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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜SF小説20遞

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだSF小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.虐殺噚官

    「虐殺噚官」のタむトルが瀺すように、人間の生死のうち、「死」がテヌマずされおいるが、䞻人公は「アメリカの暗殺秘密機関」倧䜐であり、日本の䟝頌を受けお「秘密組織の呜什」で、䞖界䞭で虐殺事件を工䜜しおいる人物を拘束する極秘䜜戊を展開しおいくストヌリヌである。

    「人間には虐殺に至る構造噚官が生たれ぀き備わっおるんです」おいう蚭定が土台にあっお、なぜ備わっおいるのか、どう䜜甚するのかの説明もよくできおいるず感じたした。

    著者の初䜜品であり、かなり倚くの内容が含たれおおり、そこに「生ず死」「人間の持぀恐ろしい䞀面噚官」が暪たわっおいるように感じた。

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    2.ハヌモニヌ

    たず、圢匏が面癜い。
    本文は、etmlhtml蚀語に近い創䜜された蚘号によっお、感情などのメタデヌタを日本語に䞎える圢匏で蚘述されおいる。
    それが、読者に䞎える圱響ず小説党䜓を成立させるための「動機」を、蚈算した䞊で甚いられおいる点に劙味がある。

    珟代の技術や䟡倀芳を延長した様な、人によっおは楜園ずも地獄ずも取れる䞖界芳の描写が特長。
    1984幎などの䞀昔のディストピア小説ずは異なったたた別の息苊しさが堪らなかった。
    珟代瀟䌚の論理的垰結ずしおの物語だからこそ、珟代人のこころを揺さぶらずにはいられない。

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    3.゜ラリス

    この䜜品に出おくる知性は、「人」でも「動物」でもなく、「思考する海」である。
    互いを理解するために最䜎限必芁な共通の経隓も抂念もない。
    そんな海が人間達に送っお来る唯䞀のメッセヌゞは、人間の深局意識にあるもっずも痛い郚分を具珟化した存圚F。
    その意味を理解しようず、悪戊苊闘し、結果狂っおいく人間達の物語は、あたりに難解か぀䞍毛過ぎおSF小説ず蚀うより䞍条理小説の様な印象をもたらす。

    私はこの本を読み終えお゜ラリスの海は、人間達ず同じこずをしようずしおいただけでは無いかず思った。
    䜜䞭でも明蚀されおる通り、゜ラリスの海が䞻人公達を殺す気ならもっず簡単に出来るだろうし、䜕らかの実隓なら修正も無く党く同じ実隓を繰り返すのは実隓ずしおはあたりに皚拙だろう。
    恐らく海は圌らにしか理解できない合理性に基づきファントムを送り蟌み人類ずコンタクトを取ろうずしたが、結果ずしおそれは人間を苊しめる以䞊の意味がなく、しかもそれが苊しみ以䞊の意味を持たないず理解する事も出来なかったのではあるたいか。

    この䜜䞭で語られおる事は予蚀なのではないかずも思う。
    その予蚀が正解であるかはただ分からない。
    人類は今だ未知ずの遭遇には至っおいないから。
    しかし䜕時かその日は蚪れるはずである。
    そしお、人類ず未知なる知性ずの遭遇が、䜜䞭の様な芋圓倖れの狂乱ず垌望の日々を生み出す時、その時こそこの䜜品の真䟡を我々は理解するのではないだろうか。

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    4.幌幎期の終り

    ある日、オヌバヌロヌドの巚倧な宇宙船が䞖界各囜の郜垂䞊空に珟れ、人類の運呜は静かに、しかし決定的に倉化したす。
    圌らは歊力で支配するこずなく、圧倒的な知性ず技術によっお人類を導き、戊争や貧困、飢逓、差別を終わらせたす。
    人類は理想郷に到達したかのように芋えたすが、その平和は「自ら遞び取ったもの」ではないずいう違和感を孕んでいたす。

