
森ガール外伝・山ガール
むかしむかし、あるところにベジ太郎という野菜売りの商人がおった。かご一杯の野菜や果物を背負い、売って歩く日々であったが、野菜も果物も好きなので、充実した日々であった。
あるとき、海沿いの街に行商に行く途中の山で、ベジ太郎は不思議な生き物に出くわしたのであった。それは、こんなお話である。
=====
ベジ太郎が山の稜線をえっほらえっほら歩いていく先には、休憩用のベンチがある。そこには純白の薄衣をまとった女の子が座っていた。女の子はとてもお腹を空かせているようだった。
「もしもし、大丈夫かい?」
ベジ太郎が話しかけると、女の子は答えた。
「お腹すいて力出ぇへんねん」
「そうかそうか。ちょうどおいらはたんまり野菜も果物ももっとる。ちょっと食って元気出すべさ!」
「え、ほんまに。ありがとー」
ベジ太郎が出したのはニンジン。
女の子はポリポリと食べ始める。

「あっ、すっごく硬くて、甘くて、おいしい~」
「だべ?おらんとこのニンジンは大きくて太くて硬いんさ。味もええじゃろ?」
「うん!ねぇ、もっと食べたいわぁ、、、」
「わかったわかった。ねーちゃんみたいな若いモンは栄養たんまり必要じゃろうしな!ほれ!」
ベジ太郎が出したのはリンゴ。
女の子はシャクシャクと食べ始める。

「んんっ、中の蜜が、あっま~い!」
「だろ?おらんとこのリンゴは瑞々しくて蜜もたんまりだ。お肌にもええらしいで」
「うん!ほんっと、おいしーなぁ!」
「そういってもらえると、こっちも嬉しいわい。ねーちゃん、この辺のモンか?」
「ちゃうねん。あたしは山ガールいうんやけど、まぁはぐれ森ガールの一種やな。この前、うちが住んでた森が悪いやつらに襲われて、逃げてきたんや、、、。せやけど、みんなはぐれて、おなかも減って、、、」
「ほうかほうか。そりゃ大変だったな。だったら、まぁ、遠慮せずに食え」
ベジ太郎が出したのはオレンジ。
女の子はモグモグと食べ始める。

「あっ!これ食べたことあるわ!みかん!」
「ちょっと違うんだわ。これはオレンジゆーてな、遠い国でつくられたみかんだべ。おらんところで試験的に育てとるんだわ」
「これ、ええなぁ!」
「まあ、どんどん食え」
ベジ太郎が出したのはピーマン。
女の子はポリポリと食べ始める。

「これはちょっと苦いんやな!」
「そうだ。まぁこれでも最近のピーマンはだいぶ食いやすくなったべさ。昔は子どもの嫌いな食べ物の代表格だったけどな」
「あたしはこれ好きやで!青椒肉絲!」
「ピーマン知っとるやないか。まあええわ。次はな、、、」
ベジ太郎が出したのはナス。
女の子はシャクシャクと食べ始める。

「瑞々しい!」
「そーな。うちのナスは水ナスにしてもええわな。ねーちゃんにはナスカレーも食わせてやりてえが、今は肉と香辛料がなくてな。」
「このナスおっきいんやな。お口に入りきらん、、、」
「まあ、慌てずゆっくり食べたらええべ。次はな、、、」
ベジ太郎が出したのはマンゴー。
女の子は柔らか果実をすするように食べ始める。

「甘くて濃厚!それに、ちょっとピリピリする、、、」
「それや。旬の最高級マンゴーはな、えらいうまいんやが、刺激的だべ。一日一個までな」
「なんかこぼれちゃいそうや、、、」
「吸ったり、舐めたりしながら上手に食いなぁ。んで、次はだな、、、」
ベジ太郎が出したのはセロリ。
女の子はボリボリと食べ始める。

「すっごい香り!それに繊維!」
「セロリ生でボリボリ食う若いもんは最近なかなかおらんかったが、ねーちゃん、ええな。」
「そうなんや!うれしー!」
「ねーちゃんのセロリ食う姿もべっぴんさんやぞ。んで、次はだな、、、」
ベジ太郎が出したのはトマト。
女の子はがぶっとかぶりつく。

「あたしトマト好きー!」
トマトにかぶりついた山ガールの口周りから、赤い果肉が零れ落ち、彼女の淡く盛り上がった双丘や、純白のスリップを垂れていく。
「ほれほれ、ねーちゃんこぼれてんぞ。」
「でも、おいしー!」
「ま、うまそうに食ってくれてありがとよ、次はな、、、」
ベジ太郎が出したのはトウモロコシ。
女の子はがぶっとかぶりつく。

