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2人で歩いたビルバオの街 【あの彼⑦】

    一年前に、地球のどこかでまた会おう、と言って別れた私とスタンだったが、地球のどこかがスペインのバスク州のビルバオという街になるとは、これっぽっちも思っていなかった。また一年後も、大雨の中傘をささずに会いに走るなんて、どういうことだろう?と不思議だった。


    一年ぶりに再会した私とスタンだったけど、そんなにブランクは感じなかった。まるで数日前まで一緒にいたかのような感じ。そういえば髪の毛伸びたね、位の違和感しかない。
    予定になかったビルバオでの滞在は、素敵な時間になった。
    カミーノを歩いていたが脚を痛めてしばらくビルバオで療養するというスタンと街を歩き回った。
    雨の中も雨が上がった後も。
    朝が二回やって来て、ようやくピーカンに晴れた。
    噂通り、バスク州のピンチョスは美味しくて、たくさん食べたし、たくさん飲んだ。
    2人でいろんなビルバオの街を見た。
    雨が降ったりやんだりの中、2人で喋りながら歩いていたので、カメラは出さず、ほとんどが、iPhoneで適当に撮ったスナップ写真ばかり。

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    もっと一緒にいたかったし、別れるのが辛かった。
    このままだと、私の寄り道が長くなり過ぎるし、いつまでもスタンに、脚の療養中と言い訳させることになる。
    私たちは、例えではなく、それぞれ違う道を歩かないといけなかったから、別々の道を歩くことにした。
    ゴールは2人ともサンティアゴ・デ・コンポステーラという同じ町だけど、彼は北の道の続きを、私はアストルガからフランス人の道の続きを歩く。
    また、このカミーノの道みたいに、私とスタンの道が交差する場所が地球のどこかにあるのだろうか。
    また、スタンといつかどこかで会うことができたら、ビルバオの夜はとても良い思い出になるだろう。
    でも、もう二度と会えなければ、ビルバオは2人にとっての最後の場所、別れの場所になり、悲しい色になってしまう。
    なんて考えるとセンチメンタルが襲ってくるのでダメだ。
    先のことは分からないし、どちらにしても、
    旧市街の教会も、別れの場所にしてはすこし前衛的過ぎる気もするグッゲンハイム美術館も巨大なパピーやクモも、過去のいい思い出になるのだろう、とぼんやり思いながらスタンと夜の街を歩いた。
    ビルバオは夜の方が素敵だなと思いながら。






     
     
    2022年末から「世界多分一周旅」と称した旅に出て地球ぐるり一周旅終了。振り返ってこの旅について綴っています。旅とキャンプと写真と文章と音楽と映画とお肉が好物。 ※Amazonリンクはアフィリエイトです。そこから買い物していただくと、私にチャリンとお小遣いが入ります。グラシアス

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