
【Version2.0】WorkspaceStudio×GASで領収書OCRを上限対応する【Loop対応版】
- 割引あり
はじめに
この記事は、公開済みのVersion1.0を、実運用向けに見直したVersion2.0です。
Version1.0は、Google Driveにファイルが追加されるたびにフローを起動する構成でした。記事公開当初は少量の処理をわかりやすく説明することを優先していましたが、実運用を考えると、Workspace Studioの月間実行枠が前提条件になります。公式の比較ページでは、Business Standard / PlusとEnterprise Standard / PlusのWorkspace Studioに月400回のフロー実行枠が示されています。月間枠とは別に日次の実行上限もあるため、ファイル数が増える前提で、起動単位を見直す必要が出てきました。
Version2.0では、先に処理対象を一覧化し、1回のフローの中でLoop処理します。
GASでOCR対象ファイルの一覧をスプレッドシートに作成し、WorkspaceStudioのLoopで未処理行を順番に処理し、処理が終わったら同じ行を更新する方式にします。
これにより、ファイルごとにフローを起動するのではなく、複数の未処理行をまとめて処理できます。実際の上限値や適用条件は変更される可能性があるため、公開前に公式ヘルプを確認してください。
⚠️ 重要
Version1.0の本文は、記事末尾の「おまけ」欄に receipt-ocr-workspace-studio-v1.md としてリンク添付しています。旧方式の確認や移行前の参照に利用してください。
旧方式を運用中の方も、既存フローをすぐに削除する必要はありません。Version1.0の情報を残しているため、旧方式の仕組みを確認しながら、Version2.0を別のスプレッドシートでテストして移行できます。
記事の変更履歴
現在のバージョン 2.0.0
2026/07/22:v2.0.0 — WorkspaceStudioの実行回数上限に対応するため、Loop処理方式に変更。公式ヘルプの現行表現に合わせて上限説明と手順を整理
2026/04/13:v1.0.0 — Driveへのファイル追加を起点に1ファイルずつOCR処理する方式を公開
おまけ:添付ファイル
receipt-ocr-workspace-studio-v1.md:公開済みVersion1.0の本文。大幅改訂前の内容を確認できます
gas_setup.gs:Version2.0用のGAS。未処理ファイルの一覧化とWorkspaceStudio起動セルの更新に使います
Version1.0からの変更点
処理の起点を「Driveフォルダへのファイル追加」から「スプレッドシート上の未処理リスト」へ変更します。
GASがDriveフォルダを確認します
新しいPDFや画像ファイルを「書類一覧」シートに追加します
「基本情報」シートの「最終更新日」のセル変更をトリガーに、「OCR未済」の行を全件取得します
Loopで1行ずつOCRします
OCRが終わった行は「OCR済」に更新します
次回実行時は、「OCR未済」の行だけが対象になります
💡 ポイント
旧方式は少量処理をすぐ実行したい場合に向いています。新方式は、未処理ファイルをまとめて扱い、フローの起動回数を抑えたい場合に向いています。

この記事でできること
このVersion2.0では、次の仕組みを作ります。
Version1.0の仕組みを残したまま、Version2.0を別のスプレッドシートで試せる
未処理行を、1回のLoopで順番に処理できる
起動セルを再更新することで、未処理行を手動で再実行できる
OCR結果を同じ行へ書き戻し、OCRステータスを「OCR済」へ更新できる
起動セルの変更を、月間・日次の実行上限に配慮しながら手動で実行できる
必要な環境
Google Workspace
WorkspaceStudio
Google スプレッドシート
Google Apps Script
Google Drive
⚠️ 重要
WorkspaceStudioのスプレッドシート更新系ステップ(行を追加 / 行を更新 / 行をクリア)は、他ユーザーと共有していないスプレッドシートでのみ動作します。さらに、シート内で IMPORTRANGE を使っている場合は動作しません。