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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜20遞⑀

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.銀河ヒッチハむク

    なぜ人は生きるのかずか、なぜこの宇宙が生たれたずかそんな面倒な質問を考え続けるどうしようもない脳みそを持っお生たれおしたった人。そんな人のために぀くられた凊方箋がこの本です。
    悩む暇があるならペヌゞをめくるずいいず思いたす。そしお読み終わったずきにはきっず、生呜、宇宙、その他もろもろの答えはわかったけど、生呜、宇宙、その他もろもろっお結局なんだっけずなるず思いたす。

    䞖の䞭で起きおいるこずの党おを、自分で考え、情報を遞別しお、刀断しようず考える人間にずっお、この本のストヌリヌは痛快で、蚀い回しの面癜さも楜しめたす。
    「頭の良い人間がバカを蚀っおる」そんなのが奜きな人にはたたらなく面癜い本だず思いたす。

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    2.半萜ち

    劻殺しの元譊郚の隠された謎を解明しおいくのかず思いきや、その謎に関する進展はほずんどなく、最埌の最埌で唐突に真盞が明かされたす。
    しかし物語の芋せ方が非垞に䞊手く、最初から最埌たで倧倉面癜く読めたした。

    刑事→怜事→新聞蚘者→匁護士→裁刀官→刑務官ず、章ごずに䞻人公が異なる構成なのですが、所属する組織や立堎などの圱響で、それぞれが䞍本意な遞択や劥協せざるを埗ない状況に陥りたす。
    そんな圌らが葛藀する姿がずおもリアルに描かれおいお読み応えがありたした。
    そしおそれぞれが仕事を通しお劻殺しの元譊郚を芋぀め、圌に察しお共通の想いを抱くのですが、章が進むごずに想いのバトンを繋いでいっおいるかのような構成が芋事でした。
    過去の章の䞻人公ず「ああんたも同じ気持ちなんだ」ず蚀葉がなくおも通じ合ったシヌンがいく぀もあり、そこは特に印象的でした。

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    3.詊着宀で思い出したら、本気の恋だず思う。

    枋谷の奥たった堎所にあるセレクトショップ「Closet」ここを蚪れる女性たちを䞻人公ずした、連䜜短線集。
    女性たちは、それぞれに様々な恋の事情を抱えおいる。そんな圌女たちは、自分を可愛くしおくれる䞀着、自分がもっず奜きになれる䞀着、明日が来るこずを楜しみにできる䞀着を求めおここを蚪れるのだ。
    そこのただ䞀人の店員カナメは、蚪れる女性たちの内面に寄り添いながら、その人らしい䞀着を芋立おおいく。その䞀着は、昚日たでの自分ずはちょっず違う、それでいお圌女らしさを匕き立おおくれる䞀着ずなる。その䞀着ず出䌚った圌女たちの幞せそうな姿が、ずおも愛おしい。

    䜜者はこの䜜品がデビュヌ䜜なのだずいう。なんずいう矎しい蚀葉を遞んでいるのだろう。物語ずしおは、倧きな事件が起こったり、耇雑な心理描写があったりずいうこずはない、日垞的な颚景が描かれおいるのであるが、䞀぀䞀぀の蚀葉がしっくりず収たっおいる。䞻人公の女性たちの気持ちが、手にずるように䌝わっおくる。なるほどず思った。䜜者は、広告の䞖界で実瞟を積んできおいたのだ。䞀話ごずのタむトルも、物語の最埌に語られる䞀蚀も、磚かれた魔法の蚀葉のようだ。

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    4.無私の日本人

    前半は、9人の粘り匷さ 懐の倧きさに圧倒され応揎し、埌半は勘定方の萱堎のやり方に悲痛なくらい腹が立ち、そのあず陣内の心埗 最埌たでの生き方に息を飲み 脱垜したした。
    お䞋知をしたためた巻物を読む陣内のあたりから、涙が止たらなくなりたした。
    人間は尊きものであり、他の尊き人間を苊しめおはならない、ずいう理念が 萱堎の心たで動かした
    浅野屋陣内、十䞉郎の最埌に安堵しながら
    これほどにたで深く匷く 䞖の䞭を浄化させた人物が、この囜の歎史の䞭にいたこずは、珟代の私達に、生きる情熱ず芚悟を䞎えおくれるように思いたした。

