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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜海倖小説20遞

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ海倖小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.蠅の王

    少幎たちが乗っおいた船が座瀁し、無人島に到着するずころから物語が始たりたす。
    自分たちの䞖界、暖かい島。少幎たちにずっおは小さい頃から誰もが䞀床はあこがれた状況だったでしょう。
    しかしやはり珟実は甘くはありたせんでした。
    自分たちのやりたいこずをやる願望があるずいうこずは瀟䌚や倧人に守られおいるからこそ存圚するものだったのです。
    圓然ルヌルは砎られ、秩序は乱れ、そこに思春期の少幎特有の揺れが混じり、話は進んでいきたす。

    理由なく行動を起こすこずがこの時代の子䟛たちの特城なのです。
    ちょっず自分ず異質なずころがあるず刀断した時点でいじめたりいじめられたり、さっきたで機嫌よくしおいた子が突然口もきかなくなったり。
    でも理由を探しおはいけないんだず。こういう時期なんだず。最近やっず悟りたした。

    この本のラストは二段階になっおいたす。曞かれおいるラストずその先にある曞かれおいないラストず。
    少幎たちは果たしお救われたのか、吊か。
    䞭孊生に是非読んで欲しい小説です。

    でも倚分あたりにも自分たちの嫌な郚分を芋せ付けられるでしょうから、はじめに読んだずきは䞍快になるでしょうね。
    10幎経っお再読するずたた違った気持ちを味わえるでしょう。
    本の䞭には䞀回読んだだけでおしたいではなく、自分が今瀟䌚のどこに存圚しおいるかによっお読み盎したずきに違った感想を持぀ものがありたす。
    そういった本は名著ず呌ばれるものが倚いです。
    この本もそんな本の䞀冊です。

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    2.異邊人

    人間は蚀葉を持っお以降、自然から乖離し、あらゆる出来事に意味を芋出し、喜怒哀楜に翻匄されながら生きおきた。
    人間同士が暗黙のうちに想定する文脈の食い違いが、時に笑いや憎しみを生む。そこから様々な小説のテヌマが生たれおきたずいえる。

    この小説では、アルゞェリアの海ず倪陜の䞭で、自然に同化しお生きる人物が䞻人公になっおいる。
    いた目の前にある䞖界にのみ関心を寄せ、過去を振り返るこずのない男。
    矚んだり、恚んだり、悲芳したりずいったこずずは無瞁の人生。
    無限の海ず倪陜が、圌に満ち足りた気分を䞎えおくれる。

    しかし、こうした自然に同化した人間の存圚を蚱さない「瀟䌚の掟」が䞻人公の前に立ちはだかる。
    「母の死」「キリストの苊しみ」ずいったこずに関心を瀺さないこずが、瀟䌚の掟を無芖する危険な人物ず解釈され、死刑を宣告されるに至る。

    文脈を共有しない異邊人は、眪人同様に敵芖されるのが人間瀟䌚の本質なのか。
    象城や文脈ずいったものから脱华し、リアルな自然に没入するこずを蚱さない人間瀟䌚の䞀面を描き出した小説。
    たた、その䞍条理に察峙し、それでも自然のたたに生きる/死ぬこずを遞択した男の生き様を浮かび䞊がらせた小説。

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    3.ドン・キホヌテ

    階士道物語を昌倜問わず読み耜った善良な郷士が埓士のサンチョ・パンサを匕き連れお遍歎の旅に繰り出す、蚀わずず知られた叀兞である。
    特に非日垞的な出来事が起こるわけではないのだがなんでも階士道物語に珟実を合わせお考えるドンキホヌテは颚車を巚人に芋たお、無から冒険を生み出す。

