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【短線小説】氎戞お堀端のゞャズ喫茶ゞャズを知らない店䞻ず僕のプレむリスト第話・埌線

    前回のお話

    ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ

    氎戞お堀端のゞャズ喫茶

    〜ゞャズを知らない店䞻ず僕のプレむリスト  
      第話『Spain』埌線

     
     再び二階ぞ。
     奥にはスラむム化が進行した恵矎さん。
     党身が完党に怅子に䟝存しおいる。
     銖はさっきず逆方向に折れ曲がり、目が力なく倩井を向いお開かれおいる。

     さお、どうしたもんかね

     怅子の䞊で、ゲル化した恵矎さん。
     日に圓おられお、干からびかけおいる。
     聎芚が効いおいるかも䞍明。
     ずおも声を掛けられる状況ではない。

     ちょっず䞊玚過ぎるか

     ぀た先が匕き返そうず階段を向く。
     違和感が募る。
     頭の䞭に声が響く。
     
       今『すべきこず』は䜕か
     
     癟合さんに䞎えられたミッションではなく、絊仕を担圓する自分が、今『すべきこず』。
     『Snow Drop』を蚪れおくれたお客さん䞀人䞀人が、思い思いの時を『快適に』過ごしお貰えるように、『すべきこず』。

     「  ブラむンド閉めたすね」
     
     自然に声が出お、手が動いおいた。
     差した日が遮られおいくず共に、恵矎さんはゲルから人間に戻っおいく。

     「あっ、ありがずう」

     頬に血が通い、癜魚が添えられる。
     柔和な笑顔が僕に向けられる。
     しかし、それは霞んでいた。

     「癟合さんがお話あるそうです
     カりンタヌ垭にいかがですか」

     満を持しお特別ミッションを䌝える。
     そこに気負いはなく、自然に滑り出おいた。

     「えっ、癟合さんが
     うん、わかりたした」

     恵矎さんも、自然に答えおくれた。

     恵矎さんがカりンタヌ垭に座るず、癟合さんはポットカバヌを開けお玅茶を淹れお、枩めた牛乳を混ぜた。
     
     「恵矎ちゃん、抹茶は苊手だったよね
     う〜ん、残念」

     ミルクティヌを差し出しながら、苊い顔を䜜り出す。

    「  矎味しい」

     恵矎さんが、ため息ず䞀緒に声を挏らす。
     癟合さんは、そのため息を匕き取っお口火を切る。

     「りチの息子、
     ルナ君おいうんだけど、
     恵矎姉さんが凹んでるっお、
     蚀うから」

     「  恵矎ちゃん
     ひよっずしお、私の䜜品のこずで、
     石枡さんに怒られちゃった」

     恵矎さんは、ああ  ずいう顔をしお答える。

     「そっちは倧䞈倫です
     午前䞭、石アタマ線集長ずはバトっお、
     最終的に、やっ぀けたした」

     「  けど、そのせいで、
     こちらの、ルナ君でしたっけ
     圌に八぀圓たりしおしたっお
     ごめんなさいね」

     恵矎さんは、僕を向いお手を合わせる。
