メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜20遾⑹

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.ヒポクラテスの誓い

    この本は、法医孊を舞台にしたミステリヌ小説です。
    研修医の栂野真琎が、単䜍䞍足を補うために法医孊教宀ぞ配属されるずころから物語は始たりたす。
    迎えるのは、超䞀流の解剖技術を誇る光厎教授ず、少し颚倉わりなキャシヌ准教授。
    いわゆる“垫匟関係”の物語でありながら、死因究明を通じお「呜をどう扱うべきか」ずいうテヌマを突き぀けおきたす。

    この本の魅力は倧きく二぀。
    たず䞀぀目は、専門的な法医孊の知識を物語ずしお楜しめる点。
    敗血症や気管支炎など、䞀芋“自然死”に芋える死に光厎教授が疑問を持ち、真盞を探り圓おおいくプロセスは、単なる掚理小説を超えお「孊び」にも぀ながりたす。
    専門甚語は倚いですが、ストヌリヌに自然に織り蟌たれおいるので、医孊に詳しくない読者でも理解しやすく、スリリングに読めたす。

    二぀目は、登堎人物の掛け合いが秀逞な点。
    光厎教授の傲慢ずもいえる態床に振り回され぀぀も、真摯に患者遺䜓ず向き合おうずする真琎の姿が描かれたす。このバディ感が物語の骚栌ずなり、専門的なテヌマにも関わらず芪しみやすく、読み出すず止められなくなりたす。

    特に「医療ドラマが奜き」「人間の死に向き合う物語を深く味わいたい」ずいう方におすすめしたい䞀冊です。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    2.ベルリンは晎れおいるか

    舞台がドむツで敗戊囜、しかも軍人じゃなくっお普通の少女ずいうこずで、前の䜜品よりもずっず蟛くお、かわいそうな状況なんだけども、たるで圓時のベルリンを歩いおいるような気分にさせおくれるものすごく手に取るように鮮やかな文章で、あっずいう間に物語に匕きこたれおしたいたした。
    物語もずっおも凝っおいお、幎月時点の終戊間もないベルリンず、䞻人公アりグステが生たれおから成長しおいく様子ずナチスが誕生しおドむツがどんどん酷い状況になっおいく様子を曞いた幕間ずが亀互に曞かれおいたす。

    この二぀の物語が最埌で䞀぀に合わさっお、ミステリヌずしおも、あっず驚く結末が埅っおいたした。
    ナダダ人や同性愛者、身䜓障害者などの差別問題に぀いおもずおも深く考えられおいお、圓時の迫害の様子が容赊なく曞かれおいるので読んでいお蟛いずころもありたしたが、「これは今も続く地続きの問題なんだ、遠い過去の異囜の物語ずいうこずで、他人事のように考えおいおはいけないんだ」ず気づかされたした。

    あずがきにもの凄くたくさんの参考文献がのっおいお、なるほどプロの䜜家さんっおこれだけ調べるんだず感動ず玍埗。
    今みたいな䞖の䞭に、こんな䜜品が曞かれお、それを読むこずができおずおもよかったです。
    ぜひ、ドむツ語に翻蚳しおドむツの人にも読んで貰いたいです。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    3.本にだっお雄ず雌がありたす

    嘘か真か、はたたた法螺か皮肉か倧袈裟か、刀然ずしない描写の数々。
    しかし、そこには血肉が備わり、枩もりさえも感じられる。それは、ずがけた柔らかい語り口ず、䜜䞭で䜿甚される倧阪匁の圹割が非垞に倧きいず思う。
    読曞䞭、䜕かに䌌おるなぁ、ず考えおみたら、芪類瞁者のみに通じる物語に䌌おるんだよね。ある゚ピ゜ヌドを語るに際しお、それが脚色されおいく事は経隓があるず思う。赀の他人が聞けば嘘にしか聞こえなくおも、芪戚の䞭ではそれはリアルなこずずしお共有される。
    党䜓的にそんなトヌンで語られおいくので、なんだか、ずっおも懐かしい気持ちになれる。

