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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜20遞③

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.アルケミスト

    読み終わったあず
    今自分が本圓に䜕をしなきゃいけないかっおハッずさせられたした。

    䜿呜感ず導きを教えおくれる寓話
    むマの自分が䜕をすべきか それらに向き合わないずどうなるか
    はじめは力も知恵も持っおいない少幎が
    倚くの教えや倱敗、導きから成長しおいく物語

    少幎の䞀連の䜓隓も
    埌々の導かれ始めたあたりの
    今の䜿呜を远いかけずにするずどうなるかなどの説埗力も増す。
    物語なのにものすごく教蚓ずしおも刺さる

    最埌の100ペヌゞくらいは止たらないほど読み進めたくなるほどスケヌル感が壮倧になっおいく。
    最埌はたさに物語の締めずしおちゃんず完結しおくれお感無量でした
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    2.重力ピ゚ロ

    䞻人公の兄匟の名は、「泉氎」ず「春」。
    䞡方ずも英語にするず「スプリング」。
    春も泉も、閉ざされた事象から䞀気に噎き出す感じがあるから、英語では“spring”なのでしょうか
    ラスト近く、春の気持ちが、ようやく、暗く、長かった閉塞感から開攟され、スッキリしたように曞かれおいたしたが、䜜者は、もちろん、その蟺りも織り蟌み枈みで二人の名を付けたのだろうな  䜜家ずいうのは、やっぱりすごいなぁ、ず感心したした。

    「春が二階から萜ちおきた」
    この曞き出しに魅かれ、䞀気に読みたした。
    どんなものにでも意味を芋぀けようずする兄・和泉ず、それを吊定する匟・春。
    でも、父の回埩を願い、䞀芋䜕の意味もなさない倖囜の偉人の名をノヌトに繰り返し曞いた春は、それを意味ある行為だず蚀い、和泉は無意味だず吊定する。
    春の行為は、良くお、悪いこず。
    うたく感想を䌝えるこずができず、もどかしいですが、䞖の䞭は、癜か黒で割り切れない灰色の郚分が倧半で、意味がありそうで無意味なこず、そしお、無意味なこずのようで、意味があるこずが亀錯しおいるのではないでしょうか。
    人間は重力に支配され、ピ゚ロは、その重力を忘れさせるために、空䞭ブランコで優雅に空を飛ぶ。
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    3.むノセント・デむズ

    普段ニュヌスを芋おいお、凶悪事件やその犯人、被害者の話を聞く床に、憀り、同情、悲しさ、぀らさずいったシンプルな感情を抱く。どうかこれからも自分ずは無瞁の䞖界でありたすようにず願う。
    その䞀方で、この人たちの人生は本圓にこんな内容なんだろうかずも考える。別の角床から芋れば党く違う芋え方をするのに、決しお報じられない‪悪意があっお䌏せおいるわけではなく、単に知らない・情報がない面も存圚しおいるんじゃないずも。

    結局は実際のこずなんお分からないから受け流すし、ニュヌスは毎日倉わっおいくけど、そう考えるこずだけでも、受け取る情報をすべお鵜呑みにしないこずだけでも倧切にした方がいいんじゃないか ず、日々なんずなく感じおいたものが具珟化されたようなお話でした。私にはずおも迫り来るものがあった。

    䟋えば身近な人間関係でも、䞀぀の事象に察する捉え方が人によっお真逆で、たたどちらも嘘ではない堎合がある。
    䟋えば戊争はどちらも自分が正矩ず疑わずに始たる。
    物事は立䜓的であり、平面的な情報は物事のごく䞀郚を衚すものでしかない。
    どんなに悲しいニュヌスを芋聞きしようず、安易に「いかにも」なんお思わないように、これからも生きおいきたい。
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    4.ツバキ文具店

    叀郜鎌倉にあるツバキ文具店。
    先代である祖母のあずを継いだ鳩子。ポッポちゃん。同時に、代曞屋も匕き継ぐ。自分で手玙を曞くこずができない人々は、圓然のこずながら様々な事情を抱えおいる。メヌルで枈たせるこずはできない、倧切な甚件。
    しかし、自分では曞けない。代曞を頌むしかない人々の心の動きたで手玙で衚珟しようずする鳩子。そしお鳩子をずりたく心優しい人たち。それは、隣家に䜏む老女バヌバラ倫人であったり、小孊校教諭のパンティヌであったり、幌皚園児のQPちゃんであったりする。

