建築ビジュアルCG × AI活用法㉓|AI 3Dモデル自動生成ツール徹底比較:Rodin・Meshy・Tripo・Trellisの精度と特徴とは?

こんにちは。STUDIO55技術統括の入江です。
ここ半年ばかりで 3Dモデル生成AI は急激な進化を見せています。
2024年は 動画生成AI をメインにした進化が目立ちましたが、2025年は、いよいよ 3Dモデル生成AI の本格的な展開 が見えてきそうです。
これまで HYPER3D の『Rodin(ロダン)』と『ChatAvatar(チャットアバター)』等 について解説をしてきました。
今回は、その他の 注目の AI 3Dモデル生成プラットフォーム に関して、 "お試し可能" なものを中心に、Rodin(ロダン)との比較を通して紹介します。
●Meshy(メッシー)

Meshy(メッシー)は、アメリカの Meshy 社 が開発した3Dモデル生成AIです。
初期バージョンの公開が競合より早く、特に2023年以降の3D生成AI市場で先行者としてのポジションを確立してきました。
2024年8月22日には最新バージョンの「Meshy-4」がリリースされ、メッシュ生成品質の向上やモデル生成とテクスチャ生成工程の分離など、機能性が大幅に改善されています。
●Tripo(トリポ)

アメリカの企業 Vast が開発した 3D モデル生成 AI ツール Tripo は、先日の(2025年) 1 月 27 日に「Tripo v2.5」をリリースし、大幅なアップグレードを遂げました。このバージョンでは、精密な幾何学的精度を実現する強化されたアルゴリズムが採用されています。
2024 年 3 月に Tripo と Stability AI が共同リリースした「TripoSR」は、1 枚の画像から 1 秒未満で高品質の 3D モデルを生成できるオープンソース AI モデルで、最も高速な 3Dモデル生成ツールの 1 つとなっています。
●Trellis(トレリス)

Trellis は、清華大学、中国科学技術大学、Microsoft Research が共同開発した 3D生成AIモデルです。
このモデルは、3Dオブジェクトの表面を重視する新手法「SLAT(Structured LATents)」を採用し、効率的なデータ処理と多様な3Dアセット形式の生成を可能にしています。さらに、約1分で3D Gaussian Splat を生成 できる高速性を備え、迅速なプロトタイピングやコンテンツ制作に大きく貢献するものとして、現在、Github でコードが公開されています。
今後の注目モデルとして補足的に紹介に加えます。
⭐参考比較⭐
Rodin(ロダン)で「画像から3D」した モデル生成は、すでに別回で共有しました。


同じ画像を元に、各プラットフォームでどのようなモデルが生成されたかを共有します。
①3D生成画面比較
各プラットフォームの UI で並べます。
同じ画像からの生成で、ここまでの違いが出る点など興味深いものがあります。
・Rodin(ロダン)

・Meshy(メッシー)

・Tripo(トリポ)

・Trellis(トレリス)


②ダウンロードデータ比較
ダウンロードデータの比較です。
出来栄えに加え、データ内容にもそれぞれに違いがあります。
1. データスケール
Rodin と Meshy は ほぼ同スケール
Tripo と Trellis は、その ≒1/2 サイズ です。

このスケール感でいうと、Rodin と Meshy が逆に大きめなサイズ(2m近い!)となっており、Tripo や Trellis が妥当なサイズ(1m程度)です。

ピボット位置は、Rodin(ロダン)だけがアセット下部、その他は オブジェクト中心の設定です。


2. ダウンロード データ拡張子
各プラットフォームのダウンロード可能な 拡張子一覧 です。
Rodin : obj、fbx、glb、usdz、stl
Meshy : obj、fbx、glb、usdz、stl、blend
Tripo : obj、fbx、glb、usd、stl、3mf
Trellis : glb、gaussian
fbx を中心に ほぼ同様の内容となっていますが、この中で特徴が際立っているのが「Tripo」です。
「Rodin」と「Meshy」の usdz に対し、「Tripo」が usd を使用している点や、stl に加え、最新の 3mf でデータが書き出せるといったところなどは、特に3Dプリントを目的にしている場合に注目です。
👉 STL は色や素材の情報を保持できませんが、AMF はこの欠点を補い、より小さな容量での書き出しを実現しました。さらに、2015年に Microsoft や Autodesk などが開発した最新フォーマット「3MF」は、AMF よりもさらに軽量で、3Dプリンター以外の用途にも対応する高い汎用性を備えています。現在、最も注目される3Dファイル形式の一つです。
今後の注目モデルとして補足的に紹介に加えた「Trellis」のエクスポートは、最新モデルの拡張子のみです。もはや安定の glb を筆頭に、ガウス・スプラッティングの急速な活用の展開に並行して、gaussian(ガウス) データがセットされています。
「Meshy」は、Blendデータ を直接エクスポートできるのが特徴です。つまり、AIで生成した3Dモデルを Blender とシームレスに共有できる実績をいち早く持ったAIとして知られます。

現在ではあまり積極的な開発は見らませんが、Blenderアドオンとしての展開も行っています。
Blender プラグインは現在積極的に開発されていませんが、将来的にプラグインにさらに多くの機能を追加する予定ですのでご了承ください。
現段階では、モデルデータにテクスチャをプロンプトからAI生成するといった使い方になります。

Meshy のAPIキーを作成して、Blender上でアドオンとして反映させるといった設定です。詳細は サイト で確認してください。

3. メッシュ比較
各プラットフォームの生成モデルの メッシュ比較 です。
※「TRELLIS」以外、リメッシュ(再トポロジー)機能 がありますが、ここでは デフォルト設定での比較です。
Rodin : 16,918
Meshy : 18,592
Tripo : 16,989
Trellis : 22,552