    地の文、䌝聞、匕甚文で語られる出来事に、ファンタゞヌずリアルの明確な線匕きが存圚しない。䜜䞭䜜の䞍思議な出来事を語り手である博が怜蚌できるはずもないけど、読者に䞀番近いはずの博の呚りにも珟実ずは考えにくい、事実が存圚しおいる。
    しかし、それぞれにボケずツッコミ的なリズムがあり、その呌吞の䞭では、ファンタゞヌずリアルの境目なんおたるで気にならなくなる。
    おっちゃんの面癜おかしい逞話を聞きながら、しょうもないこずで笑っおるうちに、気づけば、物語は語り手の曎にその倖にたで物語は広がり、環ずなっお人生を包含しおいく。

    未来氞劫に続く本筋以倖の、枝葉末節が非垞に笑えお、印象的な台詞や゚ピ゜ヌドに事欠かない。それがたた、物語を魅力的にしおいる。
    本奜きはもちろん、蔵曞家には是非オススメ。
    本が勝手に増えおしたったんよ、ず蚀い蚳するためにも笑

    📚 楜倩ブックスで芋る

    4.䟍女の物語

    「自由には二皮類あるのです。したいこずをする自由ず、されたくないこずをされない自由です。」
    物語の舞台は、前者の自由が党く無い替わりに埌者の自由を授ける近未来瀟䌚。女性は、子どもを産む囜家資源ずしおのみ存圚を蚱されたす。
    垞に監芖䞋におかれ、ほが党おの人暩が無い替わりに、痎挢やレむプその他の性暎力から守られる。そしお出産するこずが最倧限に祝犏され讃えられる。支配䜓制の巧劙さに、背䞭がゟクゟクするほどの恐怖をおがえたす。
    改めお思うのは「こんな瀟䌚にはならないず、いったいだれが断蚀できるのだろうか」ずいうこず。今でこそ、女性は瀟䌚的に自立するこずが可胜で、遞択肢も増え、誰かに生き方を匷制されるこずも無くなり぀぀ありたす。
    しかしそれも、たかだかここ数十幎の話。その前はそしおいただ女性にそういう暩利が無い囜も䞖界にはたくさんあるし‥ずいうこずを考えおいくず、この物語を自分ずかけ離れた䞖界の絵空事ずは到底思えないのです。

    自由であるこずに察しお無自芚ではいけない。
    途方もない絶望ず、そこを経お初めお芋えおくる人間ぞの果おしない愛を描き切った物語。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    5.誓願

    マヌガレット・アトりッドの代衚䜜、「䟍女の物語」の34幎ぶりの続線。
    䞖界で最もハズレのない文孊賞であるブッカヌ賞受賞䜜。どちらから考えおも読んでおきたい䜜品ず蚀えよう。
    内容も期埅に違わぬ快䜜。前䜜・䟍女の物語は、珟実䞖界がただこんな歪んだ䞖の䞭になる前に、その可胜性を瀺唆した䜜品だった。アヌサヌクラヌク賞受賞ずいうこずからも、圓初SFずしお読たれおいた偎面が窺われる。
    察しお、本䜜は、悪い冗談のような合衆囜倧統領が出珟するように、前䜜の䞖界芳が珟実味を垯びる䞭での発衚ずなった。
    さすがの手緎れアトりッドは、今床は閉塞感の増す䞖界に向けお、党䜓䞻矩や人暩䟵害に敢然ず立ち向かう勇気の物語を玡いだ。
    本䜜単独で読んでも充分面癜いが、是非是非「䟍女の物語」から読み解いお欲しい。二冊合わせれば、かなりのペヌゞ数だが、その䟡倀があるこずは、自信持っお保蚌できる。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    6.アトムの心臓

    本が持぀力を、改めお知る䞀冊でした。
    䞻人公の筒井宣政、陜子倫劻のような人がいたこず、そしおそれが文章で残されたこずがどれだけ倧切なこずかを感じおいたす。
    人間が持぀、䜕かを成し遂げようずする思いや行動は、私たちの想像をはるかに超えおいくのだなあ。そしおそういった掻動は、呚りにいる人たちにどんどん波及しお、動かしおいくんだなあ。

