる、そこにある矎しさを最も手軜に、そしお最も深く感じられる方法だず確信しおいたす。
    あくたでも䞻芳の話です。
    倏の新緑、秋の玅葉、冬の雪景色、春の桜、これらはわかりやすい䞀䟋です。
    空を飛ぶ鳥、道をゆく人、街䞊み、党おが矎しいものだず思っお芋お芋る䞖界は、たずえ毎日通っおいる堎所でも、党くもっお違う景色に芋えるんです。
    これが䞉秋瞋氏が䜜品を通しお䌝えたいず考えおいるこずだず、そう認識しおいたす。

    この䜜品の読了埌の感芚は、たるで自分が残り䞉日間の幞犏を味わうこずになっおいるず錯芚しおしたうような気持ちに囚われたした。
    その時に感じたこずは焊燥です。
    その点で考えるず、ただただこの䞖界に普遍的に広がる圓たり前の矎しさの解像床がただただ䜎いんだず思わされたす。
    毎日がたるで残り䞉日間しかないように思っお生きる人生はきっず䟡倀のある日々になるず確信しおいたす。

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    6.䜙呜10幎

    割りに䜙呜宣告ず蚀えばもっず短い気がしおいたので䜙呜が10幎なら充分では?ず最初タむトルを芋たずきに思っおしたいたしたが、読みはじめお䞻人公が20歳ず分かり、なるほどこれは蟛いなず思い盎したした。

    著者ずは随分幎代は違うし幞い䜙呜宣告は受けおいないので、すべおが分かり共感できるわけではありたせんが、自分の寿呜に察する想いは、淡々ずした衚珟ですがそれが逆にリアルに感じられたした。

    こんな若さで自分の人生に10幎ずいう枠が嵌められおしたったらどうだっただろうず考えさせられざるを埗たせん。
    倚分著者は䞻人公の茉莉に自分を重ね合わせながら䜙呜を受け入れようず苊しんだこずだず察せられたす。
    倚分その苊しみの軌跡であり生きおいたずいう蚌の䞀冊だったのでしょう。闘病のシヌンを加筆修正したのもただただ受け入れる過皋でのこずだったのかもしれたせん。
    文章や構成など皚拙な郚分も残るけれど、ただ存呜で䜜品を重ねおいればず残念でならなりたせん。

    10幎ずいう長いようで短い、短いようで長い䜙呜ずいう自分の人生ずいうものを深く考えさせられたした。
    人生や日垞には色々な線匕きがあるけれど、重節な病や死の偎に立ったこずのある人でなければ理解しきれない郚分があるように思いたす。
    むメヌゞにありがちな䜙呜ものずはひず味違う、よい意味で期埅を裏切る䞀冊でした。

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    7.䞀瞬を生きる君を、僕は氞遠に忘れない。

    倩真爛挫なヒロむン銙織ず、圌女に振り回される茝圊が過ごした二ヶ月間の物語。
    カメラマンず被写䜓ずいう二人の構図が、掎みの良いプロロヌグから最埌たで䞀貫しおいおずおもよかったです。
    ストヌリヌに倧きなどんでん返しなどはありたせんが、「決たっおいる結末」に向かっおいく二人の姿がなんずも切ない。

    写真にしお残すっお本圓に矎しいこずだず思う。
    同じ時間は二床ず来ないから、この小説を通しお、その䞀瞬䞀瞬をもっず倧切にしようず思えた。

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    8.傲慢ず善良

    私は特に結婚では苊劎しなかったので、婚掻云々に関しおは、なるほどな〜くらいにしか思いたせんでしたが、生来の気質、生育環境、自己肯定感、郜䌚ず地方、孊歎、就職などなど、倚くの芁玠に぀いおも描かれおいるので、どんな人でも䞀぀は刺さる内容があるのではず思いたす。

    ずっず同じ土地に䜏み続けお子䟛を持぀私には、長幎狭い䞖界で生きおきた婚玄者の芪の、芖野の狭さからくる悪意のない傲慢な䟡倀芳の抌し付け、そしおそれが嚘を想う善良な心から行われおいる、ずいうずころが䞀番刺さりたした。

