
介護の医療費控除、うちは戻るのか——元老健PTが税務署と市役所に電話してみた
1 元老健PTの私が調べたら、「あなたは受けられません」でした
義父の施設費用は、老健で月11万9,303円、特養で月15万4,728円です。
この金額が医療費控除の対象になると知って、私は領収書を全部集めました。
通帳も、年金の通知書も引っぱり出しました。
結果を、先に書きます。
私が受け取れるお金は、1円もありませんでした。
私は元老健PTです。10年以上、老健の現場にいました。
それでも、間違えました。
しかも、つまずいたのは制度の難しいところではありません。
入口の、いちばん手前でした。
同じところでつまずいている人は、たぶん多いと思います。
「介護費用は医療費控除になる」——この一文だけが広まっていて、その先が知られていないからです。
だからこの記事は、「戻る方法」ではなく、
「うちは、そもそも戻るのか」を先に判定できるように書きます。
関門は2つだけです。
あなたの家が対象かどうかは、5分で分かります。
そのあとは、実際に手続きをする人のための実務です。
明細のどこを見るか。いつ払った分が対象になるか。
領収書を捨ててしまった場合はどうするか。
必要なところだけ、拾って読んでください。
最後に、医療費控除より大きかったものを1つ書いています。
年6万7千円です。

ここから先は、実際に調べた記録です。
税務署に2回、市役所に1回、電話をかけました。
源泉徴収票、年金振込通知書、通帳、領収書。
全部、実物の数字で書いています。