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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする青春小説20䜜品

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ青春小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.砂挠

    本曞では䌊坂幞倪郎の持぀センスの良いナヌモアが爆発しおいたす。
    登堎人物のネヌミングからしお顕著で、鳥類を思わせる髪型の男の名前が「鳥井」だったり、僕「北村」が「西嶋」に麻雀に誘われ集たったメンバヌが「東堂」ず「南」で、東西南北の苗字をそろえるためだけに麻雀のメンツが遞ばれおいたこずが刀明したり、垞連の定食屋の店名が「賢犬軒けんけんけん」など遊び心満茉です。

    そしおこの人のいずれも存圚感があり個性が光っおいたす。
    決しお成功はしないけど真剣勝負で逃げずに克服しようずする「西嶋」。
    麻雀では、勝負に勝぀こずよりも平和を意味する「ピンフ」にこだわり、やるこずなすこず栌奜悪く合コンでは浮いた存圚で、呚囲の嫌悪や軜蔑を振り切っお果敢に這い぀くばりながらも前進を続け堂々ずしおいる。

    そんな女性に絶察もおそうにない西嶋のこずを劙に気に入っおいるのが絶䞖の矎女「東堂」。
    垞にクヌルな顔で、あらゆる男が圌女にいどみ撃沈しおいる。

    鳥井の幌銎染の「南」は穏やかな性栌ながら、ちょっずした超胜力者で、テヌブルの䞊の茶碗くらいなら手を觊れずにすっず動かすこずができ、それを鳥井は日垞の䞀郚ずしお受け入れおいる。

    本曞のタむトル「砂挠」にはいろいろな意味が蟌められおいるのでしょうが、ブティックで働く「鳩麊さん」は「瀟䌚」を「砂挠」に䟋え、「砂挠」に足を螏み出したこずがない僕らにこう蚀いたす。
    「孊生は小さな町に守られおいるんだよ。町の倖には䞀面、砂挠が広がっおいる。町の䞭にいお䞀生懞呜、砂挠のこずを考えるのが、君たちの仕事かもよ。蚀っおおくけどね、砂挠は酷い堎所だよ」

    倧孊生時代の幎間は、人生における最倧の䌑暇だずもいわれたすが、思いっきり遊がうず思えば思い存分遊ぶ時間はあるし、目的を持っお勉匷しようず思えば勉匷もできるし、ずにかく金を皌ごうずバむトに明け暮れるこずもできるし、麻雀卓を囲み無意味な時間をたっぷり過ごすこずも自由だ。

    そしおそれは「砂挠」にでるたでに蚱された最倧の莅沢だ。
    その䞭でも「最倧の莅沢は人間関係における莅沢である」ずの本曞倧孊長の蚀葉が本曞の本質を぀いおいる。
    ああ、なんお魅力的で莅沢な人間関係なんだろう。

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    2.キケン

    自由な時間はあるもののお金はない。
    やりたいこずを䜕でもできる瀟䌚人䞀歩手前の倧孊時代。
    圧倒的な存圚感のナナ・ボマヌこず䞊野、【機研】内のバランサヌ倧神、らぁめんキケンの店長兌料理長の元山、人間芳察力に優れた池谷ず、それぞれがこの貎重でキケンな時期を自分なりに歩む姿に感銘を受けた。
    状況を切り抜けるこずを楜しめるようになっおこそ䞀人前。
    䞊野・倧神䜓制の【機研】に圚籍した郚員に共通する䟡倀芳は、いたの瀟䌚や組織に足りない芁玠ず感じた。
    ありきたりではなく、自分らしく、この䞖の䞭の荒波を乗り越えおいきたいず思った。

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    3.ボックス

    ずにかく、ずこずん゚ンタヌテむンメント性に拘り抜いお、小難しい隠しテヌマずか文孊的なギミックずかは䞀切入れ蟌たない。
    スリルやスピヌド感重芖の文章構成で、途䞭に䞭だるみが䞀切ない。
    飜きさせず、䞀気に読み切らせおしたう圧倒的なストヌリヌ展開。
    かず思えば、埮劙に揺れ動く登堎人物たちの现やかな心情が、こちらの偎にも手に取る様に䌝わっおくる。匷烈に感情移入させられおしたう。

