
結婚式前夜、私は「高校教師」の最終回に突き動かされていた。
突き動かされて生まれるものがある。
今なら、サッカーワルドカップ。
日本代表の活躍に興奮し、ちびっ子たちがサッカーやりたい!
全国各地のサッカースクールが賑わっていることだろう。
大人だって負けていない。
同じチームで働く同僚は、悪びれることもなく清々しい顔で、「スウェーデン戦を応援したいんで有給取りまーす」
おっと、週末は忙しいよね。
いつもなら背をすぼめ、お局先輩(わたし)の顔色をうかがうのに、小言もスル―できるほど、突き動かされちゃったか。
そうだ。
わたしにも、そんな「突き動かされたもの」がある。
実は、他のブログサイトにて、2011年から10年ほどドラマ感想を書いていた。「朝ドラ」はBSで視聴し、会社に出勤する前に、熱の冷めないホッカホカのうちに、すぐブログに書いて公開。連ドラも同様にだ。
その時、掲げていたモットーは、「どこよりも早くレビュー記事を書いて公開」すること。
このセオリー貫いて10年も書いていたので、「ドラマ感想ブログ」で検索すると、わたしのオリーブHNが今でも上位に表示されてる。(ちょっと自慢)
そこで、なんでドラマ感想をはじめたのかを聞いてほしい。
キッカケは、友達でも会社でもない、自分の場所を持ちたかった。
そして、時は空前絶後の!”ブログ”ブーム。
波に乗ったら、面白そうな予感しかしない。
でも、ここで問題が。
何を書けばいいのか。悩む.....。
そうだ!わたし、昔からドラマ大好きだったわ。
走馬灯のように思い浮かぶ。
「月曜の夜9時には街からOLが消える」といわれた『東京ラブストーリー』。ドラマが人を夢中にさせる力を、初めて知った。
凛としたまっすぐな瞳で、愛を伝える鈴木保奈美に惚れたっけ。
それから思い出すは、自分の結婚式前夜もドラマに夢中だったな。
名残り惜しい時間を親子で過ごそう。
右に父、左に母。川の字の真ん中がわたし。
小学校にあがっても指しゃぶりがやめられず、叱られるのが怖くてカーテンに隠れて「ちゅちゅ」してたよね。
そんな微笑ましいエピソード。懐かしさに父は涙を堪え、母は泣き笑いする。そんな絵が浮かぶはずがーー。
わたしときたら、「『高校教師』最終回」を絶対に絶対に見るぞ!
燃えていた。
「早く寝なさい」と心配する母に、見せなきゃデモでも起こしかねない勢いだった。そんな具合で、親子での思い出話もそこそこに解散し、わたしはテレビの前に。
だが、ラストのあの場面が私を混乱させたのだ。
お互いの右手の小指を赤い糸で結び合い、列車の中で寄り添って眠るような最後?最期?
眠ってるだけ?それとも死んじゃったの?
余韻の残るラストに興奮。
明日は、一世一代の主役で緊張で眠れない無垢な花嫁のはずが、(ドラマ)余韻の深さに興奮して眠れなかったのだった。
そして思う。
「今なら、SNSでつぶやけるのに」
そうはいっても、わたしリアルタイムでつぶやけない。
笑わないでほしい。だって、スマホの操作の慣れなさに猿が機械を持たされたかのような、たどたどしさ。
だから、映像を追いながらつぶやくなんて無理。
それができるドラマ垢民たちよ。ホント尊敬する。
それに脊髄反射で、パッと言葉が浮かんでくるタイプでもない。
で、そろそろ気になってきませんか?
そんなにドラマが好きなのに、ドラマ感想ブログを10年続けていたのに。
なぜ、やめたのかを。
世界中が陰鬱になったあの日。
”コロナ禍”がやってきた。
コロナでドラマの撮影もできなくなり、放送が中止。
でも一番の理由は、自粛の波に御多分に洩れずのまれてしまい、何もやる気が起こらなくなった。鬱々とした日々から、気力を取り戻すまで時間がかかってしまった。
時を経て。
2026年。"note"にて復活!!
前のように、朝ドラに連ドラ。すべてのドラマを視聴し、すべての感想を書く体力はない。スタミナ不足を日々痛感する古女になりましたからね。
でも、テレビをつけても画面の向こうが遠く見えていた私を、もう一度最前列に引っ張り出したドラマがある。
それが、春ドラマでは『銀河の一票』だった。
このドラマは、選挙ドラマだけじゃない。
「社会をあきらめない人」のドラマだった。
選挙に行きたい!
人から頼まれたからじゃない。
自分自身で考えて選挙にいきたい。
政治に興味のない人でも、選挙に行きたくなるドラマだ。
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
「誰一人取り残さない社会」
そんなの無理だよ。ドラマを見る前は思ってた。
でも、手放さなかったら変わる。
本気でそう思わせてもくれたドラマだった。
「鉄は熱いうちに打て!」とばかりに、放送後にすぐ書いて投稿。
なので熟考も、考察も中途半端かもしれない。
でも勢いだけは負けない。
あの日、ブログを書き始めた私も。
コロナで書けなくなった私も。
そして、またnoteで書いている今の私も。
結局、何かに突き動かされている。
だから私は、放送が終わるとキーボードを叩いてしまう。
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『銀河の一票』全話感想はこちら