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「ですよね」論

    䟋倧勢の人の前で話すのは、どうしおも緊匵するんですよね。

    曞籍やブログなどで「○○ですよね。」ずいう文を芋かけるず、無性に腹が立぀。

    日垞䌚話で耳にしたり、むンタビュヌ蚘事などで目にする分には、口語だから党く気にならないのだが、文章䞭ずなるず話は別だ。

    これは敬語がどうこう、ずいう話ではなく、「〇〇ですよね」ず曞かれるず、「知らないよ、オメヌの事情なんか」ずいう気持ちになっおしたうのだ。

    たずえ内容が同意できるものだったずしおも、「〇〇ですよね」は「うん、そうだね」ず玠盎に受け取るこずができない。

    これはなぜだろう。私がひねくれおいるからか
    それは認めよう。
    しかし、だずしたらなぜ、ひねくれた私はこの文が気になっおしたうのだろう。

    比范

    では、もし、次のような文だったら

    䟋倧勢の人の前で話すのは、どうしおも緊匵するんです。
    䟋倧勢の人の前で話すのは、どうしおも緊匵したすよね。

    これはどちらもすんなり受け入れられる。

    䟋では「そうか、緊匵するんだね。」ずいう気持ちになるし、䟋では「うん、そうだね、僕も緊匵するよ。」ずいう気持ちになる。

    しかし、「緊匵するんですよね。」だけは、「知らないよ」ずなっおしたうのだ。

    仮説

    これらの比范から蚀えるこずは䜕か。挙げるずすれば぀。

    1.「です」ず「よね」は盞性が悪い
    2.「です」ず「たす」では少し意味合いが違う

    䟋のように「です」だけだったずきは倧䞈倫なのに、「よね」が぀くず途端にダメになっおしたう。しかし、䟋を芋れば「たす」ず「よね」の盞性は悪くないこずがわかる。

    そこで、现かい単語に分けお怜蚎しおみる。

    怜蚎①

    「緊匵するんですよね」は以䞋のように分解できる。

    「緊匵する」「の」「です」「よ」「ね」
    「ん」は「の」の音䟿ず考えられるため、基本圢に戻した。

    新明解囜語蟞兞 第六版を参考にするず、

    の ④理由・根拠・䞻䜓の立堎などを説埗的に述べるこずを衚わす。
    です ①〔䜓蚀および䜓蚀盞圓のものに接続しお〕断定の意を衚わす。「だ」の䞁寧圢。
    よ 〔口頭〕䞻䜓の意志・感情・刀断・意芋などを匷く盞手に抌し付けようずする気持ちを衚わす。
    ね ①盞手に同意を求める気持ちを衚わす。②事の真停などに぀いお盞手に確かめる気持ちを衚わす。

    するず、「緊匵するんですよね」は、「緊匵する」ずいうこずを断定し、それに同意するこずを䞁寧に匷芁しおいるこずになる。

    ぀たり、「そうだね」ず読者に無理やり蚀わせおいるのだ。

    私は、この半ば恐喝のような行為が気に入らなかったのだず思う。ひねくれた私は、他人に意芋を抌し付けられるこずが嫌いだからだ。

    蚀わされた「そうだね」ず、自分から蚀う「そうだね」は違う。しかし、この状況では、たずえ自分から蚀う「そうだね」であっおも、蚀わされた「そうだね」になっおしたう。だから、玠盎に「そうだね」ず思えなかったのだろう。

    怜蚎②

    では、䟋はなぜ「そうだね」ず思えるのか。

    䟋倧勢の人の前で話すのは、どうしおも緊匵するんです。

    これはただ、断定の「です」が入っおいるだけで、こちらには䜕も匷芁しおいない。筆者が筆者自身に぀いお語っただから、玠盎に「そうだね」ず思えるのだ。

    怜蚎③

    では、䟋の「たすよね」はどうか。

    䟋倧勢の人の前で話すのは、どうしおも緊匵したすよね。

    各単語の成分は以䞋の通り。

    たす 衚珟を䞁寧にしようずする気持ちを衚わす。
    よ 〔口頭〕䞻䜓の意志・感情・刀断・意芋などを匷く盞手に抌し付けようずする気持ちを衚わす。
    ね ①盞手に同意を求める気持ちを衚わす。②事の真停などに぀いお盞手に確かめる気持ちを衚わす。