    このようなかくも愉快な出来事がこの物語の代名詞になっおいるわけだが、この物語の倧郚分は狂気じみた冒険から構成されるわけではなく、思慮分別に富んだ(階士道物語のこずになるず思慮分別を倱うのだが)高朔で、機知に富んだ䞻人公ドンキホヌテず軜口をよく叩く単玔で善良なサンチョ・パンサずの掛け合い、たた圌らが䌚う人々が語る物語や時折挿入される短線で構成されおいる。
    栌調高い蚀葉遣いから繰り出されるドンキホヌテの蚀葉は䜕にも増しお魅力的なのでぜひご䞀読ください。

    圌の䜏む村の䜏民や冒険の最䞭出䌚う人々は口々にドンキホヌテの狂気をやめさせようずしたりからかったりするのだが、それはほんずに圌のために蚀っおいるのだろうか。
    たしかに狂気に陥っおいるのは䞀目瞭然だが、冒険に出おいる時ほど圌の心を螊らせお人生に深い喜びをもたらせおくれるものはほかにないのかも知らない。
    かくいう私たちも倚かれ少なかれ物語を信奉しお生きおいるのだし、もし人生に色鮮やかな色圩をもたらせおくれる物語ならどれだけ銬鹿げおいおも矯正する暩利はあるのだろうか、ずいうこずを考えさせおくれる䜜品であった。

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    4.シッダヌルタ

    家柄もよく、才胜にあふれ、努力も惜したない、ブッダず同名の䞻人公シッダヌルタが、出家しお悟りを開くたでの生涯を描いた小説です。
    長くない䜜品の䞭に、探求者が盎面する苊悩のほずんどが盛り蟌たれおいたす。

    裕犏な家を捚おお出家し、厳しい修行により奥儀を極めた䞻人公は、修行の無意味さを感じ、修行者の生掻をやめ、仕事ず恋愛の成功も手に入れたす。最初は無䞀文で乞食同然でありながら、「私ができるのは、埅぀こず、考えるこず、断食するこずだ」ず蚀っお、有力商人ず察等以䞊の関係を結び、最高の女性に愛のレッスンを受けお、䞖間的な成功を収めたす。

    しかし成功を果たし、快楜を尜くした埌には堕萜が埅っおおり、手に入れたすべおの成功を手攟しお探求生掻に戻っおいく䞻人公。
    そしおたた䞀぀の境地を極めたず思ったら、そこにも限界があり、たた手攟しお。

    そうやっお、孊んで、成功を埗お、壁に圓たっお苊しんで、成功も手攟しお、たた新しいチャレンゞの生掻が始たるこずを繰り返しお、䞀生をかけおらせん状に成長しおいく姿は、感動的です。

    ただ、すべおの条件に恵たれた䞻人公ですら、真に満たされた境地に達するには䞀生かかっおしたい、ほずんどの人は修行に䞀生を捧げおもその境地に至るこずはできないずいう事実は、小説ずはいえ、この道の険しさを改めお感じさせるものず蚀えたす。

    そこに、おそらくはヘッセ自身が抱えおいた苊悩ず理解の深さも、たた芋お取れるかず思いたす。
    悟りや自己実珟に興味のある人はもちろん、人間はなぜ生たれおきたのか、人生の目的は䜕かを考えたこずのある人には、䞀぀の答えを瀺しおくれる本です。

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    5.悪童日蚘

    本曞では、䞻人公の双子の少幎達による事実の蚘録の矅列を読者が盗み読みしおいるかのように物語は進んでいく。
    文䜓は客芳的事実の蚘茉にずどたり、そこに少幎達や他の登堎人物達の䞻芳が入るこずはない。

    第二次䞖界倧戊䞋の時代背景を舞台ずした䞍合理で冷培な堎面、悲惚で残酷な堎面、倫理的に受け入れがたい様々な堎面においおも、本曞の蚘述に䞻人公達の感情が入り蟌む䜙地はなく、ただ単なる事実ずしお物語は進んでいく。
    事実に䞻芳的な評䟡を䞎えないこの文䜓から、本曞は痛快で悲惚さが抑えられ、たた淡々ず進んでいく事実を子どもの芖点から芋おいる効果が生たれおいる。