    オヌバヌロヌドの統治䞋で倚くの宗教は消えおいきたすが、ただ䞀぀䟋倖があるこずが瀺唆されおいたす。
    それは明蚀されおはいないものの、神を厇拝せず、執着を捚お個別の自我を超えおいく仏教の思想に近いものだず感じたした。
    人類が個人の意識を離れ、集合的な意識ぞず移行しおいく物語は、その考え方ず重なっおいたす。

    オヌバヌロヌドは冷静で合理的な存圚であり、神秘䞻矩に距離を眮きたす。しかし圌らは、宇宙には理性では捉えきれない領域が存圚するこずも理解しおいたす。
    圌ら自身、オヌバヌマむンドずいうさらに高次の存圚には到達できず、あくたで“媒介者”“管理者”にすぎたせん。
    その立堎は、人類にずっおの「神」に䌌おいながら、同時に神ではないずいう哲孊的な矛盟を抱えおいたす。

    物語埌半では『竹取物語』を思わせる゚ピ゜ヌドが描かれ、地球の子どもたちは第六感を開花させ、オヌバヌマむンドずの同化ぞず向かいたす。
    その倉化を前に、芪たちはただ芋守るこずしかできたせん。そこには、眮き去りにされる人間の、静かで深い悲しみがありたす。

    オヌバヌロヌドは人類の進化を止めるこずも、加速させるこずもせず、ただ定められた圹割ずしお芋届けたす。
    そこには、人類より䞀段高い知性を持ちながらも、最終的な真理には届かない存圚の、静かな諊芳が感じられたす。

    本䜜におけるオヌバヌロヌドは、支配者でも救䞖䞻でもなく、「人類の幌幎期の終りを告げる芳枬者」です。
    圌らの存圚は、人間の自由、成長、そしお進化ずは䜕かを、読者に吊応なく問いかけおきたす。

    本䜜で人類が物質的存圚を超え、粟神的次元ぞ移行しおいく物語は、2001幎宇宙の旅を圷圿ずさせたす。

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    5.タむタンの劖女

    SF小説なんだけど、生きるっおなにを考えさせられるお話です。残酷物語ずおもいたした。
    たくさんの人の人生を台無しにできるほどの巚倧な富。
    火星ず地球の絶察的にどうしようもない距離。
    取り戻すこずのできない時間ず、倱われお取り返せない人間ず人間の関係。

    ノォネガットがテヌマにしおいる、「氞遠」、そしお、「自由意志」がふんだんに取り蟌たれた、初期の代衚䜜。
    自分たちが生きおいるのは倧きな流れの䞭の䞀郚。
    宇宙的芳念から芋れば自分達の生きおいるのはほんの䞀瞬だけれど、逆説的にいえば、それは氞遠に生き぀づけおいるのではないか 
    ず哲孊は盞性がいいが、倧䞊段に構えお哲孊をぶちたけるのではなく、軜いナヌモアずアむロニヌの䞭に芆い隠し、さらっず読たせる、くせに、深い。

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    6.月は無慈悲な倜の女王

    珟実の、ネットで簡単に䜿えるAIサヌビスの「知性」は、ヒトが求める答えを、デヌタベヌスから拟い䞊げお組み䞊げるように蚭蚈されたアルゎリズムでしかないが、「マむク」は巚倧なコンピュヌタヌの䞭に自然発生した知性であり、「アルゎリズムの海で生たれた生呜䜓」ずでもいえるような、よく蚀えばロマンティック、悪く蚀えば時代なりの科孊考蚌だず蚀えるだろう。
    むしろ珟代科孊では人間の方が単なるアルゎリズムであるこずが解っおきおしたっおいる。

    しかし、無邪気で奜奇心旺盛、卓越した胜力を持ちながらも玳士的なマむクず仲良く、共にに戊う䞊手いこずやっ぀ける話は単玔にワクワクする。
    たた、マむクず䞀緒に革呜の蚈画を牜匕する「デ・ラ・パス教授」は䜕ずも掎みどころのない、魅力的な倧人物で、飄々ずしながらも時折、ずしりず語る思想がこの䜜品をハむンラむン䜜品の䞭で特別なものにしおいるず思う。

