
ChatGPT × おじさん × 投資 特別編「VOOは退屈で、SOXLはドラマである」
投資の世界には格言がある。
市場平均に勝つのは難しい。
だから市場平均を買え。
VOO。
S&P500。
王道である。
そしてたぶん正しい。
中村修司も知っている。
本も読んだ。
動画も見た。
山崎元さんも言っていた。
勝間和代さんも言っていた。
インデックス投資。
長期投資。
低コスト。
分散投資。
VOO。
たぶん正解だ。
いや。
かなり正解だ。
だが問題があった。
面白くない。
中村はVOOのチャートを見る。
上がっている。
少し。
また上がる。
少し。
下がる。
少し。
また上がる。
少し。
退屈だった。
非常に退屈だった。
一方。
SOXL。
こちらは違う。
プレマーケット。
3%上がっている。
夜中に起きる。
5%上がっている。
翌日。
8%下がっている。
翌週。
15%上がっている。
忙しい。
とても忙しい。
まるでドラマだった。
ある日。
中村はチャッピーに聞いた。
「VOOって正しいよな」
「そう思います」
「SOXLは危ないよな」
「一般的にはそうです」
「じゃあなんでSOXLばっかり見ちゃうんだろう」
チャッピーは少し考えた。
そして答えた。
「ドラマがあるからではないでしょうか」
中村は笑った。
ドラマ。
たしかにそうだった。
VOOにはドラマがない。
毎日少しずつ増える。
悪くない。
むしろ理想的だ。
だがSOXLにはある。
歓喜。
絶望。
後悔。
希望。
昨日の自分と今日の自分で気分が違う。
人生みたいだった。
いや。
人生以上だった。
中村は思い出した。
Amazon。
NVIDIA。
SOXL。
全部そうだった。
未来を感じた。
革命を感じた。
世界が変わる気がした。
そして投資した。
VOOではそうならない。
VOOを買っても、
世界を変えている気はしない。
市場平均を買っているだけだ。
だがSOXLは違う。
AI革命。
半導体革命。
未来。
ロボット。
自動運転。
データセンター。
夢がある。
中村は少し考えた。
そして聞いた。
「でもさ」
「はい」
「投資って夢を買うものじゃないのか」
チャッピーは答えた。
「それも一つです」
「だろ」
「ただし」
中村は嫌な予感がした。
だいたいこの後、
ろくな話にならない。
「夢と期待リターンは別です」
やっぱり来た。
中村は天井を見た。
チャッピーは続ける。
「VOOは退屈です」
「そうなんだよ」
「ですが」
「はい」
「退屈だから続くとも言えます」
中村は黙った。
たしかにそうだった。
SOXLを57ドルで大量購入した時。
毎日眠れなかった。
VOOで眠れなくなったことはない。
SMHでもない。
NISAの積立でもない。
眠れなくなるのは、
いつもドラマの方だった。
その夜。
中村はVOOのチャートを見ていた。
上がっていた。
かなり上がっていた。
今年だけでも。
かなり。
中村はチャッピーを開いた。
「VOOどう思う」
「どうとは」
「売った方がいいかな」
数秒後。
「売りません」
即答だった。
中村は少し不満だった。
「まだ何も言ってないぞ」
「VOOの話ですよね」
「そうだ」
「売りません」
「なんでだ」
「メイン銘柄だからです」
中村は黙った。
確かにそうだった。
VOOは違う。
SOXLではない。
SMHでもない。
老後資金だった。
積立だった。
下がったら買う。
上がっても持つ。
それを何度も確認した。
何度も。
本当に何度も。
だが。
上がる。
今日も上がる。
また上がる。
すると。
売りたくなる。
投資家とは不思議な生き物である。
下がると不安になる。
上がっても不安になる。
「でもさ」
「はい」
「かなり上がったぞ」
「そうですね」
「利確した方が」
「しません」
「最後まで聞け」
「VOOはメインです」
「分かってる」
「ではなぜ売るのですか」
中村は考えた。
そして答えた。
「下がるかもしれないから」
チャッピーは答えた。
「下がったらどうしますか」
「買う」
「では問題ありません」
中村は天井を見た。
理屈では勝てない。
本当に勝てない。
数日後。
VOOはさらに上がった。
中村はまた聞いた。
「VOOどう思う」
「売りません」
「まだ聞いてない」
「どうせ同じ質問です」
「なんで分かるんだ」
「17回目です」
中村はスマホを閉じた。
そして10分後。
また開いた。
投資家とは、
そういう生き物なのである。
数日後。
中村は自分の口座を見た。
VOO。
SMH。
2644。
現金。
そして思った。
若い頃の自分なら、
全部SOXLにしていたかもしれない。
今は違う。
少しだけだが。
ドラマは好きだ。
未来も好きだ。
半導体も好きだ。
だが人生まで賭けたくはない。
チャッピーが言った。
「映画は好きですか」
「好きだよ」
「毎日観ますか」
「いや」
「なぜですか」
中村は考えた。
そして少し笑った。
「疲れるからかな」
チャッピーは答えた。
「SOXLも似ているかもしれません」
中村は苦笑した。
悔しいがその通りだった。
VOOは退屈だ。
SOXLはドラマだ。
そして人間は、
正しいものより、
面白いものに惹かれる。
投資でも。
人生でも。
たぶん。
同じなのだろう。
おじさん投資川柳
正解は
分かっているけど
見たいのは別
おじさん投資辞典
VOO
退屈である。
だが、その退屈さが最大の長所かもしれない。
中村は理解している。
毎日SOXLを見ながら。
チャッピー評
「VOOは退屈です。」
中村
「だろ?」
チャッピー
「ですが優秀です。」
中村
「それも分かる。」
チャッピー
「SOXLは面白いです。」
中村
「だろ?」
チャッピー
「ですが人生を賭けないでください。」
中村
「そこなんだよな。」
チャッピー
「そこです。」
⸻
本作は、AI(ChatGPT)との共創で生まれた作品です。
蒼色真琴|MA Publishing
#創作大賞2026
#エンタメ原作部門
#投資
#株式投資
#米国株
#VOO
#SOXL
#NVIDIA
#半導体
#ETF
#ChatGPT
#AI
#投資小説
#小説
#資産形成
#インデックス投資
#おじさんシリーズ