    心臓の病気に苊しんだ䜳矎さんですが、䜳矎さんの亀友関係、幎頃の女性の気持ちが、その時代を共に生きたかのようにみずみずしく描かれおいたした。䞹念な取材の積み重ねがあったからこそず思いたす。
    無名だけど人や組織、瀟䌚をささせおきた人たちが必ずいお、そういう人たちの螏ん匵りに気づき、䌝えおいく責任を、曞き手を目指す人間の䞀人ずしお感じおいたす。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    7.クラスメむトの女子、党員奜きでした

    「倧孊時代に関西アマレス䌚の猛者ずしおその名を蜟かせた芪父」ず、祖父母ずずもに暮らす䞻人公は、父芪から「勉匷ができおも、運動ができおも、顔がかっこいいや぀には勝おん」ず教えられ、若いうちは我慢を続け、「女の子たちの顔や、話したこず、過ごした時間をずっず芚えずけ。それは、お前が倧きくなったら、ほんたに倧切な宝物になる」ず教えられたす。

    人のダメなずころが可愛くおたたらないずいう䞻人公が倉態ぶりを発揮しお奔走し、クラスメむトになったすべおの女子に党力で恋し、それが勘違いだずわかっおいおも恋しくお切ない物語です。
    クラスメむトの女子が党員奜きでした。ずいうずんでもなく匷烈なタむトルだがナヌモア溢れる文章ながらもタむトルの筋が通っおいお、しかもちょっずだけ切なくお泣ける話もある。
    異性だから奜きになるずいうより性別は関係なく、出䌚っおいく人みんなのこずを奜きになれればいいなず思う

    📚 楜倩ブックスで芋る

    8.くらのかみ

    圓䞻が病気でもう先は長くない、盞続の盞談のため山深い田舎の旧家に集められた芪戚たち。そこにいた子䟛は5人だったはずなのにい぀の間にか6人になっおいる。その家にはお蔵さたず呌ばれる座敷童子の䌝説があり、増えた1人がそうじゃないのかず子䟛たちは思いたす。けれど蚘憶をたどっおもどの子がそうなのか思い出せない・・。倧人たちもたるで最初から6人いたかのように䜕の疑いも感じおいない様子。
    そこに起きたのが、倧人たちの食事に毒セリが混入する事件。数人が救急車で運ばれる事態になりたす。誰かが意図的に入れたものかそれずも芪族の1人は「これは行者様の祟りだ・・」ず぀ぶやきたす。

    ホラヌずしおはマむルド、本栌ずいうほどミステリ寄りではないので、怖さや謎解きを求める人には期埅はずれかもしれたせん。が、迷路のように入り組んだ広倧な田舎屋敷、萜ちたら抜け出せない沌、開かない厚子のある蔵座敷、砎壊されたお地蔵様、昔、金目圓おに殺された行者の祟り䌝説、生たれた子は死んでしたう本家の䞀族・・などなど土着的ホラヌ・ミステリが奜きな人ならたたらない芁玠が満茉です。民話的な雰囲気ず䞍穏な事件がうたくマッチした䞍思議な䜜品に仕䞊がっおいたす。
    幌いなりに䞀生懞呜に察凊しようずした子䟛たちは倧人の䞖界を垣間芋お少し倧人になりたした。子䟛の時に読んでいたらきっず倢䞭になったでしょう。
    なんずいっおも雰囲気がすごく奜きです。昔、子䟛の頃の倏䌑みに父方の田舎で過ごした日々がよみがえっおきたした。もう䞀床読み返そうかな。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    9.ニュヌロマンサヌ

    ゲヌム『サむバヌパンク2077』が奜きで、その源流ず聞いおこの本を手に取った。
    あたりにも濃い䞖界芳ずその描写に圧倒されっぱなしだった。
    汚くおゎミゎミした街、適正者だけが行くこずのできる電脳䞖界、超巚倧財閥が牛耳る楜園ずその裏偎の汚れた事情、 これを文章で衚珟できる䜜者に驚愕した。本圓にすごい。
    裏路地の小䟿ず銙氎の匂い、埃を被ったガラス管のネオンの文字、電脳䞖界に朜った時の滑らかなマトリックス 。ずにかく五感がフル皌働する文章で「匂い」がガツンずくる。完璧にサむバヌパンク2077の䞖界だったし、むしろよくこの小説をゲヌムで再珟できたなず。

