
第1章 マタニティライフ前編②【6Lショーツと、誇らしい私】
臨月が近づくにつれて、お腹が少しずつ前にせり出してきた。
鏡の前で「おお…」ってつぶやく日が増えて、ちゃんと大きくなっていくのを毎日感じてた。
でも、なんだか私は妊婦に見えなかったらしい。
「妊婦に見えないね〜!」なんて、よく言われた。
その答えは、ある一枚のショーツにあった。
6Lサイズのショーツ。
私は下着の大切さを伝える仕事をしていて、
身体に合ったサイズを選ぶことの大切さはよくわかってた。
だから妊娠してからも、お腹の変化をちゃんと見て、改めてサイズを見直した。
6Lサイズを履いた瞬間、
「あ、軽い…」って思わず声が出た。
お腹全体がふわっと持ち上がって、身体も気持ちもふっとゆるむ感覚。
ヒップもまあるく整って、「なんだか、かわいいかも」って嬉しくなった。
スカートをめくって「見て見て〜!」って、スタッフやお客さまにも思わず笑いながら見せちゃうくらいだった。
下着を扱う仕事だったから、そんなやりとりも日常のひとコマ。
恥ずかしいより、嬉しいが勝った。
そして、ふと思った。
自分を大切にするって、こういうことかもしれない。
妊娠中の身体は、毎日どこかが変わっていく。
これから、子どものことを優先する場面がどんどん増えていく。
だからこそ、少しでも「心地よくいよう」と思う気持ちを、大切にしたいと思った。
6Lのショーツは、
そんな私の“気付き”をちゃんと教えてくれた。