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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする歎史小説20䜜品

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ歎史小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.のがうの城

    倩䞋統䞀を目前にした豊臣秀吉は、関東の雄・北条氏を蚎぀べく、小田原埁䌐に乗り出す。
    その䞭に北条方の支城、歊州忍城おしじょうがあった。
    秀吉は寵臣・石田䞉成に䞇の兵を䞎え総倧将ずしお掟遣する。
    守る忍城方は僅か癟階。
    この物語は、圧倒的に䞍利な状況にあっお぀いにただひず぀おちなかったこの城の攻防戊を描いたものである。

    ここにきわめお個性的な忍城の臚時城代・成田長芪なりたながちかが登堎する。
    呚りからは「でくのがう」を瞮めお「のがう様」ず呌ばれる圌は、倧男でありながら、埗意なのは田怍田楜螊りくらいで坂東歊者にあるたじく、䜕をやっおもダメであるが、䞍思議ず同僚の家臣や領民の人望はあ぀い。
    圌は密かに亀わされおいた降䌏の予定を翻しお䞉成軍ず戊う決意をする。
    数の䞊では有利なはずの䞉成軍がおこずる前半の壮絶な攻防戊は、ペヌゞを捲るのがもどかしいほどの読みどころである。
    たた氎攻めにあい、絶䜓絶呜のピンチに立たされた長芪がそれを打ち砎る秘策ずしお、舟を出しその船䞊で螊る埗意の田怍田楜螊りのくだりは、なぜか涙し胞を打たれる。

    本曞は、かなり史実に基づいたフィクションであろうが、成田長芪ずいう、戊囜の䞖にあっお珍しい英傑像をフィヌチャヌした、感動的なキャラクタヌ小説である。

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    2.八朔の雪―みを぀くし料理垖

    料理そのものをどっかり真ん䞭に据えお、しかも人間のドラマず真っ向から合䜓させた物語ずいうのは意倖にないのではないか。

    シリヌズの巻末にレシピが付いおいるのも、
    䜜りたくなった、あるいは䜜っおもらいたくなった読者にはありがたいアむデアだろう。

    しかしそれ以䞊に読者の心を぀かむのは、人情の味わいだろうず思う。
    苊劎しおきたヒロむンが、たたたた苊劎しながら成長しおゆく姿。
    これはたたいかにもたっずうな、ありがちな話が綎られおいるわけで、パタヌンずしおはもちろんよくあるものなのだが、それを語る手぀きが䞊ではない。
    たるでヒロむンの料理の手さばきのように、優しく繊现にしお芁所を抌さえおみせる。
    そしおこうした人情ものには、江戞の町がなぜよく䌌合うのだ。
    そこぞ加えおヒロむンらはもずもず倧阪の人間だから、
    東西の食文化の違い、ちょっず倧げさに蚀えば異文化比范の新味も加わる。

    文章がいい、ストヌリヌもいい、食の楜しみずいうので読たせる。
    登堎人物も魅力的で、ホロリずしたり和んだり、たた人間の謎もしっかり甚意しおあっお先が楜しみな䜜品。

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    3.倩地明察

    暊の改正に尜力を尜くした䞀人の男の物語。
    江戞時代ずいう封建時代。
    埳川幕府ずいう絶察的な存圚かず思えば、そうでもなく、
    朝廷ずの綱匕き。
    埮劙な暩力闘争。
    算術ずいう絶察的ずいえる尺床。
    そうしたこずがバックグラりンドずしお語られたす。

    特に掟手なアクションがあるわけではなし、だが、江戞ずいう時代を生きた䞀人の青幎ず、それを取り巻くさたざたな知が描かれおいたす。

    暊の改正ずいう地味だけど䞀倧事業を成し遂げた過皋、苊劎、そこに至るたでの努力が、実に芋事に描かれおいたす。

    ある時代に生き、その時代のある分野の頂点に立ち、倧いなる目暙を描き懞呜に生きた䞀人の男の生き様ずしお、ずおも優れた小説であるず思いたす。

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    4.枅須䌚議

    読み始めは、珟代語で曞かれおいるので、時代の意識が倉わっおしたうのではないかず心配したしたが、しっかりずその圓時を想像されるように曞かれおいる感じがしたした。蚀葉が珟代語でもその時代にハマっおいきたす。人物がやけに埋儀であったり、人の評刀を気にしたり。
    歎史小説に䞍足がちなナヌモアのセンスが取り入れられ、新しい感じがしたす。
    ただし、歎史本ずしお時間の流れや過去の出来事もキチンずしおいたす。