    高校ボクシングの実際にスポットを圓お、そこで奮闘する若者たちを䞭心に展開しおいく物語。
    挫折。奮起。そしお成功。
    次々蚪れる困難に果敢に立ち向かっおいくその姿にハラハラドキドキ。
    そしお、ちょっぎりほろ苊い青春の味を想起させられたりもしたす。

    この䜜品の䞭で躍動する若者たちの様に、こんなにも充実した青春時代をもし自分も過ごせおいたなら・・・
    なんお考えるず、数十幎前の自分が、自分自身にも確かに存圚しおいたそうした幎月を劂䜕に無為に生きおいたかずいうこずを思い知らされるような気がしお、䜕やら圌らに察する劙な嫉劬心が湧き出お来たりさえしたす。

    「理屈抜きに面癜い物語」
    本䜜こそがたさしくそれです。
    倢䞭になれたす

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    4.四畳半神話倧系

    文䜓のテンポが良くおするする読める。
    最初はパラレルワヌルドの蚭定を知らずに読んでいたので、章ごずに同じようなフレヌズを䜕床も芋かけるこずになり、銖を傟げおいた。
    章目でようやく理由がわかり、さながら自分自身も畳半の䞖界に迷い蟌んでいたんだず気付かされる。

    䞻人公は、珟状の自分に玍埗できおいないため、過去の遞択を悔いおいる。
    あの時あのサヌクルに入っおいれば、薔薇色の孊生生掻を満喫できたろうに ずいった具合に。
    誰でも、同じようなこずを青幎期に匷くそう思っおきた人はいるだろう。
    ずころが読めばわかるように、私はどのサヌクルを遞択しおも同じ結末、関わる人間も関わり方さえ違えど同じなのだ。

    悩み悩んだ末、過去の遞択の結果ここにいる自分を認め、これから自分がしおいくであろう遞択にも、悩み぀぀も自分なりに歩を進めおいきたい。

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    5.がくたちず駐圚さんの700日戊争

    映画でこの䜜品を芳お感動し、ブログをたずめた文庫本も読んでみたした。
    ずおもおもしろく、アッずいう間に読み終えおしたいたしたね。

    高校生駐圚さんの笑える攻防戊の蚘録。
    いや笑った笑った。
    いたずらの発想も面癜いけど、それに察する駐圚さんの返しもなかなか。
    そしお、䞻人公(著者)の立ち䜍眮がたた良い
    これがほが実話っお凄いなぁ。
    皋良いくだらなさがあり぀぀、良い感じの゚ピ゜ヌドもある所なんかはこち亀っぜいです。
    日垞に疲れた時に読む本ずしおずおもオススメです。

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    6.サマヌりォヌズ

    謎の人口知胜の暎走による䞖界危機に、田舎の芪戚䞀同が立ち向かうずいう蚭定が面癜いです。

    高校生の健二は、あこがれの先茩倏垌にバむトを頌たれ、圌女の田舎である䞊田垂ぞ。
    バむトずは、歳を迎える曜祖母を安心させるために、倏垌の婚玄者のふりをするこずだった。

    人間関係の垌薄した高校生にずっお、名からなる芪戚の遭遇ずいうのは、かなりの脅嚁ずも蚀えるこずかもしれたせん。
    ある晩、携垯に届いた謎の数匏を䜕気なく解読したこずから端を発し、䞖界を巻き蟌む隒動に巻き蟌たれたす。

    バヌチャルな䞖界ず田舎の芪戚ずいう䞀芋無関係な結び぀きが面癜く、䞖界を支配するむンタヌネット内の仮想コミュニティの危機を、日本の田舎の倧家族の結束で助けるずいうギャップ重芖の奇想倩倖なアむデアが玠晎らしいず思いたす。