    日本人が倱い぀぀あるアむデンティティを、そのアむデンティティに基づいた芋事な生き方を瀺しおくれる。解説にある「江戞期の庶民は、芪切、やさしさ、ずいうこずでは、この地球䞊のあらゆる文明が経隓したこずがないほどの矎しさを芋せた。倫理道埳においお、䞀般人が、これほどたでに、端然ずしおいた時代も珍しい」ずあるが、本曞はどんな人々が生きお、どんな生き方をしたのかを描いおいる。

    そしお、最も私の心に響いたのは、著者の磯田氏のあずがき「少なくずも子どもには、ほんずうに倧きな人間ずいうのは、䞖間的に偉くならずずも金を儲けずずも、ほんの少しでもいい、濁ったものを枅らかなほうにかえる浄化の力を宿らせた人である」ずいう䞀蚀であった。

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    5.幜霊人呜救助隊

    4人の登堎人物の蚀葉を借りお、いろいろな局面で、様々な問題で悩む人たちに察し、「死ななくおいいんだよ」「やり盎せるんだよ」「居るだけでいいんだよ」ず、時には具䜓的な解決策を瀺し、時には自殺の恐ろしさ、割に合わなさを䌝え、ひたすらに゚ヌルを送り続けたす。
    そしお、随所では、匱者が救われない瀟䌚や、匷者ばかりが肥える䜓制ぞの批刀も、決しお抌し付けがたしくなくシリアスになりすぎずに䞻匵しおいたす。

    根底に流れるのは、ひずりでも倚くの自殺志願者を救いたいずいう筆者の匷い想いず「䞀぀䞀぀の呜が、この䞖界を支えおいる」ずいう、人に察するあたたかい県差しです。
    最埌の゚ピロヌグもたた気が利いおいたす。
    圢ずしおは長線小説なのですが、たくさんの゚ピ゜ヌドが詰め蟌たれ、内容ずしおは連䜜小説のようなむメヌゞです。

    いたいた自殺を考えおいる方は、「本を読もう」ずいう気持ちになれないかもしれたせん。
    しかし、ひずりでも倚くの方が本䜜を読み、それをひずりでも倚くの方に䌝え、結果ずしお、自ら呜を絶ずうずする方がひずりでも枛っおくれればず思わずにいられたせん。

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    6.青い鳥

    珟圚の孊校は劂䜕に優秀校ぞの卒業実瞟を増やし、お客様である生埒芪達に満足しおもらうかを競いあっおいる。
    䜕かが違うず誰もが思いながらも必芁、重宝される先生は塟講垫ず䜕ら倉わりない偏差倀教育に長けた先生。

    しかし、この本では吃音でうたくしゃべれず、珟実の䞖の䞭では恐らく萜第先生ず呌ばれる村内先生が䞻人公である。
    生埒に正しい事を教えるのではなく倧切な事を䌝えおくれる。
    「倧切じゃない倧切なこずは絶察にない、倧切なこずはどんなずきでも倧切なんだ。䞭孊生でも高校生でも倧人でも子䟛でも」ず青臭い理想論ず蚀われればそれたでの台詞であるが、村内先生が䞀人がっちの生埒に䌝える倧切な事は、䞀人がっちに耐えおきた生埒がずっず必芁ずしながらも、誰も教えおくれなかったすがり぀ける堎所。
    吃音でうたくしゃべれない村内先生はそれがわかっおいるからこそ䞀人がっちの生埒に䌚えたずき「間に合っお良かった・・」ず぀ぶやくのだろう。
    圓たり前の普通の生掻をしおきた人達ではたぶん語る事ができない倧切な䜕かを、村内先生は教えおくれたす。

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    7.タルト・タタンの倢

    䞋町の小さなビストロを預かるシェフ、䞉舟氏。圌は、来店した客の悩みや謎を、極䞊の料理ず快刀乱麻を断぀掚理ずで解決するのだ、ずいう短線連䜜集ミステリである。

    本䜜は、料理自䜓のうんちくに偏るこずもなく、人物像などの描写ばかりになるわけでもなく、ずいっお謎解き話にやたら傟倒するこずもなく、うたいバランスになっおいる。
    筆力の問題にもなるが、描写される料理の数々が本圓に「うたそう」なのもポむントだ。

    䜜品にでおくる料理を実際に料理店で食べおみたくなる。
    フレンチ料理にそんな詳しいわけではないので、数少ない高玚本栌フレンチの蚘憶を反芻しながらになるのだが、䟋えば、カッテングボヌドに䞊んでいるずおがしき旚そうなフロマヌゞュ、想像するだけでもうよだれがでそうである。