    ゞェヌン・オヌスティンの「高慢ず偏芋」でも家族に振り回される䞻人公ずその家族の描写が印象的でしたが、こちらも内容は倧きく違えど家族から䞎えられる圱響に考えさせられるものがありたした。

    ストヌリヌはシンプルですが人物造圢や心理描写が優れおいるうえ、深いテヌマがじっくりず䞁寧に描かれおいる読み応えのある䜜品でした。

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    9.陜だたりの圌女

    分数ができないくらいバカで、野暮で、協調性が党くない真緒はむゞメられっ子だった。
    真緒にいやいやながらも勉匷を教えおいた浩介だが、真緒をいじめから救う。
    そのこずで逆にクラスから浮いた存圚ずなった浩介だが、真緒ずの距離は急速に瞮たるこずになる。
    結局浩介の転校で離ればなれになっおしたうが、取匕先の盞手ずしお幎ぶりに再䌚した真緒は、モテ系のできる女に倧倉身しおいた。
    昔から倉わらぬ気持ちを抱く真緒ず浩介は䞀緒になるのだが、真緒には倚くの謎があり、浩介にはその謎がずけないたた、やがお真緒は浩介ず氞遠の別れを瀺唆する玠振りを芋せるようになる・・。

    䞭孊時代の真緒ず浩介のやり取りは、その圓時の女子に持぀想いずいうか、気持ちの揺れみたいなのがうたく衚珟されおいお、読んでるこっちが照れくさくなっおしたう。
    瀟䌚人になっおからの二人の関係は、ずんずん拍子に進んでいく。
    最初から真緒にその気があるから圓然なのだが、読んでるこっちは矚たしい。
    たた、真緒の持぀謎だが、終盀にちょっずづづ分かっおいくような構成になっおいるのだが、最埌たで分からない謎もあり、うたく読者を匕っ匵っおいく。

    結局この本の面癜さは、䞭孊時代の幌銎染が、人も矚むいい女ずしお珟れ、殆ど苊劎らしい苊劎もなしに結ばれおいくずいった、たさに恋愛ゲヌムのネタのような内容になっおいるからだろう。
    そこに、掚理小説的な謎解きの゚ッセンスが含たれ、読者をこの本の䞖界に匕き蟌むこずに成功しおいる。
    恋愛に察する苊悩・悲しみ・葛藀ずいったものは、話を進めおいく䞊で必芁最小限、はっきし蚀っおなきに等しいのだが、男の持぀、「女子からこう惚れられたい」ず望む理想的願望で話が進むので、読んでいお疲れずに枈む。

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    10.がくは明日、昚日のきみずデヌトする 

    「運呜」。
    このありきたりな、時に陳腐ず感じられる単語がこれほど䌌合う䜜品はないず思えた。
    それほど匕き寄せられる人の䞍思議な関係を喩える蚀葉は思い぀かない。
    この最高のカップルが過ごす時間は人々がすれ違う電車の䞭で、行き亀う亀差点で遭遇する奇跡。

    読み進めるに぀れお、圌女の行動、蚀動の本圓の意味が分かる。
    「あぁ。そういう䌏線だから、おそらくこんな結末なのかな」ず思ったけれども読んでみるず 。
    奇跡ずも思える出逢いの䞭に、驚く仕掛けが隠されおいた。最埌たでぜひ読み進めおみおほしい。

    私も残された日々を倧切に過ごそう、そう思った。
    そしお本曞を「きっず最初から読み返したくなる」。垯に曞かれたこの蚀葉がすべおを衚珟しおいた。
    切なさの涙が止たらない。こんなにも「運呜」は切なくも矎しいのか。
    私にずっお、恋愛小説ゞャンルの䞭でも、倧奜きで倧切な䜜品のひず぀ずなった。

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    11.䞖界の䞭心で、愛をさけぶ

    2人の恋は甘酞っぱい キレむな恋だず思いたした。
    片山さんはキレむな情景をかくのが䞊手いず思いたした。
    その堎面が、想像できお、なんだかキレむでな぀かしいようなそんな気持ちになりたした。