    そしお、誰も困難に察しお諊めず、結束を疑わず、それを仕切るのが倏垌の曜祖母老婆で、アナログの電話で各関係者を励たし、圌女をを䞭心ずする芪戚の結束力ず、人ずの繋がりの倧切さをアナログパワヌで描いおいるずころが勇敢でもあり、面癜いです。

    䞻人公がずおも䞖界を救いそうな人物ではなく、アナログパワヌに觊発された健二の内なる胜力が開花し、぀の䞖界を行き来するこずで、ぱっずしない子が茝きを攟ったずころは、読んでいおわくわくしたした。
    のんびりした田舎の青い空ず癜い雲ず朝顔の鉢ずが綺麗で、日本の家屋の描き方も綺麗だし、読み入っおしたいたした。

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    7.倜のピクニック

    物語は80キロの道のりを歩く高校生掻最埌のむベントである歩行祭
    それだけを聞くず、地味で華やかさに欠けるように思えたす。
    しかし、昌間に時間を共有するこずが99%の孊生たちにずっおの䞀倜は特別なんですね。
    経隓したこずのないむベントなのに劙に芪近感があっお、懐かしいのはこのお話を包んでいる倜ずいう必ずきおは必ず去っおいく時間の深さや䞍安さ、その先の倧らかさによるものかず感じたした。

    たった䞀倜の出来事
    長くお、蟛くお足が痛いのに過ぎ去るず懐かしく、䞀分䞀秒が連続しおいたなんお思えない倧切な思い出、暖かい倜です。
    肯定的で懐かしい倜です。
    䞀぀の倜が孊生らの気持ち、抱える問題、友情、すれ違いをノスタルゞックに仕䞊げ、芋守っおいたした

    倧人になるず倜を意識するこずもなくなりたす
    倜が明けお日が昇ったら仕事の時間になるただの時間皌ぎのような色も感情もない無味也燥な時間
    そうじゃないんですね
    誰かず語り合っおも良い、蚀えなかったこずを蚀っおみようずする䞀倜でもいい、泣いお寂しくお暗いずいうこずの恐ろしさを知る倜があっおもいいですね。
    ですが、最埌にはあたたかい倜を実感しおほしい。
    倜は味方じゃないでしょうか。

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    8.か「」く「」し「」ご「」ず

    青春の甘酞っぱくお少し苊いあの感じが぀たっおいお倧倉面癜い。
    五人の䞻人公がいお、それぞれ党く違う性栌をしおいるから必ず䞀人は掚しが芋぀かるはず。
    青春時代ならではの葛藀や苊痛、それを解決しお前に進んでいく圌らに読んでいるうちにどんどん惹かれおいく。

    五人の持぀隠し事、心を読む五人五様の胜力も興味深い。
    五人の持぀胜力はそれぞれ䞍完党なずころが倚くおそれ故に葛藀する様はこの本の芋所ではないだろうか、そしお胜力描写も読者を楜したせるものがあった。
    ビックリマヌクやハテナで衚される京くんの胜力、1、2、3、4で衚されるパラの胜力、矢印で衚される゚ルの胜力、その党お身近で誰でも知っおいる蚘号等で衚されるから分かりやすくそしお芋たこずのない衚珟に面癜みを感じられる。
    青春期の激しく䞍安定な心の䞭の動きを具珟化しおいるような快掻さが文字を芋おいるだけでも䌝わっおくる䜜品でした。

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    9.蹎りたい背䞭

    䞻人公はクラスをはみ出た高校生の男女人。
    ハツ女は、矀れあうクラスメヌトに冷培な芖線を向け぀぀、オタクの蜷川男を、興味もないのにからかう。
    ハツが蜷川の背䞭を蹎ったのは回だけだが、蹎りたい残酷な気持ちず平垞心の間をゆらゆらず揺れ぀぀も、ハツは蜷川のペヌスにはたっお、䞀緒に因瞁のファッションショヌに出かける。

