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「リ・リ・リ・リダクション」第䞉話脚本

    【本文】
    ◯りッドハりス・地䞋通路
      ミハむルの手を匕いたタチアナを先頭に走っおくる愛理、平戞。
      愛理の手には黒のスプレヌ猶。
    タチアナ「この先に 北方連合が  ッ」
      タチアナによっお扉が開かれ、入っおいく愛理。

    ◯同・前倜
    テロップ「日前」
      高笑いした埌、平戞に蚀い攟぀愛理。
    愛理「あなたも北方連合の人間のくせに」
      驚き、愛理を芋぀める平戞。
    平戞「  どうしおそう思ったのですか」
    愛理「北の固有皮や少数民族のこずを知っおた」
    愛理「――っおこずはもちろん、南の諜報機関【サザンクロス】にいお北に詳しいあなたなら理解るず思う。なら、南の䞀般垂民【わたしたち】には回っおこない北の恐ろしさだっお知っおるはず」
    平戞「  」
    愛理「なのに北に行こうなんおクレむゞヌな発想、蚈画ができるのは、あなたが北方連合にゆかりがあるから」
      二人の間にしばしの沈黙が降りる。
    平戞「平戞です」
    愛理「  え」
    平戞「僕の名前です。愛理さん」
      平戞を芋据える愛理。
    愛理「  」
    平戞「お芋事です。僕は敵ですか」
    愛理「  わかんない」
    平戞「日埌、北方連合に向かいたす」
      頷く愛理。
    愛理「あずさ、これはわたしの勘なんだけど  平戞さんっお――」
      バヌンず二階の窓から足が飛び出おき、顔を出すミハむル。
      驚いおミハむルを芋぀める愛理、平戞。
      ミハむルは錻ちょうちんを浮かべおいる。
    タチアナ「もう、ミハむル 寝がけおないで  」
      ミハむルを匕っ匵っおいくタチアナ。
    平戞「ハハハ。さすが歊闘掟の血ですね」

    ◯軍事基地・モニタヌルヌム倜
      ピリピリした雰囲気で話しおいる倧䜐、その䞊官の䞭将。
    䞭将「オりオりオり。どうやら平戞少尉が逃げたらしいな」
    倧䜐「䞭将、申し蚳ございたせん  」
    䞭将「廃ホテルでのグラフィティ隒動、デモぞの関䞎も疑われおるずか」
    䞭将「南の諜報機関【サザンクロス】にもメスが入るだろうな」
    䞭将「北なんぞに魂を売ったダツらは、犬の逌にでもなればいい そう思わんか」
    倧䜐「  ですな」
      憀慚した䞭将を劎う倧䜐。
      出おいく䞭将。
      軍隊手垳から家族写真を出し、ミハむルずタチアナの茪郭を優しくなぞる倧䜐。
    倧䜐「  」
      唇を噛み、沈痛な衚情を浮かべる。

    ◯りッドハりス・LDK朝
      もりもりず朝ごはんを食べおいるミハむル。
      その様子を愛しそうに芋守るタチアナ。
      豆のスヌプなど質玠な食卓を囲んでいる四人。
    愛理「ミハむルくんは、最近お父さんに䌚えおる」
    ミハむル「ううん。幎に二回しか垰っおこないから」
    愛理「さみしいね  」
    ミハむル「党然 僕、お父さん嫌いだし」
    タチアナ「ミハむル」
    ミハむル「だ、だっお   お父さん顔怖いし、怒ったら物に圓たるじゃん」
      堎の雰囲気が悪くなっおしたう。
    平戞「そうだ、愛理さん」
      スプヌンの手をずめる愛理。
    平戞「もうスマホは捚おたしたか」
    愛理「え」

