
大阪にて
出張で訪れた大阪にて。18:00、東京よりはぬくい気温の中、晩御飯を探しにホテルを出て人気のある方へ来た。かなり賑わっており地元の人や観光客が多く、人混みに流されるまま歩いた。
チェーン店はちょっとな…でも居酒屋は違うかな…女性一人でも入りやすそうなところがいいな…それで大阪にしかなさそうなお店…とぐるぐる考えながら歩き続けたが、いよいよGUとかユニクロとかしか前方に見えなくなってきたので、通りを外れてみると、チェーン店ではなさそうなお店はちらほらある。あとは一人で入れる食べたいものがありそうなお店…と思い探すと、目の端に大好きな「オムライス」という文字が。中もよく見えるオープンな感じで、ラーメン屋のように厨房を囲むカウンターもあり、一人で入りやすそうだったので入店した。
案内されカウンターに腰掛けるとすぐに店員さんが来てくれたが、言われたことが理解できない。なんつった…?一瞬頭が真っ白になったが、英語だ。英語で、メニューのご説明しましょうか?というようなことを聞かれたことがわかった。確かに、私の今日の外観は古着のよれた柄シャツで、伸びてきた髪を適当に結んでおり、この都会の活気ある中を歩く若者の服装のチョイスとしてはちょっと…違うかもしれない…。「…日本語でいいですか?」と聞くと、店員さんはああ!すみません!と言い日本語で同じことを聞いてくれた。断ると店員さんの面目が立たないかなと思い、「はい、お願いします」と言うも、一人、馴染みのない土地、初めてのお店、店員さんとの会話という自分へのデバフが重なる中、トドメの外国人と間違われる、という事態に内心大混乱し、一生懸命説明させておきながら説明は何を言っているのか理解する余裕はなかった。なんだかよくわからなくて一番上のオムライス(3000円)を頼み、早く会話を終わらせたすぎて言われるがままトッピングのチーズ(200円)をつけた。
デバフが重なりバッドに入りかけている自覚があったので、なんとか気持ちを落ち着かせようと、待つ間持参した本を読んでいると、カウンター内厨房で先程の店員さん?(顔を見られなかったので定かではない)と他の店員さんが店内BGMを口ずさんだり仲睦まじく話している。お客さんより店員さんの方が雑談に花を咲かせる店も珍しい。そのまま本を読んでいるとなんだかデジャヴ。過去に同じようなことがあったような…そうだ。高校時代の教室じゃん。
高校時代、クラスでいまいち自我の出し方や出しどころを失い友達と教室の端っこでアニメの話をするけどたまに大声で変なことをいうころの自分(ここまで早口です)と、状態が似ているんだ。あの時も、こうやってクラスの男子たちが楽しそうに談笑しているのをなんとなく意識しながら、自分は本を読むのに忙しいし、本が好きだし…という振る舞いで孤独じゃない感じを演出しつつ、過剰な自意識で聞き耳を立てていたっけか…
明るい店員さんの楽しそうな雑談の中で一人本を読む、と言う状況から思考がそこまで飛んでしまい、なんで大阪まで来てこんな気分に…とげっそりし始めた頃、オムライスハンバーグ(チーズ付き)が届いた。なるほど、オムレツがハンバーグの上に乗っているのね。それを白米と食べるのね。3200円…と思いながら、何か悪いことをしている気持ちで急いで写真を撮り、チーズ(200円)がめちゃめちゃ伸びるのに苦戦しながらいただいたが、ふつうにめちゃめちゃ美味しかった。
でも、そんな超バッド状態でいただいていたので気持ちはずっと落ち着かず、もしこのお店の支払いが現金のみでそれが足りなかったり、うまく支払えなかったらどうしよう…という超悲観的な気持ちで10分くらいで食べ切り、PayPayが使えたので速攻で支払い、「ありがとうございました!」と言い切られる前にお店を出てドアを閉めた。
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