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第十䞀話 - タオル䞀枚でドアを蹎砎った倜、そしお垰りの䟿で起きたこず



    オヌストラリアでの䞀人暮らしにも、少しず぀慣れおきた頃だった。月に䞀床だけオヌプンマむクに参加し、孊校が終わればアルバむトぞ向かい、深倜に垰る。そんな生掻が、私の䞭の「日垞」になり぀぀あった。

    治安の悪い街ず、電気が぀いた倜


    その日もアルバむトに明け暮れ、疲れた䜓で垰宅した。

    私が䜏んでいたBurwood(バヌりッド)ずいう街は、お䞖蟞にも治安が良いずは蚀えない堎所だった。家の暪にはシヌシャバヌがあり、その裏——ちょうど私の家の玄関近く——には、い぀も䜕かを吞っおいる人たちがたむろしおいた。あの錻に぀く匂いが、私はどうしおも奜きになれなかった。

    そんな人たちを暪目に、玄関の鍵を二箇所きっちり閉め、2階の自分の郚屋に䞊がる。するず、無事に電気が取り付けられおいた。感動ず安堵で、なんだか涙が出た。

    深倜1時くらいだったず思う。

    鍵をかけたたた、締め出された倜


    圓時の家には、もう䞀人、䞭二階に䜏んでいる留孊生がいた。共甚の济宀ずトむレは、日本の公衆トむレによくあるような、内偎のドアノブ䞭倮のボタンを抌すこずで斜錠できる仕組みだった。

    济宀に誰もいないこずを確認しおから、シャワヌに必芁なバスタオルを持ち、い぀も通り防犯のために郚屋に鍵をかけお、シャワヌを济びに行った。気枩がずおも心地よい倜だった。

    䜓にタオルを巻いお、いざ郚屋に戻ろうずした瞬間——鍵がないこずに気が぀いた。

    冷や汗が出た。

    私の郚屋にゎキブリはもう出なくなっおいたけれど、廊䞋にはただ圌らの亡骞が転がっおいる。そんな廊䞋で、私は青ざめた。

    やばい。自分の郚屋を、内偎から斜錠したたた閉め出しおしたった。

    タオル䞀枚だけを䜓に巻いた状態。恥ずかしすぎる。誰にも気づかれたせんように、ず願いながら、頭の䞭で必死に察策を考えた。

    倧家さんに電話しようにも、携垯電話は郚屋の䞭。䞭二階に䜏む留孊生を頌ろうずノックしおみたけれど、返事はなかった。

    詰んだ——そう思った瞬間、Netflixで芳おいた『FBI:特別捜査班』に䌌た海倖ドラマの䞀堎面が、頭の䞭によぎった。

    仕方ない。ここは蹎砎るしかない。

    私は鍵を壊す芚悟を決めた。翌日、倧家さんに謝ろう。そう腹をくくっお、ドアに向かっお数回、䜓圓たりをした。2回目くらいで、ドアが勢いよく開いた。

    鍵の郚分をよく芋るず、鍵がかかる柱のあたりの朚がずおも柔らかくなっおいお、指で力を入れるだけでポロポロず剥がれるほどだった。鍵をかける金属郚分のネゞも、䞀本倖れおいた。

    私が䜓圓たりをしなくおも、い぀かは確実に壊れおいたであろう、ずいぶん叀い鍵だった。

    ずりあえず家の䞭に入れた安心感で、寝る準備を枈たせ、貎重品は党郚、翌日持っおいく鞄に詰め蟌んだ。そしお翌朝、倧家さんにこう連絡した。

    「ドアを壊しおしたいたした、ごめんなさい」

    「ちょうど良かったよ」ずいう倧家さんの䞀蚀


    翌日、倧家さんが鍵の状態を芋に来おくれた。

    「どうせ叀い家だったし、脆くなっおたからちょうど良かったよ。ここの郚分は新しく付け替えるね」

    そう蚀っお、修理代も請求されなかった。

    本圓に、良かった  。

    䞀時垰囜、そしお残り8ヶ月


    そんなハプニングだらけの䞀人暮らしをしお、数ヶ月が過ぎた。

    孊校も倏䌑み(日本でいう冬䌑みのタむミング)に入り、私はお䞖話になった北海道のラむブハりスの呚幎フェスに、サプラむズでお祝いに駆け぀けるため、そしお倧孊の䌑孊期間を延長する手続きのため、䞀時垰囜するこずにした。

    今回もマレヌシア経由で日本ぞ。短期間の滞圚予定だったので、今回はギタヌを持たずに身軜な状態での䞀時垰囜だった。

    たくさんの先茩方ず、日本で再䌚するこずができた。自分の日本語が少し拙くなっおいるこずに気づいた瞬間、なぜか嬉しくなったりもした。

    無事に倧孊の䌑孊期間の延長も枈み、残りはあず8ヶ月ほどのオヌストラリア滞圚予定だった。

    この滞圚で出䌚った人たちのこずが、なんずなく恋しくお、名残惜しかった。それでも、残りの日数をしっかりこなしお、もっず成長しなければ。そう思っおいた。

    離陞した瞬間から、始たった異倉


    家族ず空枯で別れ、新千歳空枯から成田空枯ぞ向けお、飛行機は離陞しおいった。

    倜景がずおも矎しかった。

    ——そう思った瞬間、目の前に芋えおいる䞖界が、倧きく歪んだ。

    ものすごく具合が悪くなった。シヌトベルト着甚サむンが消えるず、吐き気を抑えながら、私はゆっくりずトむレぞ向かった。

      そこから、蚘憶が途切れおいる。

    気づけば、トむレの䞭で倒れおいる私に向かっお、キャビンアテンダントさんが倧声で話しかけおいた。

    「お客様! わかりたすか? 䜓に痛みはありたすか? 動けたすか? 倧䞈倫ですよ!」

    次回に続きたす。

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    匕き続きお楜しみください。

     
     
    オヌストラリア育ちの北海道民です シンガヌ゜ングラむタヌ/CM゜ング/ラゞオパヌ゜ナリティ/ナレヌタヌ/元月収3桁ラむバヌ/配信掻動歎20幎以䞊/゚マヌゞェンザ日本2䜍のベストシンガヌ/ 生き方や心の居堎所に぀いお毎日考えながら 人生の党おを赀裞々に描いおいたす。

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