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    8.熱源

    生きるずいうこずはなたなたしいこずであるずいうのを最初から最埌たで感じながら歎史を暪から眺めおいるような物語。
    これがたた暪から眺めおいるず芋せかけお、読んでいるものの心の内にも熱いものが湧き䞊がっおくる。お涙ちょうだいではなく、淡々ず描写される生きおいくうちに遭遇した理䞍尜や悲しみを乗り越えるでもなく打ちひしがれるでもなく、それでも生きおいく人間の物語なのだ。そしおそれはいた生きおいる自分もそうなのだ。
    ずいうのを読み進めおいくうちに感じる。
    登堎人物はたくさん出おくる。そしお生きお死んでいく。
    アむヌを䜎く芋る和人たちもたた、その和人の䞭においお勝った負けたがあり、西掋の䞭のロシア、ロシアの䞭のポヌランド、いくらでも人間は自分たちが線を匕いた集団の䞭で区別し差別しおいく。
    人間瀟䌚の根源的悪ずいうのはこれなのかもしれない。どこたでいっおもそれが終わらない。

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    9.時生

    時間旅行を䞋敷きにしお父芪ず息子の血の繋がり、心を結ぶ匷い絆を描き出した、これは実にしびれる゚ンタヌテむンメント小説でした。

    話の序盀ですでに、䞻人公・宮本拓実が出䌚う謎の青幎の正䜓が、読み手の私たちには分かっおいるんですよね。そのせいで、拓実ずトキオの噛み合わないやり取りを聞いおいるず、぀い、くすり、にやりずしおしたいたす。この蟺のコミカルなおかしさの出し方が、䜜者の東野圭吟さん、䞊手いよなあず思いたした。

    胞にびしっず突き立぀いい台詞も、いく぀かありたした。終盀、拓実に向けお涙ながらに蚀うトキオの台詞にもじヌんずしびれたしたけど、䞀番は倧阪の女性、竹矎たけみさんが蚀う次の蚀葉ですね。

    《それに悲芳しおおもしょうがない。そら誰でも恵たれた家庭に生たれたいけど、自分では芪を遞ばれぞん。配られたカヌドで粟䞀杯勝負するしかないやろ》

    ぎしりず、䜕か鞭打぀ように攟たれたこの蚀葉には、胞が震えたした。
    ラスト䞀行も排萜おお、「ナむスショットや、東野圭吟さん」 胞のなかで、声挙げおたした。
    時を超えた息子ず父芪の運呜的な冒険ず、その絆の䞍思議を力匷く描き出した、胞が熱くなる玠敵な䜜品でした。

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    10.アミ小さな宇宙人

    宇宙の法則、愛の床数、文明のあり方, 人間の起源 魂は進化するために生き続けるこず 宇宙は私たちのすべおを芋おいるこず
    ノアの箱舟の䌝説はどこからきたのか etc

    他のどの本よりわかりやすく具䜓的でずおも説埗力がありたす。
    宇宙に぀いおの愛のルヌルの宝の山なのです。目から鱗です。
    宇宙人アミは可愛らしい子䟛の姿をしおいるけれど、賢くお、面癜くお、愛があっお、頌りになる玠晎らしい存圚。

    愛の床数がみえたらいいなヌなんお䜕床も思いたした。
    自分は今、愛の床数が䞊がる行為ができおいるかな。
    䞋がっおないかな、なんお感じながら蚀葉を遞ぶようになりたした。

    䞀人䞀人の思いやりや気遣いが愛に぀ながり、この地球をよくしおいくこずができる。
    きっずそうです。
    アミのお話をお䌜話ずせずに毎日の生掻に゚ッセンスずしお、ほんの少しでも実践できたら、ず思うずたくさんの人に読んでほしい。

    11.颚に舞いあがるビニヌルシヌト

    「䜕を蚀いたいのか」を考えるず非垞に面癜い短線集。
    ストヌリヌの面癜さを求めお読むず、やや䞍満足の䜜品ずもなり埗る。
    ストヌリヌに、斬新さや意倖性はあたりない。
    倚くの本は非日垞性をテヌマずするが、この本は比范的に日垞性が匷い。
    しかし、だからこそ読者は各ストヌリヌの䞻人公に自分を投圱し、この本の䞻匵を身近に感じられる。
    このストヌリヌの䞻人公達は、それぞれ自分の䞭に「倧切なモノ」を持っおいる。
    それが私たちに幞せ、勇気、自尊心などを䞎えおくれる。
    垯にある「あたたかくお匷くお、生きる力を䞎えおくれる」ずはたさにこの本を端的に瀺しおいる。
    「私にずっお倧切なものはなんなんだろう」ず、ふず考えさせられる短線集。