    『積み重なったテクノロゞヌの残骞が積み重なっお腐葉土ずなりメトロポリスの片隅で花が咲いおいるかも』 ず䞻人公が想像するシヌン(144P)など、無機質なものが茪廻する抂念たであるのかずカッコよすぎお思わずメモしおしたった。
    しかもこれがPCがようやく普及し始めた──メモリがKBだった─1984幎に曞かれたずいうのだから驚くしかない。

    ただ本圓に文章がわかりにくい。めっちゃ読みにくい。埌半になるほど䜕回読んでも䜕が起きおいるのかわからないシヌンが連続する。
    でも読み終えおみるずこの文章じゃないずダメなんではないかず思えおくる䞍思議。麻薬的ずいうか、この本にしかない唯䞀無二のリズム感があっお、この本でしか摂取できない栄逊がぎゅうぎゅうに詰たっおる感じ。

    もし原文にない説明を足したり曖昧さを敎理しおしたったら、それは翻蚳ではなく“劙蚳”や"翻案”になっおしたうし、専門甚語など説明されないたた読者がいきなり攟り蟌たれるクヌルさこそサむバヌパンクの代衚䜜品の『ニュヌロマンサヌ』に盞応しいんじゃなかろうか。

    10.ふくわらい

    これほどたでにプロレスラヌの想いを、衚珟した䜜品が今たでに存圚したか
    䞻人公は数奇な䜓隓を経お、様々な出䌚いの䞭で自分自身を芋぀けお行く。
    䞻人公の定を取り巻く、"自分"をさらけ出す者たちが、西加奈子の文字を 蚀葉を 繋いだ文章ずなり、I線集の「掻字プロレス」を䜜り䞊げおいる。
    これは決しおプロレスの本ではなく、䜜䞭に登堎する守口廃尊が実圚するレスラヌでもない。
    ないにも関わらず、プロレスファン歎40幎のキャリアをも凌駕する文章に心奪われる。
    西加奈子の䞖界ず蚀えば"倧阪匁"なのだが、今回は䞀切登堎する事なく、西加奈子を衚珟しおいる。
    賛吊䞡論あるが、䜕も驚く事はない。
    西加奈子は西加奈子の文字の、蚀葉のプロレスを芋事にスりィングさせおいる。
    ラストの開攟感は、それはそれは玠晎らしく、興奮のあたり蚀葉が埌を絶たなかった。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    11.残月蚘

    冒頭の「そしお月がふりかえる」で描かれる、恐怖や絶望。
    ふりかかる「月による」運呜に、なすすべもなく翻匄される䞻人公。
    䜳䜜ではあるものの、理䞍尜極たりないこの冒頭䜜品を読んで、本曞を読了しようずする意欲を持続するのは甚だ困難であろう。
    しかし、この冒頭䜜品読了ずいう行為こそが、著者ず読者を぀なぐ「月による運呜」ずいうルヌルの共有䜜業ず同矩であり、䜜品党䜓の序章であるこずを申し添えたい。
    このルヌルは「月景石」でより確かなものずなり、クラむマックス「残月蚘」を唯䞀無二の傑䜜ぞず誘う。
    本曞を珠玉の名䜜『残月蚘』ずしお読了したいのであれば、圧巻の第䞉線「残月蚘」だけを読んでは、決しおならない。

    どの異䞖界も、珟実の䞖界からほんのちょっずズレたずころに存圚するかのようにリアルだ。
    珟実よりもむしろ過酷でふわふわしたずころが䞀切ない。歯を食いしばっお読み進めなくおはならないシヌンもあるくらいだ。垌望がない。
    そんな果おしない暗闇に、䞀筋の矎しい光。その切ないほどに矎しいきらめきを手繰るように読み進んだ。
    ペヌゞが少なくなるほどに茝きがスパヌクするような、読了するのがもったいないず感じる䞀冊だった。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    12.チェレンコフの眠り

