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Photo by09chiharu

䞃倕ずの字ダンスの異文化亀流。

    日本語教宀のボランティアに参加しおいたす。

    䞀緒に孊ぶのは海倖から来た代のこどもず若者。
    「やりたいこず」「自分っおなにができるのかな」
    ずいう気持ちや進路ず向き合っおいるようです。

    遠い囜で過ごすこの時間を、将来どこで過ごしおいおも、
    どんなこずをしおいおも「楜しかったな」ず思える時間に
    できたら良いな、ず思っおいたす。

    はじめに

    先日の教宀で、気になる文章問題がありたした。

    それは「蜂のの字ダンス」に぀いおのお話でした。
    日本語を勉匷をする若者が問題文を読む隣で、
    の字ダンス、おもしろい。詳しく知りたい
    ず思ったのです。

    駅たでの道䞭、図曞通がありたす。
    前を通るず、入り口のずころに倧きな䞃倕の笹が芋えたした。

    䞀緒に垰っおいた海倖ルヌツのこどもず
    若者たちが「あれはなに」ず尋ねたした。

    「月日は䞃倕です。玙に願いごずを曞いお、
     あの笹に結ぶず、願いが叶うずいわれおいたす」

    ず䌝えるず、みんな興味接々。

    「・・・やっおみる」ず聞くやいなや、
    図曞通の䞭ぞ吞い蟌たれるように入っお行きたした。

    ずころが、すでにたくさんの短冊が結ばれおいお、
    新しい短冊を入れおあったカゎは空っぜ。
    みんなずっおも残念そうに、ほかの人の願いが
    蟌められた短冊を芋䞊げおいたす。

    「よし、埅っおお」

    職員さんに声をかけるず、快く、
    新しい短冊を束で持っお来おくださいたした。

    「次の電車たで、あず分」

    腕時蚈に目をやりながら蚀うず、
    いっせいにみんな曞き始めたした。

    ひらがなだけで曞く子、挢字も䜿える子、
    埗意の英語で曞く子もいたした。

    ふだんは倧人びた発蚀をしたり、
    進路に぀いお真剣に悩んでいる若者も、
    鉛筆を握りしめお短冊に向き合っおいたす。

    その姿に思わず「写真撮っおいい」ず蚱可を取り、
    䜕枚もシャッタヌを切りたした。

    曞けた子から「芋お芋お」ず持っお来おくれたす。
    「日本語間違っおる」「字、汚い」
    ず䞍安そうな衚情ですが、みんなずおも䞊手。

    なかには「俺の将来の倢」ず、長文でびっしりず
    曞かれた倧きな目暙を芋せおくれる子もいたした。

    こういう時に、性栌っお出るものですね。
    いちばんゆっくり、䞁寧に日本語を曞き連ねおいた
    ひずりの若者がいたした。教宀でもい぀も慎重掟です。
    ほかの子たちは先に駅に向かっおしたいたした。

    圌はふいにわたしを振り返っお、
    「先生の電車、倧䞈倫」ず尋ねたした。

    「䞀本遅れおもいいよ。ゆっくり曞いお」
    ず答えるず、たた短冊に向き合いたした。

    しばらくしお曞きあがった短冊には、
    「日本語が䞊手に話せるようになりたい」
    ず、きれいな字で曞かれおありたした。

    それから、短冊を結がうずしお笹を芋枡し、
    そこだけスペヌスが空いおいた、
    いちばん高い枝に手を䌞ばしたした。
    その時でした。

    い぀もゆっくりペヌスで慎重で、
    日本語がスムヌズに話せる教宀の子たちに
    匕け目を感じお背䞭を䞞めおいるその圌が、
    たっすぐに手を䌞ばした凛ずした姿に、
    わたしは驚いおしたったのです。

    この子は、本圓はこんなに倧きいんだ。

    そう感じた時に、思いたした。
    みんな、どんどん自分の䞖界を広げおいく。
    みんな、みんな、可胜性のたたごなんだなあ、ず。

    その姿はずおもたぶしくお、
    自分にはもう戻れない遠い堎所に感じたした。
    それでも、今こうしお同じ時を過ごすわたしにさえ、
    新しい圢の垌望を䞎えおくれる光でした。

    これたでのわたしなら、きっず、
    圌らず䞀緒に短冊に願いを蟌めお結んでいたでしょう。

    でも今日は、あの子たちのそばで芋守っおいるだけで、
    自分がずおも満たされおいるこずに気づき、
    䞍思議な感芚をおがえおいたした。

    か぀お圌らず同じ堎所にいた自分が、もうここにはいない。
    それはほんのりずした寂しさずずもに、
    あたたかく、優しい気持ちを運んでくる時間でした。


    ひずりになっおから、わたしは電車の䞭で、
    蜂のの字ダンスを調べたした。

    蜂は、矎味しい蜜を芋぀けるず、
    巣に戻っおの字を描くダンスをしたす。
    その動きから「花たでの距離や方角」などを
    正確にほかの蜂に䌝えるこずができたす。
    蚀葉を䜿わないコミュニケヌション手段です。

    教宀の参加者ずボランティアであるわたしたちは、
    ずもに日本語を勉匷するずいう目的で出䌚いたした。
    わたしは日本語を教えるプロではありたせん。
    䌝わらないもどかしさを互いに感じ、
    それでもなんずか䌝え合おうず努力をする間柄です。

    「コミュニケヌションにおける蚀語情報は
     たったパヌセントである」ずいう法則がありたすが、
    教宀でわたしたちが理解し合えおいる蚀語情報は、
    きっず、さらに少ないでしょう。

    それでも、䌝わっおくるものはこんなにも
    倚いのだず感じる日々です。

    パヌセントの非蚀語情報を駆䜿し、
    パヌセントの情報を䌝えるための「蚀語」を孊び合う。
    蜂が懞呜にダンスをするように、
    そのダンスをみんなが理解しようずするように。

    コミュニケヌションっおおもしろいですね。


     
     
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