
【#創作大賞2026 #お仕事小説部門】バックヤード!!・あとがき
はじめましての皆さま、はじめまして。
そしていつもお世話になっている皆さま、おはこんばんちは。
「バックヤード!!」作者の緒川ヒカリ(小説のときは漢字)です。
このたびは拙作「バックヤード!!」をご読了いただき、ありがとうございます! とても嬉しいです。
あとがきを書こうと思って、この真っ白なキャンバスに文字を打ち込んでいますが、何を話したかったのか頭まで真っ白になってしまったので(笑)、ゆっくり思い出しながら書きたいと思います。お付き合いいただけると幸いです。
2年前の悔しさ
私は創作大賞に2024から参加しております。
ただ、プライベートで時間があまりとれなかったので、過去作一作、新作一作で挑みました。
その新作が、こちら「バンビィガール」です。
こちら、ほとんど修正していないので2年前の緒川を垣間見ることができます(笑)。拙い表現が多く、書きたいことをわーっと書いたら14万文字を超えてしまって慌てて13万文字まで削ったという……。
良く書けたな、私。今は7万文字弱で精一杯なんじゃないかと。
ただ、書ききれたことで、自分なりにやり切った思いはありました。
しかし結果は、過去作が中間選考通過、「バンビィガール」は通過ならず。
複雑な気持ちを抱えたまま、「バンビィガール」は放置されたのです。
2年間の私とあおい
時が経って2026年。
当時28歳だったあおいは、30歳になりました。
私も歳を重ねました。この2年間で自分の環境はがらりと変わり、戸惑うこともしばしば。
今年の創作大賞をどうしよう、と考えたとき「あおいはこの2年間、何をしてきたんだろう」と、ふと疑問に思いました。どの作者さんもそうだと思いますが、我が子たちには幸せになって欲しいはず。私もあおいに幸せでいてもらいたい。
じゃあ、その過程を作品にしたらいいのでは? と思い、今作「バックヤード!!」を書くことにしました。「バンビィガール」未読でも大丈夫なように、今作だけでもわかるような表現を心がけましたが、配慮不足があれば申し訳ありません……。
「バンビィ」のあおいと、「バックヤード!!」のあおい
あおいは作者の私と違って、努力家です。
一人暮らしでも部屋が散らかっていないし(笑)、風呂キャンもしない。「バンビィガール」時代は実家暮らしでしたが、モデルを続けていこうと決めたときに引っ越しをしました。
「バンビィガール」のときは、見た目のコンプレックスをまず解消することが最初に書かれていましたが、「バックヤード!!」の1-3でも書いているとおり
「二回落ちて、三回目にやっと最終選考まで残ったのが二十七歳。最後は一般投票で決まるシステムやってんけど、その時気づいたんよ。『私には、応援してもらうための徳が足りない』って」
内面に対しての葛藤が描かれております。『徳が足りない』と気づけるあおいは、作者の私がいうのも何ですが「えらいなー」と(笑)。この内省する性格はどこから生まれたんでしょうね。少なくとも私の性格じゃないです。
あおいという人物は「バンビィガール」では、奈良でのPRモデルとして県内をあちこち回って一生懸命に宣伝します。一年間という期限付きのモデルは、彼女を不安にさせることもありましたが、「バックヤード!!」に出てくるPLACEの加賀美社長があおいを気に入り、事務所入りが決定します。最初は慣れなかったポージングも、スパルタ(笑)で、どうにかできるようになります。
テレビにも出て順風満帆かと思いきや、プロデューサー変更による番組改編で「クビ」になります。ここがモデルあおいの大きな挫折です。番組降板と同時に始めたのが、バックヤードのお仕事でした。
「バンビィガール」では、日々感謝を。
「バックヤード!!」でも、日々感謝を。
ぶれてないなー、あおい(笑)。
彼女が周りから愛される理由は、周りを愛しているからなんでしょうね。
慣れないバックヤードのお仕事も、五十嵐さんや仁科さん、モモちゃんに倣って、少しずつ習得していきます。この間も、モデルオーディションを受けてはいましたが、結果はさっぱりでした。ちょっとくじけかけているところから、「バックヤード!!」は始まりました。
書けない日、書かない日、書くに溢れる日
最初、ちょっとナメてました。
あれだけの文字数を書いた作品の続編なのだから、ちょろいもんだと。
全っ然ちょろくなかった!! むしろ地獄だった!!(悲鳴)
全く書けない、書けないのを分かっているから書かない、そんな日が続きました。更に体調を崩して4月は本当にボロボロでした。
あおいは私と違って本気のアクティ部所属なので、心が追い付かない……。
「もうエントリーをやめてしまおうか」
何度もそう思ってしまいました。
私はエンディングから書き始めるのですが、エンディングがいい感じほど、途中が全然書けなくなる病におかされております。
ホント、一ヶ月を体調不良で過ごしたのは辛かったです……。
今、もう一作品書いているのですが、どっちも書けない。
こうなったら書きたくなるまで放置! と覚悟を決めて、その間は小説を読むようにしました。
不思議と小説はスルスルと読めて、じんわりと「書きたい」方向へシフトしていきました。書きたい話なわけなので、書きたいときにちょこちょこ書いて、パズルのように組み立てていきました。
書くが溢れたのは残り一週間でした。予定していた文字数を超えて、「あ、そんなに書いたんや私」と完成したとき驚きました。
決して恋愛小説ではないのです
この作品には沢渡洸平(さわたりこうへい)というカメラマンがちょくちょくでてきます。「バンビィガール」ではメインカメラマンだった彼ですが、あおいがPLACEに所属した時に東京へ武者修行へ旅立ってしまいました。
「バンビィガール」でも「バックヤード!!」でも彼はあおいとくっつけるつもりはありませんでしたが、魂の惹かれ合いって作者にもどうすることができず……今回ちょっぴりラブまじりの終わり方になりました。
で、でも食事誘っただけだから……!
お仕事小説なんだから、恋愛はサブのサブ!
さいごに
裏方がいるからこそ表が輝く。
これは私のモットーでもあります。演劇部時代は脚本と舞台監督で舞台を仕上げ、表に立つときには裏方のみなさまに気を配り(適度にね)、感謝を忘れない。
私の中でとても大切にしていたことを綴りました。
未読の皆さま、是非読んでみてください。私が泣きます(笑)。
それでは次回作でお逢いしましょう!
ずっと見守って読んでくださった皆さまに愛を込めて 緒川ヒカリ