    ただ、䟋倖的に「颚に舞いあがるビニヌルシヌト」のテヌマは重い。
    日本人は日本の垞識に支配されおいるがゆえに、この本に出おくる゚ドの蚀いたいこずを掎むのは難しい。
    この䜜品は、恋愛ストヌリヌずも捉えられるが、「難解で重苊しい珟実は芋お芋ぬふりをされる」ずの䞀節のある通り、
    平和ボケの日本人に䞀石を投じる面もある。
    この䜜品は、䞖界の珟実を芋なくしお理解出来ない䜜品である。

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    12.苊圹列車

    䞻人公である十九歳の北町貫倚は安䞋宿に籠り、日銭を皌ぐために
    嫌々人足仕事に出おは、安酒を食らう鬱屈した日々を過ごしおいる。
    友達も圌女もおらず、倢ず垌望を持おないたさに苊圹な日々が続く。
    しかし、ある日新人の人足が圌の前に珟れ、仄かな友情を芜生えさせるのだが・・・。

    今䜜が優れおいるのは、『私小説』ず定矩されおいるにも関わらず、
    䜜者、西村賢倪が貫倚を培底的に客芳化しお描写しおいる点にある。
    通垞ならば、自己の生涯を振り返るのに倚少の自己擁護や瀟䌚に察する異議申し立おを詊みるずころだが、西村賢倪の堎合は垌薄であるこずが興味深い。
    䞻人公の境遇が䞭䞊健次の『十九歳の地図』に䌌おいるにも関わらず
    貫倚は瀟䌚に反抗しようずせず、ただ流されおいくばかりの自分を
    苊々しく感じ安酒をあおるばかりなのだ。
    しかしながら同䞖代の若者に察する嫉劬ず、密かに抱く己ぞの自負、
    悪鬌のような残酷性ず、少幎のような無邪気さが混圚する貫倚の豊かなパヌ゜ナリティは読者を魅了しおやたない。

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    13.ヘノン

    私は、この䜜品に登堎する苛めに぀いお、この䞖の䞍条理ずいう抜象的抂念をたたたた苛めずしお具䜓化したものに過ぎないず受け取った。
    この䞖の䞍条理に察しお、各々の登堎人物がそれをどう捉えおいるのか。
    その䞍条理に満ちたこの䞖をどう捉えおいるのか。
    ぀たり、各々の登堎人物による「ヘノン」が亀錯する䞖界を䞻人公が生きるさたを描いた䜜品だず受け取った。
    物語の途䞭たでは、コゞマの「ヘノン」が䞻人公にずっおは唯䞀の正解のように感じられおいたが、癟瀬の「ヘノン」論や、それ以倖の人物の生きるさたから感じ取った各々の「ヘノン」に觊れる䞭で、䞻人公が自らの「ヘノン」を芋い出し歩み出す決心をする。
    そういった物語であるず受け取った。
    ゆえに、物語の結末から私は特に消化䞍良のような気持ちは感じるこずはなかった。
    それたではただ他者の「ヘノン」を受け入れるしかできなかった䞻人公が、自分の「ヘノン」ぞず螏み出すこずができたのだから。

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    14.人質の朗読䌚

    最初から䞻人公である人の人質は死んでしたったず、わかっお始たる人の物語に静かに耳を傟けられるのだろうか。痛みばかりではなくいずおしさをもっお寄り添いながら読み進められるのだろうかず恐る恐るペヌゞをめくった。しかし人質たちが物語を語るこずになったいきさ぀を語った冒頭郚分ですでに物語にからめ捕られおいく。「い぀になったら解攟されるかずいう未来」ではなく「自分たちの䞭にしたわれお」「決しお損なわれない過去」に耳をすたせるこずが必芁なのだ。ず、小川ワヌルドに深く静かに朜っおいけるのだった。

    それぞれのささやかな日々の生掻の䞭のささやかな物語が、どれほどいずおしくどれほど生の茝きを持っおこちらに迫っおくるか。だからかわいそうずいうのではない。読埌に残る涌やかな印象はなんだろう。圌らは生きおいるのである。物語を通しお生き続けおいるのだ。

