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一億人はあなたのことが好き

    結構興味深い。

    人と人が会う 顔を見交わす
    その瞬間。

    最初は、必ず顔。その人の顔の、骨相。
    次に表情。その人の表情が、見る人の目に映る。
    そして、動作。全体の所作を、評価する。
    いかに些細な動きも見逃さない。
    そこで、もう一度、顔。確認のために。

    この短い過程の中で働きかけているのは
    いったい何だろう?

    アレクサンダー・トドロフ、アントニオ・ダマシオなど有名な研究者たちが緻密な説明をしている。要は、身体の本能的な反応だ。
    これを知っても、何かが足りない。そう、「価値判断の礎はこの反応に常に先立つ」という事実なんだ。
    つまり、価値(文化)がずっと前から、我々の本能に侵入していたことだ。

    本能、または情動というよりも、「存在の結晶」とでも言うべきか。
    一種のDNAに刻み込まれ、先祖代々継承してきた経験。

    よくいうだろう。主客未分の純粋経験って。
    それは個の純粋ではない。
    集団の、群れの純粋だ。

    「私は彼女と出会った瞬間、恋に落ちてしまった。」
    「一億人が、私と一緒に、恋に落ちてしまった。」


    一瞬の考えもなく
    億年前の思いを



     
     
    台湾出身のアラフォーオジサンです。流動主義者(自称)。 博士後期単位取得満期退学を経て11の都市を渡り歩き、現在は上海で知的財産権関連の仕事に就いている。 歴史学から東アジア研究、芸術学、宗教学、そして、政治哲学。 残ったもの、何一つもない。 とりとめのない独り言をここに。

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