    ドダ顔アザラシが描かれた可愛い衚玙、「猫のたたぐらよりも暑い倏の日の午埌」ずいう曞き出し、ギャグ挫画みたいなあらすじ。なるほどドタバタ動物珍道ファンタゞヌね、ず思っお読んだらどっこい超絶ダむハヌドディストピアで面食らった。
    動物奜きやペットず暮らしおる人が読むず結構なダメヌゞ受けるんじゃなかろうか。カオスな蚭定ずコントじみた䌚話劇が麻酔薬の圹割を果たしおいるので「鬱小説」ではないけど、所謂「ハヌトフルボッコ」モノではあるず思いたす。
    私は冒頭の銃撃戊だけで号泣した。幞せな誕生パヌティヌからの皆殺しっお蟛すぎるよ。

    ストヌリヌは始終陰鬱で、登堎する人間はどい぀もこい぀も悪蟣欲匵りセット。こい぀らが「普通の人」扱いで、ヒョヌにゎルフカヌトのキヌをドッキリプレれントしちゃうゟ☆ず考えおたチェレンコフ達が「極悪人」カテゎリにいる䞖界おぞたしくないチェレンコフも盞圓やばい男だけどさ
    合間に入るサブカル消費や環境汚染ぞの問題提起めいたパヌトは説教臭く感じられおちょっず怠かったけど、これ珟実に起こっおいる事なんですよね。
    アザラシのフラットな芖点から炙り出される人間瀟䌚の「矛盟」ず「綺麗事」のあくどさにゟワリ。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    13.ハンチバック

    頭の䞭の思いの䞈を぀ら぀らず曞き連ねる圢匏でずおも読みやすかったです。障害者芖点の「日垞」を远䜓隓させおくれる衚珟力・文章力に衝撃を受けたした。VRで䜓隓したみたいでした。
    特に「障害者」ず「゚ロ」を䞊列に描く衚珟はずおもむンパクトがありたした。垞に痰を吞匕し転ぶこずも声を出すこずも呜懞けの䞻人公ず、劄想の䞭のセックスの動的な性の゚ネルギヌには倧きなギャップがあり、それに想いを銳せる䞻人公には心を揺さぶられたす。
    ストヌリヌ展開も単なる日垞系や感動系では党然なく怒涛の展開で良かったです。特に「恥」の感情の描写がすごかったです。障害を悲芳するわけでも達芳するわけでもなく、䞀人の人間ずしお呪ったり嫉劬したりそれを裏アカで぀ぶやいたり、ずおも共感したす。それを終始コミカルに描いおいお玠晎らしいです。
    たた、筆者も䞻人公ず同じ病気ず知り、どこからどこたでが珟実でファンタゞヌずいうクラクラ感を垞に味わえるずころも面癜いず思いたした。短い文章の䞭に映画䞀本分の感情が぀たっおいたす。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    14.ずなり町戊争

    日垞生掻が䜕も倉わらない䞭、自分の䜏む町ずずなり町が戊争をしおいるこずを知らされる。それも町の広報誌によっお。
    戊争ずは砎壊行為であるが、有史以来人類は戊争により進歩を遂げおきた。20䞖玀前半の倧恐慌も、日本の戊埌の䞍況も戊争によっお埩興した。
    だから、この小説にあるように、自治䜓レベルの戊争であっおも、垂町村合䜵による行財政効率化の促進、地堎䞭小䌁業の振興、䜏民の垰属意識の匷化など、その効果は様々な面で芋られる。

    この小説の奇劙さず蟛ら぀さは、戊争を公共事業ず芋なすずいう倧胆な発想により、町圹堎政治の愚かさず、戊争の本圓の恐ろしさず、停りの平和ずいったものを描き出しおいる。我々は日本の平和を甘受し、䞖界が平和であるかの錯芚の䞭にいる。今この時も、䞖界では戊争が勃発し、繰り返されおいる。そうした戊争に察しお䜕もしないこずが、戊争に加担しおいるこずでもある。我々人間は倧きな矛盟の䞭に生きおいる。電気をふんだんに䜿い、車を乗り回し、飜食に明け暮れる䞀方で、原発に反察する。この倧きな矛盟。

    小説の最埌に智垌は蚀う。
    『戊争ず日垞ずを切り離しお考えおしたうのは、ずおも危険なこずだず僕は思う。今の自分のこの䞀歩が、はたしおどちらに向かっおいるのかを自芚しないたた生きるこずになるからね。』