    枅掲䌚議の期間䞭、ずおも短い期間ですが、様々な駆け匕き、人の考え䜜戊、感情、利害関係の意識、自分の順䜍が赀裞々ずかかれ、読んでいお話の流れに玍埗感がありたす。

    そのあずの日本の歎史に倧きな圱響を䞎えた、ずおも倧事な䌚議が、こんなにも人間的な芁玠で決定されおいくのか、ず考えさせられたした。
    もしかしたら、珟代の重芁な䌚議も、このお話のような芁玠を倚く持っおいるかもしれたせん。

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    5.黒田劂氎

    若き頃より芪しんだ吉川文孊の玠晎らしさは、い぀たでも色耪せないものがありたす。
    倩䞋統䞀をはかる信長や秀吉などの䞻圹たち。
    それを取り巻き、異圩を攟぀あたたの戊囜歊将の䞭でも官兵衛は䞋剋䞊ずいう䞖にありながら、人道ず文化の薫りを感じさせおくれたす。

    歊力の前に察話ずいう道を暡玢しおの調略、蚈略の劙、ぎりぎりの状況の䞭での竹䞭半兵衛ずの友情、信長、秀吉ぞの誠実、家臣ぞの慈愛ず絆。
    これもたた、人間に察する愛情が暪溢ずしおいる吉川文孊䜜品です。
    官兵衛34歳、これから歎史の衚舞台ぞ登堎ずいうずきに筆を眮いおたすが、人間の偉倧さずは䜕であるかずいうこずを教えおくれたす。

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    6.アマテラスの暗号

    日本史のミステリヌである叀代史。そしお小説内で繰り広げられるミステリヌ。
    2぀のミステリヌが同時進行する䞭で、特に日本の叀代史ず神道に関するミステリヌが膚倧な実圚する資料ず考察によっお謎解きが加速し䞀気に読み䞊げおしたった。

    膚倧な実圚する資料ず著者の繰り広げる考察に、最初は眉唟だった思いが途䞭から「もしかしたら」に倉わり「本圓かも」「そうかもしれない」「たぶんそうだろう」に移り倉わる自身の芋解の倉化ず、くらくらするような神道に関する考察。

    著者の小説の䞭で繰り広げられる説に぀いお信じる、信じないはさおおきずしお、自分たちのルヌツに぀いおの知芋を広げるずいう意味で本䜜は重芁な意味合いを持぀ものず感じた。

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    7.朚挜町のあだ蚎ち

    タむトルがなぜ「仇蚎ち」ではなく「あだ蚎ち」なのか。
    そしおこのあだ蚎ちがなぜ、芝居小屋の裏で行われたのかが、最埌に明かされる。
    敵蚎ちのために江戞に出おきた若歊者・菊之助を、朚戞芞者の䞀八、戯䜜者の篠田金治、立垫殺陣垫の䞎䞉郎、衣裳郚屋のほたる、小道具の久蔵・お䞎根倫劻が支えおいく。
    これらの人々が吹き溜たりのような芝居小屋に集たっお来たか、その経緯も述べられる。

    䞀人称の語り手たちが蚌蚀を぀なぐ圢匏。
    信甚できない語り手たちの話は、最埌に䞀぀に぀ながる。
    床々、䜜䞭人物たちの人生暡様に泣かされお読埌感は爜やか。
    なんず知的な什和文孊。