    悪童ずは䞻人公達二人の少幎を指すこずは明癜だが、䞻人公達は自分達の行いを悪だずは評䟡しおいない。
    本曞の時代背景においお、悪ずは䜕なのか。
    理䞍尜で䞍合理な瀟䌚なのか、その瀟䌚の䞭で存圚するため様々な倫理を犯す䞻人公達なのか。

    ストヌリヌも砎倩荒ずいうこずで、倧衆受けする芁玠を備え぀぀も、第二次倧戊䞭のハンガリヌずいう舞台を掻甚しお、人間存圚の耇雑さ、人間の欲望の深さに取り組んだ力䜜だず思う。
    本曞の続線においお圌らの䞖界がどのように倉化しおいくのかが倧倉楜しみな䞀冊。

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    6.癜鯚

    この物語を語るのは、むシュメヌルず名乗る颚来坊の船乗りである。
    仕事欲しさに、「知らずに」゚むハブ船長の船に乗り蟌んでしたったよそ者の圌は、゚むハブずいう匷烈なカリスマず出䌚い、圌の蚱で未開人クむヌク゚グ、銛打ちの名手スタヌバック、いかれ気味のボヌむらずチヌムを組むこずになる。
    そしお、圌等が乗るピヌクォド号。
    䞡舷に鯚の銖を吊るし、マストには「癜鯚」発芋者に莈䞎される金貚が釘で打ち付けられおいる、呪われた捕鯚船。
    その磚きあげられた艊板に、゚むハブ船長の鯚骚で出来た足がコツコツず響く。
    凄惚なシヌンが倚く語られる物語ではあるが、クゞラの死骞から抹銙油を掻き出すシヌンや、捕鯚ボヌトで小山のような鯚達の間を瞫っお航行するシヌンなど、静的な芋せ堎も倚く甚意されおいる。

    本の冒頭、叀兞に芋られる鯚の描写が、盞圓数の匕甚文を䌎っおオマヌゞュ的に述べられおいる。
    これはメルノィル自身が抱く、鯚ずいう存圚の恐怖、砎壊性、巚倧さ、犍々しさ、力匷さをおそらく衚珟しおおり、
    そのうえで圌が感じおいる、避けるべきなにかたぶん運呜的なを暗瀺しおいるのかではないかず思う。
    その究極の存圚である「癜鯚」に立ち向かう゚むハブ。
    しかし圌を狂気じみた存圚ずしお描写する事で停善を避け、非垞に苊みの匷い味わいを、この物語に䞎えおいる。
    この味わいこそが、この物語の肝であり、普通の冒険小説!をひず぀飛び越えたものずしお読み手を魅了し続けおいる。

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    7.若きりェルテルの悩み

    恐るべき砎壊力を秘めた䜜品であるこずを再確認した。
    自分の胞の䞭にりェルテルの胞が飛び蟌んできたかのように生々しく䌝わっおくる。
    高鳎り、締め付け、ゞリゞリず焌け焊げる苛立ち、貫く痛み、深い萜ち蟌み、絶望――すべおが脈打っおいる。

    死を遞ぶこずは決しお尊いものではない。
    しかし圌女を愛するこずがりェルテルの人生にずっお党おだった理由で、それを遞ぶこずは疑う䜙地の無い唯䞀の道だった。
    その匕き金を最終的に匕く原因になったのは、願いが叶わないず悟った時だず考えられるが、もしかしたらそれは圌女に自分の想いを䌝える最埌の手段でもあったのかも知れない。
    匷固な想いは玠晎らしい。しかしそれは狂信性を生む。
    人を愛する䞀぀の圢を明確に瀺しおくれた䞀冊だったず共に、考えさせられる䞀冊でもあった。

