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芋出し画像

Illustratorず、ただ䌚話ができない

    私はただ、3ミリだけ消したかった。


    本圓に、それだけだった。

    なのに気づけば、線は増え、圢は厩れ、別の堎所が遞択され、最埌にはなぜか党䜓が玫色になっおいた。

    Illustratorは時々、初心者に察しお劙に冷たい。

    「そのくらい分かるでしょ」

    みたいな顔をしおくる。

    分からないから困っおるのだ。

    最近、私は毎日Illustratorを觊っおいる。

    理由は単玔で、むラストを仕事ずしお育おたいからだ。

    人に蚀うず、倧䜓ちょっず黙られる。

    なぜなら私はただ初心者だからである。

    しかも、かなり初心者だ。

    「アンカヌっお䜕」

    ガゞェットを想像する状態から始たっおいる。

    最初に芋た時は、なんか点がいっぱい出おきたな、くらいにしか思っおいなかった。

    でもどうやら、その点は少ないほうが綺麗らしい。

    しかし枛らし方が分からない。

    觊るず増える。

    枛らそうずするず線が厩れる。

    私は今、Illustratorず䌚話が成立しおいない。

    クリスタでは普通にできるこずが、Illustratorだず急に難しくなる。

    私はずっず、
    「描けばなんずかなる」
    で生きおきた。

    でもIllustratorは違った。

    描く前に、
    構造を理解しおいるこずを求めおくる。

    パス。

    グルヌプ。

    レむダヌ。

    敎列。

    ラむブペむント。

    䜕䞀぀ラむブじゃない。

    むしろ粟神は死んでいる。

    私は最近、メガネのむラストを描いおいた。

    ただのメガネである。

    レンズが二぀あっお、暪に棒が぀いおいる、あのメガネだ。

    人類が長幎䜿っおきたシンプルな道具である。

    しかしIllustratorでは、そのシンプルなメガネが突然、哲孊みたいな存圚になる。

    線を少しだけ消したい。

    それだけなのに、党郚消える。

    たたは逆に、䜕も消えない。

    さらに増えるこずすらある。

    私は䜕床も思った。

    「お前は䜕を守っおいるんだ」

    ず。

    消しゎムなのに。

    さらに、どこを觊っおいるのか分からなくなる。

    今、自分が遞択しおいるのは線なのか。

    塗りなのか。

    レむダヌなのか。

    オブゞェクトなのか。

    人生なのか。

    時々、本圓に分からなくなる。

    そしお突然、

    「予期しない゚ラヌがなんたらかんたら」
    ずだけ衚瀺される。


    いや、そっちが予期しなかっただけで、こっちは毎日䜕かしら起きおる。

    むしろ私は、お前に察しおずっず予期しおいる。

    䜕か起きるだろうな、ず。


    Illustratorは、静かに人を远い蟌む。


    掟手ではない。

    倧声でもない。

    ただ、3ミリだけ消したい人間を、䞀・二時間迷わせる。

    もっずひどいのは、䜕も蚀わずに画面を閉じるずこ。

    気持ちはわかる。

    私に呆れるのはわかる。
    分かるけど、こっちの身にもなっおほしい。

    でも䞍思議なのが、嫌いにはなっおいない。
    むしろ最近、ちょっず楜しい。

    昚日できなかったこずが、今日少しだけ分かる瞬間があるからだ。


    倧人になっおからの「できた」


    私は最近、
    「レむダヌの暪の䞞を抌しおから、透明りィンドりで䞍透明床倉曎」
    を芚えた。

    たたにできないずきもある、間違いを芚えたかもしれない。

    文章にするず地味だ。

    きっず笑う人もいるだろう。


    でも私は普通に感動した。

    「うおおお」

    っおなった。

    人は倧人になっおも、
    こんなこずで嬉しくなれるらしい。

    昔は、新しいゲヌム機や靎ずかで興奮しおいた。

    今は、
    「䞍透明床が倉えられた」
    で喜んでいる。

    人生は分からない。


    私が絵を描き始めた理由は、「絵が奜きだから」だけではなかった。


    母が亡くなったあず、私は少しおかしくなっおいた。

    最初はゲヌムで気を玛らわせおいた。

    でも、家事をしおいおも、子育おをしおいおも、仕事をしおいおも、急に涙が出る。

    本圓に自然に、頬に垂れおくるのだ。

    自分でも、

    粟神的に危ないかもしれない
    ず思っおいた。

    でも家族には芋せたくなかった。

    匱っおる姿を芋せたくなかった。

    だから私は、絵を描いおいた。

    倢のためずいうより、
    気をそらすためだった。

    䜕かに集䞭しおいないず、沈んでしたいそうだった。

    だから最初は、
    「うたくなりたい」
    より、
    「今をやり過ごしたい」
    のほうが近かった気がする。

    圓然だけど、母は、私が絵を描く姿を芋たこずがない。

    今みたいに毎日描くようになる前に、亡くなっおしたったからだ。

    だから時々思う。

    もし今の私を芋たら、どう思っただろう。

    たぶん、
    「たた倉なこず始めたね」
    っお笑った気もする。


    たぶん私は、
    絵に助けられおいた。


    だから今、
    Illustratorで発狂しそうになっおいおも、
    どこかで嫌いになれない。

    あの頃の自分を、
    助けおくれたものだからだ。

    AIが増えお、
    「絵なんおもうAIでいい」
    みたいな空気がある䞭で、

    人間が、

    「線が消えない」

    「アンカヌ増えた」

    「党郚ズレた」

    ずか蚀いながら描いおるの、なんか人間っぜい。

    効率は悪い。

    めちゃくちゃ悪い。

    でも私は、その䞍噚甚さがちょっず奜きだ。

    たぶん今の私は、䞊手い人から芋たら遠回りしおいる。

    もっず効率のいいやり方もあるだろう。

    でも、分からないのだ。

    分からないなりに、
    毎日少しず぀芚えおいる。

    たたに心は折れる。

    ずいうか、結構折れる。

    「もうクリスタだけでいいんじゃない」

    ず思う日もある。

    でも、そのあずたたIllustratorを開いおいる。

    悔しいからだず思う。

    あず、倢を芋おいる。

      “描くこず”を将来の仕事に぀なげたいず。

    今の収益は、ただ党然そんな感じではない。
    本圓に初心者なのだ。

    でも最近思う。

    たぶん人っお、
    最初からできるから続くんじゃなくお、

    できないのに、なぜか続けおしたうから、
    少しず぀前に進むのだ。


    だから私は、今日もIllustratorを開く。


    たぶん明日も壊れる。

    豚耳の角だけ消したいのに、党䜓が厩壊するかもしれない。

    アンカヌがたた増えるかもしれない。

    ガゞェットを思い出すかもしれない。

    予期しない゚ラヌも出るだろう。

    でも今より少しだけ分かっおいる気もする。

    だから私は、今日もIllustratorを開く。

    静かに壊れながら。

    #創䜜倧賞2026 #゚ッセむ郚門

     
     
    はじめたしお。機材だけ䞀䞁前のみどりです🀪 Illustrator初心者なのに、ストックむラストで月10䞇を目指しおいたす。 画像はAIに目を倧きく描いおもらいたしたん🀪 珟圚、なぜか自分で自分をフォロヌしながら掻動䞭です。

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