
投資で40万円を溶かした話——コインを投げれば勝率1/2のはずが、なぜ?
勝率1/2と思い込んでFXを始めた結果、2年間で40万円を全額失った失敗談。
投資を始めたきっかけは「結婚」でした
私が本格的に投資を意識し始めたのは、結婚をしたタイミングでした。それまでの私は、貯金が苦手なタイプで、手元にお金があればあるだけ使ってしまうような人間でした。結婚を機に、さすがにこのままではまずいと思い始め、「何かしなければ」という焦りのような気持ちが芽生えてきたのです。
ただ、当時の私は投資についてほとんど何も知りませんでした。株は難しそう、でも何かしなければ。そんな浅い考えのまま、最初に手を出したのが「金(ゴールド)」でした。しかし、しばらく経つうちに「もっと効率よくお金を増やせる方法があるのではないか」と考えるようになりました。
「FXは株より簡単」という思い込み
そこで次に目をつけたのがFX(外国為替証拠金取引)でした。当時の私には「株は難しいが、FXは株よりも簡単にできる」という、根拠のない思い込みがありました。今思えば、完全な間違いなのですが、その時はそれをすっかり信じてしまっていたのです。
FXを始める前、私はこう考えていました。為替というのは上がるか下がるかの2択だ。コインを投げて表か裏かを当てるのと同じで、何もしなくても勝率は1/2あるはずだ。だとすれば、少し勉強して相場を読む力をつければ、勝率を1/2以上に高めることもできるのではないか、と。今となっては笑ってしまうような発想ですが、当時の私はそれを本気で信じていました。
始めた途端、恐怖しかなかった
実際に始めてみると、最初のうちは数円や数百円の含み損が出ただけでも、夜も眠れないほど不安になりました。たった数百円です。それだけで眠れないのです。お金が減るという事実が、こんなにも人を追い詰めるものなのかと、自分でも驚きました。
それでも「慣れればなんとかなる」と思い込み、最初に20万円を入れました。しかし状況は一向に良くならず、「もう少し資金があれば挽回できる」という甘い考えから、さらに20万円を追加しました。2年ほどかけてじわじわと負け続け、最終的にトータル40万円を全額失いました。その間、調子が良かった時期は一度もありませんでした。
なぜ1/2にならないのか、ずっと不思議だった
あれほど「勝率は1/2あるはずだ」と思っていたのに、なぜこんなに負け続けるのか。その理由が、私にはずっと不思議でなりませんでした。コインを投げれば必ず表か裏かのどちらかが出ます。FXだって上がるか下がるかのどちらかのはずです。それなのに、なぜ私はこれほどまで勝てないのか。
何度も何度も考えた末に、私はひとつの結論にたどり着きました。「1/4の法則」と、私が勝手に呼んでいるものです。FXで勝つためには、「買いか売りか」という2択を正解させるだけでは足りない。「今この瞬間に確定させるか、させないか」というもうひとつの2択も、同時に正解させなければならないのです。この2つをかけ合わせると、2×2で4択になります。つまり本当の勝率は1/2ではなく、1/4でしかなかったのです。
40万円という授業料
この「1/4の法則」に気づいた時、私はようやく腑に落ちました。運が悪かったのではなく、そもそも構造的に勝ちにくい仕組みの中で戦い続けていたのだと。そしてその事実に気づくまでに、40万円と2年間という時間を費やしてしまいました。
振り返ってみると、私の失敗の根っこにあったのは「よく知らないまま始めた」という一点に尽きます。勝率1/2という思い込みも、FXは簡単だという思い込みも、すべて自分の都合のいい解釈でした。投資の世界は、知らないことへの代償をきっちり請求してきます。私の場合、その請求額が40万円だったというわけです。
よくある質問
Q. FXを始めるのにいくら必要ですか?
A. 少額から始められますが、私のように追加入金を繰り返すと損失が膨らみやすいので注意が必要です。
Q. FXで勝てない理由はなんですか?
A. 私の経験では、上がるか下がるかの2択だけでなく、確定するタイミングも同時に正解しなければならないため、実質的な勝率は1/4程度しかないと考えています。
Q. 投資の勉強はどこからすればいいですか?
A. 私は勉強よりも先に始めてしまい大きく失敗しました。そもそもおすすめしません。
Q. FXで損をしたらどうすればいいですか?
A. 私は「挽回できる」と思い追加入金を繰り返しましたが、それが損失をさらに拡大させました。そもそも始めないことをおすすめします。
Q. 投資初心者にFXはおすすめですか?
A. 私の経験からは、おすすめしません。仕組みが単純に見えて実際は非常に難しく、初心者が手を出すと私のように大きな損失を招く可能性が高いです。