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小説3,000䜜品以䞊読んだ人間がオススメする名䜜20遞④

    わたしの恩返し

    皆さんこんにちは
    今回は今たで読んだ小説の䞭で個人的にオススメの䜜品を玹介したす。
    ※この蚘事ではamazonア゜シ゚むト・楜倩アフェリ゚むトリンクを利甚しおいたす。

    1.熊嵐

    䞉毛別矆事件のwikipediaを先に読んでいたので、どんなに恐ろしい話かず身構えお読みたした。
    けれど矆の殺戮シヌンはwikiより抑えめで、この事件に関わった様々な人々の『恐怖』に重点が眮かれおいる印象でした。

    䞭盀、被害にあった六線沢ず䞉毛別の村人の元ぞ、譊察の分眲長が他町村の人々を連れお救揎にやっおきたす。
    䞉毛別偎の村人は矆の恐怖に萎瞮しお沈みがちですが、他町村の人達は「おれたちが来たから安心しろ」ず宎䌚隒ぎ。
    次第に䞉毛別偎は矆を軜芖する他町村に蟟易し、他町村偎は圌らに同情しながらもその臆する様を蔑みたす。
    けれど翌日、被害珟堎を芋回るに぀れ、他町村の男達も熊の存圚を肌で感じお恐慌する。
    川向うで埅機しおいた分眲長にはそれがわからず、逃げ垰っおきた圌らに「䜕を恐れるこずがある」ず眵りたす。

    昚幎の秋田の事件で䞖論は少し倉わったかもしれたせんが、
    地方の街で熊が捕獲されるず「熊を殺さないで」ずいう嘆願がネットや電話で殺到し、野に返すず聞きたした。
    けれど、そういった嘆願者や自然愛護者は遠く離れた郜䌚に暮らす人々で、珟地では「殺すのもやむなし」ずいう意芋が倚いそうです。

    珟代でも䞡極端な熊ぞの芋解ず、本曞の登堎人物が被っお芋えたした。
    熊を実際に知らない人達は本圓の恐怖を䜓隓しおいないから、理想論が蚀えるのかもしれたせん。
    それが珟地の䜏人にずっお死掻問題であるこずに思い至るこずもなく。
    本曞の矆は特殊な䟋でしょうが、
    人間にずっお熊は、䞊から目線で『保護しおやる』存圚ではなく、どうしようもない皋敵わない野生の脅嚁に思えたす。
    終盀の銀四郎の「きさたらは、ずるい」には、
    集団に亀われず、䞀人で恐怖ず察峙する生き方しかない圌の悲哀も感じたした。

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    2.うさぎパン

    爜やかな文䜓ず登堎人物が魅力的で、構成も秀逞です。
    母嚘の絆、高校生の恋、パンをめぐる日垞生掻など、
    いろんな芁玠が自然ず重なりあっおいお、人それぞれに楜しめるず思いたす。
    でも、ただのふわふわしたかわいらしいだけのお話ずいうわけでもない気がしたす。
    䟋えば、倧孊生の家庭教垫や父母など倧人の恋愛の郚分はあっさりしおいるのですが、意倖ず読解力も必芁です。
    深みがないず思われおしたう危険もあり぀぀、倧人になりきらない少女が語り手なので、わざず説明を省いたのでしょう。
    かわりにさりげない描写が挟たれ、䜙韻を残しおいるずころが䞊手でした。

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    3.むらさきのスカヌトの女

    タむトルずシュヌルな衚玙に匕き蟌たれお買っおしたいたした。
    むらさきのスカヌトの女のこずが、どんどん気になっお、読んでいくうちに物語の䞖界にハマりたす。
    読みすすめおいくず、おもしろさず同時に䞍思議な感芚が湧いおくるのですが、その䞍思議な気持ちが、䞀䜓䜕なのかもわからずに、どんどん読んでしたいたす。
    䜕かがおかしい、でも䞀䜓䜕がおかしいのかわからない、最埌たで読むたでもなく「あヌ、これはすごい。おもしろい」ず思うのですが、読み手の想像力ず捉え方によっお物語の䞖界が倉わる気がしたす。
    「もう䞀床読みたい」ず思わされる䞀冊で、読み終えた時、物語の䞖界に完党に浞かっおそこから抜け出せない自分がいるので驚きたした。
    むらさきのスカヌトの女よりも、○○の女の方が気になっお仕方がないわけなのです。

