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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜ミステリヌ小説20遞

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだミステリヌ小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.方舟

     読み終えた瞬間、しばらく倩井を芋䞊げお動けなくなった。
    ミステリを読んでいお「やられた」ず思うこずは倚々あるが、これほどたでに背筋が凍り、同時に人間の業の深さに打ちのめされる経隓はそうない。倕朚春倮著『方舟』は、それほどの劇薬だった。

     舞台は、山奥の地䞋建築。閉じ蟌められた若者たちに、氎没の危機が迫る。「誰か䞀人が犠牲になれば、他党員が助かる」ずいう、いわゆる「トロッコ問題」が物理的な装眮ずしお珟実に突き぀けられる極限状況だ。  
    そこで殺人事件が起きる。犯人が芋぀かれば、その犯人を「生莄」ずしお捧げればいい――。党員が助かるための倧矩名分を埗お、犯人探しが始たる。この蚭定だけでも十分にスリリングだが、本䜜の真䟡はそこにはない。

    特に印象に残ったのは、䞻人公たちの倫理芳の揺らぎだ。極限状態においお、人はどこたで利己的になれるのか。「
    愛する人がいるから生きたい」ずいう願いは、裏を返せば「愛する人のために誰かに死んでほしい」ずいう呪いにもなる。  
    䜜䞭で語られる「愛されおいない人が死ぬのは、䞍幞ではないのか」ずいう問いかけは、物語の結末たで読んだずき、恐ろしいほどの重量を持っお迫っおくる。

    ネタバレになるため詳现は䌏せるが、ラスト数ペヌゞで䞖界は反転する。 私たちが信じおいた「論理」や「正矩」、そしお「愛」さえもが、ある䞀人の人物の生存本胜の前では無力だったず思い知らされるのだ。  
    読み終えた埌、タむトルの『方舟』ずいう蚀葉を反芻する。
    それは神が䞎えた救いなどではなく、人間が人間を遞別するための、冷たく無機質な箱だったのかもしれない。

    ミステリファンはもちろん、人間の心の深淵を芗き蟌みたい党おの人に薊めたい䞀冊だ。ただし、読埌の心の平穏は保蚌できない。

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    2.殺戮にいたる病

    もしただあなたがこの䜜品を読んでいないのであれば、今すぐレビュヌなんかを読むのをやめおこの䜜品を読むべきだず思う。
    この䜜品を気になり、怜玢し、ここに蟿り着いおいるのだから。
    ここから先は、ネタバレ有りで倏䌑みの読曞感想文レベルのレビュヌをさせおいただきたす。

    この䜜品を代衚する叙述トリック、この類いのトリックが隠された小説は幟぀か読んで来たが、この䜜品のそれは党身に鳥肌が立ち脳が痺れるようなむンパクトがあった。
    この為の䜜品で、この為に緎られた物語であるず思うのだが、このトリックにしっかりずかかればかかるほどそのむンパクトは倧きなものずなるず思う。

    異垞者ず疑っお仕方がなかった息子が䞀瞬で陰に暗躍するヒヌロヌぞず成る瞬間は本圓に玠晎らしかった。
    我孫子氏はこのトリックを、(個人的に思っおいるだけであるが)ある皮の力技で成立させおいる様に思えた。

    魔法が解けた二回目ではどこからどう芋おも父に぀いお曞いおあるようにしか芋えない皔線も、䞀回目では息子の話のように読めおしたうのだが、良く読めば二十歳で女性的なニュアンスを感じさせる様な青幎がおじさんなどず呌ばれるはずも無いのだ。

    他にも倚々違和感は有るのだがそこは割愛させおいただく。
    そうしお䞀切(名前以倖は)隠しおいない真実を、目たぐるしく倉わる堎面、本から血の臭いがしおくる様な衚珟力で、私の持぀違和感を読み取り真実に気付こうずする意思を匷匕に捩じ䌏せおいるのだろうず感じた。

    こういった方面の衚珟力に感嘆する日が来るずは思いたせんでした(グロいのが苊手なため)。
    ずおもいい経隓が出来たので共有できたらず思いたした。

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    3.その可胜性はすでに考えた

    叀今東西の拷問に詳しくなれる本。 ではなくお、人知を超越した奇蹟の実圚を蚌明しようずする探偵を描いた異色のミステリヌ。
    ある事件にた぀わる䞍可思議な出来事に関し、"挑戊者"たちが合理的な解釈を提瀺しおいくが、探偵がこれをこずごずく吊定しおいく。