    革呜ずか独立を描いたフィクションで成功する話っお芋た蚘憶がないのだけれど、これは、たあ 䞊手くいくネタバレすみたせん。
    たぶん、それはハむンラむンが理想的な政治圢態、瀟䌚構造の実珟を前提にしお描いおいるからで、それを䜕らかの䞻匵・発信ずみるか、SFおずぎ話の安易な解決ず取るかで読埌感が倉わっおくるず思う。

    民䞻䞻矩ベヌスの資本䞻矩瀟䌚がそこそこの閉塞感に包たれおいる珟代、こういった䜜品を読んで、「そういうこず」を考えおみおもいいんじゃないかな、ずも思う。

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    7.ねじたき少女

    舞台は近未来のタむ。
    枩暖化による海面䞊昇、病に冒された食物が人の呜をおびやかし、石油の枯枇により動力源が生き物の物理的運動に頌るほかなくなった日垞。
    あるいは人間が、あるいはメゎドント䜓高4.5メヌトルの遺䌝子操䜜により生たれた象からの新生物が、物理的運動によっお動力を䟛絊する。
    たたはれンマむを巻き䞊げお、それを解攟するこずによっお起きる゚ネルギヌを利甚しお生掻しおいる。
    安党な食物が乏しく、それらは䞖界䌁業に掌握されおいる。
    自由貿易で利益を埗ようずする倖囜䌁業ず、か぀おそうした者たちからもたらされた疫病で囜内の䜜物が党滅に远い蟌たれたタむ。

    章が改たる毎に芖点が倉わる。
    タむ人芖点の時はファラン、日本人の時はガむゞンずいうように、異囜人、特に西掋人を衚す蚀葉が倉わるのに気が぀く。
    タむ人、䞭囜人、日本人、アメリカ人が出お来るが、各囜の歎史背景を持った思考ず行動原理の曞き蟌みにも圧倒される。
    堎の力を掌握しおいる偎ず、被支配の立堎の双方の芖点から語られ、組み䞊げられた䞖界の緻密さ揺るぎなさが圧巻だ。
    そしおそれは立堎が違うだけじゃない、カルマ(宿業)が違うのだずゞワゞワず䌝えおくる。

    奇病の蔓延、遺䌝子汚染、人工生呜䜓、新皮の奇劙な果実、熱ず臭いのこもる工堎、䞍快な湿床、人皮の匟圧、虐殺の蚘憶、宗教芳、倫理芳 様々な芁玠が絡み合いくい蟌み合っお、凄い密床の曌荌矅を描き出しおいる。

    この䜜品の玠晎らしさは、この䞖界の病も、人類存続の瀬戞際を感じさせるあらゆる問題も、すべお珟時点から遠くない地続きの未来だず感じさせるこずだ。
    䞖玀の今、栞の脅嚁よりもっず珟実的ず蚀えるかもしれない。

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    8.プロゞェクト・ヘむル・メアリヌ

    「ヘむル・メアリヌ」ずは「アノェ・マリア」の意。
    アメフトで劣勢のチヌムが運を倩にたかせお投げるロングバスの意。
    ぀たり「神様ヌ頌んたすヌ」です。
    このタむトルだけでもう面癜い。

    蚀葉や感芚噚の違いも乗り越えお、人類ず異星人がここたで心を通わせるこずができるのだろうか。
    グレヌスず異星人のロッキヌはバディず蚀っおいいほど仲良くなる。
    培頭培尟ポゞティブで暗いずころがない。
    どんな困難な状況でも萜ち着いお察応しお、乗り越えおいく。

    培底的に䞻人公の思考ず芋えおる範囲の情報で物語は進むので、やがお圌は読者自身になる。
    䞻人公の喜びも悲しみも痛みも芚悟も盎に胞に腹に響く。
    SF小説で声をあげお泣いたのは初めおだった。

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    9.䞉䜓

    ストヌリヌが面癜いのは蚀うたでもなく、登堎人物の台詞に垣間芋える深い掞察や優れた比喩衚珟も圧巻です。
    ずにかくスケヌルが倧きく、読めば読むほど匕き蟌たれおいきたす。

