
近くて、遠い
足元の水たまりが鎮まり、空気が変わった。
ふと立ち止まり、自分の世界から出てみる。
人々の携帯のレンズの先には大きな虹。
大きく遠く、美しい虹。
なぜ人は空の変化にすぐ気づけるのだろうか。
自分から1番遠いものの変化に敏感で、
1番近いものには鈍感になってしまうのだろうか。
いつからだっけ。
イヤホンをして下を向きながら歩いているのは。
いつからだっけ。
妻と話しをしなくなったのは。
いつの間にか、1番近かったはずが
空よりも、なによりも遠い。
もっと近くの変化や優しさに気づけていたら、
虹にもすぐ気づけていたのだろうか。
こんな所にタンポポなんて咲いていたっけ?
明日このタンポポが咲いていたら、信じてみよう。
私も変われることを。
hoshi