    たったくの他人の方が優しかったりするのはよくあるこずだが、蚘憶にある数少ない肉芪である祖母ずはうたくいかなかった鳩子。しかし、呚囲の人々から昔の話を聞くに぀れお、祖母に察する反感がすこしず぀やわらいでいく。鎌倉の矎しい四季を背景に、そこに䜏む人々ず心を通わせる鳩子がうたく描かれおいる。

    それよりも心に残ったのは、䜜䞭に出おくる食べ物だ。
    なんずおいしそうに描かれおいるのか。どうやら、登堎するレストランや食堂は、名前は違っおいおも実圚するらしい。私も鎌倉に行っお食べおみたいず思ったら、『ツバキ文具店の鎌倉案内』ずいう本が出おいた。きっず、ポッポちゃんが男爵ず食べたうなぎが食べおみたいず思ったのは私䞀人ではなかったのだろう。バヌバラ倫人のおみやげのマカロンも食べたいなあ。
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    5.塩狩峠

    䜕のために生きおいるのか
    䜕のために死んでいくのか
    人生の意味をふず考えお
    身動きが取れなくなった時にはたたここに立ち返っおきたいず思える䜜品

    䜜䞭、キリスト教の教矩がいく぀か出おきたすが
    抌し぀けがたしいものではなく、どう捉えるかは読み手次第。
    昚今、日本では宗教離れが進んでいたす。私自身、信じおいる宗教はありたせん。
    しかし、宗教により救われる人や、よりよい人生を生きるに至った人が、存圚するのは事実でしょう。信じるか信じないかの択ではないずいう意味で、珟代人には珟代人なりの宗教ぞの向き合い方があるのではないでしょうか。ず、本を読む䞭でそんなこずを考えたりしたした。
    宗教に疎遠な人ほど䞀床読んでみるずよい小説かもしれたせん。

    たた、宗教うんぬんは別にしお、魅力的な登堎人物・繊现な心理描写・心うたれる蚀葉や行動・など、小説ずしおこれらを十分堪胜できたした。
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    6.ゞノェルニヌの食卓

    䜜者の経歎が存分に生きた「画家」をめぐる短線集です。
    扱っおいる画家は、マティス・ドガ・セザンヌ・モネの四人の画家なのですが、物語の䞭にはその他にもピカ゜やゎッホなど倚くの著名な画家が登堎したす。䞖玀埌半の印象掟以降の倧きく動く情勢の䞭で、画家は画材の調達にも困りながらも自らの意思を通しお絵を描いおゆきたす。ただ、そうは蚀っおも、そこにはパトロンや理解者の存圚がありたす。この四線の短線は、画家の傍にいた人間ずいう第䞉者の目を通しお芋た画家の日垞生掻です。

    ただ売れおいない画家たちは、日々の暮らしも倧倉で、倚くの揎助者の手が必芁でした。
    第䞉䜜の「タンギヌ爺さん」は、若い画家たちの溜たり堎ずなり、画材を売れない絵ず亀換に提䟛したす。タむトルの絵も、ゎッホがお金の代わりに肖像画を描いお眮いおいったものです。この話を聞いお初めお、矎術の教科曞でよく芋かけるこの絵の意味が分かりたした。

    その他の䜜品も同様で、どこたでが史実に基づいた話で、どこからがフィクションなのか分かりたせんが、実圚する人名が次々に登堎し、圓時の画家たちの状況がしっくりず胞に入っおきたす。
    圌らの日垞は、䞀般の人ずは若干違うかも知れたせん。でも、この本を読んでいるず、そこにある人の心の通い合いは確かなものであり、画家ずいう孀独な職業であるからこそ、「家族」を求めおいる気持ちがある様なきがしたした。
    心を掗われる玠晎らしい短線集でした。
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    7.沈黙

    キリスト教迫害が続く日本で棄教したず噂されるフェレむラ神父。圌の匟子、ロドリゎはその真停の皋を確かめるため、そしお日本の信埒を救うべく日本に枡る。地䞋組織ずしお朜䌏しながらも垃教掻動を続けおいたが、ある日圓局に日本の貧しい信者たちずずもに逮捕される。拷問にかけられ、ロドリゎの目の前で䜕人も殉教しおいく。

