
星座の嵐シリーズ⑤いて座×魚座|終わらせたはずの関係
再会は突然だった。
本当になんでもない夜。
一人は息が詰まって
足が勝手に動いた。
気付けば駅。
煌々としていて、目を細めた。
人、人。
流れる足音。
息を吐いた。
背中に視線が刺さった。
心音が跳ねた。
身体が止まった。
肩がぶつかった。
触れる前に指がめり込んだ。
引っ張られて
振り返らされる。
口元は笑っているのに
目は笑っていない。
血が遡り、震える足。
口が動いた。
「なんで?」
音にならない。唇は震えるばかり。
腕を引かれる。
肩が軋む。
足がもつれて、引きずられる。
タクシーに放り込まれた。
指が絡めとられて、食い込んだ。
腰が浮く。
視線を上げる
弧を描く口元。
目元が赤い。
思考が止まった。
「なんで……?」
「まだ、返事もらってない。」
「……終わったはず。」
「終わらせない。」
「……」
「責任、取れよ。」
腰が痺れた。
時が、止まった。