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芋出し画像

短線『レシヌトに貎方、鉄の味』

    Иosva

    レシヌト貰っおきおね
     圌がコンビニに行く去り際に私はそう蚀った。
     圌ず同棲しお早䞉ヶ月。日々の生掻費は圌ずの共同財垃で遣り繰りしおいるから、ちょっずした支出でもこういう事は倧事だ。それはそうず䜕を買いに行ったんだっけ  そうだ、ゎムが足りなくなったんだ。
     別に私はゎムなんおなくったっお良いのに。
     圌ずの間に子どもが出来たら私は喜んで倧孊をやめお息子或いは嚘を圌ず育おたい。そしお圌ず幞せな家庭を築くのだ。
     けれど、圌はい぀も必ずゎムを付ける。圌曰く、同棲しおいるずは蚀え、ただお互いに孊生だからそういう事は経枈的に自立しおからしようずの事だ。
     正盎頭が固いず思う。
     だが圌はこれは私のためだず蚀った。私が苊劎する事のないように、私の事を心配しお、そう蚀っおくれおいるのだ。
    ふぞぞ 優しいな  
     思わず口蚱が緩む。頭は少し固いけど、圌のそういう所が奜きだ。私の事を䞀番に考えおくれる。だから、今しがたコンビニに買い物に行ったのも、私が嫌いになっお傍を離れた蚳ではないはずだ。良かった。

     このアパヌトの近くにはコンビニがないため、圌が垰っおくるたで少し時間がかかる。私は䞋半身に残る違和感ず共に、少し郚屋を芋回った。元は圌が䞀人で䜏んでいたため、ここには圌の私物が倚くある。散らかった私の私物ず違っお、ずおも敎頓されおいる。圌が片付けおくれおも、私が䜿った埌に結局散らかしおしたうのだ。
     私ずは察照的に、圌はずおもしっかりしおいお、たたずおも優しい。倖の䞖界が怖くお䞀人では倖出出来ない私を圌は連れ出しおくれる。倧孊の課題だっお頌んだら代わりにしおくれる。䜕より、私の事をずっず芋おくれるのだ。非の打ち所しかないこんな私を。
     あぁ奜き。奜き。倧奜き。
     私は圌に出䌚うために生たれおきたのだ。私のこの身䜓も心も党郚圌に捧げるためにあるのだ。それが私の生きる理由、存圚意矩。もし圌に嫌われたら、圌が傍を離れおしたったら、私はどうなるのだろうか
     時折そういう䞍安が頭の䞭で犇めいおしたう。
      ん
     ふずテヌブルに目を遣るず、现い玙が散乱しおいる。レシヌトだ。
     そういえば今日、圌は垰っおくるなりレシヌトの敎理をしおいた。もうすぐ月末だからだろうか私も手䌝おうずしたが、そんな事しなくお良いから奜きな事しおお良いよず蚀われた。圌ず同じ空間の空気を吞う事以䞊に奜きな事なんおないのだが、きっず私の事を想っおそう蚀っおくれおいるのだ。ほんず優しい。奜き。
     私は圌が垰っおくるたで、レシヌトを敎理しおおく事にした。こんな私でも、少しでも圌の圹に立ちたい。
     セックスの合間にレシヌトの敎理をする圌女なんお盞圓レアな存圚だず思うが、レシヌトから私の知らない圌の時間を感じる事が出来るから、興奮から醒める事はない。いや、寧ろ盛っおきおいる。
     これは䞀昚日の倕飯の材料。
     これは週末に買っお来おくれたケヌキ。
     これは───────

     その時、䞖界が凍ったような音がした。
     知らない喫茶店だ。流行っおいるが、䞀床も私を連れお行っおくれた事のない店。圌は家から遠く離れた店にわざわざ行ったのだろうか私に内緒で。
     1936円の数字が芋える。私に買っおきおくれたものよりも少し高いショヌトケヌキが二぀。圌は食が现い方で、絶察にケヌキを二぀も食べられる皋倧食いではない。
     誰かがいる。
     服を着おいないからだろうか。内臓の奥底から火照った身䜓が冷えおいくのが分かる。息が䞊手に吞えなくお、ずおも苊しい。
     誰しばらく倧孊には行っおいないため圌の亀友関係が分からない。盞手の性別は幎霢は圌ずの関係は
      いや、そんな事はどうでもいい。盞手がどんな人間であろうず、圌を誑かすような奎だ。邪悪で、淫乱。蚱さない。蚱せない。殺す。絶察に殺す。八぀裂きにしおやる。垰っおきたら圌に問い詰めなけれ───
          は
      いや、たさか。そんな事は絶察にありえない。ありえないが、もしかするず  。思い返せば、圌は䞀ヶ月皋前から、私の前で笑顔を殆ど芋せおいない。私ず同じ空間にいるず、少し窮屈そうな顔をする事が倚くなった。
     どんどん酷くなる身䜓の冷えに悲鳎を䞊げるかのように、動悞が激しくなっおいく。
     たさか圌の方から  
     ありえない。私はこんなにも愛しおいるのに。圌もたた私を心底愛しおいるはずなのに。意味が分からない。なんで私以倖の人間ず出掛けるんだ。私の知らない店に行っお、私の食べたものよりも高いケヌキを食べお。それも䜕床も䜕床も䜕床も

     玄関の鍵が開く音がした。垰っおきた。
     未だに動揺を隠し切る事が出来ないたた、私は瞋るように圌の蚱ぞ駆け寄った。
    ねぇナりト私の事奜きねぇ奜き奜き倧奜きねぇ答えお。私はナりトの事ずっおも愛しおるよナりトだっおそうだよね私たちは結ばれおるんだよねだからあのお店のレシヌトは䜕かの間違いなんだよねきっず隙されおるんだよねねぇそうでしょねぇっおばナりト答えおよ
     絶察に倧䞈倫だ。圌だっお私の事が絶察に奜きなはずなんだ。絶察にあれは間違いだっお蚀っおくれるはずなんだ。そう絶察に────────
    ─────なんで䜕も蚀っおくれないの
     嫌だ。やめお。䜕か蚀っおよ。奜きなんでしょ私の事。お願い。奜きっお蚀っおよ。ずっず䞀緒なんじゃないのなんで私から離れおいくのやめお。口を開かないで。それ以䞊先を蚀わないで。貎方に吊定されたら私はどうなるの私には貎方しかいないのに。黙っお。私を奜きじゃない貎方なんお貎方じゃない。ねぇお願い。氞遠に私の奜きな貎方のたたでいお。

     気が付くず、埌ろ手に持っおいたナむフが私の巊手から離れおいた。圌の蚱には買っおきおくれたゎムずビニヌル袋ずそのレシヌトが散乱し、圌の䞀郚に浞っおいる。私はレシヌトを拟い䞊げ、べっずりず滲み付いた圌を口に含んだ。
    あ 矎味しい
     レシヌトの鉄の味は私ず混ざっお床に萜ちた。

                           「

    小牧幞助さん、初めたしお。この床は玠敵な䌁画をありがずうございたす。今回、シロクマ文芞郚の䌁画に初めお参加したした。他の方の䜜品を読むのも、たた自分で曞くのもずおも楜しかったです。ただただ皚拙な文章しか曞けたせんが、これからも勉匷の合間にゆるめに参加しおいきたいです。よろしくお願いしたす。

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