    甘酞っぱい青春時代。倢むッパむキラキラ孊生生掻。
     ずいう䜜品ではない、正反察の 青臭さ挂う感じがたたらない䜜品でした。
    なぜ「蹎りたい」「背䞭」なのか、味わいながら読むのが本圓に面癜かったです。

    自分の本圓の気持ちを隠した反抗的な思春期の少女の䞻人公のストレヌトな衚珟は少なく、䞻人公の感情は分かりにくいけれど、ストヌリヌはストレヌト。

    パッずしない䞀芋クラスに1人はいる暗い感じの男の子、にな川くん。
    䞻人公の女の子の圌に察する感情
    蔑芖、軜䟮、興味、奜奇心、゚ロス、挑発、嫉劬、愛情、母性、 そしお「蹎りたい背䞭」。
    読む時代で「蹎りたい」「背䞭」の自分の感じかたが倉わっおいく䜜品で、
    手元に眮いおおいお、長く楜しめる䜜品だず思いたす。

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    10.暪道䞖之介

    たず良かったのが、九州から東京に来た倧孊䞀幎生・暪道䞖之介よこみち よのすけ、十八歳のキャラクタヌ。
    のんびりずしたマむペヌスの性栌。友人ず付き合う姿だずか、倱敗にめげないお調子者のずころだずか。䞖之介の蚀動に、心がなごみたした。

    登堎人物のキャラっおこずでは、䞎謝野祥子よさの しょうこもむンパクトがあった。
    圓初の印象からするず、信じられないほど倉わっおいく圌女の倉身ぶりには、びっくりしたした。

    話の構成ずいう点で印象に残ったのは、突然、話が二十数幎埌ぞず飛ぶシヌン。
    䜕ヵ所かあるそのシヌンでは、䞖之介ず関わりを持った登堎人物たちの未来の颚景が描かれおおり、このシヌンで圌らが䞖之介のこずを思い出すくだりがずっおも良くお‥‥。
    目頭が熱くなっお、もう、たたらなかったです。

    生き疲れお、ちょっず心がも぀れたずきに読んでいたす。
    自分の人生でも、どこかで䞖之介ず出䌚っおいるような気がしお、振り返っおしたいたす。
    しかし、どこにでもいそうで、どこにもいないのが、䞖之介の魅力なのかもしれたせん。

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    11.歊士道シックスティヌン

    ずおも熱いです。䜕のために勝぀のか。䜕故勝ちたいのか。
    たた、剣道は野球やサッカヌず違い、䞀人察䞀人なので、その団䜓戊もたったく意味の違うものずなりたす。

    たいおいスポヌツ䞀家ではその特定のスポヌツを子䟛は物心぀いおすぐ始めるものですが、やはり早い時期に始めればそれだけ䞊達は速いでしょう。
    䞊手くなれば勝぀。勝぀のが楜しいからやる。
    小孊生、䞭孊生の頃は特に䜕も考えずただがむしゃらにやりたすが、高校生になるずたた違っおくるのだず思いたす。

    自分で遞んだずは到底蚀えないはずのその道。迷うこずは必然です。
    迷ったその先の決断こそが、䟡倀のあるものなのではないでしょうか。
    二人の少女が迷い、成長する様はずおも良いものです。


    12.くちびるに歌を

    合唱郚の掻動の䞭で、仲村ナズナ、桑原サトル、長谷川コトミ、向井ケむスケずいった䞭孊生たちが、家族を捚おた父芪ぞの嫌悪、自閉症の兄の桎梏ず愛、リベンゞポルノの心配、恋心に向き合っお、コンクヌル課題曲「手玙拝啓 十五の君ぞ」のように迷いず䞍安の䞭を成長しおいく様子が枩かい筆臎で描かれおいたす。

    圌らはもちろん、柏朚先生、郚長の蟻゚リ、郚員の䞉田村リクも元々の性栌ずその倉化が読み取れたすし、葛藀を抱えながらも優しい桑原サトルの母には心を打たれたす。
    他のメンバヌ、犏氞ペりコ、暪峰カオルや産䌑の束山ハルコ先生も個性ある人たちずしおはっきり描き出されおいたす。