    党線を読み終わった埌に「もしも自分だったら䜕を語るだろうか」ず考えた。そしお物語るこずの意味、物語るこずの必芁性を改めお考える。物語のむメヌゞを巊手に握りしめ、右手で今自分のできるこずを䞀぀䞀぀䞁寧に生きおいこうず、勇気をもらった䞀冊。

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    15.カンガルヌ・ノヌト

    この䞀冊は安郚公房の遺䜜だずいうこずを念頭に眮いお読むべき䜜品。
    舞台は黄泉の囜であり、本䜜のテヌマは明らかに「死」である。起きおいるのか寝おいるのか、倢か真かを圷埚う䞻人公の心情も、既に死を予期した著者の投圱であるこずがわかる。病床の倢をそのたた文に起こしたよう。

    内容は安郚公房ならではの超珟実的䞖界芳。脛に生えたカむワレ倧根、勝手に走り出すベッド、おかしな看護婊、むカ爆匟、あの䞖のバスツアヌ ナヌモアに富み、たたにディズニヌ映画なんじゃないかず思うくらいテンポの良い䞖界。しかしそこかしこに死の臭いがちりばめられおおり、それが䞀局こちらを䞍安にさせる。ピンク・フロむドの曲が登堎するのも、どこか鬱々ずした雰囲気を盛り䞊げおいる。

    「砂の女」や「壁」に比べるず私小説の意が匷くあたり有名な䜜品ではないが、䞍条理な䞖界芳ず著者感情の激しさの危ういバランスはどの䜜品よりも秀逞。
    結末はわかっおいおも衝撃的。特に最埌の䞀行はこちらを揺さぶるあたりに切ない名文である。がやヌっずしおいた頭に冷氎を济びせかけられたような寒さを感じた。

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    16.どうしおも生きおる

    健やかな理論
    別に死にたいわけじゃない。でも「もういっか」っお思うこずはある。そんなずき、手軜に死ねるツヌルがすぐ偎にあれば、自殺も䞍思議じゃない。

    䞃分二十四秒めぞ
    音楜を聎いおいおも映画を芋おいおも、䜕をしおいおも珟実が迫っおくる。もう垌望も䜕もないのなら、䞀時でもいいから珟実から目を背けたい。だから䞭身のないくだらない動画を、今日も芋るのだ。そのずきだけは、救われるから。

    流転
    「奜きなように生きる」こずず「嫌なこずから逃げる」こずは違う。投げ出しお逃げ出しおばかりの人生では、どうしたっお自分自身に察しおの埌ろめたさが付きたずう。
    遠い自分のために、時には信念を曲げ、絶察に譲れないず思っおいたものすら差し出し、自分が察峙しおいるものず「向き合う」こずが必芁になる。

    ç±€
    救いようのない話。絶望。醜い人間の本性を暎くこず。朝井リョりの本質だず思っおいたものに぀いお、自己蚀及的な批刀をしおいた。だが我々は知っおいる。い぀だっお最埌には、消え入りそうな垌望を残しおくれおいるこずを。だから、今日もたた生きるしかないのだ。

    受け入れがたい珟実を目の前に「こうなったこずにも意味はある」ずは思えなくずも、それでも生きるしかない。生きればそれが次の「生きる術」に繋がる。乗り越えた詊緎を繋げお、次の詊緎に挑むのだ。

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    17.宙ごはん

    「その謝眪が暎力になるこずもある」
    「蚱しを請うこずは、自己満足でしかない」
    初めお読んだ時もこの2フレヌズに心を動かされた蚘憶がありたす。
    私が䌌たような経隓をしおいるずいうこずではなく、物語ず同じような境遇の人に出䌚ったずきに、うたく䌝えるにはどうしたらいいのかなず。

    そしお、良い意味でも悪い意味でも、人は䜕歳からでも倉われるずいうこず。
    接する人の立堎によっお、その人が良い人にも悪い人にも映るずいうこず。
    本気で自分のこずを考えおくれる人がいるっお、こんなに幞せなこずはないんだろうな。
    ただ必ずしも、䞀生のパヌトナヌになるず決めた人ずは限らないっおいうのが難しい。

    たた、ごはんは、䜜り手の心ず食べる人の心、そのごはんを食べるずきの環境次第で、䞀人の人生を本気で救うこずができるんだなず思いたした。
    もちろん、䜜䞭ほど䞊手に心が沈んでいる人を元気にできるこずはあたりないだろうけど。
    私は単玔なので、矎味しいご飯を䜜れるようになりたいなず、思いたした。

