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認知症の父に捧げた嘘〜父の䞖界を壊さないために〜

    亡き父を介護しおいた䞭で、私はたくさんの嘘を぀いおきたした。

    嘘はじめ

    胆石が胆管に入り蟌み、膵炎を起こしお入院治療を繰り返し、手術を埅っおいる頃のお話です。

    「今日䜕食べたい」
    父「りナギ」
    「誕生日ご飯は䜕がいい」
    父「もちろん、りナギ」

    ずいうくらいりナギが倧奜物の父。

    りナギは脂肪分が倚く胆のうが匷く収瞮するため、医垫からも控えるように蚀われおいたす。

    でもりナギ倧奜き人間の父は、食べおも忘れるくらいなのに、実際食べおいないので、なおのこず切望したす。

    買い物に行くず知れば、

    「りナギ買っお来おなヌ。」

    ず忘れずプレッシャヌをかけおくれたす  

    普通に説埗しおも聞いおくれないので、

    「特売のせいか、売り切れおたわヌ。」
    「今幎は䞍䜜で店頭に䞊ばんらしい。」
    「スヌパヌ閉たっおおん。」

    など、ありずあらゆる嘘で乗り越えたした。

    それでも毎回しょんがりする顔が、今でも忘れられたせん。

    これたで䜕床も呜が危ない堎面を乗り越えおきた父です。

    残された時間がどれくらいあるのか分からないのだから、「楜しい」「うれしい」「おいしい」ず、毎日満足しお過ごしおほしい。

    そう思う䞀方で、病気のこずを考えるずりナギを食べさせるわけにはいきたせんでした。

    本圓のこずを蚀えばいいのか、適圓な理由を぀けるべきなのか。

    その頃の私はただ答えが分からず、そのたびに違う嘘を考えおいたした。

    父をだたしおいるような気持ちになるこずもあり、぀らかったです。

    架空の話

    父が胆石症で手術した時の゚ピ゜ヌドです。

    手術が無事に終わった翌日、病院から連絡がありたした。

    「実は、少し危険な状態で  」
    ず暗いトヌンの䞻治医の先生の声。

    䜓調が急倉したのかず、私は䞀気に緊匵したした。

    ずころが続いた蚀葉は、

    「今日、ご友人ず䌚う玄束があるので垰りたいず仰られおいたしお  。説埗にも応じられず、もうお止めできたせん。退院しおいただくしか  」

    私「退院 今日ですか」

    順調でも術埌3〜4日で退院、堎合によっおはもう少し延びるかもしれないず聞いおいたので、驚いたのなんの  

    それに、本圓に退院しお倧䞈倫なのか  

    そもそも友人ずの玄束も本圓ずは思えたせん。

    聞けば、
    朝に点滎が抜けた埌、小荷物を持っお゚レベヌタヌに乗り蟌もうずしたずころを看護垫さんに芋぀かり、

    「山䞋さんず䌚う玄束があるんや
    離せ〜〜〜」ず倧隒ぎ。

    匕き止められおも振り切ろうずし、抌し問答になったそうです。

    困った看護垫さんが䞻治医の先生に連絡し、みんなで説埗を詊みたものの埒が明かず、冒頭の電話に至ったずのこず。

    元気そうなこずだけは分かりたしたが、本来の退院予定日はただ数日先。

    予定倖の退院になるずは心配です。

    しかも山䞋さんは、私の蚘憶ではすでに他界されおいるはず  

    認知症ず術埌せん劄のコラボだったのでしょう。

    そのずきの私は、

    「家に連れお垰った方が萜ち着くかな」
    「いやいや、䜓調に䜕かあったら怖いやん  」
    「なんずかお父さんを説埗せな」
    「でも、ぜっっったい蚀うこず聞かんやろな  」
    「頑匵れ私。なんずかいい案をひねり出すんだ」

    ず、䞀瞬のうちに脳内䌚議。

    そしお、父ず電話を代わっおいただきたした。

    興奮状態だず聞いおいたので、い぀もより盛倧に明るく優しい声色を䜿い、

    「お父さヌん。手術お疲れ様♪」
    「そう蚀えば、さっき山䞋さんから電話があっお、昚日手術したこず話したら、『お䌚いするのはたた今床にしたしょう。』っお蚀っおはったよ」

    ず䌝えたした。

    するず父は、

    「そうなんか  申し蚳ないな〜。」
    「連絡ありがずう。」

    ず、あっさり玍埗。

    病院の皆さたには、ずんでもないご迷惑をおかけしおしたい、申し蚳なさに身が瞮む思いでしたが、その埌は芋違えるように倧人しくなり、予定通りの入院期間をたっずうしたした。

    でも、この出来事で改めお感じたした。

    呚りから芋れば「䜕を蚀っおいるの」ず思うこずでも、本人にずっおはすべお珟実。

    父にずっお山䞋さんずの玄束は、その日病院を抜け出しおでも䌚いに行きたいほど倧切なものだったのでしょう。

    そしお終掻

    ある日父が、

    「わし、昚日死んでんけど、火葬堎が混み混みで、なんが䞊んでも順番回っお来んかっお倧倉やった  」
    「わしは葬匏の準備で忙しいから、代わりに䞊んどいおくれぞん」

    ず心配顔で話したす。

    私は穏やかな口調で、

    「お父さんのお葬匏は、私が準備しずくから倧䞈倫。ゆっくりしおおいいで。」

    ず䌝え、父の垌望するお葬匏に぀いお聞き取るこずにしたした。

    認知症ながらも、その内容はずおも正確で、遺圱に䜿っおほしい写真やどこたで知らせるか、お墓に぀いおなど、すべお考えおくれおいたした。

    そこから私はすぐに、母や兄ず葬儀堎の芋孊や予算の盞談にかかりたした。

    そしお、火葬堎の予玄にこだわる父に、

    「火葬堎も葬儀堎もちゃんず予玄しお来たで。」

    ず嘘を぀き、やっず萜ち着いおもらうこずができたした。

    実際に父が他界したのは、半幎埌くらいでしたが、このおかげで私たちは慌おず、本人の垌望するお葬匏をするこずができたした。

    父に感謝です

    父が亡くなるたでの数幎間、私はたくさんの嘘を぀きたした。

    りナギが売り切れおいたこずもないし、山䞋さんから電話があったこずもない。

    火葬堎の予玄だっお、できるはずもない。

    認知症になった父には、父だけに芋えおいる珟実がありたした。

    私はその珟実を吊定したくなかった。

    だから蟻耄を合わせるように、䜕床も嘘を぀きたした。

    あの日぀いた嘘が正しかったのか、今でも分かりたせん。

    それでも、「ありがずう。」ず安心した父の声を思い出すたびに、あれで良かったのだず思っおいたす。

    真実を䌝えるこずより、その安心の方が私にはずおも倧切でした。

     
     
     
    倫の借金発芚、䜏宅ロヌン6幎で完枈、FXでの倧倱敗 。今は倫婊2人で新NISA幎間720䞇円を満額投資䞭です。 成功談だけでなく、倱敗や埌悔も含めお、50代倫婊のリアルなお金事情を綎っおいたす🍀 亡き父の認知症介護時代のこずも思い出ずしお曞いおいきたす。

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