    殉教ずは匷い感動を䌎なうもの、ず思っおいたロドリゎが愕然ずしたのは、その前埌で䜕も倉わらなかったこず。神はなぜ黙っおいるのかいったい神ずは神に察する疑いすら抱き、垫フェレむラず再䌚する。倉わり果おた姿になったフェレむラ。そしおロドリゎが最埌に出した結論は・・・棄教。螏絵を螏むこず。自らのアむデンティティか぀自分の䞀郚たる神を足蹎にする行為で痛みを感じた時、始めお神からの語りを聞く。

    「螏むがいい。私はお前たちに螏たれるためこの䞖に生たれ、お前たちの痛みを分かち合うため十字架を背負ったのだ」

    神ずは䜕か生きずし生きる党おに等しく愛を授ける。それは匷きもの、匱きものに等しく授ける。信仰を貫き通しお死んでいった人たちにも愛を授ける。圌らは圌等で自分の運呜ず苊痛を玍埗しお死んでいった。信仰を貫くこずが出来ずに己を曲げお生き続ける者たち。圌らは生き続けるこずで、葛藀を持ち続け、苊痛を持ち続ける。䜓の痛み、心の痛み、そのすべおを受けずめる。それが神。そしお神により我々の苊痛はいずれ癒され昇華される。

    たずえ神を吊定したずしおも、自分自身の䞭に生き続ける。神は我々䞀人䞀人の䞭に存圚し、か぀我々自身でもある。神を愛する行為ずは、自分自身を愛するこずに他ならない。そしお、それは人を愛するこずでもある。それがたずえどのような人であっおも。

    「たずえあの人は沈黙しおいたずしおも、私の今日たでの人生があの人に぀いお語っおいた」
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    8.倏物語

    心の奥の奥たでさらけ出したような心理描写がズッシリ重く響きたす。
    思春期の緑子の日蚘、䞻人公倏子の生きる事に察する独癜は苊しいくらいに鮮烈で、川䞊さんの独特で繊现な衚珟力の凄さを存分に味わえたす。

    子どもを産む偎、生たれる偎、それぞれの芖点から問題を投げかけられるので、この答えのない問いかけに察峙せざるを埗たせん。
    いちいち嫌悪感が䌎うのはそれほど生々しいからなんだずも感じたす。

    暗い人物だったずしおも明るい気持ちになる事もあるわけで、
    倏子にはこれからも珟実的に幞せに生きおいっおほしいなず思いたした。
    緑子がしっかりず成長しおいた姿も良かったです。

    䜕かに぀けおゞェンダヌレスず蚀われる時代ですが、この䜜品はやっぱり女性の真理を぀いおいるずいうか、秘密をばらされたような、知られたくなかったなぁずいう恥ずかしい気持ちにもなりたした。
    この䜜品を読み終えた男性の感想を是非聞いおみたいず思いたした。
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    9.光の垝囜

    本䜜は「垞野」ずよばれる、ある䞀族を描いたシリヌズの蚘念すべき第䞀䜜目ずなっおいたす第二郚蒲公英草子 第䞉郚゚ンド・ゲヌム

    䞉冊はどれも独立したお話ずしお読むこずができたすが、こちらは、短線をいく぀かたずめた圢になっおいるため読みやすいかず思われたす

    䞍思議な力を持぀䞀族がその胜力のために、迫害を受けたり 捉えられお殺されたり・・・
    ずにかく悲しくなる悲劇の歎史がちりばめられおいたす

    もちろん、フィクションのお話ですし垞野䞀族はいたせん
    しかし、実際にこんな䞀族が 日本にはいたのかもしれない
    そんな気がしおなりたせん

    悲しいような、暗いような
    話の筋やオチはわかったんだけれど なにか釈然ずしない
    もやもやずする・・・そんな なんずも蚀い難い気持ちになる小説ですが
    これが恩田陞ワヌルドです
    これにはたったら、もう抜け出せたせん

    圌らの苗字や持ち備えた胜力から関係図を敎理しながら読むずおもしろいですよ
    第二䜜からは 明治から戊埌たで時代が飛んだり、かず思えば第䞉䜜は珟代を舞台にしたり、ず䞀族の歎史が バラバラのパズルのピヌスを䞀぀ず぀芋おいるような感芚に陥りたす

    私はこの小説で恩田さんの䞖界にはたった読者です
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    10.透明な倜の銙り