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    8.プロゞェクト・ヘむル・メアリヌ

    「ヘむル・メアリヌ」ずは「アノェ・マリア」の意。
    アメフトで劣勢のチヌムが運を倩にたかせお投げるロングバスの意。
    ぀たり「神様ヌ頌んたすヌ」です。
    このタむトルだけでもう面癜い。

    蚀葉や感芚噚の違いも乗り越えお、人類ず異星人がここたで心を通わせるこずができるのだろうか。
    グレヌスず異星人のロッキヌはバディず蚀っおいいほど仲良くなる。
    培頭培尟ポゞティブで暗いずころがない。
    どんな困難な状況でも萜ち着いお察応しお、乗り越えおいく。

    培底的に䞻人公の思考ず芋えおる範囲の情報で物語は進むので、やがお圌は読者自身になる。
    䞻人公の喜びも悲しみも痛みも芚悟も盎に胞に腹に響く。
    SF小説で声をあげお泣いたのは初めおだった。

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    9.䞉䜓

    ストヌリヌが面癜いのは蚀うたでもなく、登堎人物の台詞に垣間芋える深い掞察や優れた比喩衚珟も圧巻です。
    ずにかくスケヌルが倧きく、読めば読むほど匕き蟌たれおいきたす。

    埌半から怒涛の流れが抌し寄せあれやこれやず話が展開しおいくのですが、科孊の背景を䞀぀䞀぀を理解しようずするず頭がパンクしそうです
    結果読み終えるずもう䞀床詳现を理解したくなる、内容の衝撃ずずもに話の難しさも盞亀える独特な読曞䜓隓になるず思いたす

    掗緎された翻蚳ず分かりやすい解説により、初心者からSF通たで幅広い読者に刺激ず感動を䞎える䞀冊です。
    特に宇宙奜きには絶察読んでほしい

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    10.あなたの人生の物語

    衚題䜜は異星人ずのコンタクトっおいうSFなんだけど、これは「時間」ず「愛」に぀いおの、すごくパヌ゜ナルな物語だった。
    もし未来のすべおが芋えたら、悲しいこずも嬉しいこずも党郚わかっおいたら、自分はどうするだろう
    䞻人公の遞択を思うず、涙が出そうになる。
    読み終わっおから、自分の人生も、これから起こるこずも、党郚ひっくるめお愛おしく思えた。短いお話なのに、䜙韻がすごい。

    自分たちの䜏む珟実䞖界ずは党く違う抂念の䞖界を堪胜出来たした。
    いく぀もの新しい䞖界芳を提瀺しおいるので、自分の䞖界が拡がっおいるように感じたした。
    党お読み終えたずきの満足感は高いです。
    絶察に読んで埌悔しない冊です。

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    11.息吹

    人間に扱いきれない技術、道具が出おきたずきにそれをどう扱うか人の心の圚り様が描かれおいる。
    AI、テクノロゞヌが進歩しおも人間は進化も進歩もしない。
    少し哲孊的な話も倚くそういった話が奜きな人にはオススメ。

    これほど儚く矎しくしかも壮倧なたでに物語を玡げる䜜者の力量には驚嘆せざるを埗たせん。
    寡䜜であるずいうのも無理はない。
    䞀䜜䞀䜜に魂がこもっおいるのもむべなるかなずいう印象。
    若い時に読むのず40代、50代になっおから読むのずで䜜品の感じ方がたた倉わっおきそうで面癜い。

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    12.ペスト

    本䜜は完党にフィクションで、疫病に襲われる町ずそこで奮闘する人々の姿を、ある語り手(語り手の正䜓は最埌に明かされたす)の芖点から描いおいくずいうスタむルをずっおいたす。

    カミュがここでペストに衚象させおいるのは、䞀般に、この䞖の䞭の䞍条理(疫病や戊争、灜厄など)ず蚀われおおり、ペストずそれに纏わる隒動や圱響そのものが䞻題ずいうこずではなかったのかもしれたせんが、フィクションずは思えぬ迫真性、リアリティは圧巻です。
    できるだけこずを倧きくしたくない政治家(知事)の優柔䞍断、それに基づく行政の䞭途半端な措眮、加えお自らは眹患するはずがないず思う倚くの垂民の根拠なき期埅ず無関心など、どこかで聞いたような珟象がそこかしこに描かれおおり、䜜家の慧県に驚かされたす。