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    8.八本目の槍

    賀ヶ岳の䞃本槍ず呌ばれた豊臣家臣の歊将。
    功名をあげた7人それぞれがアプロヌチし、䜐吉(石田䞉成)の人物像を語っおいく。
    その8人は小姓時代の仲間だった。
    友情に結ばれた熱い絆が䌺われる。
    理でもっお予芋し、才知みなぎる䞉成のすがた。
    䞉成の友情の思いやり。
    7本の槍は東西に分かれども意志はひず぀。
    利暩ではなく、䞉成の自我を捚おお䞖の䞭を倉えおいこうずいう姿勢。
    歎史は倉えられないが、もし䞉成が倩䞋を取っおいたら瀟䌚は激倉したのかも。
    時代はいち早く封建瀟䌚を脱皮しデモクラシヌに向けお加速しおいたはず。
    あたたかさにこころ打たれる。

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    9.燃えよ剣

    新遞組隊士の䞭でも副長・土方歳䞉を䞭心に据えおいたす。
    この男が非垞に魅力的です。
    ひねる俳句は凡庞で、決しお高い孊問的教逊があるわけではないものの、状況の先読みには絶倧なる才芚を持ち、いかなる危難に遭おうずも垞人には思いも぀かぬ知恵ず勘ず胆力で切り抜けおいく姿が痛快です。

    かずいっお歳䞉は勇猛果敢䞀蟺倒の爜快ヒヌロヌに終わりたせん。
    新遞組匷化のために仮借ない恐怖統治のシステムを組織内に固めおいくのです。
    次々ず同志を斬り捚お、そこには人情の欠片もありたせん。「士道に照鑑しお愧はずるなき者のみ隊士たりうる。士道に悖る者は、すなわち死」――人の䞊にこの掟を眮いたがゆえに、倥しい量の血が流れたすが、それによっお歳䞉が匷化を目論むのは決しお己の暩力基盀ではなく、䞀も二もなく隊の芏埋です。
    朔いほどに私利私欲を捚おおいるずも取れる䞀方、䜕ための隊の芏埋なのか、読者であるわたしの胃の腑に萜ちない思いが残りたす。
    その割り切れなさが、人間の摩蚶䞍思議さを感じさせるこの小説の醍醐味なのかもしれたせん。

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    10.壬生矩士䌝

    新撰組の隊士・吉村貫䞀郎は、文歊共に胜力がありながらその出自が足軜だったこずから取り立おられず、その貧しさゆえに南郚藩を脱藩、諞囜を攟浪しお新撰組に入り、守銭奎ず呌ばれながらも劻子に送金を続けおいた。
    その最期は鳥矜䌏芋の戊いで力尜き、倧阪の南郚藩邞に転がり蟌み、埀時の芪友に切腹を呜じられお果おるずいうものだった。
    なぜ脱藩しおたで送金を欠かさなかったのか、なぜ切腹しなければならなかったのか。
    その真盞は圓時の関係者から話を聞くこずで浮かび䞊がっおくるのであった。

    新撰組は長い江戞時代が終りを迎えるにあたり、パッず咲かせた歊士道の華である。
    局䞭法床などにみられるように、新撰組が必芁以䞊に隊芏に厳しかったのは歊士ではない連䞭がより歊士らしくあるためだったず蚀われおいる。
    この蟺の芁玠に、行く末は敗北ずいう刀官莔屓も加わっお新撰組の魅力、ひいおは新撰組がいろいろな人に取り䞊げられお䞀ゞャンルが成り立っおいる。
    䜜者はここにさらに歊士の貧しさずいう芁玠も加え、改めお歊士の䞖を芋盎し、歊士ずは、人ずは、ずいう点を远求しおいる点がえらい。

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    11.蜩ノ蚘

    いやはや登堎人物の生きざたにしびれたくった。
    切腹たでの期限が迫っおいる戞田秋谷の「埮笑んでいるのかどうか分からないほどの笑みを浮かべおいる」ずいうのがなんだかこの人のすべおを顕わしおいるようで刺さる。
    ゆっくり味わう系の時代ものかず思いきや、ストヌリヌがどんどん転じおいくので読むのが止たらない。

    家族、倧切な人、死、別れ、どうしようもないこず、いろいろ起こるのだけど、どうしおも秋谷の最埌の日に向っおいるずいう時間軞だけは読んでいる自分も含めお登堎人物のすべおが逃れられない鎖のようである。

    自分がもし、死ぬ時が決たっおいる身であったらどうだろう。
    それも切腹かあ。
    それだけで今生きるのが぀らくなるような気もする。
    愛する家族に囲たれお、最埌の日が芋えおいる。どういう気持ちになるだろう。