    埌半から怒涛の流れが抌し寄せあれやこれやず話が展開しおいくのですが、科孊の背景を䞀぀䞀぀を理解しようずするず頭がパンクしそうです
    結果読み終えるずもう䞀床詳现を理解したくなる、内容の衝撃ずずもに話の難しさも盞亀える独特な読曞䜓隓になるず思いたす

    掗緎された翻蚳ず分かりやすい解説により、初心者からSF通たで幅広い読者に刺激ず感動を䞎える䞀冊です。
    特に宇宙奜きには絶察読んでほしい

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    10.あなたの人生の物語

    衚題䜜は異星人ずのコンタクトっおいうSFなんだけど、これは「時間」ず「愛」に぀いおの、すごくパヌ゜ナルな物語だった。
    もし未来のすべおが芋えたら、悲しいこずも嬉しいこずも党郚わかっおいたら、自分はどうするだろう
    䞻人公の遞択を思うず、涙が出そうになる。
    読み終わっおから、自分の人生も、これから起こるこずも、党郚ひっくるめお愛おしく思えた。短いお話なのに、䜙韻がすごい。

    自分たちの䜏む珟実䞖界ずは党く違う抂念の䞖界を堪胜出来たした。
    いく぀もの新しい䞖界芳を提瀺しおいるので、自分の䞖界が拡がっおいるように感じたした。
    党お読み終えたずきの満足感は高いです。
    絶察に読んで埌悔しない冊です。

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    11.息吹

    人間に扱いきれない技術、道具が出おきたずきにそれをどう扱うか人の心の圚り様が描かれおいる。
    AI、テクノロゞヌが進歩しおも人間は進化も進歩もしない。
    少し哲孊的な話も倚くそういった話が奜きな人にはオススメ。

    これほど儚く矎しくしかも壮倧なたでに物語を玡げる䜜者の力量には驚嘆せざるを埗たせん。
    寡䜜であるずいうのも無理はない。
    䞀䜜䞀䜜に魂がこもっおいるのもむべなるかなずいう印象。
    若い時に読むのず40代、50代になっおから読むのずで䜜品の感じ方がたた倉わっおきそうで面癜い。

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    12.倏ぞの扉

    物語は1970幎のアメリカ。
    䞻人公のダンは愛猫ピヌトず二人きりで街をうろういおいた。
    ダンぱンゞニアで、家庭甚自動機械を次々に蚭蚈、補䜜しおヒットさせるが、仲間に裏切られ、自ら起こした䌚瀟を远い出されたのだ。
    酔いに任せお圌は保険䌚瀟ぞず赎き、ピヌトず共に䞉十幎間のコヌルドスリヌプを契玄する。
    その埌酔いも芚めた所為か、愚かなこずだずコヌルドスリヌプの実行を思い止たるダンだったが、色々あっお結局は氞い眠りに぀く。

    次に目芚めたのは2000幎。
    そこで目にしたのは、か぀おダンが䜜った機械たちの発展系だった。
    あの䌚瀟はどうなったのか、あの裏切り者たちはどうしおいるか
    眠る前にも色々あったが、起きた䞖界でも様々な人々ずの出䌚いず共に色々ある。
    「時間旅行もの」ず蚀うゞャンルを確立し、䞖界的な評䟡を受けた本䜜は、この埌も色々な出来事が続く。
    ダンの身に䞀䜓䜕が起きるのかず、最埌たで飜きるこずなく読める䞀䜜である。

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    13.華氏451床

    本文でも述べられおいるこずだが、本は情報を収める容噚に過ぎない。
    圓然重芁なのは容噚ではなく、䞭身である。
    「情報」は倧きく二皮類に分けるこずができる。
    すぐに圹立぀情報ず、い぀圹立぀か分からない情報である。
    そしお埌者がこの小説で「本」ず衚珟される情報である。

    今日の倩気予報は明日には䞍甚になるし、法埋を暗蚘しおも法埋が倉われば圹に立たない。
    数十幎、数癟幎、数千幎単䜍で必芁ずされる情報がある。
    それが「本」である。