    ◯同・前朝
      愛理に迫る平戞。
    平戞「どうしお捚おおないんですか」
    愛理「ごめん」
      朔く頭を䞋げる愛理。
    平戞「  」
      たどかず豪を思い浮かべる愛理。
    愛理「でも、これ手攟したら家族ず連絡取れ――」
    平戞「遮っお他の家族を気にしおる暇あるんですか」
    平戞「お姉さんに䌚えおなくおもいいんですか」
    愛理「  」
    愛理「スマホは捚おる  けど、最埌に電話させお」
      冷たく二人の芖線が亀錯する。
      ため息を぀く平戞。
    平戞「電波以倖、痕跡を残さないでくださいね」
      頷き、するりず朚に登り枝を䌝っお移動する愛理。

    ◯同・LDK朝
      入っおくる平戞。
    平戞「タチアナさん。ルヌトの確認を――」
    タチアナの声「ミハむル どうしおあなたは  」
      驚いお芋るず、涙目のミハむルを叱り぀けおいるタチアナ。
    平戞「どうしたした」
      平戞のほうぞ振り向くタチアナ。
    タチアナ「花畑に  行ったんですか」
    平戞「えぇ」
    タチアナ「あの堎所は軍の芳枬地点です」
    平戞「」

    ◯森の䞭
      地面に足跡を぀けないように朚や岩にパルクヌルし、枝を折らないように倪い枝を遞んでゞャンプする愛理。
      ものすごいスピヌド。

    ◯䞘の䞊
      スマホを耳に圓おお電話しおいる愛理。
    愛理「たどかさん」
    たどかの声「愛理ちゃん 通じおよかった、倧䞈倫」
      以䞋、愛理ずカプセルホテルのたどかがカットバック。
    愛理「平気。ホテルのみんなは」
    たどかの声「党員無事よ」
      安堵する愛理。
    たどかの声「サヌシャさんに䌚いに行くこずにしたのね」
    愛理「うん」
    たどかの声「ひず぀だけアドバむスしおもいいかしら」
    愛理「もちろん」
    たどかの声「自分を信じおあげなさい。自分を愛しおあげなさい」
    愛理「  ふた぀じゃん」
    たどかの声「あらぁ、そうねぇ」
      笑う愛理。
      ふず芖線を萜ずすず、倧勢の軍人が森の䞭ぞず入っおいくのが芋える。
    愛理「――」
    たどかの声「どうかしたの」
    愛理「倧䞈倫  じゃあね、たどかさん。豪さんにもよろしく」
      平静を装っお電話を切る愛理。
      残りのスマホをポケットから出し、䞉台を重ね合わせおかかず萜ずしで真っ二぀にする。

    ◯りッドハりス・LDK
      北方連合の軍事境界線付近の地図を確認する平戞、タチアナ。
    タチアナ「この家は軍事境界線からキロ離れおたす」
    タチアナ「地䞋通路は、元は民営の炭鉱でした」
    平戞「ほう」
    タチアナ「もう100幎も前のこずです。この蟺り䞀垯を倫の先祖が治めおいたんです。わたしの䞀族はそこで出皌ぎをしおいたそうです」
      ハッずし、耳をすたせお玄関ドアを芋る平戞。
      二人の芖線が玄関ドアに集たる。
      勢いよく駆け蟌んでき、はァはァず肩で息をする愛理。
    愛理「す、すごい数の軍人が抌し寄せおる  」
      愛理にリュックサックを枡す平戞。
    平戞「今から出発です」
    愛理「えぇ」
      芋るず、ミハむルずタチアナはすでにリュックサックを背負っお準備䞇端。
    愛理「わたしのせいかもしれ――」
    平戞「遮っお答え合わせは逃げ切っおからです」
      平戞の目を芋お決意し、リュックサックを背負う愛理。
      四人は地䞋通路ぞず続く階段を䞋りようずするも、䜕かに気付いたタチアナ。
    タチアナ「たっお。本がただ曞斎に――」
    愛理「本」
    タチアナ「あれらを芋られたら倫は  終わりたすッ」
    平戞「――」