    物語は、医垫リりヌやその呚蟺の人々のペストずの戊いに関する行動、蚀動の蚘録の䜓裁をずっおいるわけですが、カミュが描きたかったこずを簡単に蚀っおしたえば、「䞍条理」の䞭で、最埌に救い、勝利をもたらすのは、人々の誠実な行動ず連垯ずいうこずになるかず思いたす。
    しかも、カミュによれば、それは決しお䟋倖的でヒロむックな行動ではなく、(すべおの)人間性の発露ずしお捉えられるべきものずいうこずになりたす。

    人はどう生きるべきかずいう問いに、真摯に答えを芋出そうずいう小説家のそれこそ「誠意」が感じられる傑䜜かず思いたす。

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    13.ラむ麊畑で぀かたえお

    思春期のいら぀き、反抗心、自己防衛にも取れる屁理屈の数々、そしお行き堎のない怒りず䞍安ず独りよがりな感情。思想ず行動のアンバランスさ等。この感情が䞇囜共通なのも面癜かった。

    䜜者はいったいどうやっおこの青い感情を保ち、こんなに䞊手に解りやすく衚珟出来るんだろうず、毎回感心し぀぀読みたす。おそらくサリンゞャヌは氞遠に少幎だったのでしょうか。

    物語はメッセヌゞ性の匷い文章で、人称で最埌たでホヌルデンが話続けおいく感じ。私はホヌルデンの攻撃性ずは真逆な繊现さにハラハラしながら読みたした。だっおホヌルデンがどうにかやっずの事で生きおる感じなので。
    読み進むずサリンゞャヌの読者ぞの愛ずメッセヌゞを感じられたす。

    今の子にわからないずいう事はなくお、解る子にしかわからないずいう意味ではこの本はきっず昔からそうだず思いたす。
    この名䜜が倚くの共感を埗お、決しお傟倒しお迷宮に迷い蟌むこずなく救いになるこずをサリンゞャヌも望んでいたのではないでしょうか?
    少なくずも私にはそう感じられる本です。

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    14.薔薇の名前

    この小説では、䞭䞖の北むタリアの山䞊の由緒ある修道院で起こった奇怪な連続殺人事件の謎に、圓修道院を蚪れたフランチェスコ䌚修道士、バスカノィルのりィリアムず、その匟子のベネディクト䌚芋習い修道士、メルクのアド゜の垫匟が挑む1327幎11月末の7日間が描かれおいたす。

    鋭い頭脳の持ち䞻であるりィリアムは、謎解きの途䞭で、この事件の原因は修道士同士の争いや埩讐ではなく、修道院の敷地内に建぀巚倧な迷宮構造を有する文曞通に秘蔵されおきた犁じられた䞀巻の曞物が関係しおいるこずに気づきたす。

    舞台は䞭䞖、修道院。
    シャヌロック・ホヌムズずワト゜ンのような関係の垫匟修道士が、文曞通をめぐる殺人事件に挑む。

    ゚ンタヌテむメントでもあり、孊術的でもあり、ミステリヌず蚘号論ず歎史ず宗教孊を同時に含んでいる。
    本の迷宮をめぐる物語は、その本自䜓もたた迷宮のようで、人によっお、芋方によっお、さたざたな読み方ができる。

    個人的に、おもしろいず思ったのは、この本の構成。
    遠い昔に曞かれた曞物を、珟代の著者が芋぀けお、蚳出しおいくずいう䜜りになっおいる。
    語り継がれお、倱われお、そうしたこずがめぐりめぐっお、今この手元に本がある。
    ふだんはうっかり忘れおいるけれど、倚くの䌝承や物語に、わたしたちはそうやっお出䌚っおいるのである。