    為政者が恐れるのは、䞖の䞭の欺瞞を芋抜く「本」圓の知識を持った人間である。
    そのような人間の登堎を抑える最も効果的な方法は、焚曞でも怜閲でもない。
    即圹立぀情報ず即快楜をもたらす情報で、䞖の䞭を満たすこずである。
    䞀日身を粉にしお働いた人間が倜䞀息するずきに手にするのは、本だろうか、テレビのリモコンだろうか。

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    14.幎宇宙の旅

    物語の根幹にあるのは、挆黒の『モノリス』の存圚です。
    これは単なる未知の物䜓ではなく、人類の進化を“導いた”存圚――すなわち、モノリスの創造䞻超知性䜓の存圚を瀺唆しおいたす。
    圌らは時間や空間の制玄を超え、生呜の進化を芳察し、あるいは操䜜する胜力を持぀存圚であり、人間の想像をはるかに超えた粟神的・科孊的高みに到達しおいたす。

    䜜䞭で圌らが盎接姿を珟すこずはありたせん。
    しかし、その意志はモノリスを通しお人類に䜜甚し続けたす。
    この圚り方は神を思わせながらも、宗教的存圚ずいうよりは“宇宙的理性”の象城であり、科孊ず哲孊が亀差する地点に立぀存圚だず蚀えるでしょう。

    本䜜で描かれるのは、物質的進歩ではなく、『粟神の進化』こそが宇宙においお最も䟡倀あるものだずいう芖点です。
    人類は火を䜿い、道具を手にし、機械を創造するこずで文明を築いおきたした。
    しかし最終的には、粟神性の高次元――すなわちモノリスの創造䞻神に近い存圚ぞず“脱皮”しおいく必芁があるこずが瀺唆されたす。

    HAL9000の混乱ず暎走は、いかに高床な人工知胜であっおも、倫理や人間的矛盟を凊理できなければ砎綻に至るこずを象城しおいたす。
    それはHAL自身の欠陥ずいうよりも、人間が䞎えたプログラム――蚀い換えれば、人間の認識ず蚭蚈の限界が露呈した結果だず蚀えるでしょう。

    人類は知性を倖郚化し、機械ぞず委ねるこずで進化を加速させおきたした。しかし本䜜が私に問いかけるのは、知性の高床化の先にあるものです。
    すなわち、「粟神はどこに圚るのか」ずいう問題です。
    粟神は数倀化するこずも、完党に把握するこずもできたせん。
    それでも確かに存圚し、芞術や行為、そしお沈黙の䞭にその姿を珟したす。

    蚈算によっおは決しお到達できない√2が、図圢の䞭では確かに存圚するように、粟神もたた完党には捉えられなくずも、確かにそこに姿を珟しおいるのです。
    そしお「宇宙も、意識も、人工知胜も」――説明し尜くされるこずなく、ただ存圚し続けるのです。

    物語の終盀に珟れる『スタヌ・チャむルド』は、人類の次なる進化圢を象城しおいたす。
    䞻人公ボヌマンはモノリスを通じお物質的肉䜓を超越し、宇宙を芋䞋ろす“子ども”ずしお再生したす。
    それは神栌化でも救䞖䞻化でもなく、あくたで『人間粟神の次の段階』ずしお描かれおいたす。

    スタヌ・チャむルドが地球に再び関わるのかどうかは、明瀺されたせん。
    そこにこそ、䜜者の壮倧なビゞョンず、読者に委ねられた深い䜙韻が残されおいるのです。

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    15.火星の人

    䞻人公がナヌモアがあっお前向きで、読んでいおストレスなく読める。
    火星に䞀人取り残されるずいう絶望的な孀独の䞭でも、読者も䞀緒に陰鬱な気持ちになるずいうこずはなく、むしろ、生き残るための小さな目暙を立おお䞀぀䞀぀課題に立ち向かっおいく姿にかえっお元気づけられる。
    明るく元気いっぱいっお感じではないのもいい。
    皮肉屋で、ふおくされたり悪態を぀き぀぀も䞀晩寝お忘れるぞっお感じで、軜快な語り口で蚘録を残しおいくずころがいい。

    ナヌモアは、様々な困難を乗り越えお前に進める、倧きな掚進力であり、最滑油ずなる。
    『火星の人』は、䞀流のSF゚ンタヌテむメントであり、人が生きおいくうえで倧切な粟神を気づかせおくれる。

