推し活に、年齢制限なしっ!!
こんにちは。
おっちょさん|帰ってきた保育士です🐣
まだ暑さが残る頃だったと思う。
幼稚園の外装の塗り替えで、
園の周りに足場が組まれた。
子どもたちや保護者に危険がないよう、
注意喚起をしながらの工事。
業者と園のタイミングもなかなか合わず、
平日も作業を余儀なくされ、
外遊びには制限がかかった。
イレギュラーな状況に
ソワソワする保育士をよそに、
イレギュラーな出来事に
ワクワクが止まらない子どもたち。
足場に布がかかると、園は少し薄暗くなり、
すっかり大きな秘密基地のようになった。
数日後、塗り替え作業が始まる。
ペンキを持つ職人さんの出入りも慌ただしい。
匂いが出るため場所を避けながらの生活、
部屋を合同にしたり移動したりと、
秘密基地の内部も、なかなかの慌ただしさだ。
「こんどは何色の保育園になるの?」
「ピンク?」「きいろ?」「にじいろ?」
子どもたちのワクワクが伝わってくる。
窮屈な日々になるのでは?
と心配していたのは大人だけで、
子どもたちは、
どんな時でも前向きだ。
もちろん、
匂いや環境の変化に戸惑う敏感な子もいるし、
テンションが上がりすぎてしまう子もいる。
そんな時は、
保育士が阿吽の呼吸でフォローに入る。
園庭に出て、外遊びをしながら様子を見ることができる日があった。
するとどこからか、
「せーの」
「がんばってー!」
「きゃーーーっ♡」
という声援が飛んだ。
5歳児女子が数人集まって、
作業をしている二人の職人さんを
応援しているではないか。
若い二人。
一人はタオルを頭に巻き、
もう一人は短髪で、金色に近い髪。
少しやんちゃそうなお兄さんたち。
たくましいその姿で、
高い足場をスイスイと登り、
園を変身させていく。
汗もキラキラと光っている。
仕事に集中する二人は、
イヤホンで音楽を聴いているのだろう。
子どもたちの声援が
聞こえているのか、いないのか。
気にする素振りも見せないその様子が、
また女心をくすぐる。
「きゃー!」
「きゃー!」
うんうん、推せるね。
うちわでも作りたいわね。
推しがいるって、いいわよね。
そんな気持ちとら裏腹に、
「お仕事の邪魔にならないようにしようねー」
「少し後ろに下がるよー」
私はまるで、
アイドル二人組の
マネジメント会社のスタッフのように、
熱心な親衛隊を近づけすぎないよう
距離を保たせる。
いつもと違う盛り上がりを見せた園の時間は、
3週間ほどだっただろうか。
きれいな空色に生まれ変わった。
あの声援も、
きっとどこかに塗り込まれている。
園舎は、
どこか誇らしげだった。
今回も読んでくれて、ありがとうございました
🐣🐣🐣🐣🐣
