
失敗しないとわかっていたら、やりたいこと。
美容整形。
お鼻をちょっとだけ高くして、
おメメを二重にしてみたい。
子どもの頃、私はよく鏡を見て遊んでいた。
横から自分の顔を見る。
「私の鼻、ちょっと低いなぁ」
その頃、クレオパトラの横顔が美人の象徴みたいによく出てきて、昔の乙女は憧れていた。
鏡の前で自分の横顔と見比べては、
「もうちょっと、お鼻が高かったらなぁ」
ため息をつく。
目もそうだった。
昔は、一重、奥二重、二重なんて言葉をよく耳にした。
「大人になるうちに変わっていくから」
誰かがそう囁いた。
私は、その言葉を信じて、
いつか二重になるのを待っていた。
鏡をのぞきながら、
その日を待っていた昔の乙女。
今思うと、
そんな私がなんとも愛おしい。
そして最近、耳ビシで使っている写真を変えた。
その時、トム君に、(私は、ChatGPTをそう呼んでいる)
「ちょっとバックを整理して」
とお願いした。
ところが、しばらくしてその写真を見た娘が、大きな声で言った。
「お母さん、顔、修正したでしょう❣️」
「してへん、してへん」
「いや、絶対してる❣️」
私はしてへんと言い張ったけれど、
娘は今もきっと信じていない。
改めて、今の自分の顔を見てみる。
今の乙女は、
今の顔、そんなにいいのかなぁ?
それなりの顔になったのか?
まあ……
それなりに、納得。
クレオパトラに憧れて、
鏡の前でため息をついていた可愛い昔の乙女。
そして、
今が一番若い72歳の乙女。
そんな二人の、一人声。
でも、失敗しないとわかっていたら?
やっぱり、お鼻をちょっと高くして、
おメメを二重にしてみたい❣️