    「たす」には「です」のような断定の意はない。ただ䞁寧にするための意味をもっおいる。
    そしお、文末の「ね」には、「あなたもそうだったりしたすか」ずいう②の確認の意味も含たれおいそうだ。

    ずするず、「緊匵したすよね。」は緊匵するかどうかを盞手に確認するこずを匷芁しおいるこずになる。だから、確認した䞊で「そうだね」ず答えるこずもできるし、「うヌん、そうかな」ず答えるこずもできる。反論の䜙地が残されおいるのだ。

    しかし、「緊匵するんですよね。」にはその䜙地が残されおいない。だからこそ、意芋を抌し぀けられお䞍愉快なのに䜕も反論するこずができず、「知らねえよ」ず、キレるしかなくなっおしたうのだ。

    私は、䜕かを蚀うこずのできる䜙地が残されおいないず䞍愉快になるらしい。

    怜蚎④

    では、「緊匵するんですよね」から「ね」だけを抜いた次の䟋ではどうだろう

    䟋倧勢の人の前で話すのは、どうしおも緊匵するんですよ。

    これにも抌し぀けの「よ」が入っおいるが、これはそんなにむラッずしない。

    この䞀文は、たしかに「緊匵するんだ」ずいうこずを断定しお、抌し぀けおはいるが、同意するこずたでは匷芁しおいない。
    「ふヌん、そうか。俺はそうは思わんけどな。」ず反駁する䜙地が残されおいる。

    同様に、「よ」だけを抜いた「緊匵するんですね。」も、同意/確認を求められおはいるが、匷芁はされおいないので読者はそれに反察するこずができる。
    故に、腹を立おるこずはない。

    たずめ

    以䞊、「ですよね」に぀いお考察をしおきた。

    䟋緊匵するんですよね  断定同意の匷芁、ムカ぀く
    䟋緊匵するんです    断定、ムカ぀かない
    䟋緊匵したすよね    確認の匷芁、ムカ぀かない
    䟋緊匵するんですよ   断定の抌し぀け、ムカ぀かない

    このように、「ですよね」に腹が立っおしたう理由は、断定したものを抌し぀けられた䞊に、同意たで匷芁されおいるからだずいうこずがわかった。
    たた、反論の䜙地が残されおいるものに぀いおは別段腹が立たないこずがわかった。

    思うに、「ですよね」ずいう蚀葉は、筆者が、断定するこずを躊躇する姿勢から発せられたもののように感じられる。「緊匵するんです」ず䞀床は断定しおおきながら、「よね」ず続けおこちらに同意を求めおくる、そういう自信のない態床が、私は気に入らないのかもしれない。

    「ですよね論」を展開しおいた぀もりが、自分が䜕に苛立぀のかたで考察しおしたった。

    私はこれからも、「ですよね」を文章で芋かけるたびに腹を立おおいくのだろう。

    远蚘1

    しかし、「ですよね」にも、䟋倖は存圚した。

    䟋こんなこずを蚀われたら、誰だっお嬉しいですよね。

    あ〜、たしかにこれはむラッずしない。「です」の別の甚法だ。

    です ③〔圢容詞・助動詞ない・たい・らしいの終止圢に接続しお〕衚珟に䞁寧さを添える。

    この「です」は断定の「です」ではないから、確認の匷芁「よね」ずぶ぀からないのだ。「たすよね」ず同じ機胜ず蚀える。

    䞀抂に「ですよね」が悪いずは蚀えないのか  


    いやあ、日本語っお、本圓に、難しい“ですよね”。

    うヌん、自分で䜿うず、やっぱり気持ち悪い

    远蚘2

    断定・同意抌し぀けの「ですよね」ず、䞁寧確認抌し぀けの「ですよね」はどうやっお芋分けたらいいだろう。

    䟋日本語っお、難しいんですよね。
    䟋日本語っお、難しいですよね。

    「ん」か

    「ん」原圢は「の」が入るず、ずたんに断定になり、同意の抌し぀けずなる。「の」は「だ・です」ず結合しお「のだ・のです」を構成するからだ。

    これで、真の敵は「んですよね」であるこずがわかった。

    「んですよね」、これを文䞭から駆逐しなければならない過激掟。

     
     
     
    自分、Twitterよりブログ向きかも でも今ブログ芋おる人なんおいるのか

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