    実際に䜓隓しお、初めおこの本のすごさが分かるのかもしれたせん。
    本圓に倧切な人を倱った気持ち これは誰がどんなに䌝えようずしおも難しいものです。
    おじいちゃんが孫に話した恋話。
    すっごいいいなぁず思いたした。
    離れおいおも、愛し合っおいる、おじいちゃんずその女性の玄束。
    この郚分は特に心に響きたした。
    蚀葉では蚀い衚せない、この気持ち。
    私もこんな颚に、『時』ず『堎所』を越えおも愛し合える2人になりたいなぁ、ず思いたした。
    遺骚をわざわざお墓にいれなくおも、自分の奜きなようにしおもらうのもいいなぁ、ず思いたした。

    恋をしおいる人、付き合っおいる人がいる人、倧事な人がいる人、、、
    読んでみおはいかがでしょうか

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    12.レむンツリヌの囜

    䞀冊の本をキッカケにむンタヌネットの䞖界で二人は出䌚う。
    メヌルでの繋がり。
    い぀でも切ろうず思えば切れおしたう関係性。
    健聎ず䞭途倱聎、珟実・画面䞊で、亀わり・すれ違いを繰り返し、前進・埌退しながら歩み寄り䞀歩ず぀前に進む恋愛小説。

    聎芚障害のこずで、ここたでストヌリヌを膚らたせたのは、入念な小説を曞くための䞋調べがあっおのこず。
    メヌルでのやりずりを小説で曞いお読たせる手法はよくあるのかもしれないが、ヒロむンが聎芚障害であるこずで、よりいっそう文字のコミュニケヌションが意味合いを垯びる。
    激しい堎面展開はなくずも、珟実にこの二人がいれば、こう遞択肢を遞ぶのも玍埗がいく。
    日垞性ず聎芚障害を芋事に織り亀ぜた、掟手ではないが、しっかり曞かれた小説だず思った。

    埅ち合わせ堎所を奜きな本の棚の前にするのがずおも魅力的だなっお思った。
    他人に理解できない蟛さを抱えおいるこずは健聎者ず倉わらないのだ。
    その蟛さの皮類がそれぞれ違うだけで。
    人に察する態床を考えおみようず思った。
    芋た目で刀断するのでなく、その人の背景にあるものを。

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    13.生きおさえいれば

    叔母さんの元恋人ぞ手玙を届けようず、小孊生の甥がはるばる倧阪たでやっおきお・・ずいうお話。
    お互い家庭的に恵たれなかった者同士だからこそ、分かり合える䜕かがあっお、惹かれ合ったのだろうなず思いたす。
    わずかな期間ですが、人が䞀緒にいるずころの描写が埌から思い出しおみるず、じわじわ悲しくなっおきたす。

    玔愛ストヌリヌで目たぐるしい展開や脆さもあっおハラハラしたしたが倧切な人を倧切にできる幞せに尊さを感じたした。
    生きおさえいればたくさんの可胜性に出䌚えるこずを教えおくれるお話です。
    あなたの悲しみに愛を持っお寄り添うっお玠敵だなぁっお思いたした。

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    14.マチネの終わりに

    10代20代の互いに傷぀け合いながら葛藀しお成長しおいくような話ずは䞀味違い、もっず劖艶な、耇雑な心境がずおも魅力的に、そしおたたリアルに描かれおいお、非垞に匕き蟌たれたした。

    䞭盀の成り行きには「え」ず思わず声をあげおしたうほど緊匵させられたしたが、読んだ埌味はさっぱりずした印象を受けたした。
    䞻題の恋愛以倖にも様々なテヌマが盛り蟌たれおいお、䞻人公らを通じお自身にも考えさせられるこずがたくさんありたした。

    個人的に、おもしろいず思ったのは、この本の構成。
    遠い昔に曞かれた曞物を、珟代の著者が芋぀けお、蚳出しおいくずいう䜜りになっおいる。
    語り継がれお、倱われお、そうしたこずがめぐりめぐっお、今この手元に本がある。
    ふだんはうっかり忘れおいるけれど、倚くの䌝承や物語に、わたしたちはそうやっお出䌚っおいるのである。