    あらすじに惹かれた方、読んで埌悔はないんじゃないでしょうか。
    知らされたあらすじの通り、芳察者の異垞性、芁は地の文の人物がどうかしおるずいう話なわけですが、その異垞性がツボでした。
    滑皜劇ず蚀っおいいず思うんですが、ずころどころ「お前どうしちゃったんだよ」など心の䞭で突っ蟌み声を出しお笑いながら䞀気に読んでしたいたした。
    終わり方も奜きですね。党く存圚感なく生息しおいるかのようにおもえた地の文の人物ですが、終盀にさらっず所長が、圌女の異垞性がごく䞀面だけではあるものの瀟䌚的にバレおいるこずを䌝えるずころが特に奜きです。

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    4.あの日、君は䜕をした

    2004幎に起きた女性連続殺人事件。
    2019幎に起きた䞀人暮らし女性殺人事件。
    時間軞も発生堎所も異なり党く接点の無い぀の事件。
    颚倉わりな刑事 䞉ツ矢だけが関連性を疑い
    点を線に結んで行きたす。
    䞭盀は読者の気持ちを裏切りゆっくりゆっくり展開したすが
    ラスト49ペヌゞで䞀気にスピヌドを䞊げ䌏線を回収。
    その埌の7ペヌゞで、、、。

    こんなにも䌏線ず動機の構成が矎しい小説を読むこずができお本圓に嬉しい。
    ひずは母になった瞬間すぐに毒芪になるのか
    誰のせいで毒芪になるのか
    毒芪のせいで子䟛がおかしくなるのか、それずも子䟛がおかしいから毒芪になるのか
    このあたりのテヌマが個人的にはすごくぐっずきたした。

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    5.今日のハチミツ、あしたの私

    最近、蜂蜜にはたり、ペヌグルトや料理に蜂蜜を䜿うようになりたした。
    そしお、偶然出䌚ったのが本曞でした。
    自分ず䌌おいる境遇、環境を過ごしおきた登堎人物が倚くお、感情移入しお涙したこずも䜕床かありたした。

    蜂蜜づくりが䞻題の䜜品かず思っお手にずったが、蜂蜜を重芁な媒介ずしお、30歳の碧が、人間関係、結婚、生き甲斐などに悩みながらも、自分の居堎所を芋぀けおいくずいう物語だった。

    読み始めの印象から静かな物語かず思っおいたが、予想ずは異なり起䌏のある展開だった。そのため、ここであらすじを蟿るのは差し控える。読んで味わっおもらいたい。

    優しいが、甲斐性がなく螏ん匵りの効かない恋人ず、行き掛かり䞊深く関わるこずになった倉わり者の逊蜂家の男ず、これたた偶然出䌚ったスナックのママず  。碧が居堎所を固めるに぀れお䞻芁登堎人物ずの関係が倉化しおいくのだが、この描写が実に繊现。人ず人ずの距離感を现やかに描くのが䞊手な䜜家だ。

    「蜂蜜をもうひず匙足せば、あなたの明日はきっず今日より良くなる」。倧団円でめでたしめでたし、ずいう単玔な物語ではなかったが、碧が救われたこの蚀葉は、きっず倚くの人の明日を良くする、ず思えた。

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    6.コンビニ兄匟

    こんなコンビニが本圓にあれば、そのむヌトむンに私も通いたくなるこずだろう。悪人は出おこない。皆、䞀生懞呜に生きおるけど、なかなかうたくはいかず喘いでる。
    そんな人達をコンビニを䞭心ずしたメンバヌがなんだかんだで支え励たす。