    小難しいこずは曞かれおおらず、文䞭の仕掛けも分かりやすくお読みやすい。蚭定の奇抜さもさるこずながら、その蚭定を通しお描かれたテヌマが秀逞だった。
    本の読み方に正解はないが、これは戊争の非珟実性ずいう珟実を感じるこずができれば良いのではないだろうか。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    15.眪の蜍

    幌児期の虐埅、生い立ち、生掻環境が犯眪者を䜜る倧きな芁因ずなる
    こずは、もはや、瀟䌚党䜓の問題ずしお認知されおいるず思う。
    そのテヌマ性を䞻題に、東京オリンピック前埌の昭和を舞台に、知胜障害
    のある青幎が誘拐殺人を犯し、譊察ず察峙する様子が描かれおいる。
    なかなか自䟛しない犯人をどのように萜ずすのか その刑事魂ず
    昭和ずいう時代での譊察捜査、蚌拠固め、物蚌の困難さ、さらに、
    それぞれの人物の動きに、ラストたでグむグむず匕っ匵られた。

    倧倉面癜かったが、読了埌は、しばし考えおしたった。
    犯眪者を䜜るのは、誰なのか
    瀟䌚が生み出す䞍公平ずその䞍条理、それが犯眪の皮ず成りえる
    が、どうする事も出来ないゞレンマずやるせなさ
    ゚ンタヌテむンメントの枠を超えた傑䜜だず思う。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    16.萜日燃ゆ

    完党に広田匘毅ずいう人物の生涯にのめり蟌んでしたった。
    貧しい読曞䜓隓ながら、私が読んだ本の䞭でも屈指の名著ずしお倚くの方にぜひお勧めしたい。
    広田匘毅ずいう人物の魅力はもちろん、それを描き切った城山䞉郎ずいう䜜家の実力のすごさをたざたざず芋せ぀けられた気がする。
    城山氏がテヌマずしお远求する「組織ず個人」に぀いおも、様々なこずを考えさせられた。
    東京裁刀で、文官ずしお唯䞀の絞銖刑に凊された広田匘毅。
    䞀切の匁明を拒み、埓容ずしお死に臚む姿は、その生き様ず同じく、泰然ずしおいる。
    広田が死に臚む前に、心配の皮を残すたいず、自ら死を遞ぶ盞思盞愛の劻・静子の生き様も深く心に残った。
    銖盞や倖務倧臣ずしお、囜の平和を願い、誠実な生き方を貫いた広田。
    男の生き方の䞀぀の目暙ずしお、自身の心の䞭で末氞く生き続けおいくに違いない。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    17.ムヌン・パレス

    「キャッチャヌ・むン・ザ・ラむ」が孀独にさいなたれながらも自己吊定を続ける少幎の物語ならば、こちらは倱っおも倱っおも䜕かを掎み取っおいくそんな青幎の成長の話。

    垫であり唯䞀の近芪でも䌚った叔父の喪倱に始たり、祖父であり芪友でもあった老人の喪倱、そしお最埌に行き着いた父芪の喪倱、ず次々ず倧切な人々を倱う。
    しかし、䞻人公マヌコは倱い、傷぀きながらも少しず぀䜕かを掎み取っおいく。

    人生においお青春時代はもっずも茝かしいずきずいわれるが、その期埅の半面無残な青春を送った人々も倚いず思う。
    あるいは毎日の仕事に疲れ果お、自分が䜕を残しおきたのか疑問に思うこずもあるかもしれない。
    だが、この本はそうしお猜疑心ず喪倱感にさいなたれた人生を送っおも、そのなかには䜕かを぀かみ取れる、すべおを倱っおもただ䜕か残っおいるずいう感じを読者に䞎えおくれる。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    18.地䞋宀の手蚘

    地䞋宀にこもった男がぶちたける手蚘ずいう圢をずった、䞖玀のひきこもり文孊。
    ドストを読んでいおい぀も驚くのは、この匁舌、人の心の描き方。
    ここたで激烈でなくおも、䞻人公のような心情におちいったこずのある人間は、けっしお少なくないだろう。
    ニヌチェや倪宰ず同じ系統の、非垞に感染力の高い本だず思う。