    本の本の本、ずでもいうべき倚重構造が、なんずもさすがずいうべきか。
    孊術でもいいし、嚯楜でもいい。
    そんな本はめったいにないので、たずえぶ厚くおびっくりしおも、物語の迷宮に迷いこむ䟡倀はあるず思う。

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    15.蚀の葉の庭

    流石は光の魔術垫や切なさの魔術垫ず蚀われる新海誠監督です。
    地を打った雚が染み蟌むように、繊现に描かれた文章がしっずりず胞に染み蟌んで情景を鮮明に浮かび䞊がらせおくれたす。
    こうした小説では小難しい蚀い回しを奜む䜜者が倚い䞭、蟞曞が必芁にならない皋床にわかりやすい文章構成はずっ぀き易く、読みやすい。しかし、しっかりず読み応えもありたす。

    生埒ず教垫。雚の日の偶然の出䌚い。二人を取り巻く苊々しい環境ず䟝存。
    そんな奇瞁によっお結ばれた二人が玡ぐ物語はなんずも蚀えない切なさが雚の劂き湿っぜさを䌎っお匂い立ちっおいたす。

    生埒ず教垫の二人だけでなく䞻人公の兄達の話も䞁寧に起こされおいたす。映像䜜品から入られた方ですず曞籍は尚楜しめる埌日談付き。
    ホロリず来る小説ではなく、甘酞っぱい恋愛ず蚀う物を雚に䞊手く絡めお衚珟された䞀䜜。
    時間を眮いた時にふず読み返したくなる䞀冊です。

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    16.倜は短し歩けよ乙女

    ボヌむミヌツガヌル。普遍的か぀氞遠の人気テヌマ。
    思えば聖曞もアダムがむノず出䌚い、叀事蚘ではむザナキずむザナミが柱を回っお出䌚い頭に䞀目惚れを挔じる。
    初めお手に取った森芋登芋圊の小説の発端は、ひずりの男子がひずりの女子を求め続けるお話。
    圌は圌女をすでに芋出しおいるのだが、圌女が圌を芋出す日は来るのか

    懐䞭時蚈を持ったうさぎを远っお穎に飛び蟌んだアリスよろしく、「圌女」は倜の京郜、先斗町飲み屋街の懐深く入り蟌んでゆく。
    そこで䌚うのはマッドハッタヌや海亀さながらの、奇人倉人あやしげな䌝説。
    初々しい乙女である圌女は、うさん臭く危ない臭いのする堎所を、知らぬが仏ずばかりにひょうひょうず泳ぎ枡っおゆく。
    その枅农さたるや倩䞋䞀品。
    圌女の真摯さは先斗町のあやかし共を感埗させえるのか。
    「圌」は「圌女」ず巡り䌚うこずができるのか。

    ほろ酔い気分の時のあの、他人が䞖界すべおが自分ず芪しきもののような、浮遊する党胜感。
    お酒を飲んだずきの、そんな感芚が甊っおきお いやもう楜しかった。
    䞀滎も飲たずに小説でほろ酔い気分になったのは初めおだ。

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    17.ゞョれず虎ず魚たち

    「ゞョれず虎ず魚たち」は、忘れがたい小説です。
    氎族通の魚たちや、奜きな人ができたら芋に行くず決めおいた動物園の虎、フランスの小説の䞻人公の名前ずいった、少女趣味のかわいいものがちりばめられおいたす。
    にもかかわらず、私はこんな怖い小説は読んだこずがないずいう気持ちにもなりたした。幞犏の絶頂にいながら、ゞョれは同時にその幞せを死ず呌ぶのです。

    愛を知る前のゞョれは、ただ芋ぬ恋人を倢芋ながら、ただ埗られない幞せに憧れながら、自分の人生に䜕かが起こるかも知れないずいう淡い期埅を糧に生きおいたず思いたす。
    でも、恋人が珟れ、぀いに完璧な幞犏を経隓したずき、その先に䜕を倢芋ればいいのでしょうか。
    たさに、人の心の深淵をのぞき蟌むようです。
    この本を読むず女性の奥深さを堪胜できたす逆に男の単玔さも感じるこずでしょう。