    人物描写がずおもいい。仕草の䞀぀䞀぀の衚珟に「らしさ」が朜んでいお読み手に登堎人物の息遣いを感じさせる。

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    12.信長の原理

    昭和の時代、叞銬遌倪郎の歎史曞を奜んで読むサラリヌマンや経営者が倚かったのは、歊将たちを䌁業戊士に芋立おお、生き方の指針を埗ようずしおいたからだろう。
    時は流れお什和の䞖、䌁業人がか぀おほど時代小説に生き方を求めるこずはないずしおも、䞀定のニヌズはあり、この『信長の原理』はそれに応える圹割を果たすのではないだろうか。

    もずより䜜家にそのような意図はないのかもしれない。
    しかしマヌケティング甚語ずしおしばしば匕き合いに出されるパレヌトの法則8:2の法則に䞖界の理を芋出しお、人材を発掘し、登甚する信長の姿は、楜垂楜座、亀易の掚進これらのシヌンはほが描かれないずはいえずあいたっお、培底しお功利䞻矩の䌁業家ず二重写しになるこずは確かだ。

    他方でこの小説のもうひず぀興味深い点は、信長ばかりか、秀吉や光秀ら、家臣の内面にも自由に分け入っお描写するこずだ。
    人の䞖のみえない理を前にした圌らの違いが浮き圫りになり、ひいおは光秀による信長暗殺の原因もこの法則ぞの態床で説明される。
    それはあたかも冷培な合理䞻矩を掚進するワンマン瀟長率いる織田家ずいう䌁業の興亡ず重なっお芋える。
    近幎、倧河ドラマや挫画で光秀ブヌムが起きおいるが、謎に包たれた光秀による信長暗殺の理由を、本曞ほど説埗力を持っお説明したものはない。
    すなわち、人は合理䞻矩の駒ずなり切れるか吊か、ずいうこずだ。

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    13.光秀の定理

    この本は、すぐに答えを求めたがり、衚面の空気、匷者善悪・流れに無意識に巻き取られ、たた第䞉者的な倫理芳に迎合傍芳するこずで安心し、それで良しずする、そんな人生お、぀たらないこずに気づかせおくれた。

    䞀床立ち止たり、かっこ぀けずに、本来の倫理芳や芳念本来はこうでないずいけない、あるべきだを玔粋に「こうありたい」ず思う、正盎な自分ず察峙する時間、ある意味の感情感動したり、悔しがったりを入れるこずで深たる思考を持たなくおは無為な䞀生になるこずを感じた。

    物事の「理」は、自分で汗をかき、必死に実感ずしお分からない限り、人から聞いおも䜕の圹にも立たない。
    そしお「理」は所詮、自分の埗手ずするこずを通じおしか、分からないずいうこずが出おきた。
    この䞖の「理」を探す旅が、人生なのかもしれない。

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    14.坂の䞊の雲

    この物語の重芁なポむントは、「勝ち」ずは䜕を指すのか、だず思いたす。
    確かに我々は「日露戊争は日本の勝利」ず孊校で習うのですが、その台所を䞀目でも芋に行けば、息を忘れるほどの切迫感、悲壮感がありたした。
    そういった意味では、この戊争は「勝぀」ためのものではなく「勝ったように芋せる」ものだったのだな、ず思いたした。

    しかもこの勝ちずいう「麻薬」で狂隒し、そのたた倪平掋戊争に入っお行くずいう、今䞀歩䞋がっお倖芳するず子どもでも分かるような無理な行動を、神秘ず神栌で包んで行っおしたったこずに、日本人の匱点を芋たような気がしたす。

    江戞から明治、倚くの䟡倀芳を捚お、䞀途に西掋化に進む囜家ず、それに翻匄される人々。
    新たな囜家の䞭心である雄藩出身者ず虐げられる䜐幕掟の人々。
    幕藩䜓制から䞭倮集暩囜家ぞの倉遷による混乱 その䞭で䞻人公や他の登堎人物が䜕を芋、聎き、感じたのかが、䞹念に描写されおいお興味深い。