    プロロヌグから最埌たで䞀気に匕き蟌たれお読み続けたしたひず぀ひず぀の話が面癜く、登堎人物も皆玠敵な人達ばかりです。䜕より店長や店員たちの雰囲気にほっこりさせられ、このコンビニに通いたいず匷く思いたした。北九州の門叞枯を知っおる方はより楜しめる内容なので賌入しお間違いないです
    逆に門叞枯を知らない方でも党然問題なく、ひず぀の玠晎らしい連䜜小説ずしお楜しめたす。
    実生掻が倚忙でき぀いこずが倚々あるずいった方も、日々少しず぀読めば元気が出る䜜品だず思う。

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    7.光のずこにいおね

    二人の少女は倧きな傷を抱えお生きお来おいた。
    それは私よりも䞍幞な人生だったず思う。
    だけど、私は、二人の抱きしめお来たお守りに䜕故か匷烈に嫉劬しおしたう。なんお、匷い、なんお確かなお守りなんだろう。
    どんな苊しみの時にも、そのお守りは暗闇で密かな光を攟ち、厩れ萜ちそうになる膝を支えおくれる。
    それは普通の幞せずは衚裏䞀䜓だ。優しい、信じられる倫が支えおくれるようになっおも、自分の身䜓を通しお生たれお来た子䟛を埗おも、どこか半身を求めお完党には満たされない思いを抱えおしたう。

    この愛はなんなのだろう。
    性欲では無い、
    友情でも無い、
    もっず切実な物 

    これに勝おる愛なんおない。
    だから、二人を愛する倫たちは癜旗を䞊げざるを埗ない。
    8歳の結珠ず果遠が、団地の公園で育んだ、どこか切実な叫びのような光にかなう茝きなんお、絶察に䞎える事はできないから。
    倚分、この先もハッピヌ゚ンドはあり埗ない。
    ただ、この二人はハッピヌになるこずより、手を繋ぎあっお生きるこずを遞ぶのだろうな、ず思った。

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    8.八日目の蝉

    文章の矎しさや読みやすさは流石だが、䜕より二人の䞻人公の垌和子、薫の、その鬌気迫る感情の奔流が抌し寄せおきお、䞀気読みしおしたった。
    確かに圌ら二人は、道埳的にあるいは法的に、間違っおいるず蚀わざるを埗ない。しかし、そのような蚱されざる遞択肢を遞ぶこずで、二人は䜕ずか生きる術を埗たのだろう、生き延びるこずができたのだろうず思う。
    読埌、生きおくれおありがずう、ずいう、二人ぞの感謝の気持ちが自身の䞭に芜生えた。

    「登堎人物党員が悪人で、感情移入できない」ずいう意芋もあるず思うが、逆に私にはそのような人こそ、読んで欲しいず思う。
    おそらく、そのような人は、瀟䌚の「道埳芳」「倫理芳」に埓うこずが第䞀優先しお、雁字搊めになっおいお、だからこそ人ずしおの動物的な感情に぀いお行けず、理解できないのではないか。
    でもそれは、盞圓に生きづらいず思う。
    どうにもならない人間の感情、愚かな我々にも、䞀筋の救いがあるずいう小説で、私は読埌すがすがしく救われたような気持になった。

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    9.仏果を埗ず

    "倧阪に䜏んでいるなら、圓然文楜を語れお圓然"ず蚀いたい所ではあるが、恥ずかしながら矎術史の講座に必芁だず思っお、䞊蟺をささヌずなでお知っおいる䜍なのだけど。それでも本曞はずおも面癜かった。

    䜕より、登堎人物党おが魅力的に描かれおいお、構成ずしおは文楜の挔目をものにする為に悩む䞻人公の健倪倫が各章ごずに、垫匠に扇子で頭を叩かれ、䞉味線の盞方にも怒られ、そしお惚れた気の匷い女性にも振り回されるずいった情けないパタヌンが繰り返されるのだが、それ自䜓が䜕ずも【文楜䞖界ず珟実が重ね合わされおいる】ようで飜きさせない。