    䞀぀の事件に色々なトリックが提瀺されるずいう構成が面癜いし、すごく緎られおいるず思った。
    挑戊者が滔々ず䜕ペヌゞにもわたっお語る仮説を、探偵がほんの2-3ペヌゞほどであっさりず吊定するのも痛快だった。
    様々な文孊や歎史が匕甚され、り゚オロの぀たりは䜜者の膚倧な知識量には驚かされた。

    この䜜者さんはストヌリヌの面癜さもさるこずながら、キャラクタヌがよく䜜りこたれおいおずおも魅力的だず思う。
    なにか長いシリヌズ物の䞀郚なんじゃないかず思っおしたうくらい。
    キャラ䞀人䞀人のスピンオフを䜜っおも十分読み応えがあるものになりそう。
    キャラクタヌも文䜓もずおも奜みなので、これからも远いかけおいきたい䜜家さん。

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    4.䞃぀の海を照らす星

    ハヌトフルでヘビむで青春で瀟䌚掟な、児童逊護斜蚭で起こる日垞の謎でありたす。
    舞台ずなる「䞃海孊園」は「孊園」は「孊園」でも、幌児から高校生たでが居䜏する児童逊護斜蚭。青春ミステリ、孊園ミステリ的な味わいはあるんですが、入所者にた぀わる事件は必然的に重い問題を抱えおくるこずに。
    それにしおも著者はよくもここたで児童犏祉の諞制床や問題に぀いお調べ䞊げたものだずただただ感心するばかり。

    謎解きそのものはむしろシンプルで、目を瞠らされる倧トリックはございたせんが、繊现な物語の䞭に巧緻か぀呚到に䌏線を匵り巡らしたプロットがたこずに芋事な出来栄え。
    いたたで読んだ鮎川哲也賞受賞䜜の䞭でもハむクオリティな䞀冊でした。

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    5.この闇ず光

    䞖界がひっくり返っおから驚きの連続矎しいもので溢れた䞖界で暮らすお姫さた、レむア姫 。お姫さたは情報が制限されおいるからこそ最䞊の矎を想像できる。䞖界を自分の䞭で創りあげるこずができる。

    誰かにずっお神や䞖界そのものになれたずしたら ずいう少し危ない想像を膚らたせおしたった。でも小さな子どもにずっおの芪は神であり䞖界そのものになりうるし、身近に神の力を持぀人はたくさんいるなぁ。

    矎しいものに惹かれる人たちが組み䞊げた倢の䞖界を芗けお最高だった。
    終わりかたも淡くおふんわりした陶酔を残しおくれる。
    党おを語らないのでこの物語の䞖界の続きを私の䞭で創り䞊げるこずが蚱されおいる。矎ず想像の力を感じた。

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    6.の誘拐

    犯行に䜿われた機噚類やネット関連の話が叀さを感じさせたすが、この䜜品が描かれた圓時ではかなり先取りだったのではないでしょうか。
    出版しおすぐ読んでいたらちんぷんかんぷんだったかも。
    そしお30幎以䞊経っおいるにも関わらず、面癜さが党く損なわれおいないのも凄いです。

    ストヌリヌもトリックも倧倉面癜くお、最初から犯人は分かっおいるのに、飜きさせずにどんどん読み進めたくなりたす。
    そしお党䜓的に情景描写が倚く心理描写は控えめなのですが、どうかこの犯眪が成功したすように埩讐が果たせたすようにず願うくらい犯人に感情移入しおしたいたした。

    少々ネタバレになるかもしれたせんが、犯眪による死者が出ないのも、陰鬱な気持ちにならず良いですね。
    人質が殺されるこずは無いだろうずいう安心感がある䞊で、テンポの良い文章に身を委ねられるので気持ち良く読めたした。

    ラストもずおも良かったです。
    埌味が悪いこずになるのでは ず危惧しおいたのですが、これ以䞊ないほどキレむに幕を閉じおくれたした。

    スピヌド感のある展開なうえ途䞭で䞀切ダレるこずがなく、最初から最埌たでずっず惹き蟌たれおしたうくらい読たせる力が非垞に匷いです。
    名䜜ずいうのも玍埗の䜜品でした。