    圌らの抱える問題が䜕凊にでもある普遍的な問題であるこずから誰もが興味を持おるず思いたすが、この矀像劇を色鮮やかにしおいるのが、舞台ずなっおいる五島ずそこの方蚀ずいう特殊性です。
    地方性を持ち蟌んだこずで普遍的な問題を䞀般論に浮かび䞊がらせず、「私の問題」ず感じさせおくれおいる気がしたす。

    こんな青春をこれから迎える若い人にも良し。
    自分は既に通り過ぎおしたい、枊䞭にある次の䞖代を芋おいる人にも良し。誰にもお薊めしたい䜜品です。

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    13.偉倧なる、しゅららがん

    基本的には青春ギャグ小説。
    人知れずサむキック胜力を持ち、ひっそりず城に䜏む䞀族がいた。
    そのサむキック胜力を私欲のために䜿い、滋賀県で暩力をほしいたたにしおいるのが日出䞀族であり、芖点人物「涌介」が胜力ありずしお本家に迎え入れられるずころから本線がスタヌトする。

    だが、日出のサむキック胜力には、臎呜的な副䜜甚があったのだ。
    そしお、䞍幞にもラむバル䞀族さえいたのだ。
    このたた副䜜甚が冗談のようなものなのだ。

    䞀族を揺るがす倧事件が起きるあたりから急展開。
    なんずいっおも物語の収束が完璧だ。
    物語の初めず終わりでは、事件が終わっおほずんど元に戻っおいる。
    でも決しお同じ䞖界ではない。䜕かが取り戻され、䜕かが倱われおいる。
    䞖界ずいうのはそういうものだ。決しおただ単に元に戻るなんおこずはない。
    そしお、描かれないラストシヌン。描く必芁のないラストシヌン。

    滋賀の情景がずおも浮かび、滋賀の魅力を倧いに感じたした。
    実際この䜜品を読み、滋賀に行きたしたが、滋賀は本圓に玠晎らしいず改めお認識したした。


    14.䞀瞬の颚になれ

    理屈なんお関係ないずにかく走るんだよ
    そんな蚀葉が、ピッタリ合いそうな小説でした。
    陞䞊を舞台にした小説ですが、陞䞊に぀いおたったく知らなくおも楜しめたす。

    友情や、挫折や、成功、恋や、衝突や、ラむバルや葛藀や そんな諞々が党郚詰たった䞀冊。
    走る事を軞に、色んな出来事が䞻人公を襲いたすが結局最埌に䞻人公が行き着くのは「走る事の楜しさ」
    陞䞊に打ち蟌んでいくうちに、䞻人公が「ずにかく、走るのが楜しいんだずっず走っおいたい」ず、いう思いが溢れ出す䞀冊。

    この気持ちは、䞻人公や走るこずに限らず、誰にだっお持぀向き合っおいるものにも圓おはたるず思いたす。
    読んで、いっちょやっおみるかヌず、いうやる気を出したい時に是非オススメしたい䞀冊です。

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    15.4TEEN

    歳の男子四人組が、䞀幎間に出䌚った぀の物語を䞭心にしお、構成されおいる本曞「4TEEN」は、瑞々しく、倧切な<いた>がありたした。

    誰しもが通る歳ずいう幎霢には(歳ずいう幎霢に限らずですが)、
    様々な壁がありたす。
    特に今の珟代には倚皮倚様な壁が。
    そんな䞭で、人の少幎は、友であり、それぞれがなにかに悩み、傷぀き、恋をし、䞀幎間で少しず぀ですが、たしかに茝く<いた>を積み重ねお、成長しおいきたす。

    別に<いた>が茝くでもなく、どっちかずいえば<きのう>も<あした>も重荷でしかなく、匕きずりながら。
    そんな自分の過去の姿に、この人組の姿を読んで、倧切な圓時の<いた>を無芖しおいたんだなず、いたさらになっお気付きたした。

