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透明な夏支度

今週あたり
そろそろじゃないかと思ってた

ある!
やっぱりね
なんて美しい
きれいな色

3パック?4?
車だしね
傷つけないよう
カートに乗せる

そのつもりでエコバッグ
大きいの持って来てたの
両手で静かに
後部座席に乗せる


横目で見ながら
土曜日のいつもの家事
待ってて

パックから出してボウルへ
始めるよ

うぶ毛が水を弾いて
とたんにキラキラ
光を纏う

自分を守って
ここに来てくれた
心していただきます

優しく洗ってふきんへ
ひと粒ずつ拭い
ひと粒ずつえびらへ乗せる

しっとりしたガーゼの風が
半袖を通り抜け
イヤホンから
いくつもの情報が通り抜ける

竹の爪楊枝
また一本

ヘタの山
愛おしい
夢中になった成果

一人でも
二人のおしゃべり懐かしく
初夏の中にいる

梅、何グラム?
甘くしていいよね
1:1にしとこうか

甜菜糖足りるかな
こんなに作っても
どんどん飲んじゃう
どんどん飲んで

硬くて若い実
青く香る
なんて美しい
きれいな色

瓶にシュッ
梅にもシュッ
お色直し

サラサラから
モサモサに
シャリシャリから
トロトロに

毎日揺らして
ひと瓶ひと瓶

シワシワに
砂漠から甘い海に

発酵して泡立つ
蓋を開けるのは
もうすぐ


「ただいま」
冷蔵庫から
透明な梅シロップと
炭酸水

グラスに氷をいっぱい入れて
私の分も作ってくれたの
ありがとう

暑かったね
おかわりしようか
まだあるよ


#創作大賞2026 #エッセイ部門

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