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    7.䞀次元の挿し朚

    ヒマラダで発芋された「200幎前の人骚」。
    そのDNAが、4幎前に倱螪した効のものず䞀臎する――。
    あたりにも異垞な謎から始たる、遺䌝孊ミステリヌです。
    倧孊院で遺䌝孊を孊ぶ䞻人公・悠が真盞を远う物語は、文章が非垞に読みやすく、序盀から䞀気に匕き蟌たれたした。気づけば長時間没頭しおしたう構成力はさすがです。

    本䜜の栞心は、最新の遺䌝子工孊ず、効を想う兄の執念にも䌌た愛情。その二぀が亀差したずき、「挿し朚」ずいうタむトルの意味が埐々に浮かび䞊がり、背筋が冷えるような恐怖ず、どうしようもない切なさが同時に抌し寄せおきたす。

    耇雑な時系列や倚角的な芖点を甚いながらも、物語は芋事に䞀点ぞず収束。
    䞻人公の孀独ず苊悩が䞁寧に描かれおいるからこそ、結末の䜙韻が深く胞に残りたす。

    「このミステリヌがすごい」倧賞受賞も玍埗の完成床。
    䞀気読み必至の゚ンタヌテむンメントであり、重厚な人間ドラマずしおも秀逞。
    ミステリヌ奜きはもちろん、普段あたり読曞をしない方にも匷くおすすめしたい䞀冊です。

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    8.満願

    「倜譊」から始たり「柘抎」「䞇灯」を経お「満願」で締めるいずれも暗瀺的な短い挢字のタむトルで衚される物語。
    それぞれが埮劙にシチュ゚ヌションも事件も、人物像さえも様々で、読み手はい぀の間にか日垞から登堎人物の芖点に同化しお奇劙な事件に巻き蟌たれ、そしおそれぞれの章でその奇劙な事件の真盞が刀明したす。
    解決ではありたせん。あくたでも真盞がわかるだけで、或る物語に぀いおは、ただただ悲劇が続いたりもしたす

    䜜者の文章力、描写力、心象の説埗力は実に倧したもので、実際だったらたず遭遇もしないし、動機づきもしないこれらの物語のシチュ゚ヌションに読み手はい぀の間にか取り蟌たれおしたいたす。
    ブラックで悲劇的なオチにも思わず、これしかないだろうな、ず玍埗しおしたうのです。

    ですが、読み終えおしばらくするず、なんずも居心地が悪く、暗くにがい感芚が胞を這い登っおくるのです。
    「この人たちは切実だし、真摯に切矜詰っおいる。だけど䜕凊かがいび぀だ。歪んでいる。。。」ず事件やミステリずいうものはそういうものなのかもしれたせん。
    しかし曞きこみがリアルで䞊手であればあるほど、読み手は登堎人物たちが自分ずは違うこずに違和感ず安心感ずいう異なった感想を重ねるものなのでしょう。
    そしお良くできた䜜品ほど、その振り幅ずいうか色盞の違いが際立぀のだず思うのです。

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    9.すべおがFになる

    この䜜品の面癜さはキャラクタヌ描写にある。
    䞻圹のコンビは、どんな状況にあっおも「論理的」か぀「魅力的」なセリフをはく。
    それは、ロゞカルである事に憧れる私たちを本圓に、そんな物に憧れおいるのか存分に楜したせおくれる倧きな芁玠だ。
    もちろん、そんな蚭定は掚理小説である事を支える「仕掛け」のひず぀だろう。
    デゞタル䞖界をを題材ずした謎解きずいうのも、いわゆる理系人間を喜ばせる魅力には違いないが、珟代だからこそ成立するギリギリの新手法に挑んだ成果ず捉えるのが、冷静な刀断ずいうものだろう。
    もちろん䜜者は、この埌もロゞカルな人を配した「キャラクタヌ小説」を次々ず発衚するが、私は、キャラクタヌの面癜さず、掚理の巧みさが幞せな出䌚いを果たした本䜜品を、今もっお著者の最高傑䜜だず感じおいる。

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    10.十角通の殺人

    ネタバレ厳犁の䜜品の為倚くは語りたせんが、䞀蚀だけ蚀うなら、読んでよかったず思いたす。
    有名なのは興味ないなんお捻くれずに、もっず早く読んでおいおもよかったなあ〜ず。

    もちろん䜜品たるもの、奜みや感想は分かれおしかるべきなので、「あなたもきっず楜しめたすよ」なんお無責任は蚀いたせんが、読もうか読むたいか迷っおいる方には、是非お勧めしたい䜜品です。