     その笑顔は、ただ曇ったたただった。

     「実は、午埌むチで、
     デスクからメヌルが来お  」

     恵矎さんが語り始めた。

     氎戞に来る前に䞀喝した新人が、泣いおいたず。
     町田さんの指導が厳し過ぎるず。
     もう蟞めたいず。

     「  ずにかく鈍臭いし、
     ハッキリしないし、
     䜕か蚀うず、すぐ凹むし」

       あら、ルナ君みたい
     そうなんですよ、さっきの圌芋おたら  

     流れ匟に被匟。
     しかし、この激しいガヌルズトヌクに割っお入れず、黙っお耐え忍ぶ。

     暫く恵矎さんの炎のトヌクが続く。
     火が小さくなるず、絶劙なタむミングで癟合さんが、燃料を投䞋する。
     僕も䜕床か薪ずしおくべられる。

     「ただ、話聞いおるず、
     その子が悪い蚳じゃないよね」

     ほが鎮火したずころで、癟合さんが火薬を投䞋した。 

     「はあ私が悪いっお蚀うんですか」

     䞀瞬で燻りを炎にたで昇華させ、恵矎さんが吠える。

     「ううん、恵矎ちゃんも悪くない  」

     萜ち着いお、癟合さんが続ける。

     その子は䞀生懞呜やっおる、
     今の自分が出来るこずを

     孊ぶ気もあっお、
     䞀生懞呜恵矎ちゃんに぀いお行こうずしおる
     
     今は未だ未だだし、
     育ちもゆっくりかもだけど、
     䌞び代は感じられる

     「  このルナ君みたいにね」

     深い埮笑みで僕を芋る。

     䞍思議ず恵矎さんは鎮火しおいた。
     䞀瞬うなだれるず、顔を䞊げお息を吐く。
     そしお、目を䌏せお蚀う。

     「そうですね」

     声に湿り気が感じられた。

     「さっきも蚀った通り、
     恵矎ちゃんも党く悪くない」

     同じ調子で癟合さんが続ける。

     恵矎ちゃんは、私にずっお最匷の線集者
     私の文を削っお、磚いお、茝かせおくれる
     そしお、最高の状態で䞖に出しおくれる

     「ここたでは私の䞻芳、次に客芳的な話」

     䜜家仲間で恵矎ちゃんの評䟡は高い

     『劖艶ノォむス』さん、恵矎ちゃんのこず
     『最匷の゚ロ線集者』っお蚀っおた
     恵矎ちゃんの゚ロトヌクで、
     どこたでも曞ける  っお、
     わかるよね、あの人の『゚ロ』は
     最高の耒め蚀葉

     あず、恵矎ちゃんの倩敵、石枡さん
     恵矎ちゃんのこず『金の亡者』っお蚀っおた
     どんな駄文でも、䜜家のケツ蹎っ飛ばしお、
     磚かせお、金にしちたう  っお、
     わかるよね、あの人の『金の亡者』は
     最高の耒め蚀葉

     「  ずにかく、恵矎ちゃんは、
     人をノセるのが䞊手、
     その子のこずも、ノセられないかな」

       癟合さん、䜕蚀っちゃっおるん
     僕は、生たれお初めお『目が点になる』を䜓感する。
     
     恵矎さんは、暫く顔を䌏せおいる。
     顔を䞊げる。
     目の瞁が赀い。
     けど、瞳から力匷い光を感じた。
     そしお、さっきより、もうちょっずだけ湿った声で蚀った。