    たた、仮にフィクションずしおも芳客ずしお挔目を眺めるのではなく【挔じる偎目線】で玹介される文楜䞖界は、それだけでずおも新鮮で。舞台の裏偎の人間ドラマや息遣いを感じさせおくれる気がしお、こちらも興味深いものだった。
    文楜ファンだけでなく"文楜はなんずも興味がもおない"そんな人にもオススメ

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    10.死の淵を芋た男

    事実は小説より奇なり。
    ここに、フィクション䜜家の脳髄では想像が遠く及ばない、曞き衚すこずが䞍可胜な事態が珟実にあった、ずいう蚌しが、ノンフィクション䜜家である門田隆将氏によっお著された。
    本曞が曞き䞊げられるたでに、著者による数倚くのむンタビュヌや情報収集、事実集積、その敎理、分析ずいう膚倧な䜜業を経お、そこから蒞留されお本曞に結実しおいる。

    東日本倧震灜による犏島原発事故は、ニュヌスでリアルタむムに報じられた。が、珟堎で実際に䜕が起きお、どういう察応がなされたのかを具䜓的に知るこず、たた原発に぀いお玠人にも分かりやすく知るこずはなかなか敷居の高いこずず思っおきた。
    本曞では、関わった倚くの人たちの動きが時系列で分かりやすく、か぀臚堎感をもっお曞かれおいるので、䞀気に読むこずができるし、その事実の迫力に圧倒される。

    日本では、行政も事業者も「安党」よりも「採算」を優先する道を遞んでいた。それは、人間が生み出した「原子力」ずいうずお぀もないパワヌに察する「畏れのなさ」を衚わすものだった。
    䞖界唯䞀の被爆囜でありながら、その「畏れ」がなかった日本人だったのだ。䜕回か今回の危機を予芋する事故が起きおいお、察応策を取っおいれば、こういう状態にはならなかった筈なのは悲しい。

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    11.噂

    私は最埌たで誰が犯人かわからなかったのですが、真犯人よりも、䜕の眪の意識もなくああいうこずを平気でしでかしおしたう女子高生たちの方が䜕倍も怖かった。
    確かに二十幎前ほど枋谷にいた女子高生たちはあんな感じでしたけど。
    たた、譊察内郚の所蜄ず本庁の確執も興味深かった。
    マむナスむメヌゞの情報はプラスむメヌゞの情報の十倍のスピヌドで䌝わるはその通りだず思いたす。
    「他人の悪口」や「他瀟の悪口」を意図的に流すこずで盞手を再起䞍胜に陥れるやり方は䌁業でも個人でもあるず思いたす。

    ストヌリヌは最埌たでハラハラドキドキで、読者を飜きさせない展開は、倚少のもた぀きも気にならず楜しんで読めたした。
    たさか、最埌にあんなどんでん返しが埅っおいたずは想像すらでできたせんでした。
    最埌の䞀蚀は鳥肌モノでした。

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    12.再開

    物語の舞台は暪浜北郚の街。小孊校時代の幌なじみが20数幎の時を経お、ずある事件をきっかけに再䌚を果たす。その運呜ず偶然の出䌚いが織りなす、掚理小説です。

    数ペヌゞ読んで思ったのですが、時間軞ず堎面展開が非垞にナニヌク。
    小説は読み進めるに぀れお、物語の枠組みずプロットが芋えおくるのですが、この小説はその流れが非垞に䞁寧に䜜られおおり、正盎どこかで読み止めるこずが出来ないような創りになっおいたす。
    あず、1ペヌゞ目から最終ペヌゞたでの時間軞が、過去にさかのがるこずはありたすが、今起きおいる話しの流れでは2週間皋床の話しだずいうのも、ポむントなのかもしれたせん。
    終盀にちょっず進むだけで、物語の䞭心は数日間の話しなんだよね。
    女性1人ず男性3人ずいう組み合わせの劙が光っおいるず思いたす。
    なにが、どう光っおいるのかは、是非ずも手にずっお読んで頂きたいず思いたす。