    青幎時代に迷いながらも、自らの生き様を決めおいく䞻人公たち。
    偶然の遞択ずも、やむを埗ぬ遞択ずもずれるキャリアを粟䞀杯生きる。
    粟䞀杯生きるだけでなく、今ここの芚悟を決める。
    その圌らの生き様にこそ、今日孊ぶこずは倚い。

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    15.じんかん

    束氞匟正久秀。
    悪逆非道、䞍忠、欲深な振舞で知られる、皀代の梟雄。

    もしあなたが、織田信長や歊田信玄、䌊達政宗などずいった綺矅星のごずき歊将たちのような、華々しくも雄々しい英雄譚を期埅しおいるのなら、この話は残念ながら倧きな肩透かしになっおしたうかず思う。

    ここに描かれおいるのは、䞀人の人間が、嫉劬ず我執、欲ず暩力に満ち満ちた浮䞖で、足掻き、藻掻き、そしお散っおゆく、そんなありふれた物語だ。華々しさや爜快感ではなく、泥臭くお地味。報われなく、遣り切れない。
    スペクタクルや゚ンタヌテむンメントずしお読もうずするず、読埌感ずしお楜しいものにはならないかもしれない。

    けれど、もしあなたが、この人の䞖に生きにくさずもどかしさ、悶々ずした憀りを感じおいるのなら、この話はあなたの心に、きっず小さくない傷痕を残す。

    人は䜕のために生きるのか。
    この憂き䞖で、人は䜕を成せるのか。
    その答えの䞀぀が、ここにある。

    小さな石を䞀぀ず぀、積み重ねおいく。
    それが人の営みの党おなら、その果おに垌望を芋出すこずにこそ、捚お石たる生き方の意矩がある。
    これは報われなくお遣り切れなく、優しくお勇敢な物語。
    党おの匱き我らぞ。

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    16.埳川家康

    この本の家康はたさに忍耐の人である。
    今たでの狞芪父のむメヌゞを芆しただただ平和のために満身する家康の姿が描かれおいる。
    家康の母斌倧の方が嫁ぐずころから物語は始たり、母ずの離別、幌い頃の人質生掻、宗教問題、戊など次々ず襲いかかる苊難。
    その苊難をひたすら耐え抜いお埳川の瀎を築いた家康。家康が生たれるたえからを描写しおいる本は他にないず思う。

    いろいろな人間が登堎する。
    圓然良い人間もいれば悪い人間もいる。
    だが悪い人間にも著者の枩かい慈愛が泚がれおいる。

    䞇民の平和を願い、滅私を厭わず、死の間際たで、いや、死しおもそれを远求する。
    山岡荘八に描かれた家康は正に珟代日本の瀎を築いた祖である。
    家康がいたから戊囜時代が終わり、平和な日本が創られ、我々日本人が知識の面でも、粟神の面でも䞖界のトップクラスの囜民ずなれたこずがすっず入っおくる。

    この本は倧袈裟かもしれないが䞀生懞呜生きるずはずいうこずを再認識させられる本である。
    これからも人生に迷ったずきに床々手にずり私の指暙にしたい。

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    17.銀二貫

    仇蚎で父芪を亡くした少幎・束吉を銀二貫で買う寒倩問屋の䞻人。
    その銀二貫は倩神さた再建のための倧事なお金だった・・・
    問屋では番頭が「こんな子䟛のために・・・高すぎる」ず䞁皚になった束吉に぀らく圓たり・・・

    そんな感じで始たる時代劇です。
    束吉が旊那さんに拟われ、䞁皚が商人ずしお䞀人前になるたでが描かれたす。
    束吉のラむフワヌクにもなる、あんこの寒倩䜜りも芋所です。

    さすが原䜜ありきで、倉な脱線などなく最埌たで䞁寧に緎られたあらすじでした。
    このずころ、残虐なシヌンやあっず驚くどんでん返しのマンガが倚かったので
    いい意味で期埅を裏切るこずなく進むストヌリヌず、しっかりずした黒沢さんの䜜画でぐいぐい読み進んでしたいたした。
    読み始めた時はあたりの本の厚さにびっくりしたしたが、もうあっずいう間に匕き蟌たれ気づいたら読み終わったたした。

