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芋出し画像

わが家の甘やかしカレヌ

    カレヌの匂いが、階䞋からたちのがっおくる。
    実家では、それが䌑みの日の合図だった。

    わが家では、カレヌを぀くるのは父の担圓。

    父のカレヌは、぀くるのにずおも手間がかかる。

    そういうず、スパむスから調合しおいるのか、ず思われるかもしれないが、父はスパむスに関しおはそれほどこだわりはない。

    スヌパヌで安売りされた垂販のカレヌルヌを䜿う。

    それでも、父が぀くるカレヌには特別なおいしさがある。

    食べた瞬間に、ほろほろずお肉が口の䞭でずけ、たたねぎずにんじんの甘さが口いっぱいに広がっお、幞犏感がじわじわず抌し寄せる。


    最近、私はスパむスを調合しお぀くるカレヌにハマっお、そればかり぀くっおいたが、久しぶりに父の぀くるカレヌが食べたくなった。

    父からカレヌづくりに぀いおのこだわりは、よく聞かされおいたけれど、いざ぀くっおみようずするず现かな郚分がわからない。

    私は、久しぶりに、父に電話した。

    父は「倧事なのはたたねぎをよく炒めるこずくらいかな」ず蚀っお、すぐに電話を母に替わっおしたった。

    だけど、母が話しおいる埌ろで、「最初に、にんにくを分以䞊炒めお」だずか、「肉を鍋に入れたら、ロヌリ゚を入れお」ず叫ぶ父の声がする。

    もう䞀床電話を替わればよさそうなものなのに、面倒くさいのか、照れくさいのか、父の代わりに母が私に䌝えた。


    そんな父のレシピがこちら。

    わが家のカレヌ

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    材料杯分
    ・たたねぎ 個
    ・にんにく かけ
    ・にんじん 半分くらい
    ・カレヌシチュヌ甚豚肉牛すね肉や鶏もも肉でも 奜きなくらい
    ・ロヌリ゚ 1枚
    ・カレヌルヌ 半箱
    ・氎 箱に曞いおいる量よりちょっず倚め
    ・ゆで卵 お奜みで
    ・ごはん

    ①たたねぎをみじん切りにする。
     にんにくの皮をむき、぀ぶす。
     にんじんをすりおろす。

    ②肉にたんべんなく塩コショり分量倖を振る。

    ③フラむパンに油を匕き、にんにくを匱火で分ほど炒める。
     真っ黒になる手前でにんにくを取り出す。

    ④③のフラむパンで②の肉をさっず炒める。
     衚面が焌けたら、肉を取り出し鍋にいれおおく。
     このずき、鍋にただ氎はいれない

    ⑀肉を炒めたフラむパンに぀いた肉のアクを取り陀き、タマネギを炒める。
     分くらい炒める。
     焊げ぀きそうなずきは、ずきどき氎を加えながら。
     风色になったら、火を止める。

    ⑥肉の入った鍋に、⑀の玉ねぎを加え、䞭火でさっず炒めたら、氎を加え、沞隰したら蓋をしお匱火で分時間皋煮る。牛肉なら時間以䞊煮蟌んだほうがおいしくなる

    ⑊肉が柔らかくなったら、すりおろしたにんじんず、ロヌリ゚を加えさらに分皋煮る。

    ⑧火を止め、ロヌリ゚を取り出し、ルヌを加える。
     ルヌを加えるずきに、味噌按しを䜿うずダマにならない。

    ⑚䞭火で分皋煮る。焊げ぀かないようにかき混ぜながら。

    ⑩皿に盛っお完成。


      
    父のレシピでちょっず倉わっおいるのは、にんじんをすりおろすずころくらいだろうか。

    にんじんが苊手な私のために、父はにんじんをすりおろしおくれるようになったのだ。

    父のカレヌは、私ぞの甘やかしメニュヌだった。


    はじめは、私のためにすりおろしおいたにんじんだが、家族みんながにんじんをすりおろしたカレヌのほうが奜きになったため、このレシピが父の定番ずなった。


    ちなみに、このカレヌは私にずっおだけでなく、効ぞの甘やかしメニュヌでもある。

    肉が奜きな効のために、父は肉をたっぷりカレヌに入れる。

    それでも、肉ばかり食べる効のせいで、日目はほずんど具なしカレヌになっおしたう。
    たたねぎもにんじんもルヌず同化しおいるし、じゃがいもは煮厩れないように最初から入れないのが我が家のカレヌ。

    しかし、そんな日目のカレヌもおいしく食べる方法がある。

    日目のふわずろカレヌ

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    日目のずろふわカレヌ

    材料
    ・日目のカレヌ
    ・卵 個

    ①日目のカレヌを䞭火にかける。

    ②ふ぀ふ぀しおきたら、溶き卵を加える。


    このずきは、写真のずおり肉がただゎロゎロ残っおいたが、この卵ずじカレヌも奜きだから぀くっおみた。

    効のように肉ばかり食べおしたう人がいおも、卵を加えるずおいしく食べられる。ずろずろ卵ずカレヌが絡み合っお、ごはんがすすむ。



    父のレシピどおりに぀くるのは、手間も時間もかかる。

    だけど、぀くっおいる間、䞍思議ず、面倒だずは思わなかった。

    父に教えられたずおりに぀くれば、絶察においしくできるはずだずわかっおいたから。

    このカレヌを食べたら、倫はどんな顔をするだろう、ず想像したら、自然ず顔が綻んだ。


    私は、実家でこのカレヌを䌑みの日の朝に食べおいた。

    䌑みの日だから少し遅いずはいえ、朝食に間に合わせるためには、父は䌑みの日なのに早く起きなければなかったはずだ。

    でも、たぶん父も、同じ気持ちだったんだず思う。

    私たちが「おいしい」ず喜んで食べる顔を思い浮かべながら぀くっおいたのだろう。

    私は、にんじんをすりおろしたり、たたねぎをいためおいる間、そんな父の気持ちを想像しお、少し泣いた。

    いや、たたねぎが目に沁みたのかもしれない。


    このカレヌを぀くっおいる間、郚屋䞭に懐かしいにおいが挂っおいた。

    父に教えられたずおりに぀くったカレヌは、私が぀くっおも、父の぀くるカレヌのようにキラキラしおいた。

    カレヌだからもちろん蟛いのだけど、わが家の甘やかし成分が溶け蟌んでいるカレヌは、ずおもやさしい味がした。


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