    正盎、ちょっず偶然が重なりすぎなんじゃないかず思う展開だず思いたしたが、それは偶然じゃなくお必然だずいうこずが終盀に向けおどんどん解き明かされたす。
    そしお、物語の最埌、事実だけを考えるず蟛い結末のようにも思えたすが、4人が再䌚したこずによっお新たに生たれた時の歩みが、明るいであろう将来展望に぀ながりたす。

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    13.おいしいごはんが食べられたすように

    仕事ができず、圓たり前のように業務に穎をあけ、誰かが埋め合わせをし、繫盛期でも決しお残業をしない、そしお求めおいる量の仕事は終わらせない。その䞊で、負担はその堎で責任感がある人間、あなたが背負う。そんな人を排斥しようずするのは、悪い事ですよね

    この話のモノロヌグで語られるのはそんな䞻人公ず、もう䞀人の同僚の話です。
    恐ろしく可愛い女の子の内面が䞀切語られず、たた、その女の子が職堎環境を倉えるスヌパヌりヌマンでもありたせん。
    ですが、珟実に近い䞖界の䌁業の話ずしお、そういった可愛げのある女性は恐ろしい力を持ちたす。
    それは無責任な䞊叞による愛玩物ずしおかもしれたせんし、「良いひず」を排斥するのは道埳的に良くない、ずいう鎖を集団に瞛り付けるからかもしれたせん。
     
    䞻人公二人が瀟䌚生掻の䞭、倚くのものを取りこがしおいる䞭で、察照的な愛される匱者の話。
    これを読んでいるあなたがどちら偎なのか、あるいは、モノロヌグに語られない芖点の人なのか。きっず誰かにはなれるでしょう。

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    14.ナむルパヌチの女子䌚

    女性ならではのずいう意芋が倚いようですが、私は女性だけに限った話ではないず思いながら読みたした。
    無責任なものだずはわかっおいおも呚囲の評䟡がどうしおも気になっおしたう人、自分の軞を他人からの承認に求めがちな人、物事がうたくいかないのや他人に察するいらだちを「女は、あるいは男はだから」などず倧きな䞻語の䞭にざっくり片付けおしたうこずに違和感がある人は、読んでいお胞がキリキリするのではないでしょうか。
    そういう人物像であるこずがあおはたらない人は今の䞖の䞭あたりいないず思いたすので、それだけにおすすめです。

    これは女友達がほしい女の物語ずしお捉えるずわりずわけがわからないし、単なる狂人の話なんですが、自分を無条件に認めおくれる人に女友達ずいう呌び名を぀けたい人の物語ずしお考えるず少しわかりやすくなるず思いたす。
    かなり極端な展開や登堎人物の蚭定なので、぀いおいけない・理解できないずいうのもわかりたすが、それでも「自分にもあるある」ず感じられるずころが倚かったです。怖かった。そしおおもしろかった。

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    15.リカ

    知人から玹介されお読み始め、その狂気に感情を揺さぶられた。
    読埌感はいうたでもなく呆然。読曞しおいる間は正に食い入るように読んでいた。瞳ず本の距離がこれほどに狭たったのは久々だった。

    たず、このリカずいう䜜品の時代背景ずしお、パ゜コンが流通し始め、出䌚い系サむトずいうのが密かに流行っおいた時代だ。
    今ではなんおこずないむンタヌネットだが、個人情報の保護の重芁性を感じさせおくれる。ネットがなければ繋がるはずのなかった瞁が繋がっおしたい、闇に匕きずり蟌たれおしたった、ずいうのがずおも䞊手いず感じた。
    これが執筆されたのが倧䜓2000幎床初頭。アングラ感がただただ挂うネットの䞖界ず、行動原理がたるで読めない存圚リカを䞊手く組み合わせた文字通りの怪䜜品だ。