「おっ、食い方しっとるんか」
「うん!食べたことあるでー」
「てっきり縦から食うかと思って、ニヤニヤしとったわ」
「そんな食べ方せえへんわー!」
次、ベジ太郎が出したのはブロッコリー。
女の子ははむっとかぶりつく。

「そうそう、そうやって花のほうを食うんや。茎も食えるけどな」
「微かにいい香りー!あたしこの香り好きやわー」
「茎のほうから食っとったら、撮れ高よかったかもしれんな」
「おっちゃん、なんかメタいこと言ってへん?」
次、ベジ太郎が出したのはブドウ。
女の子はぱくっと一口。

「まあ、箸休め回みたいなもんか」
「おいしー!森にいたときもよく食べてたわー」
「なんか食べ方に比例してお上品な座り方になるんけ?」
「そうかもなー!がぶっといくときは、わっほいって座り方になるかもー」
次、ベジ太郎が出したのはオクラ。
女の子はポリポリと食べ始める。

「ほほう、オクラはやはりいい、、、」
「なんか、すっごいネバネバする!なんやこれー?」
「オクラっていうんだわ。精がつくぞー?んー?」
「ん-!いわれるとそういう感じかもなー!精?いつ使うんやろ?」
次、ベジ太郎が出したのはネギ。
女の子はポリポリと食べ始める。

「これまた、ネギでこうなるとはな、、、根の部分もいい味だしている」
「ネギって全然かみきれへんわー」
「かみきらんでええぞ。そうそう、そういう風に手を添えてだな、、、」
「ネギの食べ方って独特なんやなー」
次、ベジ太郎が出したのはバナナ。
女の子はモグモグと食べ始める。

「バナナの存在って創造神に許されてたのか、、、?」
「んー、バナナっておいしー!初めて食べたー!」
「上手に剥いて、手を添えて、ぱくっと咥えて、お手本のような食べ方だな」
「知らんー!なんか体が勝手に動いてまうー」
次、ベジ太郎が出したのはカボチャ。
女の子はモグモグと食べ始める。

「これはこれで、山ガール x 山ガール的な?」
「カボチャってこういう食べ方でええんかー?」
「正しいぞ。こう、カボチャの渓谷に沿うように舌を差し込んで、その種をすくいとるとええかな。」
「なんか、これって普通はあたしたちがされる動きー?」
次、ベジ太郎が出したのはダイコン。
女の子はガブリと食べ始める。

「巨大サイズとはすばらしいな。葉の位置関係もとてもよいな」
「ダイコンって切らんのかー?なんか、おっきくて、かたい、、、」
「このサイズの大根を食べてるのがもう、イイ!としか言えないな」
「なんか、おっきすぎて、こんなん入らんわー」
次、ベジ太郎が野菜を出そうとすると。
「なあなあ、あたしらの主食ってキュウリやねん。キュウリがあると嬉しいんやけど」
「キュウリか。この前な、森ガールたちに食べさせまくった輩がいたらしくて、創造神から目をつけられていてな」
「えー、おっちゃん、こんな野菜たくさん持っとんのに、、、」
「まあ、落ち込むな。代わりにズッキーニでどうだ」
次、ベジ太郎が野菜を出したのはズッキーニ。
女の子はポリポリと食べ始める。




「いいじゃねーか。ズッキーニ。巨大キュウリじゃねえか。創造神もわかってないな。一生わからなくていいがな。」
「ズッキーニって、おっきくて、かたい、キュウリなんやね」
「やはり森ガール、山ガールにはキュウリが似合うが、創造神が制限かけているからな」
「なんか、おっきすぎるし、写真もめっちゃとられるしで、はずかしーわ!」
たらふく野菜と果物を食べてすっかり元気になった山ガール。
「おっちゃん、ホンマにありがとーな!おっちゃんのおかげで助かったわ!」
「なあに、俺はおめぇに野菜を食べてほしかっただけよ。いい顔して食ってたな。俺は嬉しいぜぇ。」
「また会えたらええなー!またな!」
「おうっ」
=========
編集後記:
なんか重たい記事を書いたので、なーんも考えなくていいのを書こうと思ったら、こんなことになってました笑
食べる女の子はタイガー先生のプロンプトを参考にしています。ImageFX創造神の結界を突破する呪文が記されており、そのアレンジによって良い結果が得られると思います。