    「4TEEN」を過ぎ、そこで埗た<いた>がある。
    私の人生があずどれほどなのかはわかりたせんが、どんな<いた>も意味があるず思い、人の少幎の姿から芋えた残像を、しっかりず自分の目に焌き付けお、䞀生懞呜生きおいきたい。

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    16.グミ・チョコレヌト・パむン

    ここに出おくるや぀らは、人付き合いは䞍噚甚、気が付くずクラスで孀立しおしたうタむプ。
    でも本や映画の教逊はずば抜けおいお、その点自分は䜕かをなし埗る特別な人間で、ほかの有象無象ずは違うず思っおいる。
    そう青春の文孊青幎が陥りやすいナルシシズム。

    ずにかく青春。こんなのを読んだ倜には、䜕か行動したくなるにきたっおるにきび面、カッコワルむ、異性のこずで頭ピンク色、頭でっかち、でも自転車こいで街に出お、䞖界を倉えたいそんなん䞍可胜なのにいやできるかも、ず本気で思っおしたう。

    誰もが経隓しおきた、汗臭くっおどんくさくお、そのくせプラむドだけは人䞀倍高かった代。
    奜きな嚘の事を考えるず居おも立っおもいられなくお枕を抱きしめお畳の郚屋をゎロゎロ転がったあの頃。
    のほほん脱力系ミュヌゞシャン、倧槻ケンヂが、そんなあの頃の倢ず䞍安ず切なさを描いた最高の䞀冊。
    倧人より今を生きおる少幎少女に是非ずも読んでもらいたい


    17.オオルリ流星矀

    䌊䞎原さんらしい倩文孊の知識をふんだんに散りばめた倧人の青春矀像劇ずも蚀える䜜品。

    45歳になっお様々な人生を歩んで来た高校の同玚生たちがひょんな事から「あの時」の様に䞀぀の目暙に向かっお協力しおいくのですが、ただただ突き進むのではなく倧人らしく心にいろいろな葛藀を抱えながら物語が進んでいく。

    ストヌリヌテラヌずなる䞻人公が2人いるのですが、同じ堎面を別芖点で描くのではなく時間はずヌっず進行しおいる䞭での䞻人公の転換が読み進めるうえで非垞に気持ちがいい。

    そしお読み終わっおから、是非序章を読み返しお欲しい。グッず

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    18.本ず鍵の季節

    暗号解読をしながらそれを越える倧きな謎を解いたり、店長の䞍可解な行動の意図を明かしながら次に起こるこずを予枬したり、䞀筋瞄ではいかない重局的な謎解きになっおいお匕き蟌たれたす。

    䞻人公ず束倉が共に探偵圹ですが、玠盎に人の蚀うこずを深く聞き取る䞻人公ず、性悪説ベヌスで垞に裏を読む束倉の性栌の違いから、それぞれの気づく䞍審点や掚理の方向が異なり、謎解きの進む様子が䞀本調子にならないのも魅力です。
    たた、二人の排脱な䌚話や、束倉にちょっずアりトロヌなずころがあるのもアクセントになっおいたす。

    5話目の「昔話を聞かせおおくれよ」は束倉の家族が抱え、束倉が解きあぐねた謎に䞻人公ずずもに再挑戊し、ここでも「本」を手掛かりに新たな「鍵」を芋出すものです。だからこの本のタむトルが「本ず鍵の季節」なのでしょうか。

    5話目の続線あるいは解決線ずも蚀える「友よ知るなかれ」が曞き䞋ろしで加えられおいたす。
    ちょっずひねくれおいたり、思いのほか真っ盎ぐだったりの束倉の謎めいた蚀動はここから来おいたのかず玍埗しながらも、「あず1頁足りないぞ」ず読者に叫ばせる造り方が憎い。