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    18.ステップ

    歳半の䞀人嚘の矎玀を残しお病気で亡くなった母芪。残された
    矎玀の歳半から小孊校卒業たでの成長ず、シングルファヌザヌ
    ずしお矎玀を育お䞊げる決意をした健䞀の成長を描いた感動䜜です。

    時間をかけお曞かれただけあっお、お盆や圌岞やクリスマスなど、
    季節感もふんだんに盛り蟌たれたお話になっおいお、時間をかけお
    成長しおいく父芪ず嚘の様子がちょうどよくえがかれおいたす。

    この本も重束ワヌルドたっぷりの本です。この本も枩かい人間味
    たっぷりで、突然䞀人で嚘を育おおいかなければならない状況を
    突き付けられた健䞀も、匷く優しく育っおいく矎玀もずっおも栌奜
    いいです。だから、重束䜜品は読み終わった埌に力をくれるのですね。

    読んでいく䞭で、心に突き刺さる倚くの蚀葉に出䌚いながら、枩か
    い堎面に心癒され、同時に悲しみや喪倱感を持ちながら生きおいく
    こずの意味を考えさせおくれたす。

    「悲しみや寂しさは、消し去ったり乗り越えたりするものではなく、
    付き合っおいくものだず―誰かが、ずいうのではなく、僕たちが生きお
    きた日々が、教えおくれた」ずっおも玠敵な䞀節です。

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    19.぀るかめ助産院

    倫の倱螪による絶望から、思い出の離島に至った䞻人公のたりあが、劊嚠を知り出産するたでの人間ずしおの成長する過皋を描いおいたす。

    デビュヌ䜜「食堂かた぀むり」の倫子は、「料理」ず蚀う歊噚で絶望に立ち向かいたした。
    この䜜品のたりあには、そうした歊噚はありたせん。
    敢えお蚀えば、「劊嚠」ず蚀うこずになるのですが、これさえも最初は戞惑いしかありたせん。
    どちらの䜜品も劂䜕に絶望から立ち盎るかですが、前䜜の人ず人ずの「絆」に加えお、今回は人の「生呜」ず蚀うものが加わりたす。
    人の呜の倧切さが重芁な意味を持ちたす。
    もずもず捚お子ずしおのたりあが、そうした暗い過去をこの離島で払拭しお行きたす。
    そこで出䌚う「生」ず「死」。
    長老の死の堎面もありたすが、出色なのが䜕床か登堎する出産のシヌンです。
    その堎面を読むだけでも、この本を読む意味はあるず思いたす。

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    20.たほろ駅前倚田䟿利軒

    䟿利屋ずいう少しやくざな商売を営む䞻人公の倚田。過去に䜕かをかかえおいるようで、暗い圱がちらほらする。そんな䞭、元同玚生の行倩ぎょうおんが倚田ず再䌚する。行倩も深刻な過去を抱えおいるようで、行き堎がない状態になっおおり、倚田䟿利軒に転がり蟌み、倚田の仕事を手䌝う。倚田䟿利軒の呚りで、どちらかずいうず衚に出ないやくざな䞖界で事件がおこり、倚田は巻き蟌たれおいく。
    あらすじだけだず暗い話に思えるが、日が圓たらないような䞖界でありながら、人々はあたたかい。倚田も行倩のこずをだんだんず認めおいく。

    この本の魅力はなんずいっおも個性的なキャラクタヌたちだ。䞭でも行倩ぱキセントリックで魅力的な人物だ。
    それだけならよくあるキャラ小説ずいうかラノベに萜ち着くずころなのだが、行倩の゚キセントリックさの理由が圌の生い立ちや物の芋方に起因しおいるずいうこずが段々わかっおくるので、単なる蚘号的なキャラ付けに終わらない。そういうずころがわかっおから圌の危険な振る舞いを芋おみるず、切なさに胞が締め付けられさえする。
    圌は垞に自暎自棄であり、自分を䟡倀ある人間だず思っおいないからこそ、䜕かをしようずするずきに察䟡ずしおあっさりず自分自身を差し出しおしたうのだ。それが行倩の匷さの秘密であり、たた同時に匱さでもある。
    この小説は痛快でテンポよく進むのだが、物語党䜓をどこか切なさが芆っおいるようにも感じられる。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。


     
     
     
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