
男子バレー、各大陸選手権が終わって見えてきたロス五輪への道
バレーボール男子の各大陸選手権が、先ほど終わった。
これでロサンゼルス五輪の12枠のうち、6チームが決まった。
開催国 アメリカ🇺🇸
アジア 日本🇯🇵
北中米 キューバ🇨🇺
南米 ブラジル🇧🇷
アフリカ チュニジア🇹🇳
欧州 ポーランド🇵🇱
欧州選手権は、他の大陸に比べても強豪国が揃っている。
今回は決勝でポーランドに敗れてしまったが、五輪2連覇中のフランス🇫🇷、今年のVNLで銅メダルだったスロベニア🇸🇮、昨年の世界選手権で優勝したイタリア🇮🇹、準優勝だったブルガリア🇧🇬。
それ以外にもドイツ🇩🇪やセルビア🇷🇸など、どこが勝ってもおかしくないハイレベルなチームがひしめく中で、五輪出場権を獲得できるのは今回の欧州選手権の優勝国のみという、過酷なトーナメントだった。
その中で今回、特に注目したのは3位に食い込んだフィンランド🇫🇮だ。
準々決勝ではイタリアを破り、準決勝ではフランスに敗れはしたものの善戦。そして3位決定戦ではスロベニアに勝利し、世界ランキングも10位にまで上り詰めた。
フィンランドのバレーボールを見ていると、これはまぐれではないことがよくわかる。
近年の強豪国が取り組んでいるバレーボールを選手たちが理解し、それをしっかりとパフォーマンスできているように感じる。
また来年からフィンランドはVNLへの参加が決まっており、さらに世界ランキングを上げてくる可能性も期待できる。
以前の投稿でも少し触れたが、このフィンランドの快進撃は、2019年のワールドカップで日本が世界に台頭してきた時と印象が重なる。
来年、日本と対戦したらどんな試合になるのか。今から非常に楽しみだ。
そして、非常に苦しい状況になってしまったのが、北中米選手権で準優勝したにもかかわらず、最後の最後でキューバに敗れたカナダ🇨🇦だ。
カナダは今年のVNLで降格が決まっており、来年のVNLには出場することができない。
つまりフィンランドとは逆で、世界の強豪と戦うチャンスが減ってしまう。世界ランキングを上げたくても、戦う機会そのものが一気に減ってしまうのだ。
ロス五輪の出場権は、来年のワールドカップで、すでに出場権を獲得しているチームを除いた上位3チーム。そして残りの3枠は、2028年のVNL予選ラウンド終了時点での世界ランキングによって決まる。
カナダにとっては、来年のワールドカップでできるだけ上位に食い込まないと、五輪出場は厳しくなる。
また、ロシア🇷🇺の復帰で勢力図がどうなるのかも非常に楽しみだ。
親善試合でも強豪国に勝っているので、近年のバレーボールの傾向も踏まえた上でチームづくりをしているのではないかと思う。
ただ、現段階で世界ランキング的にも、国際大会での安定した結果を見ても、ポーランドが頭一つ抜けているように見える。
日本は今年のVNLの予選ラウンドでポーランドに勝ってはいるが、その時のポーランドはベストメンバーではなかった。
今回の欧州選手権ではレオンを投入してきたあたり、本気の布陣で臨んできたのだろう。
実際、レオンは今回の欧州選手権でMVPを獲得しており、若手の台頭も目まぐるしい。
五輪2連覇中のフランスに対しても、ブリザールがかなりブロック枚数を減らすトスを上げていたにもかかわらず、キルブロックされてしまう場面が少なからずあったのが象徴的だったとも言える。
そして現代の男子バレーは、高さとパワーだけで終わるスポーツではなくなってきているところにも注目していただきたい。
いかにラリーを制するか。
これも非常に大事な要素だ。
そういった視点で見ても、ポーランドは素晴らしいチーム力を持っている。
僕はバレーボール経験者だが、専門家でも何でもない。
ただ、自分が見ることのできた試合を通して感じたことを書いているので、その程度の感想として読んでいただければと思う。
そして、今日からアジア大会の男子バレー予選ラウンドが始まる。
普段見ている石川、高橋藍、西田、宮浦といった主力選手は出てこない。
だが、今の日本代表は非常に層が厚いのが特徴だ。
特に、普段A代表として試合に出ることができなかったB代表の選手にとっては、絶好のアピールの場になることは間違いない。
そして、彼らも本気の勝負をしてくれると思っている。
その中でも、アジア選手権でメンバーから外れていた甲斐選手に期待したい。
2メートルのアウトサイドヒッターが、どれだけ覚醒するのか。
はたまた、新しいスターが生まれるのか。