    ◯同・曞斎
      本棚、さらにそこからあふれお山積みされた本や曞類に圧倒される愛理、平戞。
    愛理「ど、どうしよ  」
    平戞「マッチはありたすか」
      銖を振るタチアナ。
    平戞「火をくべる時間もないし、もしかしたら燃え残る堎合も―― 」

    ◯森の䞭
      軍犬を連れお捜玢しおいる軍人たち。

    ◯りッドハりス・曞斎
      䜕かをひらめいた愛理。
    愛理「平戞さん 塗り぀ぶそう」
    平戞「え」
      リュックサックから黒いスプレヌを取り出す愛理。
    平戞「諜報員【あなた】なら機密情報の区別くらいできるでしょ」
    平戞「――」
    平戞「タチアナさん。本のペヌゞは砎っおも倧䞈倫ですか」
    タチアナ「は、はい」
      ふぅヌず息を吐く平戞。
      ものすごいスピヌドで本ず曞類に目を通し、ビリビリず砎いおいく。
      砎ったペヌゞず遞り分けた曞類を宙に投げる。
    愛理「リダクション」
      その瞬間、愛理が黒スプレヌを噎射しおいく。
      床に萜ちる時にはすべおの玙が真っ黒に染たっおいる。
      熱く二人の芖線が亀錯する。

    ◯同・地䞋通路
      タチアナによっお扉が開かれ、入っおいく愛理。
      埃を被ったランプに照らされ、走る四人の圱が壁面に映し出される。
      愛理の芖界の端には錆びたレヌルや乗り捚おられたトロッコ。
      懞呜に走る愛理。
      ダむナマむトを蚭眮する平戞。

    ◯同・曞斎
      ドカドカず軍人が入っおくる。
      黒く塗り぀ぶされた玙類を芋぀け、心底悔しそうに足でクシャクシャにする。
      ドヌンず地䞋から爆発音がする。

    ◯同・地䞋通路
      土砂で封鎖され通行できない軍人。

    ◯北方連合・滝の裏
      息を切らしお地䞋通路から出おくる四人。
    ミハむル「぀、着いた」
    平戞「はい。もうここは北方連合です」
    愛理「ここが―― 」
      倧きな滝で倖からは芋えなくなっおいる。
    ミハむル「そっか  も、もうお父さんには䌚えないんだ  」
      ミハむルを芋る愛理。
    ミハむル「そっか、そっかぁ  」
      ミハむルの頬を䌝う涙。
    愛理「  ごめんね。巻き蟌んでしたっお」
      銖を振るミハむル。
    愛理「わたし、北にいるお姉ちゃんに䌚いにいくんだ」
      顔を䞊げお愛理を芋るミハむル。
    愛理「お父さんにもきっずたた䌚える。信じおさえいれば」
      涙を拭っお頷くミハむル。

    ◯同・森林の分かれ道
      歩いおくる四人。
    タチアナ「わたしたちは、故郷の村に向かいたす。受け入れおくれるかはわかりたせんが  」
      タチアナの手をそっず包む愛理。
      埮笑むタチアナ。
    タチアナ「ありがずう」
      それぞれの方向に別れおいく愛理ず平戞、ミハむルずタチアナ。
      遠のいおいく芪子二人の背䞭を芋送り、平戞のほうを向く愛理。
    愛理「これからどうするの」
    平戞「最南端の駅がある町たで行きたす」
    愛理「え、普通にバレない」
    平戞「旅客列車ではなく貚物列車で、です」
    愛理「  了解」
      突然、バッず草むらから軍犬が飛び出しおくる。
    愛理「」
      軍犬のリヌルを巊手に぀かみ、右手には銃を構えた少幎兵が出おくる。
      昚倜の蚀葉を思い返す愛理。
    愛理「あずさ、これはわたしの勘なんだけど  平戞さんっお――」
      少幎兵に、脳倩に銃を突き぀けられる愛理。
    モノロヌグ「お姉ちゃんの友達じゃないでしょ」
      少幎兵の埌方、冷酷に愛理を芋䞋ろしおいる平戞。

    第䞉話「越境」おしたい

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