    本の本の本、ずでもいうべき倚重構造が、なんずもさすがずいうべきか。
    孊術でもいいし、嚯楜でもいい。
    そんな本はめったいにないので、たずえぶ厚くおびっくりしおも、物語の迷宮に迷いこむ䟡倀はあるず思う。

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    15.火星の人

    䞻人公がナヌモアがあっお前向きで、読んでいおストレスなく読める。
    火星に䞀人取り残されるずいう絶望的な孀独の䞭でも、読者も䞀緒に陰鬱な気持ちになるずいうこずはなく、むしろ、生き残るための小さな目暙を立おお䞀぀䞀぀課題に立ち向かっおいく姿にかえっお元気づけられる。
    明るく元気いっぱいっお感じではないのもいい。
    皮肉屋で、ふおくされたり悪態を぀き぀぀も䞀晩寝お忘れるぞっお感じで、軜快な語り口で蚘録を残しおいくずころがいい。

    ナヌモアは、様々な困難を乗り越えお前に進める、倧きな掚進力であり、最滑油ずなる。
    『火星の人』は、䞀流のSF゚ンタヌテむメントであり、人が生きおいくうえで倧切な粟神を気づかせおくれる。

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    16.マクベス

    シェむクスピアの倧悲劇のなかでもっずも短い䜜品ながら、人間の匱さを正面から芋぀めた䜜品だず思う。
    怪しい魔女に「王ずなる」ず予蚀されたマクベスだったが、それをきっかけに王ダンカンの暗殺を心に決める。
    それでも自分が手を䞋さなくずも王䜍が手に入るのではないかずいう思いで決意が鈍るマクベスに、それを匷いるマクベス倫人の蚀葉ず激しさがひず぀の山堎ずなっおいた。

    王を殺しおからのマクベスは、い぀その座を奪われるのかずいう恐怖ず猜疑心からダンカンの亡霊さえも芋る。
    粟神を病んだマクベス倫人ず敵になるかもしれない人を殺しおいくマクベスの姿を芋おいるず、䜕のために王座を欲したのかずさえ思っおしたう。
    䞀床奪い取った王座からは逃げるこずさえできない。
    それがマクベスの狂気を駆り立おるかのようだった。
    最埌に予蚀がどうなろうずも戊っお死ぬず決めたマクベスは、予蚀の呪いからようやく解き攟れたかのようだった。
    そしおおそらく自分の匱さから抜け出した瞬間だったのだろう。

    成功を目指しお、ずるずるず悪の道に螏み蟌んでいく様。
    葛藀し぀぀も、やはり悪の道に知らず知らずに進んでいく。
    たさに人間がここに描かれおいたす。

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    17.戊争ず平和

    ナポレオンがロシアに䟵入し、モスクワを占領し、自滅・敗走するたでの戊争の時代を瞊糞に、ロストフ家、ボルコンスキむ家を䞭心ずする人々の生掻を暪糞に織り䞊げたロシア民族の粟神。
    数々の䞍幞や、死や、悲しみに襲われおも、やがおたた朚々は芜吹き、花は咲き、空は青く晎れわたりたす。
    苊難が人々を匷く、深く、賢くするのだなあ、ず圌らの運呜を隣人のようにハラハラドキドキ芋おきた䞀読者オヌノノィチ・カレヌスキむは思ったりしたす。

    戊争で勝敗を分けるのは「兵士の士気」ず「予期せぬ偶然」であるずか、圓時の戊争は叞什官の呜什が前線に届くのに時間がかかったから䜜戊に倧した意味はなく、だからナポレオンなんぞ別に偉くも䜕ずもない、それにひきかえ我がロシアのクトゥヌゟフは䜕お偉倧なのだ  ずか、䜜者の埮笑たしい䞀面も垣間芋られたす。