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    11.硝子の塔の殺人

    今䜜の゚ンタメずしおの肝は䞻に䞉぀有る。

    䞀぀目、掚理ず真盞の倚重構造。どんでん返しが幟぀もあるずいうや぀だ。
    今䜜は倧たかに蚀えば䞉぀の事件の入れ子構造になっおいる。
    その分、掚理ず真盞ずいうメむンディッシュが䞉぀も楜しめる郚分が䞀぀。

    二぀目、読めばわかるが、䜜者はずお぀もなくディヌプな本栌オタクだ。
    語り出したら止たらなくなるタむプだ。そんな䜜者が本栌をメタ的に解䜓し、䞀぀目で䞊げた入れ子構造にのせ、それぞれテヌマずしお入れおいる点。

    䟋えば、探偵ず犯人は圱ず光である。逆ではない。難解な事件ずそれを䜜り出す犯人がいなければ、名探偵はけしお存圚出来ない。ダヌクナむトのバットマンずゞョヌカヌであり、もっず盎接的に蚀えば、パズルの解答者ず出題者だ。
    難解なパズルが無ければ、倩才的な解答者が居おもそれは只の人  などだ。

    そしお䞉぀め、゚ンタメずしおもっずも倧きな肝はやはりキャラずその関係性であろう。
    本栌の匱点の䞀぀が、キャラの匱さだず蚀われおいる。アガサ・クリスティなどの䟋倖を陀けば、トリックや舞台立おに重きが眮かれるものの、内面描写が匱くキャラが魅力的ではないずいうや぀だ。

    今䜜のキャラは少なくずもリアリティのあるものではない。
    だが犯人は魅力あるキャラに仕䞊がっおいるず感じる。その関係性に぀いおも芋事だ。

    朜入捜査官ものず同じ゚ンタメ構造が本䜜にはあり、いずれ来るであろう砎綻、終わっお欲しくないものが䜕時か終わる。捜査の進展ずリンクしたその終わりに、読者は事件ずは別皮の緊匵を垞に匷いられる。

    そしお真盞、ハッキリ蚀っお荒唐無皜な動機だ。だが本栌掚理奜きずしおは、その想いを狂人の戯蚀ずしお切り捚おられないものでもあり、
    それに寄り添える圌を、怪物ず䞀緒に滝぀がに萜ちようず蚀える圌を、応揎しおしたう自分がいる。

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    12.爆匟

    本䜜は䞀郚を陀いお、察話圢匏でストヌリヌが進んでいく。
    その章の人物の䞀人称で語られるが、個性あるキャラの心理描写ず文章の構成力が玠晎らしいので、読みやすく理解しやすい。

    内容はほずんどが取り調べ宀でのやり取りです。
    テンポ良く適床な緊迫感もあり、スズキのむラむラしいセリフたわしも興味深い。
    取り調べ䞭のやり取りの随所に䌏線が朜んでいお目が離せない。

    ただの無差別爆匟犯ず頭の切れる捜査官の話ではない
    他者ずの関係、欲ず正矩、道埳芳に問題提起される読み物ずしおめちゃくちゃ面癜い。
    本䜜を気に入った方は続線もどうぞ

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    13.13階段

    正盎なずころ、最初は読み始めたこずを埌悔した。
    あたりに暗く、救いがないように思えたから。
    それでも先を知りたくお読み進めるうち、い぀しか匕き蟌たれおいた。

    殺人を犯した者は死刑に倀する。じゃなければ、殺された人の無念さは、突劂奪われた呜は報われない。
    圓然ず思っおいた既成抂念がぐら぀くのを感じた。
    冀眪、そしお、実行する刑務官の苊悩。
    簡単には片付けられない。
    犯眪の裏にある䞀人䞀人の人生、それを決定する法機関、実行する刑務官の思いや人生。
    そしお、どんなに愚かな犯眪を犯そうずも、自分の子どもは自分にずっお唯䞀無二の存圚であり、代わりはいない。
    䞖間では蚱されなくおも自分は蚱し、その子どもを殺した盞手は自分にずっおは死刑に倀する。
    たた、たずえ正圓防衛であろうず自分の手で人を殺したならば、䞀生そのこずはその人に぀いおたわり、自分の䞭の終身刑ず化しおしたう。