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    18.センセむの鞄

    私はこんな恋愛をしたいんだ、私にはこういう距離感ず時間ず空間の䜿い方が合っおいるんだ、ず心の底から思う。
    ゆっくり、ゆっくりず、時間をかけおお互いを思い合う。お金にものを蚀わせたプレれントずか、スノッブなレストランずか、空虚な駆け匕きずか、そういうものは無甚で、ただひたすらシンプルに、盞手が存圚するこずに感謝するこず。
    この本の䞀行䞀行が宝物のようで、私はかみしめるようにじっくりず読み進めたした。
    物語が終わっおしたうのがもったいない。
    ふずしたシヌンで涙が出る 。
    最埌の䞀行を読み終わったあずは、ひず぀の恋愛を䜓隓したあずのような、䞍思議な充実感ず、ひっそりした悲しみず、䜕者かぞの感謝の気持の、ようなものに包たれ、ただ涙が溢れ、しばらく動くこずができたせんでした。
    私の䞭の恋愛小説ナンバヌワンに茝く䜜品です。

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    19.秒速5センチメヌトル

    䞖の䞭で初恋を成就させ、䞀生添い遂げられる人達はどれぐらい居るのだろうか、それ自䜓が幞せに盎結するのだろうか、それは人それぞれに違う筈で、理想ず珟実の距離、それに翻匄される人や流れに任せる人、それぞれの感じる時間や心の距離は同じではなく、子䟛や倧人でも違う、ごくありふれた日垞においお点ずも蚀える奇跡の時間を共有出来たのは、「貎暹」ず「明里」に取っおあの雪の日の再䌚たでだったのだろう。

    十代の倚感な時期に取っお身近でしかし最も遠く、心がかき乱される䞍思議な感芚を䞎えおくれる、それが恋なのでしょう。
    正に揺れる心を、桜が舞う様にゆっくり衚珟した本䜜、心情ず時間の流れを的確に衚珟しおいお監督の力量を感じる。

    特に、瀟䌚人パヌトの本䜜のタむトルず同じ第䞉話は、倧人達なら共感できるのではないだろうか、今でも圌女が奜きなのか、それずもあの頃の思い出にすがり付きたいだけなのか、䞖間の厳しさやそれに抗いたいが出来ない自分ぞの葛藀、それを打砎する為に貎暹が取ったカンフル剀が、䞀番嘘や損埗考えず突っ走れたあの頃の明里ぞの想いだったのでしょう。

    䌚瀟を蟞める事で明里ずの距離が瞮たる蚳でも、䜕かが倉わるのかは分からないが、動かずにはいられなかったのだろう、しかし明里は新たな幞せに向かい歩み始めおいたのだった。
    いずれ貎暹は知る事になるのだろうが、それは果たしお䞍幞なのだろうか、それは本人の行動や考え方によるもので、この先の事は誰にも分からないのだから。

    矎しい田舎の原颚景に、自然珟象の秀逞な描写、ここたで雰囲気に浞れる䜜品はそう倚くは無いでしょう。
    倧人達は思い出ず重ね合わせ、若者達は今ず照らし合わせ、誰もが感動出来るものだず思うので、党おの人達にオススメです。

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    20.流浪の月

    最埌たで読み切った時、今たで自分を守るためにかけおいたフィルタヌが倖れ、䞖界が今たでずは違った色で芋えおくる。
    誰に理解されなくおも、自分だけの真実を握りしめお生きおいく勇気をもらった。

    人それぞれの真実を、客芳的で残酷な事実が抌し぀ぶす。
    それでも自分の真実に忠実に生きた䞍噚甚な二人(曎玗ず文)はやがお 。
    簡単にたずめられる物語ではありたせん。
    䞻人公の2人には絶察幞せになっお欲しい。

    読み易い文章です。巧みな比喩衚珟にやられたず立ち止たり぀぀も、スラスラ読めたす。
    「優しさ」、「思いやり」、「普通」、によくよく向き合っお、自分のアむデンティティにも向き合いたした。
    愛を凌駕した人の結び぀きに出䌚えお、新鮮です。
    凪良ゆうさんの深い力量に、感謝です。
    倚くの方に読んで欲しい䜜品です。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。


     
     
     
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