     「癟合さん、お腹空いたっ
     カレヌ倧盛りで䞋さいっ」

     恵矎さんの食いっぷりは、男前だった。
     癟合さん枟身の倧盛りカレヌを、䞀匙䞀匙目䞀杯掬っおダムを決壊させ、䞀匙䞀匙目䞀杯掬っお治氎工事しおいく。

       やっぱり、カレヌは飲み物だったんだ

     枟身の倧盛りカレヌは、瞬く間に恵矎さんの现い身䜓に飲み蟌たれた。

     「癟合さんのカレヌ最高っ、
     お母さんのカレヌを十倍矎味しくした感じっ」

     恵矎さんの男前な姿を、手を前に合わせ、目をハヌトにさせお芋守っおいた癟合さんは、最埌の殺し文句を聞くず、

     「恵矎ちゃん倧奜き
     誰かみたいに『普通に矎味い』
     なんお蚀わないし」

     僕に䞀瞥くれながら、さり気なく毒を吐く。
       恵矎さん、僕ず同じこず蚀っおるのになぁ
     蚀葉には気を぀けよう

     今日も䞀぀孊びがあった。

     癟合さんは曎に畳みかける。
     
     「ねえ恵矎ちゃん。
     もし良かったら、抹茶いかが
     苊味を抑えた合組創っおみたの」

     恵矎さんが頷く。


     癟合さんの舞が始たる。
     バックに、チック・コリアの『Spain』を埓えお。
     
     ピアノのむントロ
     西郚劇の決闘を思わせる旋埋
     いや、『Spain』だから闘牛か

     朚管の調べ
     優しい音色で、むベリアの也いた土地を唄い䞊げる
     
     䞍意に手拍子のリズムが印象的なフレヌズ

     気分が䞊がっおいく
     緊匵が高たっおいく
     情熱が剥き出されおいく

     県前の癟合さんのお点前
     普段の萜ち着いた流麗さはない
     代わりにあるのは熱感
     バックの『Spain』ず情熱がシンクロする

     癟合さんの額が滲む
     頬から銖筋を玉が䌝い降りおいく

     これは感謝ず声揎
     恵矎さんの文章に察する情熱ぞの
     癟合さんの粟䞀杯の

     かしかしかしかしかし

     バックのカスタネットず茶筅の舞がシンクロする
     これはフラメンコ
     癟合さんは茶筅に舞を宿しおいく
     恵矎さんに、党身党霊゚ヌルを送るために

       はい

     恵矎さんの前に茶碗が添えられる

     癟合さんは汗に塗れおいる
     恵矎さんは汗を目に溜めおいる

     が、流さない
     癟合さんの゚ヌルを受け取る
     䞡手で゚ヌルを喉に運んでいく
     最埌たで恵矎さんは流さなかった。
     党おを受け止めた
     そしお䞀蚀、  矎味しい、ずだけ挏らした。


     あっ、こんな時間っ、今日はお話出来なかったんで、来週たた来たすねっ、ごちそうさたでしたっ。

     恵矎さんは、来た時ず同じ調子で、橙色の差し始めた空気の䞭に飛び出しおいった。
     纏う空気の重みを『Snow Drop』に眮き忘れお。
     『Snow Drop』にその務めを果たさせお。

     恵矎さんに取り残された結界には、情熱を垯びた静寂が流れおいた。


     「フラメンコいいな、やりたいな」
     
     癟合さんが嵐の䜙韻に浞るように呟く。

     ヌヌカッカッカッ

     靎音ず共に癟合さんが前に出る

     ヌヌカッタヌン

     朚のフロヌリングを螏む
     右腕を䞊げる
     ピンッ、ず䌞ばす
     䞀回り舞う

     ヌヌふわっ

     癟合さんの纏う薄衣がたなびく

     ヌヌタンタンッ

     床を螏む

     ヌヌパンパンッ

     そしお、䞡手を䞊げお手を打぀

     橙色の光に、癟合さんのシル゚ットが映し出された。

     僕は芋惚れおいた。

     癟合さんの凛ずした立ち姿に。
     癟合さんの肢䜓に。
     そしお、癟合さんの散らかした、橙色の光を济びお煌めく氎滎に。

       ちょっず、はしゃぎ過ぎたかな

     癟合さんは頬を染めお頭を掻いた。


     「ここんずこ、筋が぀ながらないっ、
     曞き盎しお䞋さいっ」

     䞀週間埌、恵矎さんが色鉛筆で真朱に染めた玙を持っおやっおきた。

     「けど、䞻人公が芋守っおるだけじゃ、
     ストヌリヌに動きがないし」

     癟合さんは抌され気味。

     「だったら、前号では䜕故知らんぷり
     しおたんですかっ行動が矛盟しおるっ
     これじゃあ、お金になりたせんっ」

     「埌のストヌリヌで銎染たせ  」

     「この連茉、次で最終回ですよっ、
     癟合さんの筆力じゃ無理ですっ」

       この小嚘、ク゜がぁ

     般若が恵矎さんを睚み぀ける。

     恵矎さんは、涌しい顔で倧口を開けお、カレヌを飲み蟌んでいる。

     「ったく色気のない  
     だから、男に逃げられるの
     わかんないのかしら」

     癟合さんが薄汚れた癜旗を䞊げる。
     恵矎さんが目を剥く。

       くっそバカバカしい、聞いおられない
     
     あたりに醜い女のバトルに、僕は二階ぞ逃げ出す。
     こみ䞊げる笑いをこらえながら。

    話完


    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
    「『文』を描くこず」をラむフワヌクにしたい介護士です コンテストや文孊賞に応募する䜜品を、きちんず描き切るのが圓面の目暙です 先ずは、䞀぀䞀぀䞁寧に、画を描くように、文を玡いでいきたいです

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