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予約受付開始のお知らせ|ZINE『死んだらすっかり消えてたまるか』

    まつよのぞみ

    「死んでも、みんなの心の中に生き続けます」だぁ?

    うるせえよ。お前に何がわかんだよ。

    綺麗事は無しにしよう。うちの兄は首を吊って死んだ。理由は今もわからないが、ほんわかハッピ〜な最期じゃなかったことは間違いない。


    勝手にわかった気にならないでくれないか。

    死に方が「自殺」だから何だ。
    死因が「窒息」だから何だ。

    それは兄が死を迎えた、その一瞬だけの話だろ。


    人は死を迎えると、突然「死んだ人」の属性に絡め取られる。

    兄がどんな人だったかなんて誰も聞いちゃこない。

    病気なの?事故なの?え、自殺なの?
    どんなふうに?って聞くのもよくないと思うけど……どんなふうに?

    むかつくよ。死に際ばっかり根掘り葉掘り。




    ────さて。

    どうして人は、こんなにも「死」に惹かれるのか。

    生きていたということまで、死の瞬間にすっかりなくなるのか。

    どうして「死んだ人のことを悪く言ってはいけない」のか。


    考えたことはあるだろうか。


    この本は、死者を神聖化しない。
    立派な人にも、悲劇の人にも、人生の教訓にも仕立て上げない。

    ただ、一人の人間として残す。
    「自殺した兄」から、「兄」に戻すための一冊。


    死んだ人を忘れないための本ではない。
    人はどのように消えて、どのように残っていくのか。
    残された側から、それを確かめる。



    わたしはこれから、兄と出会い直す。
    どんどん抜け落ちていく記憶を拾い集める。

    兄が現実から切り離され、二度目の死を迎えないために。
    忘れゆくことは、消えることではないと実感するために。


    これからも、わたしたちは、生きていくために。



    死んだらすっかり消えてたまるか

    若くして兄を亡くしたわたしの憤りであり、
    兄にそう思っていてほしい、わたしの傲慢さでもあるのだろう。




    ───『死んだらすっかり消えてたまるか』より




    ZINE『みんな死んでも生きていく』の続編、
    『死んだらすっかり消えてたまるか』の予約受付を開始します。

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    おばけの布を脱いで、
    体温を感じられる兄の姿が見えてくる

    喪失の冷たさと愛情のあたたかさを
    ひと目で感じられる表紙となりました


    8月、兄の恋人や友達に会いに行ってきました。実際の対話を経て、兄を立体的に描きながら、生と死について考えています。

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    文学フリマにて配布したフリーペーパー


    ぜひ前作『みんな死んでも生きていく』とあわせてお迎えいただければと思います。どちらもA6サイズ/¥1,500です。

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    今回もイラストはhoppeさんにお願いしました


    完成まであと少し。
    ページ数や目次が確定次第、あらためてお知らせします。

    お届けは、2026年10月上旬〜中旬を予定しています。


    ぜひ、最初の読者になってください。
    ZINE『みんな死んでも生きていく』『死んだらすっかり消えてたまるか』
    どうぞよろしくお願いします!


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    お問い合わせ


    まつよのぞみ
    nozomimatsuyo@gmail.com


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