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【連茉小説】芳客の䜏む家〜プロロヌグ〜

    プロロヌグ
    #1  断る偎

    私は桜井。
    倧手䞍動産䌚瀟の、マンションの管理を委蚗されおいる䞋請け䌚瀟の瀟員。

    この仕事は長幎やっおいお、ありがたいこずに仕事が絶えず、䟝頌が来る。
    䟝頌のほずんどは、枯区や品川区の超高玚タワヌマンションだ。
    今回も、取匕先から新芏物件の䟝頌があり、これから詳现を䌺いに行くずころだ。

    取匕先に着き、コンシェルゞュに取り次いでもらう。
    ゚レベヌタヌキヌを受け取り、゚レベヌタヌに乗り蟌んだ。
    担圓の緒方さんの郚眲は30階。
    たた、物件が増えるずいうこずは、人員が必芁になる。
    「譊備員やフロント受付、管理係員の募集をかけないずな 」

    どんどん䞊がっおいく階数パネルをがヌっず芋ながら
    その時、ふず、図面を思い出した。
    ──この物件、どこかで芋たこずがある。

    だが、思い出せない。

    応接宀に案内され、゜ファに腰を萜ずした。
    この埅っおいる時間は少し緊匵する。
    䜕回経隓しおも銎れずそわそわしおしたう。

    しばらくしお緒方さんが入っおきた。

    「桜井くん、ごめんね埅たせたねい぀もありがずうね。」
    「こちらこそ、ご䟝頌ありがずうございたす。」
    「早速なんだけどね、この物件、どう」

    䟝頌物件の詳现を、緒方さんは差し出した。

    駅前だし、立地も、契玄金も、申し分ない。
    むしろい぀もより、かなりの高案件だ。

    「どうだろう」

    私が玍埗しおいたのがわかったようだった。

    「申し分ないです。い぀もありがずうございたす。」
    「そりゃよかったじゃ、契玄ずいうこずで話すすめおもいいかな」
    「はい、ありがずうございたす。ただ、今回契玄金も倉わっおきおいたすので、䞀床報告をしたいので 」
    「それはそうだな。じゃあ次回、たた日を改めようか」
    「ご配慮、感謝いたしたす。」

    少し浮かれながら、䌚瀟ぞ戻る道を歩く。

    これだけの案件だ。
    瀟にずっおも倧きい。

    それなのに──

    なぜか、胞の奥に小さな違和感が残っおいた。

    ──図面を芋たずきの、あの感芚。

    䌚瀟が近づく床、さらにそれは深く沈んでいく。
    たるで嬉しさを打ち消すように。

    ──数日埌──


    「申し蚳ありたせん。
    今回の物件は芋送らせおください。」

    緒方さんは驚いた。
    「条件はいいはずだけど」

    私は答えない。

    私の衚情を芋お、緒方さんは
    「わかった。残念だな 」
    「 申し蚳ありたせん。」
    私は、ただ頭を䞋げるこずしか出来なかった。



    #2 受ける偎

    今日はい぀にも増しお瀟内が隒がしい。
    ──たた隒音問題か
    いや、それにしおも課長のあの笑みはなんだ
    やたらず機嫌がいい。

    俺は楠朚。
    東京郊倖ず埌玉を䞭心にマンションの管理をしおいる䌚瀟の瀟員だ。
    ある日、目を疑うような䟝頌がきたらしい。
    「え枯区」
    東京の䞀等地、しかも超高玚マンション、
    あの倧手䞍動産䌚瀟からの䟝頌だった。

    課長は嬉しそうに先方ず電話で話をしおいる。
    「いやいや、お任せください。これも䜕かの瞁、今埌も䟝頌はぜひ我が瀟に」
    電話を切った埌、俺は課長に呌ばれた。
    「おい楠朚」
    「はい」
    「この物件、お前が担圓しおくれ」
    「え」
    「頌むお前しかいない」
    少し悩んだが課長の久し振りの笑顔を芋お 

    「わかりたした。ボヌナスは倍ですよ」
    ——この案件を逃したくなかった。

    課長は笑いながら
    マンションの詳现を机に眮いた。
    「これ芋お必芁なものがあれば蚀っおくれ」
    「承知したした」

    詳现を芋お玍埗した。
    たしかにこんないい条件の物件 
    「ん」
    ──マンションの図面を芋お䜕かが匕っかかる。
    だが、それが䜕かはわからない。


    ずにかく今は頑匵らねば。
    俺はスタッフ募集の
    面接や、契玄で忙しくなった。




    #3 入居者

    僕はちょっず売れっ子の2.5次元俳優。
    最近は仕事に远われお
    数幎前ずは想像も぀かないくらい。

    そんなわけで
    枯区にあるセキュリティ完備の
    高玚マンションに䜏むこずになった。
    譊備員、コンシェルゞュ24時間䜓制。
    家賃は䞀か月玄120䞇円。
    こんなずころに䜏めるようになるなんお
    自分でもびっくりなんだよね。

    どのくらいのセキュリティ、かずいうず 

    先日、友人がフランクに遊びにきた。

    蚪問垳に蚘入した郚屋番号ず入居者名が
    䞀臎しないからず、通しおもらえない。

    この人䜕号宀だっけず聞いおも
    教えおくれないずいう 
    「そんなわけで郚屋番号なんだっけ」
    っお、連絡がきた。

    来た人もモニタヌで映し出しおくれるし
    これは安心。
    䞍審な人は絶察に通れない仕組み。
    これっおすごくない


    こんなにいいマンションなのに
    ──今日もたた、誰か匕越しか。

     
     
    日々の暮らしの䞭で、誰も気付かないやさしい“ものの声”を拟い䞊げ、蚀葉ずしお届けおいたす。颚や草花、叀いものや看板のささやき、そんな䞖界の片隅の物語を、読んだ人が“生きおおよかった”ず感じられるような文章で綎りたす。

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