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「もう6年生だから」と言わなくてよかった

保育園時代、息子には頭を使う遊びをよく与えていた。
その中で、もっとも長く遊んでいたのが、ボーネルンドの「クアドリラ」というビー玉転がしの積み木だった。
3歳の誕生日にプレゼントして以来、夢中になって遊んでいた。

そんな彼も、この春から小学6年生になった。

ここ数年、遊びといえばiPadやニンテンドースイッチが中心だった。
我が家のクアドリラも、もう役目を終えたのかなと思っていた。

ゲーム遊びが長時間になりがちなので、少し前から時間制限を設けるようにした。
すると最近、久しぶりにクアドリラに手を伸ばすようになった。

その姿は、保育園時代の彼が、少し大きくなって戻ってきたようだった。
ただ、家にあるパーツだけでは物足りなさそうでもあった。

そして突然、「久しぶりにボーネルンドに行きたい」と言い出した。
保育園時代によく通っていた遊び場だ。

年齢制限は12歳までなので、まだ入ることはできる。
とはいえ、幼児ばかりの場所に、小学6年生が行って楽しめるのだろうか。
少し気にはなったが、本人はまったく気にしていない様子だった。

昨日、そのボーネルンドへ行ってきた。

開店してすぐに入ると、彼は真っ先にクアドリラへ向かった。
自宅にはないパーツが大量に置かれているのを見て、明らかにテンションが上がっていた。

さっそく大きなコースを組み始める。
途中、小さな子どもたちが興味津々で集まってきた。
お店のプレイリーダーさんも話しかけてくれる。

私は横でその様子を見ながら、少しおもしろく感じていた。
もしかすると、私たちの方がプレイリーダーさんよりクアドリラ歴は長いかもしれない、などと思いながら、保育園時代に彼がどれだけ熱中していたかを話していた。

クアドリラを組むとき、彼はいつもテーマを決めている。
この日は、「円形のコースを作る」と言っていた。

自宅にはないパーツを使い、分岐を組み合わせながら、ビー玉が無駄なく流れるコースを組み上げていく。
でも、何度もビー玉を転がして遊ぶわけではない。
エラーなく転がることを確認すると、それで満足らしかった。

その後は別の場所へ行き、今度は体を動かして遊ぶ。
周囲には幼児も多い。
当然、彼の身体はかなり大きい。
それでも、不思議と違和感なく空間に溶け込んでいた。

しばらくすると、またクアドリラに戻ってきて、新しいコースを作り始める。
そんなことを繰り返しながら、気づけば閉店時間になっていた。

正直、6年生にもなると、もうボーネルンドはサイズアウトだろうと思っていた。
途中で飽きて帰りたがるかもしれないとも思っていた。

でも、そんなことはなかった。
最後までめいっぱい遊び切って、彼は満足そうだった。

「もう6年生だから」と言って、こういう場所から遠ざけなくてよかったと思う。

小学生でも、いろいろな疲れやモヤモヤを抱えている。
昨日の彼は、久しぶりに心から楽しそうだった。

帰り道の彼は、とても満足そうだった。
それだけで、十分だった気がする。