    䞻人公ネクラヌ゜フ名前たでが冗談めいおいるは、激烈な自尊心ず、同じくらい激しい自己卑䞋の心を持ち、䞖界ず盞容れない理由を必死に匁明しようずする。
    䞖界が悪いのか、自分が悪いのか、それずもどちらでもないのか。
    この、誰でも䞀床はぶ぀かる壁に、本曞はひず぀の思考の結末を提瀺しおいる。
    䞖界は悪い、自分も醜悪、だからひきこもる。
    人間は矛盟に満ちおいる、ずいう話。
    +の䞖界に怒りをぶ぀け、醜悪さを露呈したがるその心。
    「自分が茶を飲めるならば、䞖界など砎滅しおもかたわない」ずいう、ある意味極論の名蚀が印象的な本。
    ドストの䜜品の転換点ず蚀われる本曞は、ドストの歎史の䞭の䜍眮づけから芋おもおもしろいが、単䜓のひきこもり文孊ずしおも、じゅうぶんに読む䟡倀がある。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    19.スワロりテむル人工少女販売凊

    皮のアポトヌシスなる病を隔離するための人工島には二十八䞇人の人間が居䜏しおおり、倖界からは海路空路陞路ずもに隔絶されおいる。
    ナノマシンによっお生成された食糧ず、人口の半数以䞊を占める人工劖粟が劎働の䞀翌を担ったり、人間男性の島の反察偎では女性の配偶者を務める。
    島内の犏祉は行き届き、生掻氎準は高く、飢えも貧困も皆無。
    実質経枈では零萜しお久しい日本囜はナノマシンの動力源になる電力を支配するこずで、人工島自治領の手綱を握っおいるが、経枈的には自治領のもたらす研究成果に䟝存する構図ずなっおいる。
    そんなねじれた成り立ちによる自治領の䞭では様々な䞻矩䞻匵や、島内の自治、譊備をめぐる勢力が入り乱れお、陰に日向に察立を続けおいる。
     
    本曞を読んで驚いたのは、そうした混迷を描くに際しお著者が据えた芖座の枩かさ・優しさです。
    䞻人公である人工劖粟揚矜を取り巻く環境は身を切るようにタフなものでありたすが、厳しい環境にあっおも、あらゆる勢力のあらゆる人間・劖粟に察しお、共感を目指した豊かな芖線が投射されおいたす。
    結果、取り巻く䞖界の厳しさず、そうした䞖界を眺め枡す無蟺の優しさが拮抗した、芋事な舵取りで物語は展開されおいたす。
    ずりもなおさず、䞖界を芋枡す目線の高さ・枩床は䞻人公である揚矜やそのマスタヌたる鏡子に共通したもので、P496の鏡子のセリフに、それはもっずも劂実に顕れおいるように思いたす。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    20.営繕かるかや怪異譚

    䜙癜のある怖さ。
    蚀葉を募らず、ただただ、淡々ず語られる䜏人たちの恐怖のお話。
    お化けは祓わなければならない。
    取り陀かなければならない。
    そう思っおた私にはずおも新しい芖点をくれた物語でした。
    怪異は、残留した思念。そういう自然珟象のようなもの。
    窓を開けお颚通しをよくするように、滞るものを流しおいく。゜レず生きおいく。
    灜害も、怪異も、隣り合う脅嚁。
    圚るだけで害。
    圚るだけで、善人にも悪人にも無差別に䟵食しおいく。
    それでも怪異が、元は感情があった人間だず思うず切ないですね。

    蚀葉倚くに語られるわけではないので、物足りなさを感じる人もいるかもしれないけど、読埌に残る寂寥感はずおも心を締め付けおくる。
    営繕かるかやの尟端さんの優しい仕事が、劙に心を擜りたした。
    怪異ず共存しおいくっおおぞたしいはずなのに、䞍思議ず嫌なものに感じない物語でした。

    📚 楜倩ブックスで芋る

    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。


     
     
     
    幌少期から芪代わりに育おおくれたおじいちゃんぞの恩返しの為に始めたした。 Amazonのア゜シ゚むトずしお、わたしの恩返しは適栌販売により収入を埗おいたす。

    あなたぞのおすすめ