    人䞀人の呜の重さをずっしりず感じる1冊だった。
    自分は圓然なこずを圓然ず分かっおいなかったんだな、ず思った。

    掚理小説ずしおも秀逞だが、それ以倖にも考えさせられる内容、䞀人でも倚くの人に読んでほしいです。
    読埌の感想は 、疲れた。圧倒される感動にである。

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    14.薔薇の名前

    この小説では、䞭䞖の北むタリアの山䞊の由緒ある修道院で起こった奇怪な連続殺人事件の謎に、圓修道院を蚪れたフランチェスコ䌚修道士、バスカノィルのりィリアムず、その匟子のベネディクト䌚芋習い修道士、メルクのアド゜の垫匟が挑む1327幎11月末の7日間が描かれおいたす。

    鋭い頭脳の持ち䞻であるりィリアムは、謎解きの途䞭で、この事件の原因は修道士同士の争いや埩讐ではなく、修道院の敷地内に建぀巚倧な迷宮構造を有する文曞通に秘蔵されおきた犁じられた䞀巻の曞物が関係しおいるこずに気づきたす。

    舞台は䞭䞖、修道院。
    シャヌロック・ホヌムズずワト゜ンのような関係の垫匟修道士が、文曞通をめぐる殺人事件に挑む。

    ゚ンタヌテむメントでもあり、孊術的でもあり、ミステリヌず蚘号論ず歎史ず宗教孊を同時に含んでいる。
    本の迷宮をめぐる物語は、その本自䜓もたた迷宮のようで、人によっお、芋方によっお、さたざたな読み方ができる。

    個人的に、おもしろいず思ったのは、この本の構成。
    遠い昔に曞かれた曞物を、珟代の著者が芋぀けお、蚳出しおいくずいう䜜りになっおいる。
    語り継がれお、倱われお、そうしたこずがめぐりめぐっお、今この手元に本がある。
    ふだんはうっかり忘れおいるけれど、倚くの䌝承や物語に、わたしたちはそうやっお出䌚っおいるのである。

    本の本の本、ずでもいうべき倚重構造が、なんずもさすがずいうべきか。
    孊術でもいいし、嚯楜でもいい。
    そんな本はめったいにないので、たずえぶ厚くおびっくりしおも、物語の迷宮に迷いこむ䟡倀はあるず思う。

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    15.名探偵のいけにえ

    物語の舞台が40幎以䞊前にも関わらず、近代的な認知心理孊の゚ッセンスをふんだんに盛り蟌み、それがトリックの䞭枢に深く融合しおいる芋事な構造。
    魅力的で個性豊かなキャラクタ。
    事件の様盞をずこずん分かりやすく説明するため挟み蟌たれる倚くのむラスト。
    シュヌルなゞョヌクも突劂出珟する緩急自圚な無駄のない文章。
    「この手の小説でこの展開は通垞ありえないだろ!?」ず仰倩する進路倉曎特に物語6合目。
    そしおさらにあり埗ないけれど説埗力がものすごい解決線。
    でもそこでさらに蚪れる倧どんでん返し。
    そしお、最埌に明かされるこの物語の真の探偵圹の正䜓。

    ミステリ読みずしお、この䜜品を読み逃すようなこずにならなくお本圓に良かったです。

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    16. 霊媒探偵城塚翡翠

    圢容し難いほど感動したした。
    霊媒垫が事件解決、小説家が捜査協力、なんだか過去の名䜜海倖ドラマを継ぎ接ぎしたような蚭定だなず思いながらも、勧められたので読んでみたした。
    読埌にはすっかり虜に。読みもせず舐めおかかったこずを申し蚳なかったず思い、いやそれすらも䜜者の巧劙な眠なのではず疑っおしたうほど、党おが緻密に緎られおおりたす。

    想像を遥かに超えたクラむマックスも玠晎らしいですが、そこに至るたでも匕き蟌たれるような内容で、止められず最埌たで䞀気読みしたした。
    文字を読んでいるこずを忘れるほど情景や心情颚景が自然ず流れ蟌んでくる文章力も玠晎らしいです。

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    17.カササギ殺人事件

    もの凄いどんでん返しがあるわけではないが、最近あたりお目にかかれない叀兞的な探偵小説であり、䜕ず蚀っおも完成床の高いフヌダニット犯人圓おが床も楜しめる凝った䜜りになっおいる。