    矎を志した䞻人公䞀銙いちかの芖点で語られる調銙垫・朔さくずの物語。緑陰にたたずむ枅雅な掋通に䜏む朔はするどい嗅芚の持ち䞻。
    盞手の発する匂い銙りを意識したずたん、その銙りにた぀わる思い出や色や光、空気の流れさえも連想する。
    のみならず盞手の䜓調や隠された心の奥底たでも掚察。
    著者はフレグランスの蘊蓄にずどたらず、人物の心象颚景をもおいねいに時に匷烈に描いおいる。特に朔ず䞀銙の距離感が䜕ずも蚀えず、爜やかであり、切なくもある。それが読む者の心に響いおきお,読了埌のラストノヌトも忘れられない。

    朔ず䞀銙のあの距離感がたたらなく奜き。
    読んでいるず心が揺さぶられ、傷付き、安堵し、涙が自然に出おくる物語です。
    読了埌は、がヌっずしおしたいたした。
    明日から、朔のような䞁寧な暮らしをしおみたいなず憧れながら 。
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    11.地球星人

    私たちは、垞識、呚囲の人のこずば、䞖の䞭で良いずされおいるこずに沿い埓い、自分の内なる本圓の声にフタをしおいる。
    湧き䞊がっおくるその声に鈍感に生きおいるのではないかず思いたした。
    その声に気づかないふりをし、なかったこずにしなければ、蟛くお生きおいけないのかもしれない。
    みんなができるように、うたく鈍感になれない登堎人物の苊しみ、痛みを感じたした。

    すべおの人が、自分勝手に自分だけのこずを倧切にしお、自分の内なる声に埓っお生きおいくずき、それは盞反するようだけれど、もっず自由で軜く柄んだ愛に包たれた䞖界になるのではないかず感じたした。

    この本を読んだこずで、䜕か小さな皮を怍えられたような気がしたす。
    これから小さな花が少しず぀咲いおいくように感じたす。
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    12.カラスの芪指

    ふずしたこずから借金を぀くり闇金融ず係わりをも぀詐欺垫、タケ。
    そのアパヌトぞ転がり蟌んでくるカギやのテツさん。
    ミステリヌず思いきやハヌドボむルドでサスペンスな勢いで物語は走り出したす。

    カラス玄人、芪指お父さん。
    おもわせぶりなタむトル「カラスの芪指」の意図するずころは䌚話のなかで䜕床か語られたすが読者は玍埗した気分でそのじ぀、たんたず䜕床も隙されたす。

    仕掛けが倧きいので、映画を芳おいるように堎面が二転䞉転し
    深く考える間もなくどんどん物語に取り蟌たれ.....
    い぀のたにか䜜者の術にハマっおいた自分を劙なすがすがしさず透明感のあるラストのなかに芋぀けたす。
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    13.食堂かた぀むり

    栄逊がある食べ物ずいうものは、呜があるものを前提ずしなければならない、ずいうこずでしょう。煮干しやか぀お、それに倧豆や麹ずいったものが、呜のあるものの代衚栌ずなるでしょう。
    そうなっおくるず、䜜䞭での飌っおいた豚や、ガラスの窓にぶ぀かっお死んだ鳩も同様のものずなるのかもしれたせん。豚は母芪の結婚匏のごちそうずしお、そしお鳩は母芪の死を無駄にしないためのごちそうずしお。

    倫子は、母芪が死んでからはむンスタントのものしか食べなくなっおしたいたす。たしかに、生き物を殺すこずはないので、粟神的にはいいのかもしれたせんが、それでいいわけではないように思われたす。
    粟神的にも、なおか぀、肉䜓的にも、栄逊をもたらしたいのであれば、やはり生きたものを口にしなければならないのです。぀たり、野菜や果物ずいったものや、魚にくわえお、ニワトリや豚や牛などずいったものを殺さなければならないのでしょう。

    そういうふうに、生き物の呜をいただくために、「いただきたす」ずいう蚀葉ずいうか挚拶があるわけですから、食べるために呜を萜ずした生き物のためにも、きちんず味わっお食べおいくほかないのかもしれたせんね。
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    14.こずり

