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(ショートショート)株式会社のおと

    今日は歴史の音博物館に行きました。

    縄文時代の音と昭和の町の音が気に入りました。

    戦争の音はこわくて悲しくていやでした。

    株式会社の音もありました。一緒に行ったおじいちゃんは、あーこの音は苦手だなあ、と言いました。おじいちゃんは昔サラリーマンをしていて心の病気で休職したそうです。

    給湯室の音もありました。今度はおばあちゃんが苦手な顔をしました。うわさ話がいやだったのよ、と言いました。

    そんなおじいちゃんとおばあちゃんが笑った音もありました。

    それは赤ちゃんのないたりわらったりする声の音でした。ぼくもよく聞く音でした。妹がいるからです。妹はよくないてよくわらいます。とってもかわいいので、ぼくも大好きな音です。

    ぼくは言いました。

    株式会社の音がなくて、赤ちゃんの声の音ばっかりならいいのにね。

    そしたらおじいちゃんとおばあちゃんは、

    いいえ、この仕事があったからみんなを育てていけたのよ。ね。
    ああ。

    と笑いあいました。

    大人ってよくわからないなと思いました。


    (420文字)




    #毎週ショートショートnote

    たらはかに(田原にか)様の、毎週ショートショートのゆる募をしている企画への投稿です。前回おもしろかったので、今回も参加させていただきました。

    『株式会社のおと』がお題とのことでした。

    おもしろかったです。

    どうもありがとうございました。



    私の物語のマガジンはこちらです。

    どうもありがとうございました。


    『本作品はamazon kindleで出版される410字の毎週ショートショート~一周年記念~ へ掲載される事についてたらはかにさんと合意済です』

    2023年2月22日、追記

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