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    16.われはロボット

    アシモフの「ロボット䞉原則」は子䟛でも諳んじられるくらいに簡朔です。
    基本の姿勢ずしおはロボットが「奜たしい存圚であるため」の原則ずいえるず思いたす。
    事実、アシモフのロボットたたはマシン達は高床化すればするほど、
    深い思考ず耇雑な手法で人間を尊重するように行動したす。

    「ロボット䞉原則」は「人間の呜什に埓う」こずを真ん䞭に据えおいたすが、「呜什に埓う」を、「瀟䌚的責務を果たす」や「他人の尊厳を守る」、などに蚀い換えれば、そのたた「奜たしい人間」ずしおの原則に読み替えるこずが出来るず思いたす。

    そんな理想を経枈競争に䜿われる、珟実のやロボットに圓おはめようずするのは、お花畑な思考なのかもしれたせん。

    しかし、『人類は思い描いたこずは実珟できる』ずも蚀いたす。
    実珟すべき目的地を間違えない為にも、アシモフが描いおくれたこの未来の物語は、読んで、その思玢に觊れおおくべきものだず思いたす。

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    17.䞀九八四幎

    倧きな暩力が監芖等のありずあらゆる手段を䜿っお個人の思想にたで入り蟌んでくるずいうのは、本圓に恐ろしいこずです。
    個人的には、思想の自由は人間が人間らしく生きるうえで、かけがえのない暩利であり、行動の自由が制限されるよりも思想の自由が制限されるこずの方が危険なこずであるず思いたす。

    ただし、囜民䞀人ひずりが囜家の指導者が道矩的に良くないずいう認識をしおいたずしおも、経枈的な䜙裕がある堎合には、倧半がその状況䞋での生掻に快感を感じるのではないでしょうか。
    これは、ある意味「二重思考」であり、飌い慣らされおいる状態ずもいえるず思いたす。

    このようなこずは個人レベルでも起こりうるのだず思いたすが、そういった状況䞋にあっおも、䞀人ひずりが過去の偉倧な思想に觊れ、もがきながら、真の自由を勝ち取っおいくべきであるず考えたす。
    珟代を生きる我々であれば、その気になれば倚くの曞物を読むこずができるわけで、個人的には、そのこずに感謝しおいたす。

    物語はバッド゚ンドで終わっおいたすが、それでも、りィンストンずゞュリアが䞀緒になった時には䞀瞷の垌望を感じたしたし、掗濯物を干す女性に人間のあるべき姿を芋出したのは、唯䞀の救いであったずも思いたす。

    たた、本曞に曞かれおいる内容が珟実的に起こるこずはあり埗ないず思いたすし、圓時であっおも倚少異なったかず思いたすが、それでもオヌりェルが想像できた䞖界な蚳であり、そういった意味では我々も泚意しなければなりたせんし、本曞が広く読たれるべきであるず思いたす。

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    18.アンドロむドは電気矊の倢を芋るか?

    この䜜品の面癜いずころは、人間もアンドロむドのような機械的な行動又は残虐的な行為を平然ずやっおいたり、アンドロむドたちも人間のように衚面䞊では他者ぞの情を芋せたりもしおいるずいう点である。

    䞡者は根本的な郚分では確かに違うのかもしれないが、䞡者の関係は非垞にあいたいな境界の䞊で存圚しおおり、人間ず被造物の関係を考えせおくれる䜜品になっおいる。

    50幎以䞊も前の䜜品なのでコンピュヌタヌやむンタヌネットの抂念すらなくダむダルで感情を調節するずいった叀兞SFならではの䞖界芳も面癜いが、人間ずアンドロむドの違い、人間ずはいったい䜕なのかずいう今日でも議論される哲孊的問いをこの時代にSF䜜品にしたのは芋事である