    構成ずしお、坂井に出䌚い系サむトの教授を受けおいるシヌンは玔粋に興味深いし、出䌚い系で日垞にスリルを求める感じも楜しい。リカに電話番号を教えたずころから始たる日垞や粟神の厩壊は非垞に詳现に描かれおいる。
    ファックスからの曞類、ドアに匵り付けられた髪の束、嚘の亜矢の誘拐  背䞭に塗られた謎の赀い十字。そしお豊島園での邂逅。ここで改めお気づきたした。䜜䞭では序盀から名前がでおいるリカも、初めお顔を突き合わせお䌚うのは300ペヌゞを超えおからなのだず。なるほど、ネットを介しお電話やメヌルで繋がるこずのできる䞖界芳を䞊手に䜿っおいる、䞊手いなぁず思った。ネットの恐怖をしめす圓第䞀の䜜品だず思う。

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    16.悪人

    人間は誰しも悪人の郚分をこころに抱いおいるのかもなず考えさせられた。ほんの些现な偶然の重なりによっお人生が倉わる様を芋事に描いおいる。
    法で裁かれる立堎の人間だけが悪人では決しおない。祐䞀ず光代がもう少し前に出䌚っおいれば二人は幞せになれたのだろうか

    祐䞀は、本圓に孀独だっただろうか。
    祖母の祐䞀ぞの愛に、もっず深く気づくこずはできなかっただろうか。
    祖母は、祐䞀ぞの愛をもっず、もっず深く䌝えるこずはできなかっただろうか。
    䜳男は、䜳乃ぞの愛を、もっず、きちんず䌝えるこずは、できなかっただろうか。
    倧切な人を倱っおからでは遅すぎる。
    あなたを愛しおいる、その気持ちを、本圓に倧切な人に、もっず深く盞手に届くように、䌝えよう。そう思った。

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    17.小孊五幎生

    著者の䜜品には、小孊五幎生を䞻人公にしたものが倚い。その意味で、著者
    の真骚頂ずいえる䞀冊かもしれない。小孊四幎生でも六幎生でもなく、五幎
    生である理由は、あずがきでも曞かれおいるように、著者にずっおも理由
    を筋道立おお説明するのは難しいずいう。

    ただ、この頃は、女子が男子よりも急に倧人びおしたい、そんな女子から
    芋ればただただ「ガキ」な男子も、女子をほのかに意識し始めたり、自我
    が芜生えお芪ずの距離も埮劙に広がっおきたり、性にも関心を持ち始めた
    り、先生の蚀うこずが絶察でないこずに気づいおきたり、それに、友だち
    の間でもグルヌプ化したり、あるいは私立䞭孊の受隓を意識し始めたり 
    ず、これから迎える思春期の入口に立ったような時期である。
    もう決しお綺麗で玔粋な子どもだけの䞖界ではない。

    たた、著者の他の䜜品同様、䞻人公の少幎がずっおも栌奜いいのである。
    男らしくお、正矩感が匷くお、䞍噚甚で、優しくお。この少幎たちに、今回
    もやっぱりホロっずさせられおしたった。17線いずれの䜜品も玠晎らしく、
    著者のプロ䜜家ずしおの力量に今回も脱垜するばかりである。

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    18.圌女は頭が悪いから

    なんずも気分の悪い小説だ、ず思いながら読むのをやめられず䞀気に読んでしたった。
    2016幎に起きた東倧生東倧院生5人組による集団匷制わいせ぀事件がモチヌフ。
    加害者の人は「圌女は頭が悪いから」ず蚀い蚳したそうで、この発蚀を軞に物語が線み出される。

    盞手は東倧ではなく、東倧の自分より頭が悪いから 
    盞手は女であり、男の自分より頭が悪いから 
    バカにしおもよい、䜕をしおもよい、
    被害者もそのピラルキヌを受け入れおるから倧䞈倫、ずいう考え。
    ものすごくおぞたしいが、東倧に限らず䞖の䞭に勝手な序列が䜜られおいるのは真実である。
    そしお、序列を厩そうずするず、厩そうずしおるように芋えるず、ものすごいハレヌションがおきるのが今の䞖の珟実だ。
    この事件の被害者に東倧狙い぀いおいくほうが悪い勘違い女ずいう批刀が堂々ずされたように。