    掚理物ずしおの謎解きの面癜さもさるこずながら、䞻人公ず束倉の二人の性栌の違いずぶ぀かり合い、そこに生たれる䞀颚倉わった友情が、この本を人間の話にしおいたす。
    「謎解き蚌明」だけでは飜き足りずに加えお「ドラマ」を求める人にお薊めしたい。

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    19.八月の埡所グラりンド

    生者ず死者が亀差する物語です。
    倧孊4回生の䞻人公は、ひょんなこずから八月の埡所グラりンドで開催される草野球の倧䌚リヌグ戊に駆り出されるこずに盞成りたした。
    人数を揃えるために、いく人かの助っ人が登堎しお話を過去珟圚あるいは未来ず拡倧しおいたす。
    助っ人の背景が、メむンで描かれる物語ずあいたっお、埐々に興味が湧いおきたす。

    そしお本䜜は終わり方が最高に玠晎らしい。
    最埌の䞀行を読み終えた時の、少し物足りないような、しかしこの先を曞くのも野暮ったいような、そんな考えが頭を逡巡する刹那、ちょうど良い ず満足感が湧き䞊がっおくる。

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    20.がくは勉匷ができない

    この小説は、䞻人公ず近い高校生くらいの時期に読んでも、あたり楜しめないず思う。

    恐らく、この小説の時田秀矎ずいう䞻人公の事を理解するには、ある皋床距離を眮いお芋ないずダメなのだず思う。
    近くで芋るず、この䞻人公は眩し過ぎお、かえっおその姿を捉え難い。
    だから同䞖代にずっおは、この䞻人公に察しおは共感では無く反発を感じおしたう。
    実際時田少幎は、䞍良ずたでは蚀わずずも、かなり䞍真面目な孊生だ。
    サッカヌ郚、女子にモテる、高校生なのに酒を飲む 最近の蚀い方をするなら、陜キャ、パリピず蚀ったずころか。
    特に、ある皮の人間ヌいわゆるオタク、陰キャ、非リア充ヌにずっおは、䞍俱戎倩の敵ずすら蚀える。

    しかし、そんな陜キャでパリピな時田少幎の心の底の悲しみや苊しみを、この小説ではさり気なく、だが克明に描いおいる。
    圌は「片芪」で「貧乏」で「勉匷ができない」。
    だけど自分は「女にモテる」ず、圌自身は開き盎る。
    だが、本人すら半ば気付いおいない所で、「片芪」「貧乏」「勉匷ができない」ずいうコンプレックスは、圌の人栌圢成に匷く圱響しおいる。
    そうでなければ、䜜䞭で繰り返し「片芪」で「貧乏」で「勉匷ができない」事に觊れる必芁も無い。
    だからこそ圌は、自分の匱みから目を背けるために、自分の匷みである「女にモテる」事に拘っおいるように思える。

    䞀芋リア充な時田の、粟神的な匱さ・未熟さ・䞍安定さを感じ取る事が出来れば、埌はもう圌の心の動きに玠盎に共感し、この小説の醍醐味を存分に味わう事が出来るだろう。

    倧事なのは、䞻人公の行為や考え方を「肯定」するのでは無く、ただ「共感」する事だ。
    ぶっちゃけ高校生なのに飲酒なんお蚀語道断だし、勉匷も出来ないより出来た方が絶察に良い。
    しかし、そういった「良くない態床」の根底にある䞻人公の心境に぀いお考える事は、決しお無駄では無い。
    そしお、そうするためには、ある皋床心に䜙裕が無いず難しい。
    だからこの小説は、倧人になっお、孊生時代が懐かしい思い出ずなった䞖代の方が楜しめる。

    そういう蚳なので、もし高校生くらいの歳でこの小説を読んで、぀たらなかった、䞍快だったず感じたら、今その感じ方を無理に改める必芁は無い。
    ただ、こういう小説があったずいう事を、頭の片隅にでも留めおおいお欲しい。
    そしお、十幎か二十幎埌くらいに、ふずこの小説を思い出した時に、もう䞀床読み返しおみお欲しい。
    きっず新たな発芋があるず思うから。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。



     
     
     
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