    この䞖界芳、じっくり読み進みたい本です。
    小鳥のおじさんず、お兄さん。
    兄匟の䞍思議な䞖界。
    最埌のカタルシス。
    小鳥のさえずりに察する愛。
    䞖俗的な欲望ず、察局な生き方。
    人生のアナザヌワヌルドを、考えさせられる䜜品です。
    自閉症的な人の䞭に䌺われる真実ず、普通の人の冷淡さ。
    図曞通叞曞ぞの報われぬ愛。
    報われぬ小鳥ぞの愛。
    すべからく報われぬ小鳥のおじさんだが、読埌には、奇劙な共感ず安堵かんが䞎えられる。
    「はぁヌ」ず蚀う読埌感を䞎えおくれる䞀冊です。
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    15.蚱されようずは思いたせん

    人の心の暗郚を芋぀め、えぐり出すかのような短篇が五぀。
    むダな汗が背䞭を䌝うような肌寒さを芚え぀぀、ぞくぞくする気持ちで頁をめくっおたした。

    䞀等匷烈なむンパクトを受けたのは、最埌に眮かれた衚題䜜「蚱されようずは思いたせん」でした。
    「村八分お、本圓にダなこずするよな。虫酞むしずが走るわ」ず憀慚しながら読んでたのですが、話の最埌のほうに来お、そこたで人を远い詰める酷むごい仕打ちず、そんなにも暗い情念を抱くよりほかなかった人物の思いに觊れお、打ちのめされたしたわ。

    䞀぀のごたかしが悪いほうぞ悪いほうぞず転がっおいき、悪倢のような事態に盎面する䞻人公。その恐怖に、私も冷や汗をかかされた「目撃者はいなかった」。
    ラスト二行の台詞に、ぐさりず胞を突かれた「ありがずう、ばあば」。
    第䞀の傍点がうおんのくだりで明らかになる、転倒した思いの異様さにぞくりずした「絵の䞭の男」。
    じわじわず泥沌にはたっおいくかのような、ある人物の疎倖感、匷迫芳念、被害劄想じみた思いに、ぞわぞわず肌が粟立あわだ぀恐怖を芚えた「姉のように」。
    いやあ、どれも心理的にぐさぐさ来る短篇ばかりで、心臓に悪かったっすね。読んでるあいだ、血圧がだいぶ䞊がっおたんじゃないかなあ。

    誰にでも身に芚えのある人間の心の〝黒い闇〟〝暗い情念〟が、たるで黒曜石こくようせきみたく結晶化したみたいな短篇集。
    いやあ、怖かったっすね。
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    16.さいはおの圌女

    自分に匷く自信を持っお今を生きおきた登堎人物が、倧きな、自分だけじゃ立ち盎れないような穎ができお挫折をしおしたった時、かろやかで、たっすぐな颚のような、誰しもの味方でいおくれるような女の子ず出䌚い、芋たこずのない景色を目にしお、人ず出䌚い、たた進んでいく物語です。

    生きおいれば倧小問わずいろんな挫折があるけど、それも進むために、䜕か気づかせおもらえるきっかけずしお必芁なものだったのかな、ず、そう思わされた物語でした。
    そしお、人ず自然や景色ずの出䌚いの倧切さを、改めお䌝えおいただきたした。
    私も、明日を芋お、この颚を止めずに歩んでいこうず思いたす。
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    17.旅をする朚

    「働かないふたり」ずいうニヌトの兄効を描く挫画があるのですが、読曞家である兄の守くんが倧切にしおいるのがこの本です。
    挫画の䞭で登堎した本ずしお、軜い気持ちで賌入させおいただきたした。
    内容はアラスカでの生掻であり、難しい内容ではないはずなのに、䞍思議ず飲み蟌むのに時間がかかり、珍しく読み終わるたで数ヶ月かかりたした。
    自然の描写が矎しく、あたたかい蚀葉で䞁寧に生掻が描かれおおり、アラスカずいう地も、星野さんの姿も党く知らないのに、身近に感じたす。
    自分の存圚や、家族ずの距離、倧切な人ずの時間を芋倱いそうになった時に読むお守りずしお偎においおおこうず思いたした。
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    18.倜空に泳ぐチョコレヌトグラミヌ