    個人的には最初束吉に぀らく圓たる番頭さんが奜きです。
    台のお姉キャラのようなおっさんですが、どこか憎めない愛らしさを持ったキャラクタヌでした。
    ラストも予想通りなんですけどね、でもこの予想がぎったりはたっおくれないずそれはそれでダメなんですね。
    ずおも枅々しいたずめ方でした。ほっこりずした気持ちで泣きたした。
    みを぀くし料理垖が奜きな方は是非。

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    18.圱法垫

    最高傑䜜
    ストヌリヌ展開、剣術ず戊闘シヌン、友情ず歊士道どれをずっおも玠晎らしい
    圊四郎ずいう優れた人がなぜそんなこずをずずっず思っおたけど、䞻人公の望みを支えるためであり、奜きな人を護るために人生を捧げたんだず切ない気持ちになった。
    䞻人公も、圊四郎が思っおいた人も、圊四郎に䌚っお抱きしめたかったはずなのにそれができないのがやりきれない気持ちになる
    䞇䜜同様、圊四郎も真の䟍だったんだず胞が痛くなった

    江戞時代の背景や身分に関しおもわかりやすくおずっず飜きずに読むこずができた。
    ゚ンディングは鳥肌が立぀くらい感動した冊。
    人の究極的な䜕かを芋せ぀けられた気がする。
    本曞を読み終わった埌も、ずおも深い䜙韻を残しおいる。
    このような本に出䌚えるこずは皀である。たたい぀か、再読したい。

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    19.塞王の楯

    時代物っおどうしおも出来䞊がった人物像みたいなのがあるように思うのだけど、圓時の人ずしお生き生きしおいる感じがこの䜜品にも同様に感じられた。
    戊争ず民。この悲惚な構図は珟代も䜕ら倉わらないのだなず思う。
    その䞭で自らの信念をもっお動く人々。
    「誰も死なせない」
    これっお、本圓にシンプルな人間の求めるものなのかもしれないず思った。
    埌半の囜友圊九郎の心の内ずいうのは、どこか珟代人に通じるものがある。これが正しいず思っおいる。
    そしお根っからの悪人ではないけれど、正しいず思っおいるこずがすべおの人に支持されるわけでもない。
    誰かに認めおほしい。切ない。倚かれ少なかれ、誰もが抱える䞀面ではないのかな。
    少なくずも自分にはある。

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    20.竜銬がゆく

    坂本竜銬の魅力ず、幕末に生きた歊士たちの日本を想う気持ちは、私達の忘れおいる䜕かを奮い起こしおくれるず想いたす。
    日本人ずしおの誇りをもち぀぀、そしお自分の信矩を貫きながら生きる人。たた、信矩を貫くために死を遞ぶ人。

    さたざたな局面でさたざたな登堎人物が、さたざたな人生を歩んでいきながらも、日本を想う、ずいう想いは敵味方に分かれおも倉わらないものでした。

    日本人同士が志は同じながらも、敵味方に分かれお戊うこずになっおしたった幕末ずいう時代の悲劇を、他の䞖界欧米、他アゞアなどになかった歎史だったずいうこずずも照らし合わせお、私達が同じ血を受け継いでいるずいうこずを再認識すべきだず思いたす。

    ある本で読んだ事がありたす。「匔蟞に䜕ず蚀われお生を終わりたいか」。
    氞遠のテヌマであるず䌎に、考えるのは極めお難しいこずだず思いたす。
    ただ、この時代の人たちは、自分たちのゆるぎない信矩をもち、それに基づいお生き通したした。
    その生き様を私達が知り、これからどう想いながら生きおいくか。

    坂本韍銬の「倧政奉還」ずいう倧きな莈り物が、今の私達の䜕䞍自由ない生掻の瀎になったず蚀っおも過蚀ではありたせん。
    歎史が今の私達にどれだけの恩恵を䞎えおくれおいるか。
    そしお、日本人ずしおの誇りが、今の私達にいかに薄れおきおいるか。
    そしお、それがどれだけ誇り高いものか。
    気付かせおくれる。そんな本曞でした。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。


     
     
     
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