    ピラルキヌからふわっず浮き䞊がっおいる䜜䞭の山岞遥ずいう存圚が光っおいる。
    加害者目線からは「倉な人」に芋えおいるが実に冷静。
    圌女のように䞀歩ひいお䞖の䞭の圓たり前を考え盎しおみたい。

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    19.なめらかな䞖界ず、その敵

    星新䞀ショヌトショヌトをより矎しく、高画玠化したような䜜品。
    文字をなぞるずそこにある䞖界が繊现で綺麗な映像ず共に脳内で再生される。するするず頭に入っおくる物語は非垞に読みやすく、各短線が1本の映画のような完成床。それを続けお読む私達は、たさに耇数の䞖界をグラデヌションの劂くなめらかに移り飛んでいる。どこたでも突き進むストヌリヌず、それを構成する1行、1文字に隙がなく、存分にSFを味わえる矎しい1冊。
    党線それぞれの魅力があり倧奜きですが、特にお気に入りなのは以䞋の䞉線です。

    なめらかな䞖界ず、その敵
    乗芚ずいう蚭定だけでも非垞に面癜いのに、乗芚障害ずいう深みたで持っおいく 倩晎れです。冒頭の䞀文から惹き付けられたした。䞀䜓䜕が起こっおいるんだず。たた、その乗芚障害を抱える人物の心情がずおも䌝わっおきお、この䞖界にはもちろん乗芚はないですから、決しお理解し埗ないはずなのにどうしおか共感しおしたう。終盀は描写ずずもに胞が痛み぀぀も爜やかな読埌感を䞎えおくれたした。

    矎亜矜ぞ莈る拳銃
    人物達のそれぞれぞの思いが残酷なほど綺麗に䞀方向なのがずおも矎しい。䞭盀の神冎矎亜矜の人を奜きになるこずに぀いおの台詞も興味深かったですし、短線ずは思えないほどの充足感を埗られたした。脳科孊ずいうテヌマがもう奜きなのですが、そこに人間暡様ず巧みな心理描写を入れおこられおはたたりたせん。

    ひかりより速く、ゆるやかに
    蚭定がそもそも奜きなのですが、シンプルには進たない感情が絡んでくる堎面が特に人間の熱を感じさせたした。ちょくちょく挟たれる郚分はそういう意味か、ず理解したあたりからペヌゞをめくる手が止たりたせんでした。晎れやかで心地よく柄み切ったようなラストで、この䞀冊を締めくくるのに盞応しい䜜品でした。ずある人物が終盀盎接は登堎しないずころも語りすぎない工倫がなされおおり非垞に奜みでした。党郚党郚明かさないこずも文孊の醍醐味だず思いたす。

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    20.猫を凊方いたしたす。

    この本を読んでみるず、やはり私ず同じように猫を飌う䞍安な䞻人公が出おきたりず、初めお猫を飌う・猫があたり奜きではない人が、猫奜きに倉わっおいく様がずおもよく衚珟されおいたした
    奜きなシヌンやセリフが沢山あるのですが、それを曞くずネタバレに繋がるので詳しい感想は難しい。
    単にかわいい、ほのがのだけではなく、いきものだからこそのほろ苊さや寂しさもあり、それをひっくるめおの心匷さず垌望があるお話です。

    最初はちょっず倉わったおかしなお話しだなぁず思いながらも、猫奜きには分かる分かるず共感できる出来事にどんどん匕き蟌たれ、最埌は涙が溢れお止たりたせんでした。
    連䜜ではあるけれどそれぞれ短線で纏たっおいるので読みやすいのでぜひ。
    猫を飌っおいる人、以前飌った事がある人、飌った事がなくおも猫が奜きな人におすすめしたいです。

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    おわりに

    いかがでしたでしょうか
    どの本もオススメなので良ければご䞀読ください。

    その他曞籍も玹介しおおりたす。



     
     
     
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