
I've Tried Everything but Therapy (Part 2)/Teddy Swims
TITLE: #IveTriedEverythingbutTherapy (Part2)
ARTIST: #TeddySwims
PRODUCER: #JatenDimsdale , #FeliFerraro , #JohnSudduth , #JoshuaColeman , #JulianBunetta , #RockyBlock
LABEL: #Warner
RELEASE: January 24, 2025(2025-01-24)
REVIEW
アーティストの紹介
アトランタ出身のシンガー・ソングライター、テディ・スウィムズ(本名Jaten Collin Dimsdale, 1992年生)。R&Bとポップを軸に、ソウルやカントリーの素地を抱えた圧倒的な歌唱で2011年から活動し、ワーナーに所属。ボーカルのみならずピアノやウクレレも操る。昨年のフジロック出演で日本でも存在感を強め、デビュー作『I’ve Tried Everything but Therapy (Part 1)』で広く知られた。
アルバムの評論
デビュー作の後章『I’ve Tried Everything but Therapy (Part 2)』(2025)は、本人が語る“よりアップビート”な現在地を描く続編だ。R&B/ポップを核にカントリー、ロック、ソウル・ポップを縫い合わせ、ジュリアン・ブネッタやスターゲイトらの手で現行ポップの艶を纏う。ジュークボックス黄金期を想起させる温度感と、プレイリスト時代のジャンル横断が同居。時にビルドの大きさが出過ぎる瞬間もあるが、スウィムズの声は常に中心で鳴り、知的に様式を今へ接続する“ポップ学者”ぶりが光る。物語性と即効性のバランスも巧みで、メタクリティック70点という“概ね好評”の妥当さもうなずける。
核となるのは“Bad Dreams”。不眠の夜を支える恋人ライチ・ライトから得た安堵を、胸のざわめきごと包み込む歌で、温かなビブラートが恐れを避難所へと反転させる。現実と幻想の輪郭を撫でる“Are You Even Real”、罪の影を艶やかに躱す“Guilty”、Bose x NME発の“Funeral”まで、配置は流麗。Giveon、Muni Long、Coco Jones、GloRillaらとの共演は色彩を増し、ガーディアンが指摘した“空気感のあるソフトロック”の抜けも、声のダイナミクスを引き立てる。続編病を回避し物語を深めたとのNME評に頷きつつ、企業的とする異論をも飲み込むのは、歌そのものが運ぶ体温だ。各国チャート上位、BPIシルバー、2026年グラミー候補という外的成果は通行手形に過ぎない。真価は、失恋の向こう側にある“美しい生活”へと聴き手をそっと導く語りの触感にある。“Bad Dreams”を推すあなたなら、その約束をすでに聴き取っているはずだ。
RECOMMEND
Bad Dreams
TRACKLISTS
Not Your Man
Funeral
Your Kind of Crazy
Bad Dreams
Are You Even Real (feat. Givēon)
Black & White (feat. Muni Long)
Northern Lights
Guilty
It Ain’t Easy
If You Ever Change Your Mind
She Got It (feat. Coco Jones & GloRilla)
Hammer to the Heart
She Loves the Rain