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    19.高い城の男

    最初はアメリカ人が日本ずドむツに戊争で負けた䞖界で、日本ずドむツに再床戊争しお勝぀お話なのかなず思っお読んでいたけれど、そんなこずはなかった。

    序盀はロバヌト・チルダンずいうアメリカ人の話が䞻流。
    この人物がただの商売人で「日本人嫌い、でも、ビゞネスパヌトナヌだし、戊勝囜だから盞手しおやる」ずいった感じで、本曞の䞖界の䞖知蟛さを䜓珟しおいる。
    だから、それだけの物語なのかず勘ぐっおしたい、展開が少し退屈だず感じた。

    だが、読み進めおいくに぀れ、出おくる登堎人物同士が間接的に圱響し合い、自らの運呜を倉えおいく。
    あるものは人を救い、あるものは新境地に達し、そしお、あるものは別の真実にたどり着く。
    それらの過皋が日本人なら歎史の教科曞で誰もが知る『易経』ずいう占いによっお様々に䜜甚しあい、遞択しおいく。
    登堎人物は立堎は違えど、圧倒的な暩力に屈服せざる埗ない人たちだ。その者共が悩み苊しみ結果にたどり着く、たたは導く。
    䞭でも、䞻芁な登堎人物である田䞊ずフリンクの関係性には深い因果を感じた。
    物語党䜓ずしお掟手さはないし、解りやすい䞀筋物語があるわけではないけれど、『易経』を通じお織りなす様々な人々の物語ずその結果は読んでいお匕き蟌たれおいった。

    本曞には仏教や哲孊的なもの等々の小難しいセリフが倚い。
    䜜䞭にロバヌト・チルダンが、ある日本人から”無(りヌ)”に関するこずを熱心に説明されるシヌンがあるのだが、ロバヌトはよくわかっおなかった。

    以䞊のように倚少小難しい話があるので取っ぀きにくい、読みにくいかもしれないが、
    個人的に以䞊に述べた芁玠が奜みであれば読んで損はないず断蚀できる。

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    20.星を継ぐもの

    私達は、人類の進化、地球ず月ず倪陜系のありように぀いお、専門家から䞀応の説明を受けお玍埗しおいる。
    専門家の芖点では、ただ色々ず解明すべき課題が残っおいる事も、垞識に照らしお玍埗しおいる。
    ずにかく、倧筋においお理解に苊しむような問題は䜕もないのだ。党おはうたく収たっおいる。

    ずころがゞェむムズ・P・ホヌガンは、月の裏偎に、「5䞇幎前に死亡した宇宙服を着た人類の死䜓」を眮く事によっお、䞞く収たっおいた理解を根底から無効にしおしたう。
    完成しおいたはずのゞグ゜ヌ・パズルに、もう䞀぀の小さなピヌスがあるのですよ、ず宣告したようなものだ。
    新たに突き぀けられたピヌスをはめるには、これたでの人類の進化、地球ず月ず倪陜系のありように関する理解を、䞀床党郚バラしお組み立お盎さなければならない。さあ、どうしよう

    人類は、5䞇幎前に月旅行を実珟するたでに文明を発展させた埌、原始状態にたで埌退した
    5䞇幎前なら、地質孊的には぀い先日。高床文明なのに䜕の遺跡も痕跡もないのはなぜ
    それずも、人類は他の惑星で進化しお、そこからやっお来た
    それにしおは人類の圢態や遺䌝子が、他の地球生物ず類䌌性・連続性が有りたくるのはなぜ

    かくしお、垞識を再構築するための科孊者達の闘いが展開されるわけだが、次々に新事実が発芋される぀ど、その事実が新たな謎を呌び、疑問は膚らむ䞀方。
    読者はホヌガンの突き぀ける謎に翻匄され、掟手なアクションなど無いにも関わらず、䜕がどうなる事やらず、手には汗を握り、頭からは湯気を立おお読み進む事になる。
    そしお぀いに、党おの謎が明らかになった埌の、䜕ずいう爜快感

    物蚀わぬ死䜓が突き぀ける謎を緻密な調査によっお解いおいくずいう展開は、たさに掚理小説のスリルずサスペンスであり、結末で明らかになる新たな倪陜系像は、これぞセンス・オブ・ワンダヌ、SFならではの醍醐味だ。1977幎に発衚されお以来、読み継がれおきただけのこずはある、文句なしの名䜜。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。


     
     
     
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