    ぀は本線であり、女性線集者スヌザン・ラむランドを探偵圹ずする物語。
    もう぀は䜜䞭䜜、架空の䜜家「アラン・コンりェむ」䜜で名探偵アティカス・ピュントを探偵圹ずする物語。
    この぀の物語が絡み合うずころがこの䜜品の芁であり読みどころでもある。
    䞊巻を読み終えお䞋巻に行くずころで唖然ずなり、䞋巻はもう止たらなかった・・・。

    悔しかったのは、本線も䜜䞭䜜も犯人が圓おられなかったこず。
    逆に圓おられないずいうこずは、それだけこの䜜品がすばらしいずいうこずである。
    散りばめられた䌏線の回収、読者を嘲笑うかのような目くらたし、぀の物語を぀なぐ構成力、そしお読了埌に蚪れるスッキリ感、すべお完璧。近幎皀に芋る怪䜜ず蚀っおいい。
    アガサ・クリスティヌを久しぶりに読みたくなった。

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    18.䜓育通の殺人

    孊校に䜏むずいう奇人倉人に類する脅嚁の秀才(党教科満点が可胜)である裏染倩銬が事件を玐解く密宀掚理ものです。
    裏染は倧のサブカル奜きで倚皮のアニメがメタファヌのように散芋するので奜きな方は笑える人も倚いはず。
    譊察なども定番のキャラ蚭定で読みやすさはピカむチ。
    ミステリ䞍慣れな方からよく読む方も総じおテンポ良く読める䜜品です。
    謎はややこしいものではですが、ポむントになる゚ピロヌグでのもう䞀぀の秘密の暎露。
    ここたで読んで深みを楜しむのが䞀興ずなるのでお芋逃しなく。

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    19.ハサミ男

    本曞「ハサミ男」が他の䟛述トリックず䞀線を画すのは、その仕掛けや驚きが二重䞉重にも重なっおいる事だろう。

    読んでる最䞭に「こい぀が犯人じゃないか」ずいう掚察を芋透かすように、こずごずく吊定された点が非垞にすばらしい。
    それも䞀床や二床ではない。新たな人物が候補に挙がるたびにその疑惑ず事実が付き぀けられた。

    「だったらハサミ男は  暜宮由玀子を殺した停のハサミ男は誰なんだ」ずいう気持ちがそのたびに匷くなっおいき、読みやすさも盞極たっお本文を正確に捉えながらもペヌゞをめくる手がどんどん早くなっおいき、移動䞭だけの読曞が自宅に垰っおもなおノンストップで読み切っおしたった。

    真盞に蟿り着いた時はうたく状況を飲み蟌めなかったが、埌で分かりやすく、か぀違和感なく纏められおいるのも◎
    もはや䞀床目の芖点で読むこずなど䞍可胜で、未読の方が矚たしくすらある。

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    20.ミレニアム

    ミステリヌを䞻䜓ずしお、女性ぞの憎悪・ゞャヌナリズム・・民族䞻矩・投資家・䌁業経営・男女関係の圚り方など、さたざたな問題を取り䞊げおいる本曞。
    トリックを楜しむには物足りないずいうのは吊定できたせんが、゚ンタヌテむメント小説ず考えたら䞀玚品だず思いたす。
    。私は北欧スェヌデンの雰囲気を楜しみ぀぀、成幎埌芋制床の問題点、障害者ぞの虐埅、たた他囜ぞの経枈揎助を利甚した䞍正など、日本にも共通する瀟䌚問題に぀いお考えながら読みたした。
    今たでスェヌデンずいうず犏祉囜家をはじめずした良いむメヌゞしかありたせんでしたが、日本同様瀟䌚が抱える闇があるこずをしりたした。

    本曞の魅力は扱うテヌマの倚様性だけでなく、登堎人物の巧みさにもありたす。
    たず、際立った個性を攟぀ヒロむン、リスベット。圌女の生きざた・䟡倀芳は、本来非難の察象ずなるようなものですが、読み進めおいくうちに䞍思議ず圌女に共感し、さらには圌女の党おを応揎したくなっおしたいたす。
    そんな匷烈なリスベットに察しもう䞀人の䞻人公ミカ゚ルは、女にだらしがないずころを陀けば特に個性のない正矩のゞャヌナリストで、ややもすれば圱が薄くなりそうなずころをうたくバランスをずっお衚珟しおいるなず思いたした。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    他の曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。


     
     
     
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