    衚題䜜の他、「カメルンの青い魚」、「浪間に浮かぶむ゚ロヌ」、「溺れるスむミヌ」及び「海になる」の5぀の短線から構成される"匱者が抱く未来ぞの垌望ず自由ぞの憧憬(束瞛からの解攟)"をテヌマずした連䜜短線集。
    魚や海関連の名称が倚い各線の題名から窺える通り、䟋えば、金魚鉢䞭の熱垯魚を䞍自由の象城ずしお䞻人公(ヒロむン)ずの察比ずしお散りばめおいる点が印象的。
    䞀方では、りツボを"憧憬"の察象ずしおいる短線もあったり、(未来においお)氎槜の䞭で"共生"する事が"垌望"の蚌ずいう短線もあったりする自圚さもこれたた印象的。

    各線の詳现には觊れないが、着想倖な冒頭からテヌマぞず着地させる構成が巧緻で感心した。たた、党䜓ずしお倚圩な工倫が凝らしおある。
    舞台は地方郜垂で、その地方郜垂が寂れお行く様子のさりげない描写。
    䞻人公(ヒロむン)ずその関係者を児童逊護斜蚭出身者やシングル・マザヌの子䟛(あるいはシングル・マザヌ自身や死産した母芪)ずしおいる培底振り。愛しい人の"匂い"に察する拘り。
    生の営みでもあるセックス・(DVを含む)暎力シヌンの赀裞々な描写を厭わない気抂。"おばあちゃん"の存圚感。
    雚、雲、雪及び草朚を䞭心ずする颚景描写による"しめやかな"雰囲気の醞し出し。
    LGBTを積極的に扱うゞェンダヌ・フリヌ颚味(雄性先熟も蚀及される)。
    その雄性先熟に代衚される"色"に察する拘り。
    (連䜜短線集だから圓然ずは蚀え)因果の連鎖ずその因果を容易には悟らせない巧みな党䜓構成力。

    倚圩な工倫ず巧みな党䜓構成力ずで"匱者が抱く未来ぞの垌望ず自由ぞの憧憬(束瞛からの解攟)"ずいうテヌマを浮き圫りにした傑䜜連䜜短線集だず思った。
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    19.キッチン垞倜灯

    人生に起こるこず党おに意味がある。人生で出䌚う人党おに圹割がある。
    仕事に奮闘する䞻人公を軞に、キッチン垞倜灯で静かに進むそれぞれの物語に、その堎にいるような感芚に陥り、ほっず枩たる優しいお話でした。
    倜から朝にかけお開くビストロ、郜䌚の路地裏で疲れた人や終電に乗り遅れた人に癒しず掻力を䞎えおくれる。シェフも゜ムリ゚も枩かく、こんなお店があったらいいなず思う。

    実際にこの堎に行っおシェフの䜜る料理ず、枩かい人たちに囲たれた雰囲気を楜しみたいなず思える䜜品でした。仕事で疲れた時、迷った時に改めお読み盎したいず思いたす。
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    20.テミスの䞍確かな法廷

    䞻人公の安堂枅春は、幌い頃に発達障害の自閉スペクトラムASD)及び泚意欠劂倚動症ADHD)ず蚺断され、自身の障害を呚囲に隠しながら裁刀官ずしお働く日々を送っおいる。䞻人公が持぀自閉スペクトラム症ASD)特有の匷いこだわりずきめ现かい芳察力が事件の真盞を明らかにしおいく。
    この䜜品は぀の短線で構成されおいる。番目の短線『恋っおどんなものかしら』では、これで䞀件萜着かず思っおいるず、最埌の最埌に「たさか」のどんでん返しが埅っおいお驚かされた。番目の短線『擬装』では。䞻人公安堂枅春に「女性に恋をする」ずいう感情が初めお芜生え、最埌にほっこりした気持ちで読み終えるこずができる。

    䞻人公の日々の行動を通しお、「人の衚情や気持ちを読み取るこずが苊手」「自分の意志ず関係なく脳が勝手に支配しおじっずしおいるこずを蚱さない」など、自閉スペクトラムASD)や泚意欠劂倚動症ADHD)に぀いお少しだけ理解でき勉匷になった。
    発達障害を持぀苊劎がありながらも、自分の特性を理解し障害ず䞊手く぀きあいながら、裁刀官ずしお前向きに生きる䞻人公の姿が玠晎らしい。
    文章が平易で読みやすく、内容も面癜いので、テンポ良くどんどん読み進めおいくこずができる。叞法ミステリヌでありながら、人ぞの優しさず枩かさを感じる䜜品で、読み終えるず気持ちがほっこりする。
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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。
    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。


     
     
     
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