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同玚生 ヌ流れゆく季節の䞭でヌvol.3【党9話】ぶんぶん 揺れ始めた春

    ――この物語は、かおりず正人の孊生時代を描いた党九話の物語である。


    数日埌、正人が予備校にやっお来た。

    䞀階のラりンゞの窓際で、私は参考曞を開いおいた。

    ふず倖に目をやるず、䞀台の原付が止たる。
    ヘルメットを倖した瞬間、正人だずすぐに分かった。

    少し倧人びおいたけれど、
    笑うず目がなくなるあの頃のたた。

    私は思わず、小さく手を振った。

    隣に座っおいた芪友の知子が、
    私の顔を芗き蟌む。

    「誰 あの人」

    「えっ あ、䞭孊の  同玚生」

    今日来るなら連絡しずいおよ、知子がいるのに。

    もうっ、たったく。
    前ず倉わっおないんだから。

    緩んだ口元を、知子は芋逃さなかった。

    正人は䞀時間ほど私ず話し、
    バむトがあるからず垭を立った。

    ラりンゞを出る際、圌は誰か知らない男子に
    声をかけられおいた。

    「あっ、あの子も正人ず同じ高校だったんだ」

    去り際。

    「かおりの連絡先を知っおいたら教えお、
     っお、蚀われたよ。断ったけどさ」

    私にそう耳打ちしお、その堎を離れた。

    正人は振り返り、こちらに向かっお
    䞡手をぶんぶんず振った。

    「  っ、ちょっず」

    たるで私にちゃんず届くたでやめない、
    ず蚀わんばかりのオヌバヌアクション。

    「もうっ、やめおよ、目立぀から」

    私は顔を赀くしお䞋を向いたけれど、
    心のどこかが、これたで感じたこずのない音を
    立おお隒ぎ出した。

    「かおり」

    知子が私の肘を、ニダニダしながら぀぀いた。

    「圌、ほんずにただの同玚生 元カレずか」

    「ちがうわよ」

    「あれ絶察かおりに気があるわよ。
     あの、ぶんぶんっお」

    知子が、ぶんぶんず手を振る真䌌をした。

    それ以来、知子の䞭で正人は
    「ぶんぶん」になった。

    「  もうっ、ちがうっおば」

    「ふヌん、そういうこずにしずいおあげる。ふふ」

    知子に背を向け、私は足早に歩き出した。

    熱を持った頬を隠すように、カバンを匷く抱きしめた。

    自分でも気づかないうちに、私は「恋」ずいうものを、忘れかけおいたず思う。


    ▶ 次の物語
    vol.4バトンタッチ 想い出の原点

    ▶同玚生シリヌズ第䞀郚 かおりず正人の青春線
    マガゞン同玚生 ─流れゆく季節の䞭で─

    ▶同玚生シリヌズ第二郚 かおりず正人の再䌚線
    マガゞン同玚生 -after 15 years-

    ▶ 同玚生シリヌズ第䞉郚 かおりず正人の黄昏線
    マガゞン同玚生最終章 So Long

    ▶ 同玚生シリヌズ スピンオフ
    マガゞン同玚生シリヌズ Another Story圩音-颚の続き

    ▶ 䜜者
    Ryo.プロフィヌル・䜜品䞀芧


     
     

    Ryo.

     
     
    甘酞っぱくお少し切ない恋愛小説を曞いおいたす。 初恋、青春、同玚生、倧人の恋。 読み終えたあず、少しだけ誰かを思い出したくなる。 そんな物語を曞いおいたす。

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