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90歳のガールフレンド。

    ■母の老健入所

    長らく一人住まいだった母が、
    ショートステイ先で大腿骨を骨折し、
    救急指定病院での手術を経て、
    老人保健施設に落ち着いた。

    当然、心配したが、
    毎日のリハビリに、
    粗刻みながら
    栄養バランスのとれた
    3食の食事と
    3時のおやつで、
    車椅子ながら自分でトイレに行けるまでになり、
    顔の色つやなど自宅のときよりもよくなって、
    認知症も進んでいない。

    ■90歳(以上)の二人

    日中は、4人掛けのテーブルに
    母含め3人が座ることとなった。
    私は最初、毎日面会に行ったが、
    他の面会家族を見ると、自分の親とのみ
    話し込んでいる。
    これが当然とも思ったが、
    テーブルに同席するお二人と
    コミュニケーションを取ってくれたら、
    という思いと、
    小さなテーブルで他の二人を無視する
    不自然さを感じ、

    行くと何となく他の二人のおばあちゃまとも
    話すようになった。

    隣席のM子さんは
    妹と同じ埼玉県から入所されていたので、
    妹が住む市を伝えると
    「妹さんの方がお近くね」と言う。
    足のサイズが小さいという悩みも
    話してくれる仲となって、
    私も「脳トレ」の回答を
    手伝ったりしている。

    向かいの席のH美さんは
    本好き。
    いつも虫眼鏡片手に
    読書 しているので
    何を読んでいるか訊ねると
    推理小説が好きで
    松本清張の小説を読んでいた。
    しかも神奈川・湯河原にある
    「西村京太郎記念館」に
    行った話まで教えてくれた。

    見出し画像の佐藤愛子の著書3冊は
    全てH美さんの蔵書だ。

    最近は、私が司会となって、
    3人で話すこともある。

    ■老健のお友だち

    こうして母は、
    老健に入所してから
    少なくとも、二人の
    “お友だち”ができて
    「なかよし」とか言っている。

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    午後3時には、日替わりの“おやつ”が出る。

    入居者の方々が座るルームに入ると
    M子さんと母は腕を見比べながら話しているし、
    H美さんからは本を貸してもらって読んでいるようだ。

    とは言え、
    日中は居眠りする時間も多いが、
    母には、
    これまで経験できなかった
    新たな人生の楽しみを
    知ってほしいと
    願っている。










     
     
    広告の文章を書く仕事をしています。仕事も趣味も書くことですが、Jリーグは3チーム(清水エスパルス・ガンバ大阪・湘南ベルマーレ)を応援し、いずれのチームでもゴール裏に立ちます。 仕事の強みと実績はWEBサイトで→https://kawanaka-copywriter.com/

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