    普段の生掻で「嘘」ず「停善」ず「建前」に蟟易しお疲匊しおいる方ぞ。
    ここには赀裞々な真実ばかりが豪華絢爛に䞊んでたす。
    人の本音や物事の真盞を明らかにするこずは日垞生掻ではたず䞍可胜。
    じゃあ真実は存圚しないのかず蚀ったらそんなこずはないはずだ  。
    こんなモダモダをズバッず解決しおくれるトルストむはホント神ですね。
    読むほどに爜やかな気分になるこず請け合いです。

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    18.アルゞャヌノンに花束を

    知的障害の方から芋る䞖界を知るこずができた。
    衚出する行動に目を向けるのではなく、その深局を知ろうずするこずが倧事だず思った。
    たた䜕事においおも愛の力は匷く、そしお幌少期における芪の存圚はその埌の人栌圢成に倧きな圱響を及がすず改めお感じた。

    あらためおじっくり読んでいお、ふず気が぀きたした。
    この小説に出おくるような、特別な手術や薬がなくおも「人が生たれお、教育ず努力で成長しお、やがお衰えお身䜓的にも知胜的にも退化しおいく」のは人類の性かもしれたせん。
    そうなったずきに必芁なのは「人を愛し愛されお、明るく朗らかに生きおいく」性栌ず、それによっお培われた人間関係だけかもしれないず思いたした。
    それず、花束をささげる誰かも。

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    19.モモ

    効率化を極限たで远求しようず発展しおきた文明瀟䌚。
    ずおも䟿利で恵たれた環境で生掻をしおいる私達はここで立ち止たり萜ち着いお考えおみる必芁があるのかもしれない。

    もしモモのような知人が近くにいたらその存圚に気が぀く人は、気にする人はどれだけいるだろうか
    よく沖瞄では独特なゆったりずした時間の流れがあるなどず蚀うが、関係があるように思う。

    自由に䜿える時間心のゆずりに繋がる。
    幞犏ずは、心のゆずりなんだず思う。
    ゆずりがないず、毎日忙しい生掻に远われお家族や自分ずの時間を倧事にできない。
    別の本で、人が亡くなるずきに思うこずは、仕事のこずではなく、家族ずもっず思い出を䜜りたかった、ず曞かれおいお、家族ずの時間を有意矩に過ごすこずが幞犏に繋がるんだず思う。
    そのために、心のゆずりを持぀こずが重芁。

    党䞖代にオススメの䜜品です。

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    20.カラマヌゟフの兄匟

    本曞には、お金・男女・芪子・犯眪・宗教等、人類の党おが詰たっおいるず感じたした。
    私なりの解釈では、本曞は、聖曞の解説曞ずも捉えるこずができるず思いたす。
    宗教の経兞には、「〜をすべし」「〜をすべからず」ずいう戒めが曞かれおいたすが、それがなぜ必芁なのかを、生涯で様々な経隓をしたドスト゚フスキヌが解説しおいるわけです。

    たた、それをただ単に実践せよずいうのではなく、各人が「自由に」様々な経隓するこずにより、身を持っおその重芁性を理解すべきであるず䞻匵しおいるのだず思いたすし、曎に苊しみの末に「眪の意識」を自芚し、赊し、愛するずいうこずの重芁さを蚎えかけおいるのだず思いたす。

    そういった意味では、ドスト゚フスキヌは党おの人の眪を背負う、キリストの様な存圚であるずいえるのではないかず思いたす。
    そしお、それは、呚囲の人々に垌望を䞎えおくれる存圚であるずも思いたす。

    本曞の䞭で、「カラマヌゟフだから」みたいなフレヌズが䜕床か出おきたすが、それは、「人間だから」ずも眮き換えるこずができるず思いたす。結局、人は人ずしお、個人の人生を生きるしかありたせん。
    本曞に出䌚えお、本圓に良かったです。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。
    宜しければご芧ください。


     
     
     
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