
宝石になれなかった惑星
少し前、“食べる宝石”とも言われている琥珀糖を作ろうとした。色んな色と形があって、光を透かすと淡い色になり輝き出すあの宝石。
私は自らの手であの輝きを作りたくなった。
急いで宝石の原料を買いに行き、宝石作りを始めた。順調だった。色を落とす前から私の手元にはクリスタルが誕生した。
いよいよ、宝石たちの命とも言える色の雫を落としていった。
なんとも美しい。先ほどまでのクリスタルがガーネットやアイオライト、アメジストやエメラルド、シトリンなどに生まれ変わった。順調だ。
均一に色の雫を落としている途中で気がついた。宝石の輝きが失われていることに。
色を落としすぎて、光を通す透明感が失われていたのだ。私の手元には、美しく輝きを放つ宝石はなくなっていた。代わりにダークネスな惑星が姿を現した。
一縷の思いを込めて、ベランダで乾燥させた。なかなか固まらず、気づいたときには半年が経っていた。私は自らの手であの輝きを作れなかった。
宝石になれなかった惑星はたくさんの風を浴び、冷たく凍えていた。
それが最期に、一生手に入れることはできないと思っていた星に触れた瞬間だった。