「Rodin」と「Tripo」が一番効率的なメッシュ生成をしています。
「Trellis」は 三角メッシュでもあるため 一番 値が高く、「Meshy」だけ Vertics(頂点数)が極端に低い値です。
4. データ容量比較
データ容量については、「Trellis」が glb 。他はすべて fbx での比較です。
Rodin : 1,412 KB
Meshy : 3,988 KB
Tripo : 10,786 KB
Trellis : 1,797 KB (glb)
「Rodin(ロダン)」の fbx データの方が、Trellis の glb より軽量というのも注目です。ロダン の性能の高さが伺える数値です。
*
元の画像生成AI でアレンジした画像は、ピクサーアニメーションのような可愛いキャラクターを想定したものでした。
そのため、元画像の反映のクォリティと モデルデータのクォリティなどから比較し、「Rodin(ロダン)」が最も好ましい結果であることが、データ比較からも確認ができました。
🧐各特徴(所感)🤔
各プラットフォームの特徴について、個人的な所感を述べます。
《確認のありなし》
最も重要な特徴は、「Rodin(ロダン)」では、モデル生成の確認段階ではクレジットが消費されず、一方、「Meshy」や「Tripo」では、生成時点でクレジットが消費されるという事です。
この違いは非常に重要です。
👉「Tripo」は、先日の1月27日に v2.5 がリリースされ、現在 5回の生成まで無料トライアルが可能となっています。

当然ですが、AI の3Dモデル生成は、成功する場合もあれば、期待外れとなる事もあります。そのため、一度確認してからクレジット確定ができる「Rodin(ロダン)」のワークフローは、かなり親切な仕組みと言えます。
また、モデル生成の "確認段階" から、それぞれのプラットフォームでは 以下のような特徴が出てきます。
《 確認用モデル生成の数 》
Rodin : 確認用モデル 1 点
Meshy : 確認用モデル 4 点
Tripo : 確認なしのモデル生成
(テキストから3D) 4 点
(画像から3D) 1 点
「ロダン」は、1つの確認用モデルが画面表示されます。

リサラーソン 猫オブジェの生成テスト
Meshy は、4つの確認用モデルが画面表示され、その中からイメージに近い物を選択します。
※この生成自体にクレジットがかかり、選択して決定することで再度クレジットがかかります。

リサラーソン 猫オブジェの生成テスト
Tripo は 「テキストから3D」では 4つの確認用モデルが画面表示されますが、「画像から3D」での生成モデルは 1つだけです。

リサラーソン 猫オブジェの生成テスト
Tripo は 初回生成の段階でモデルとテクスチャが反映され、次のフローでは「モデルの再試行」、または「テクスチャの決定」を選択する流れになります。
つまり、確認そのものの概念が異なります。
クレジットがかかる分、完成形で生成することで、無駄な消費を防ぐ設計になっているのかもしれません。
《創造性 と 正確性》
どのプラットフォームをメインで使用するかは、具体的な利用用途で分かれてきます。
1つの見方として、創造性を優先するか、正確性を優先するという見方があります。
例えば、下の画像は、Meshy で「画像ベースで生成」した 人工衛星のモデル生成 の確認用画面です。
元画像とは大きく異なる結果となっており、正確性よりも独創性が際立っています。

同じ画像を使った Tripo の生成画面です。
衛星本体は精細に描かれていますが、元画像に対する奥行き判定が弱く、ソーラー パネル が遠近感に影響されたまま生成されています。

次に、「テキストから生成」した 内容です。
Meshy で テキストから "人工衛星" を生成したモデル の独創性は、他のプラットフォームを圧倒しています。

Tripo で「テキストから生成」した 衛星モデル です。
衛星のパネル部分はもはや消失していますが、中心のモデル部分だけが、さらにメカニカルかつ精細に描かれています。

「テキストから3D」の場合は4点生成されます。
いずれも画像から生成する場合と、テキストから生成した場合で共通した特徴が伺えます。
参考までに、前に紹介した「Rodin(ロダン)」で生成した 衛星モデル もご覧下さい。
同じ画像で生成していますが、他のプラットフォームと比較して、画像の奥行を正しく判定し、ある程度の正確さを持って無難に生成しているのが分かります。

これらの検証結果から、各プラットフォームの特徴として次の点が挙げられます。
Meshy : 独創性が高いデザインモデル
Tripo : メカニカルな精細モデル
Rodin : 無難で安定したモデル
したがって、建築用アセットなど具体的な形状を求める場合は、Rodin または Tripo の使用 がオススメといった感想です。
💰料金プラン比較
価格に関しては、市場を見据えた相場感で 特にどれが極端に高額といったことはありませんが、参考までに載せておきます。
・Meshy(メッシー)
Meshy のフリープランでは 毎月200クレジット が付与され、プロ プラン は年契約で 月額¥2,515(年間≒¥30,178)となります。

また、サブスクライバー限定で、追加クレジット の別途購入が可能です。

・Tripo(トリポ)
Tripo のフリープランでは 毎月 600ポイント が付与され、プロ プラン は年契約で 月額¥2,470(年間≒¥29,651)となります。

・Rodin(ロダン)
Rodin の「創造者」プラン(年契約)は 月額 $24(≒¥3,730)と、Meshy や Tripo と比べてやや高めですが、用途によっては妥当な価格帯といえるでしょう。『ChatAvator』が利用できる点を考慮すれば、むしろコストパフォーマンスの高い選択肢になります。

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無料使用が可能な 3Dモデル生成AI を中心に比較してみました。
今年になって 3D生成AIの進化は目覚ましいものがあります。また、機会を見て紹介していきたいと思いますので、楽しみにしていてください。
参考になれば幸いです!
